Windows Server 2022ライセンス数・費用の計算|Standardの物理コア方式

この記事はWindows Server 2022 Standardを物理コア単位でライセンスする場合の基本計算を、既存の図で説明します。Datacenterや、条件付きで選べる仮想マシン単位の方式とは分けてください。コア数だけで購入費用が確定するわけではなく、CAL、購入チャネル、契約条件、仮想化構成を確認する必要があります。

目次

ライセンス計算ルール

物理コア方式で、サーバー全体を1セット分ライセンスするための基本は次の3条件です。これだけで全契約条件を網羅するものではありません。

1.1つのプロセッサー(CPU)に最低8コアライセンスが必要
2.1台のサーバーに最低16コアライセンスが必要
3.物理サーバーの総コア数分のライセンスが必要

1.1つのプロセッサー(CPU)に最低8コアライセンスが必要

下図のAサーバーとBサーバーは同じ数のライセンスが必要です。Aサーバーは1CPUで6コアとなっていますが、ライセンス計算ルールの「1CPU最低8コア」が適応されトータルで16コアライセンスが必要となります。

2.1台のサーバーに最低16コアライセンスが必要

下図のAサーバーは、1CPUのみで総コア数が10コアとなっていますが、ライセンス計算ルールの「1台最低16コア」が適応され、Aサーバーは16コアライセンスが必要となります。コア数が異なるBサーバーと同じライセンス数が必要になってきます。

3.物理サーバーの総コア数分のライセンスが必要

下図のAサーバーは総コア数が24なので、ライセンス計算ルールの「総コア数分のライセンスが必要」が適応され24コアライセンスが必要となってきます。

必要ライセンス数の早見表

物理コア方式では、各CPUを最低8コアとして数え、サーバー全体で最低16コアとします。論理プロセッサー数ではなく物理コア数を使います。以下の図はこの基本条件の説明です。

Standardは実行するOSE数で必要なセット数が変わる

ここでの「1ロット」は、上記で算出した物理サーバー全体の必要コア数を満たす1セットを指す記事内の呼称です。販売パック数とは別です。たとえば24物理コアのサーバーなら1セットは24コア分であり、常に16コアではありません。

Standardの物理コア方式では、1セットごとに2つのOSE(物理または仮想のOS環境)の権利を考えます。物理サーバー2台へ自由に分けられるという意味ではありません。

Standardの1セットで2 OSEまで(物理ホスト管理専用の例外は下記)

下図は16コア分で全物理コアの条件を満たすサーバーの基本例です。物理OSで業務を実行する場合、その物理OSEも数えます。一方、物理OSEを仮想マシンのホスト・管理だけに使う場合は、2つの仮想OSEに加えて物理OSEを実行できるという条件があります。従来の「物理OS+仮想OSも常に同じ」という説明だけでは、この例外を表せません。

下図は同じ物理サーバーで3~4つの対象OSEを実行する例です。Standardの1セットで2 OSEまで(物理ホスト管理専用の例外は下記)のルールが適応されるので、2ロット分のライセンス数を調達する必要があります。1ロットが16なので合計で32コアライセンスが必要です。これは1セットが16コア分の場合です。24コア分が必要なサーバーなら2セットは48コア分です。通常時だけでなく、最大同時実行数も確認します。

Datacenter・仮想マシン単位・CALは別に確認する

物理コア方式のDatacenterは、全コアを適切にライセンスしたサーバー上で仮想OSE数をStandardと同じ2個単位には数えません。また、有効なSoftware Assuranceまたはサブスクリプションなどの条件を満たす場合は、仮想コア数に基づくVM単位の方式もあります。この方式を本記事の物理コア計算に混ぜないでください。

利用者・デバイスのWindows Server CALや、用途による追加ライセンス、複数ホスト間の移動・フェールオーバーも見積もりに影響します。購入するパック数・単価・税を含む費用は、構成表を販売元へ渡して確認します。古い単価や記事の例だけで発注数を確定しないでください。

ライセンス換算の計算ツール

既存の計算ツールは概算の参考です。記事内の旧来の計算を前提としており、現行の全契約条件、CAL、ホスト管理専用の扱い、VM単位方式や現在の販売価格を網羅する保証はありません。出力を正式見積もりや適法性の判定として使わず、公式資料と販売元の確認を優先してください。

Windows Server 2022 ライセンス費用計算サービス|煩雑な計算を一発で

公式資料

Microsoft:Windows Server 2022 Licensing Guide
Microsoft:Windows Server virtualization licensing guidance

本記事は基本条件の整理です。実際の利用権は購入チャネルのライセンス条項・契約が優先されます。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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