日々スマホでメールチェックをする人が増え続けている今、レスポンシブデザインに対応したHTMLメールを手軽に作れるサービスが注目を集めています。かつてはPC中心だったメルマガ配信も、今やスマホ表示を意識したデザインが当たり前。今回は、さまざまなジャンルで使われる4大メール配信サービスの機能や使い勝手を、実体験や事例を交えながら詳しくお伝えします。実際に利用してみて分かった良い点、少し気になる点なども紹介していくので、これからサービスを選ぶ方はぜひ参考にしてみてください。
レスポンシブデザインを意識する理由
メールマガジンを受け取った時、多くの方はすぐにスマホで内容を確認してしまうかもしれません。わざわざパソコンを立ち上げるよりもスマホで読んだほうが手軽に感じられるからです。こういった行動パターンは仕事中でも顕著で、休憩時間や移動中にササッとスマホでチェックする人が増えています。
レスポンシブデザインとは何か
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに合わせてコンテンツのレイアウトやフォントサイズなどを自動調整する設計手法です。PC、スマホ、タブレットなど、どの端末で見ても快適に閲覧できるようになります。
スマホユーザーの獲得に直結
もしメール本文が横スクロールだらけで読みにくかったり、文字が小さくて拡大しないと見られないような状態だと、受信者はストレスを感じて離脱しやすくなります。レスポンシブデザインに対応していれば、スマホユーザーの目を引き付け、スムーズに情報を読んでもらえるため、開封率やクリック率の向上にも期待できるでしょう。
以前、個人で運営していたブログでメール配信を始めたとき、PC用のテンプレートしか用意していなかったことがあります。読者から「文字が小さくて読めない」といった声が多く届き、慌ててレスポンシブ対応のテンプレートを導入したところ、開封率が明らかに上がりました。やはり今の時代、スマホ対応は外せません。
4大メール配信サービスの比較
今回取り上げるのは、める配くん
サービス名 | 主な特徴 | 料金の目安 | レスポンシブメール作成 | 対象ユーザー |
---|---|---|---|---|
める配くん | ステップメール、ターゲット配信、効果測定 | 月額1,980円~ | テンプレートやエディターあり | 個人から大規模企業まで |
さぶみっと!メール配信 | 簡単HTML編集、ターゲット配信、バックナンバー公開 | 月額1,287円~ | PC・スマホ両対応 | 幅広い層に対応 |
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 | 高到達率、効果測定、API連携 | 月額4,000円~ | デザイン支援エディタあり | 大規模配信ユーザーにも対応 |
WiLL Mail(ウィルメール) | ドラッグ&ドロップで直感的にHTMLメール作成 | 月額4,000円~ | レスポンシブテンプレート豊富 | データベース連携など高度な設定 |
料金に関する見方
メール配信システムを選ぶとき、料金プランをどう考えるかは大きなポイントになります。初期費用がかからないプランがあるものの、月額費用が安くても配信数や登録アドレス数に上限がある場合があります。もし読者数や配信通数が増えてきたとき、上位プランへ移行できるかどうかを見極めるのも大切です。さらに、ステップメールや独自のマーケティングシナリオを運用する場合には、オプション機能の追加料金も考慮する必要があるでしょう。
料金プランの注意点
める配くん のHTML編集機能と特徴
める配くん の概要
める配くん
直感的に操作できるエディター
HTMLの知識が浅い方でも使いやすい高機能なエディターが用意されていて、テンプレートを活用してレスポンシブなメールを作成することが可能です。PC向けだけでなく、スマホで開いても見やすいレイアウトに自動調整されるため、初心者でも美しいデザインのメールを送りやすくなっています。
実際に使ってみた印象
メール作成画面はシンプルで、ツールバーにあるアイコンをクリックするだけで文字の大きさや色を変更でき、画像やリンクの挿入もスムーズです。運用者にとっては操作が分かりやすいだけでなく、プレビュー機能でスマホ表示を確認できるのも便利でした。例えば、自分がスマホで見たときに、要素がどのように折り返されるのか確かめつつ微調整ができるので、完成度を高めやすいと感じました。
スマホ向けの見た目を気にして何度もプレビューすることが多いので、プレビュー機能が使いやすいかどうかは大事なチェックポイントです。
プランの柔軟性
める配くん
さぶみっと!メール配信 のHTMLエディターと機能
さぶみっと!メール配信 の概要
さぶみっと!メール配信
使いやすいエディター
実際に操作してみると、編集画面が分かりやすく、初めてHTMLを扱う人でも迷わずにデザインを組み立てられます。文字装飾や画像挿入、スマホ表示の確認など、一通りの機能がそろっていて、かつ画面がシンプルなのでトライアル期間中の学習コストも低めでした。
スマホに合わせたフォーム対応
登録や退会、情報変更に使うフォームもPC・スマホ向けに自動調整されるため、読者がストレスなく操作できます。特に、スマホだけで申し込みから退会まで完結するユーザーが増えている今、フォーム対応は軽視できません。デザインもある程度自由に変更できるので、ブランドイメージに合わせた画面を用意しやすいです。
プランの特徴
ライトプランやベーシックプランなど、予算や配信通数に応じて選べるプランが用意されています。14日間の無料トライアルを利用することで、実際の操作性や登録者管理の使い勝手を確かめられるのが便利でした。運用を始める前にしっかり検証したいという人には、このトライアル期間はありがたいと感じます。
