GPOで指定したEdge用の拡張機能をChromeへ強制的にインストールする方法

本記事では、グループポリシーを使って指定したEdge用の拡張機能をChromeへ強制的にインストールする方法を解説します。

目次

グループポリシー(GPO)の作成と適用手順

「グループポリシーて何?」という方は「グループポリシーの作成と適用手順」Active Directoryをフル活用して端末を完全制御しちゃおう!!で細かい説明をしていますのでご参照ください。実例を用いて説明をしていますので、全くの初心者でもグルーポプリシーが自由に扱えるようになります。

Google Chrome用管理テンプレートの追加

デフォルトではGoogle Chrome用の管理テンプレートがありませんので、追加する必要があります。下記の記事を参照してChrome用の管理用テンプレートを追加してください。

Google Chromeをグループポリシー(GPO)で一元管理する方法|画像で分かり易く解説

拡張子IDを控えておく

前段の準備として強制インストールする拡張機能の拡張子ID(extensionID)を控えておきます。

以下のサイトにアクセスをします。

Edgeアドオン

強制的にインストールしたい拡張機能を検索して、URLの末尾32文字が拡張子IDとなるので控えておきます。

検証として、Adobe Acrobatの拡張機能をインストールします。以下の32文字がAdobe Acrobat : PDF の編集、変換、署名ツールの拡張子IDです。

elhekieabhbkpmcefcoobjddigjcaadp

グループポリシーの設定変更

以下のポリシーを開きます。

ポリシー名称:自動インストールするアプリと拡張機能のリストの設定

パス:ユーザーの構成>ポリシー>管理テンプレート>Google Chrome>拡張機能

1.「未構成」を「有効」に変更します。

2.表示をクリックします。

先ほど控えた拡張子IDに更新URLを付加したもの(以下参照)を入力します。Chromeの拡張機能の場合は、拡張子IDだけで問題ありませんが、Edgeの拡張機能の場合は更新URL(https://edge.microsoft.com/extensionwebstorebase/v1/crx)を必ずつける必要があります。

elhekieabhbkpmcefcoobjddigjcaadp;https://edge.microsoft.com/extensionwebstorebase/v1/crx

グループポリシーを適用して確認

グループポリシーを適用して確認します。 確認を行うクライアントでサインアウトを一度するか、コマンドプロンプトで以下をタイプしてグループポリシーを適用してください。

gpupdate /force

Chromeを起動して(chrome://extensions/)をURLバーに入力して拡張機能を確認します。

指定した拡張機能がインストールされていることが確認できます。また、ポリシーで指定した拡張機能を無効化することや削除することもできません。ChromeにAdobe Acrobatの拡張機能をChrome版とEdge版の両方を入れてみました。

Chromeを起動して(chrome://policy/)をURLバーに入力すると今回追加したポリシーを確認することができます。今回設定した英語のポリシー名は[ExtensionInstallForcelist]です。値に拡張子IDを確認することができます。

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