この記事では、Linuxでディレクトリを再帰的にリネームする方法を詳しく解説します。具体的なコード例とその詳細解説、さらに多彩な応用例を提供します。Linuxで作業する際、特定のパターンに一致するディレクトリ名を一括で変更したいケースは多いですが、この記事で紹介するテクニックを使えば、そのような作業を短時間で効率的に行うことができます。
目次
基本的な再帰的リネームの方法
最も基本的な方法として、`find` コマンドと `rename` コマンドを使用します。
find . -type d -exec rename 's/old/new/g' {} \;
このコードは、カレントディレクトリから始めて、`old` という文字列を `new` に変更するディレクトリを探します。
コードの解説
– `find . -type d`: カレントディレクトリ(.)からディレクトリ(`-type d`)を探します。
– `-exec rename ‘s/old/new/g’ {} \;`: `find` で見つかった各ディレクトリに対して、`rename` コマンドを実行します。
応用例
大文字を小文字に変換
find . -type d -exec rename 'y/A-Z/a-z/' {} \;
解説
このコードは、ディレクトリ名に含まれるすべての大文字を小文字に変換します。
特定の拡張子を持つファイルを含むディレクトリのリネーム
find . -type d -exec sh -c 'ls "$1"/*.txt > /dev/null 2>&1 && rename "s/old/new/g" "$1"' _ {} \;
解説
.txtファイルを含むディレクトリだけを対象にしてリネームを行います。
日付を付加する
find . -type d -exec rename "s/$/$(date +\%Y\%m\%d)/" {} \;
解説
ディレクトリ名の末尾に現在の日付を付加します。
特定の文字をアンダースコアに変換
find . -type d -exec rename 's/ /_/g' {} \;
解説
ディレクトリ名中のスペースをアンダースコアに変換します。
まとめ
Linuxでディレクトリを再帰的にリネームする方法は多々ありますが、`find` コマンドと `rename` コマンドを使った基本的な方法から応用例まで、多くのケースで使用できる技術を解説しました。これらの方法を使えば、日常の作業を大いに効率化できるでしょう。
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