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 の強みとHTMLメール作成のポイント
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 とは
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
レスポンシブなメール作成と高い到達率
初心者でも扱いやすいエディターが備わっていて、PC向けメールとスマホ向けメールを意識したレイアウトをまとめて作成するのが容易です。さらに、複数のIPアドレスを活用した迷惑メール対策やDKIM署名を導入するなど、到達率を向上させる仕組みが整っています。せっかく綺麗なメールを作成しても、迷惑メールフォルダに入ってしまえば意味がありません。届くべき相手にきちんとメールを届けるための工夫が随所に感じられます。
料金と運用面の注意
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
導入企業が多い安心感
大手企業をはじめ数多くの導入実績があることで、サポート面も安定している印象です。実際に利用している事例を検索すれば、具体的な活用方法やトラブル解決事例も見つけやすく、不明点が出ても解決までのハードルが低く感じられるでしょう。
やはり信頼性の高いサービスに依頼することで、自分のメールが届かない不安を軽減できます。メールは受信者との大切なコミュニケーション手段なので、到達率とサポート体制はとても重要ですね。
WiLL Mail(ウィルメール) で実現するレスポンシブHTMLメール
WiLL Mail(ウィルメール) の魅力
WiLL Mail(ウィルメール)
直感的なデザイン機能
文字や画像のブロックを画面上で動かすだけでレイアウトを組み立てられるので、まるで紙にレイアウトするような感覚でメールデザインを作れるのが魅力です。最初は無料のテンプレートをベースにカスタマイズしていき、慣れてきたら少しずつオリジナルデザインを追求するといったステップを踏むこともできます。
効果測定とセキュリティ
WiLL Mail(ウィルメール)
データベース連携
プレミアムプランでは、外部システムとの連携機能や顧客データベースを活用した配信が可能になります。ECサイトと連動させて、購入履歴に応じたクーポンメールを自動送信するといった高度なマーケティング施策にも対応しやすいです。
自分の周りでは、アパレル系ECサイトを運営する知人がWiLL Mail(ウィルメール)
レスポンシブ対応とHTML編集機能を最大活用するコツ
テンプレート活用とプレビュー
レスポンシブ対応のHTMLメールを作る際には、用意されているテンプレートの活用が第一歩になります。多くのサービスでは既にスマホ表示を意識したテンプレートが用意されており、文章や画像を差し替えるだけでも十分見栄えのするメールを作成できます。さらに、頻繁にプレビューを確認し、余計な改行や崩れがないかチェックする習慣をつけると、完成度が高くなります。
レスポンシブデザインをしっかり意識するなら、どういった端末の画面サイズで崩れやすいのかを把握しておくとよいでしょう。最近はスマホでも画面サイズがさまざまなので、縦長の機種や大画面タブレットでの見え方も意識したいところです。
クリック誘導の配置
スマホでは画面が小さいため、本文が長すぎると読者が途中で疲れて離脱してしまう可能性があります。CTAボタンやリンクを分かりやすい位置に設置したり、大きめのボタンを設置して押しやすくする工夫も大切です。
適切なサービスを選ぶためのポイント
機能だけでなく運用目的を明確に
メール配信サービスを選ぶ際には、配信数や到達率だけでなく、自分たちが何を目的にメールを運用するのかを明確にしておく必要があります。例えば、シンプルな案内メールを月に数回配信する程度なのか、データベースと連携して高度なステップメールを組むのかで必要となる機能は大きく変わってきます。
サポート体制や使いやすさも考慮
無料トライアル期間がある場合は積極的に利用し、エディターの操作性やカスタマーサポートの対応をチェックすると失敗が少なくなります。操作しやすいと感じるかどうか、疑問が生じたときにすぐに解消できるかといった点は、長期的な運用のストレスを左右する重要な要素です。
サポートが充実していると、思わぬエラーが起きたときの精神的な負担が大幅に減ります。メール配信はビジネスの生命線になることもあり、そのときに素早く対応してもらえるかどうかは大きな違いになるのです。
まとめと今後のメールマーケティングの動向
スマホが普及し、多くのユーザーが外出先やスキマ時間にメールをチェックするようになった現在、レスポンシブデザインは必須の要件となりました。める配くん
今後、SNSやチャットツールなど新たなコミュニケーション手段が広がる中でも、メールはビジネスの基本ツールとして活躍し続けるはずです。特にセールやキャンペーン、イベント告知などでメールが果たす役割は非常に大きいので、どのサービスを選んでしっかり運用していくかが重要になってきます。自社の目的に合ったサービスを選び、レスポンシブデザインをうまく活用することで、読者とのより良いコミュニケーションが築けるでしょう。
これからメール配信を始める方、既存のメール配信システムを見直そうとしている方は、ぜひ各サービスの無料トライアルやデモンストレーションを試してみて、自分に合ったものを探してみてください。レスポンシブ対応でスマホユーザーを取り込み、さらに魅力的なデザインや配信計画を立てることで、メールマーケティングの成果は大きく変わってきます。
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