グループポリシー(GPO)で新Edgeの「お気に入りを構成」する方法

GPOでMicrosoft Edgeのお気に入りを一元配布するには、最新のEdge管理テンプレートを中央ストアへ配置し、「Configure favorites(ManagedFavorites)」へJSON形式の一覧を設定します。管理対象のお気に入りは専用フォルダーに表示され、利用者や拡張機能は内容を変更できず、利用者アカウントへ同期されません。最初に確認するのは、対象Edgeの版、コンピューター単位かユーザー単位か、配るURLの所有者・公開範囲・認証、既存のIntuneポリシーとの競合です。URLを手書きで大量投入せず、検証用Edgeプロファイルで構成してエクスポートし、JSON構文とリンクを確認してから検証OUへ配布します。

目次

管理お気に入りと利用者のお気に入りを区別する

ManagedFavoritesは組織が必ず表示したいリンクを配る仕組みです。利用者が自分で作ったお気に入りとは別に管理フォルダーへ置かれ、内容を編集できません。社内ポータル、勤怠、ヘルプデスク、規程など少数の共通リンクに向きます。部署固有の数十・数百リンクを全社員へ配ると検索しにくく、URL変更の保守も増えます。全社、部門、拠点のGPOを分け、同じ端末へ複数のManagedFavorites値を競合させない設計にします。リンク集サイトを一つ配るほうが適切な場合もあります。

  • リンク名、URL、所有部門、対象者、認証方式、公開範囲、終了日を台帳へ記録する。
  • URLにはHTTPSを使い、パスワード、トークン、個人識別子、期限付き署名を埋め込まない。
  • 社外端末やゲストがURLを見ても情報漏えいにならないか、アクセス制御がサーバー側にあるか確認する。
  • 利用者が編集できる個人リンクと、管理者が更新する必須リンクを混同しない。
  • 四半期などの棚卸し周期を決め、廃止サイト、転送、証明書、リンク切れを確認する。

Edge管理テンプレートを最新化する

Windows標準の管理テンプレートだけでは新しいEdgeポリシーが見えない場合があります。Microsoft Edge for Businessの公式配布から対象チャネルのPolicy filesを取得し、windowsのadmxと使用言語のadmlを確認します。ドメイン中央ストアがある場合はmsedge.admxなどをPolicyDefinitions直下、対応ADMLをja-JPやen-USへ配置します。既存中央ストアをバックアップし、WindowsやOfficeのテンプレートを失わないよう差分だけを反映します。Edge Stableの更新とADMXの更新時期がずれることがあるため、ポリシー資料のSupported versionsと対象端末のedge://versionを照合します。

JSONの基本構造

各お気に入りはnameとurlを持ちます。フォルダーはnameとchildrenを持ち、そのchildrenにお気に入りまたは下位フォルダーを入れます。最上位の管理フォルダー名を変えるには、先頭付近にtoplevel_nameだけを持つ要素を置きます。JSONではキーと文字列を二重引用符で囲み、要素をコンマで区切ります。URLを省略したフォルダーへ誤ってurlを入れたり、末尾コンマ、全角引用符、改行時の不可視文字を混ぜたりすると、ポリシーがエラーになります。入力欄で一行が必要な版では、検証済みJSONから改行だけを除きます。

[{"toplevel_name":"会社リンク"},{"name":"社内ポータル","url":"https://portal.example.com/"},{"name":"サポート","children":[{"name":"ITヘルプ","url":"https://help.example.com/"}]}]

上記のexample.comは構文例であり、そのまま本番へ使いません。実在する組織URLを管理台帳から取得し、ブラウザーで証明書、リダイレクト、SSO、権限を確認します。JSON内の&や引用符を手作業でHTML風に置換しないでください。GPO入力欄へ入れる値はEdgeポリシー資料が示すJSON文字列です。公開前にJSONパーサーとEdgeのエクスポート機能で構文を確認します。

Edgeの画面から構成をエクスポートする

MicrosoftはEdge 85以降で、お気に入り画面から管理者向け構成をエクスポートする手順を案内しています。検証専用の新しいEdgeプロファイルを用意し、配布したいフォルダーとリンクだけを作ります。edge://flagsの管理者向けFavorites configuration exportを有効にし、Edgeを再起動して、edge://favoritesから構成をコピーします。普段使いの管理者プロファイルで行うと個人リンクまで含む可能性があるため、空の検証プロファイルを使います。生成された内容をレビューし、不要リンク、内部URL、個人情報を除きます。フラグや画面が将来変わる場合は、ManagedFavorites公式ページの例から正しいJSONを作ります。

