Linuxにおけるネットワーク統計の収集・表示に関する手法は多岐にわたります。Linuxシステムの健全性を監視するためには、ネットワークの状況を把握することが不可欠です。この記事では、Linuxでネットワーク統計を収集・表示するための基本的なコマンドと、それらの応用例を5つ以上ご紹介します。
基本的なコマンド
Linuxには標準でいくつかのネットワーク関連のコマンドが備わっています。主に`ifconfig`, `netstat`, `ss`, `ip`などがあります。
ifconfig
`ifconfig`は、インターフェースの設定を表示・変更するコマンドです。以下はその基本的な使用例です。
ifconfig # すべてのインターフェースの情報を表示
netstat
`netstat`は、ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェースの統計などを表示するコマンドです。
netstat -an # すべての接続を数字で表示
ss
`ss`は、`netstat`と同様にソケットの情報を表示するコマンドですが、より高速です。
ss -tuln # TCP/UDPのリスニングソケットを数字で表示
ip
`ip`コマンドは、現代のLinuxディストリビューションで推奨されるコマンドで、インターフェースやルーティングなどを操作できます。
ip addr show # アドレス情報を表示
応用例
ベーシックな使用法を把握したら、次は具体的な応用例を見ていきましょう。
ネットワークの遅延を調べる
`ping`コマンドを使用して、特定のホストまでの遅延を調べることができます。
ping google.com # google.comまでの遅延を調べる
特定のポートが開いているか確認
`telnet`を使用して、特定のポートが開いているかどうかを確認できます。
telnet example.com 80 # example.comの80ポートが開いているか確認
ネットワークトラフィックをモニタリング
`iftop`や`nload`を使用すると、リアルタイムでネットワークトラフィックをモニタリングできます。
sudo iftop -i eth0 # eth0のトラフィックをモニタリング
ネットワーク経路のトレース
`traceroute`コマンドで、ネットワーク経路をトレースできます。
traceroute google.com # google.comまでの経路をトレース
DNSの解決
`dig`や`nslookup`を使って、DNSの問い合わせを行えます。
dig google.com # google.comのDNS情報を取得
まとめ
Linuxでネットワーク統計を収集・表示するための基本コマンドと、それらの応用例について紹介しました。これらのコマンドと応用例をうまく組み合わせることで、より効率的なネットワーク管理が可能になります。
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