Linux環境で特定のプロセスのシステムリソース(CPU、メモリ、ディスクなど)の使用状況をトラッキングする方法を解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、そして多様な応用例を含めています。
目次
基本的な手法
psコマンドによるトラッキング
Linuxにおいて、特定のプロセスのリソース使用状況を知る一番簡単な方法は`ps`コマンドを使用することです。
ps aux | grep [プロセス名]
このコマンドを使うと、指定したプロセス名に関連する全てのプロセスの情報を取得できます。ただし、リアルタイムのトラッキングには向いていません。
topコマンドによるリアルタイムトラッキング
リアルタイムで特定のプロセスを監視する場合は、`top`コマンドが適しています。
top -p [プロセスID]
`top -p`で指定したプロセスIDのリソース使用状況をリアルタイムで確認できます。
応用例
応用例1:特定のユーザーのプロセスをトラッキング
ps -u [ユーザー名]
特定のユーザーがどのようなプロセスを実行しているのかを確認できます。
応用例2:メモリ使用量でソートして表示
ps aux --sort=-%mem
メモリ使用量が多いプロセスを先頭にして表示します。
応用例3:CPUとメモリ使用量を一度に確認
top -o %CPU -o %MEM
CPUとメモリ使用量でソートされたプロセスリストが表示されます。
応用例4:プロセスの親子関係を確認
pstree -p [プロセスID]
指定したプロセスIDの親子関係を確認できます。
応用例5:プロセスのシステムコールを追跡
strace -p [プロセスID]
指定したプロセスIDのシステムコールをリアルタイムでトラッキングします。
まとめ
Linuxには多くのコマンドが用意されており、特定のプロセスのシステムリソース使用状況を詳細にトラッキングすることが可能です。`ps`や`top`コマンドは基本ですが、それらをうまく応用することで、より高度な監視が実現できます。この記事で紹介した応用例を参考に、独自の監視方法を開発してみてください。
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