この記事では、Linuxでディレクトリの属性を変更する方法について詳しく解説します。`chmod`や`chattr`といったコマンドを使って、ディレクトリの権限や特性を変更する基本的な手法から応用例までを網羅しています。
目次
基本的なディレクトリ属性の変更
Linuxにおいて、ディレクトリやファイルの属性を変更するためによく使用されるコマンドは`chmod`です。
# ディレクトリに全ての権限を与える
chmod 777 directory_name
このコマンドで`directory_name`という名前のディレクトリに全ての権限(読み書き実行)を与えることができます。
数字と権限の関係
`chmod`コマンドで使用する数字は権限に対応しています。以下の表にその対応関係を示します。
| 数字 | 権限 |
|——|————–|
| 4 | 読み取り (r) |
| 2 | 書き込み (w) |
| 1 | 実行 (x) |
高度なディレクトリ属性の変更
`chattr` コマンドを使うことで、より高度なディレクトリ属性の変更が可能です。このコマンドは、ImmutableやAppend Onlyなどの特殊な属性を変更するのに使います。
# ディレクトリを不変(Immutable)にする
chattr +i directory_name
このコマンドで`directory_name`ディレクトリは不変(Immutable)になり、内容の変更や削除ができなくなります。
応用例
一時的にディレクトリを読み取り専用にする
# ディレクトリを読み取り専用にする
chmod 555 directory_name
特定のユーザーのみ書き込み可能にする
# ユーザー(user_name)のみ書き込み可能にする
chown user_name directory_name
chmod 744 directory_name
ログファイルディレクトリを不変に設定
# ログファイルディレクトリ(logs/)を不変にする
chattr +i logs/
ディレクトリにAppend Only属性を設定
# ディレクトリにAppend Only属性を設定する
chattr +a directory_name
まとめ
Linuxでディレクトリの属性を効率的に変更するための基本的なコマンドと高度な手法を解説しました。これらの知識を活かして、ディレクトリ管理をより効率的に行いましょう。
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