この記事では、LinuxシステムでインターフェイスごとのIPアドレスの確認と変更方法について解説します。具体的なコマンドとその解説、応用例を含めています。
目次
IPアドレスとは
IPアドレスは、インターネットプロトコル(IP)に基づいて各デバイスを一意に識別するためのアドレスです。一般に、ローカルネットワーク内での通信やインターネット上での通信に使われます。
IPv4とIPv6
IPアドレスには主にIPv4とIPv6の2種類があります。IPv4は32ビット、IPv6は128ビットのアドレス空間を持っています。
IPアドレスの確認方法
ifconfigコマンド
基本的なIPアドレスの確認は`ifconfig`コマンドで行えます。
ifconfig # 全てのネットワークインターフェイスの情報を表示
このコマンドで出力される情報から、各インターフェイスのIPアドレスを確認できます。
ipコマンド
より新しい`ip`コマンドも広く使われています。
ip addr show # 全てのネットワークインターフェイスの情報を表示
IPアドレスの変更方法
一時的な変更
`ifconfig`または`ip`コマンドで一時的にIPアドレスを変更できます。
sudo ifconfig eth0 192.168.1.2 # eth0のIPアドレスを192.168.1.2に変更
永続的な変更
永続的な変更には、設定ファイルを編集します。
sudo nano /etc/network/interfaces # Debian系
sudo nano /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 # RedHat系
応用例
1. 複数のIPアドレスの設定
一つのネットワークインターフェイスに複数のIPアドレスを設定することも可能です。
sudo ifconfig eth0:0 192.168.1.3 # eth0に追加で192.168.1.3を設定
2. IPアドレスの一括変更
スクリプトを使用して、複数のマシンのIPアドレスを一括で変更する方法です。
# スクリプト例(一括変更)
3. IPアドレスによる通信制限
特定のIPアドレスからの通信を制限する方法です。
iptables -A INPUT -s 192.168.1.2 -j DROP # 192.168.1.2からの通信を制限
4. DHCPから固定IPへの変更
DHCPで割り当てられたIPアドレスを固定IPに変更する方法です。
# 設定ファイルを編集して固定IPに変更
5. ネットワークの診断
`ping`や`traceroute`コマンドを使用して、IPアドレスを利用したネットワークの診断が可能です。
ping 192.168.1.1 # 192.168.1.1への接続確認
traceroute 192.168.1.1 # 192.168.1.1へのルートを確認
まとめ
LinuxでのIPアドレスの確認と変更方法について基本から応用までを解説しました。これを機に、Linuxシステムのネットワーク設定に更なる理解と応用を深めてください。
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