Linux環境でのRAID(冗長化された独立したディスクの配列)のステータス確認は、システム管理者やIT専門家にとって重要なスキルです。この記事では、`mdadm` コマンドを用いてRAIDアレイのステータスを確認する方法について、具体的なコードとその解説、さらに応用例を含めて詳しく解説します。
目次
mdadmの基本
`mdadm`はLinuxでソフトウェアRAIDを管理するためのユーティリティです。このツールを用いることで、RAIDの作成、管理、監視が可能です。
mdadmのインストール
sudo apt update
sudo apt install mdadm # Ubuntu/Debian系でのmdadmのインストール
RAIDアレイのステータス確認方法
–detailオプション
RAIDアレイの詳細情報を表示するためには、`–detail`オプションを使用します。
sudo mdadm --detail /dev/md0 # /dev/md0はRAIDデバイスの名前
–briefオプション
短い形式でステータスを確認したい場合は、`–brief`オプションを使用します。
sudo mdadm --brief --detail /dev/md0
応用例
1. 空きディスク確認
sudo mdadm --examine --scan --config=partitions # 空きディスクを確認
2. メール通知設定
echo 'MAILADDR your-email@example.com' | sudo tee -a /etc/mdadm/mdadm.conf # メール通知を設定
3. RAIDアレイの自動修復
sudo mdadm --monitor --scan --daemonise --mail=your-email@example.com # 自動修復とメール通知
4. イベントログの確認
cat /proc/mdstat # イベントログを確認
5. 障害発生デバイスの交換
sudo mdadm --manage /dev/md0 --fail /dev/sda1 # デバイスを障害状態に
sudo mdadm --manage /dev/md0 --remove /dev/sda1 # デバイスを取り外し
sudo mdadm --manage /dev/md0 --add /dev/sdb1 # 新しいデバイスを追加
まとめ
LinuxにおいてRAIDアレイのステータス確認は、`mdadm`コマンドが非常に役立つことが分かりました。特に、`–detail`や`–brief`オプションは日々の運用で頻繁に使用されるコマンドです。また、応用例を通じて、さまざまなシナリオでRAIDアレイを効率よく管理する方法も紹介しました。これらの知識を活かして、より堅牢なストレージ環境の構築と管理を行いましょう。
コメント