GPOへConfigure favoritesを設定する

  1. 検証用GPOを作り、対象ユーザーまたはコンピューターを含む検証OUだけへリンクする。
  2. Computer ConfigurationまたはUser Configuration、Policies、Administrative Templates、Microsoft Edgeを開く。
  3. Configure favoritesをEnabledにし、検証済みのJSON文字列をOptionsへ貼り付ける。
  4. GPOの説明へリンク集の所有者、版、更新日、対象グループ、復旧用旧JSONを記録する。
  5. セキュリティフィルターでパイロット対象を限定し、Intuneの同名ポリシーと重複しないか確認する。
  6. ポリシー更新後にEdgeを完全終了して再起動し、管理フォルダーと各リンクを確認する。

ComputerとUserのどちらに配るか

共有PCや端末用途で同じリンクを必須にするならComputer Configuration、利用者の部署や役割で変えるならUser Configurationが分かりやすい設計です。同じ端末・ユーザーへ両方からManagedFavoritesを異なる値で配ると、ポリシー優先度により片方が勝ち、意図した結合にはなりません。全社リンクと部署リンクを別GPOへ分けても、単一値のManagedFavoritesが自動でマージされるとは限らないため、対象ごとに完成したJSONを一つの所有GPOから配ります。利用者異動時のリンク切替とサインイン、共有PCのループバック要否を検証します。

edge://policyで適用結果を見る

Edgeのアドレスバーでedge://policyを開き、Reload policies後にManagedFavoritesのStatus、Value、Source、Scopeを確認します。StatusがErrorなら詳細とJSONを照合し、Unknown policyならEdge版とADMX版、競合なら配布元を確認します。GPO側はgpresultで対象GPOとWinning GPOを確認します。レジストリのSOFTWARE\Policies\Microsoft\EdgeにManagedFavoritesが記録されることも公式資料にありますが、直接書き換えて直ったことにせず、配布元GPOを修正します。Edgeが開いたままだと反映に時間がかかるため、全ウィンドウ終了後に再起動します。

表示とリンクの受入テスト

  • 管理フォルダー名、リンク順、入れ子、長い日本語名、アイコン、重複が設計どおりである。
  • 各URLがHTTPSで開き、正しい組織・環境へ到達し、権限のない利用者はサーバー側で拒否される。
  • 利用者が管理お気に入りを変更できず、個人のお気に入り追加・同期は方針どおり動く。
  • InPrivate、ゲスト、職場プロファイル、個人Microsoftアカウントなど実際のプロファイル条件を確認する。
  • 社外、VPN、プロキシ、認証期限切れ、サイト停止時に安全なエラーとなり、別組織へ転送されない。

更新・削除・ロールバック

URL変更時は旧JSONを保存し、新JSONを検証GPOへ入れて少数端末で確認します。リンクを一つ消す場合も、コンマや括弧を壊さないよう構造化データとして編集します。不具合時は旧JSONへ戻すか、GPOリンクを無効化し、Edge再起動後の状態を確認します。ポリシーをNot Configuredにすると管理フォルダーは消えますが、利用者のお気に入りへ自動コピーされるものではありません。利用者が管理リンクを業務手順へ依存している場合は、廃止前に転送期間、案内、代替リンクを用意します。

反映されない場合の確認順

まずedge://policyでManagedFavorites自体が見えるかを確認します。見えなければGPOリンク、ユーザー/コンピューターの場所、セキュリティフィルター、gpresult、Edge版、ADMXを調べます。見えてStatus ErrorならJSON構文、引用符、コンマ、URL、入力欄の改行を確認します。Status OKなのに表示されない場合は管理フォルダーを非表示にしていないか、プロファイル種別、Edge再起動、別ポリシーを確認します。解決のため利用者プロファイルを削除したり同期データを初期化したりせず、新しい検証プロファイルで差を確認してください。

Edgeのお気に入り一元管理は、ManagedFavoritesを正しいJSONで一つの管理元から配り、edge://policyで状態を確認すれば安定します。リンクを増やしすぎず、サーバー側アクセス制御と定期棚卸しを維持し、利用者の個人お気に入りとは役割を分けてください。

公式情報・参考資料

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • [
    {
    “toplevel_name”: “My Managed Favorites Folder”
    },
    {
    “url”: “microsoft.com”,
    “name”: “Microsoft”
    },
    {
    “url”: “bing.com”,
    “name”: “Bing”
    },
    {
    “name”: “Local Web System”,
    “children”: [
    {
    “url”: “kouichi6323.dix.asia/”,
    “name”: “めもちょう”
    },
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    “url”: “kouichi6323.dix.asia/phpmyadmin”,
    “name”: “phpMyAdmin”
    }
    ]
    },
    {
    “name”: “Network Component Equipment”, #folder 2階層
    “children”: [
    {
    “url”: “router1-101.kouichi6323.dix.asia”,
    “name”: “router1-101”
    },
    {
    “url”: “vlan1-254.kouichi6323.dix.asia”,
    “name”: “vlan1-254”
    },
    {
    “url”: “kouichi6323.myds.me:5001”,
    “name”: “nas1-62(Network Attached Storage)”
    }
    ]
    }
    ]
    このように記述したのですが.繁栄されなくて 訂正をお願いいたします。
    もちろん改行は削除しました。

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