LinuxでCPUの使用状況を確認する方法

Linux環境でのCPU使用状況の確認は、システムの健全性やパフォーマンスを測定する際に不可欠です。この記事では、基本的なコマンドから高度な方法まで、CPU使用状況の確認方法を解説します。具体的なコード例、詳細な解説、そして応用例を含めています。

目次

なぜCPU使用状況を確認するのか

CPUの使用状況を確認する理由はいくつかあります。パフォーマンスのボトルネックを特定したり、システムのオーバーロードを防ぐためには、この情報が必須です。また、プロセスの優先順位を調整するためや、リソースの効率的な配分を行う際にも役立ちます。

基本的な確認方法

topコマンド

最も基本的なコマンドは`top`です。このコマンドを使うと、システム全体のリソース状況をリアルタイムで確認できます。

top  # リソース使用状況をリアルタイムで表示

htopコマンド

`htop`は`top`コマンドの高度なバージョンで、より多くの情報と使いやすいインターフェースが特長です。

htop  # 高度なリソース使用状況を表示

高度な確認方法

mpstatコマンド

`mpstat`コマンドは、CPUの詳細な使用状況を確認するためのコマンドです。

mpstat -P ALL  # すべてのCPUコアの詳細な使用状況を表示

特定の間隔で確認する

`mpstat`では、特定の間隔でCPU使用状況を確認することもできます。

mpstat -P ALL 1  # 1秒ごとにCPU使用状況を更新して表示

応用例

特定のプロセスのCPU使用状況を確認する

pidstat -u -p [プロセスID]  # 特定のプロセスのCPU使用状況を表示

CPU使用率が高いプロセスを特定する

ps aux --sort=-%cpu | head  # CPU使用率が高いプロセスを上位から表示

特定の時間帯にCPU使用状況を記録する

mpstat -P ALL 1 > cpu_usage.txt  # CPU使用状況をテキストファイルに保存

特定のコアの使用状況を確認する

mpstat -P 1  # 1番目のCPUコアの使用状況を確認

CPUの温度を確認する

sensors  # CPUを含むハードウェアセンサーの情報を表示

まとめ

LinuxでCPUの使用状況を確認する方法は多岐にわたります。基本的な`top`コマンドから、より詳細な情報を提供する`mpstat`や`pidstat`まで、目的に応じて適切なコマンドを選びましょう。また、この記事で紹介した応用例を参考に、自分自身のシステム管理に活かしてください。

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