Linuxでネットワークインターフェイスの統計情報を確認する方法

Linuxシステムのネットワークインターフェイスの統計情報を確認することは、システムのパフォーマンスをモニタリングする上で非常に重要です。この記事では、Linux環境でネットワークインターフェイスの統計情報を確認する方法と、その応用例について詳しく説明します。

目次

基本的な確認コマンド

Linuxでネットワークインターフェイスの統計情報を調査するには、いくつかの基本的なコマンドが用意されています。最もよく使われるのは`ifconfig`と`ip`コマンドです。

ifconfig  # ネットワークインターフェイスの情報を表示
ip addr show  # ifconfigに代わるコマンド

ifconfigとipの違い

`ifconfig`は古いが広く使われているコマンドであり、`ip`は新しく、より多機能です。`ip`コマンドは現在のLinuxディストリビューションで推奨されています。

統計情報の解析

ネットワークインターフェイスの統計情報には多くの要素が含まれています。`RX packets`, `TX packets`, `collisions` など、これらのパラメータが何を意味するのかを理解することが重要です。

RXとTX

– RX(Received): 受信したデータパケットの数
– TX(Transmitted): 送信したデータパケットの数

Collision

Collision(衝突)は、同時に複数のデバイスがデータを送信しようとした場合に発生します。この数値が高いと、ネットワークに問題がある可能性が高いです。

応用例

応用例1: 受信したデータパケットの確認

cat /proc/net/dev | grep eth0 | awk '{print $2}'  # eth0インターフェイスの受信パケット数を確認

応用例2: 送信エラーの確認

cat /proc/net/dev | grep eth0 | awk '{print $11}'  # eth0インターフェイスの送信エラー数を確認

応用例3: ネットワークの帯域使用率を計算

# 帯域使用率を確認するスクリプト
# 前後の受信バイト数を取得して差分を計算

応用例4: コリジョン率の計算

cat /proc/net/dev | grep eth0 | awk '{print $14/$13}'  # eth0のコリジョン率を計算

応用例5: Bashスクリプトでの自動モニタリング

# Bashスクリプトでのネットワーク統計情報の自動モニタリング例

まとめ

Linuxのネットワークインターフェイスの統計情報の確認は、システムの健全性を評価する上で非常に重要です。基本コマンドから応用例まで、幅広い情報を提供しましたので、ぜひ実践してみてください。

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