Windows Server 2016ではライセンス形態が変更となり、物理コア数を元に計算を行う必要があります。正直一度覚えても忘れてしまうくらい複雑になっています。この記事ではなるべく明解に解説したいと思います。
ライセンス計算ルール
複雑ですが、ライセンス計算ルールとしては以下の3つだけです。また、サーバーの台数を絡めた説明については後述します。
1.1つのプロセッサー(CPU)に最低8コアライセンスが必要
2.1台のサーバーに16コアライセンスが必要
3.物理サーバーの総コア数分のライセンスが必要
1.1つのプロセッサー(CPU)に最低8コアライセンスが必要
下図のAサーバーとBサーバーは同じ数のライセンスが必要です。Aサーバーは1CPUで6コアとなっていますが、ライセンス計算ルールの「1CPU最低8コア」が適応されトータルで16コアライセンスが必要となります。
2.1台のサーバーに16コアライセンスが必要
下図のAサーバーは、1CPUのみで総コア数が10コアとなっていますが、ライセンス計算ルールの「1台最低16コア」が適応され、Aサーバーは16コアライセンスが必要となります。コア数が異なるBサーバーと同じライセンス数が必要になってきます。
3.物理サーバーの総コア数分のライセンスが必要
下図のAサーバーは総コア数が24なので、ライセンス計算ルールの「総コア数分のライセンスが必要」が適応され24コアライセンスが必要となってきます。
必要ライセンス数の早見表
とにかくどんなサーバーであっても、最低16コアライセンスが必要になってきます。以下の早見表で整理してみてください。
サーバー台数でライセンス数が変動する
さてサーバーの台数を絡めた説明をしていきます。分かり易くするために、上記で算出したライセンス数(最低16個)を1ロットと定義します。
サーバーの台数について以下のルールが適応されます。
1ロットで2サーバーまで
図で解説をしていきます。下図のAサーバーで16コアライセンスを調達した場合OSを2個までAサーバーに構築することができます。物理OS+仮想OS、仮想OS+仮想OS どちらでも同じです。ポイントとしては、1個でも2個でも16コアライセンスが必要な点です。要するにOSが1個だけだといささか勿体無いわけですね。
下図はサーバーを3個~4個構築した場合の例です。1ロットで2サーバーまでのルールが適応されるので、2ロット分のライセンス数を調達する必要があります。1ロットが16なので合計で32コアライセンスが必要です。この場合も3個でも4個でも32コアライセンスが必要なので3個だと勿体無いわけです。
ライセンス換算の計算ツール
これまで説明をした計算ロジックでWebアプリを作成しました。理解していない状態でも、このWebアプリの必要項目を入力すれば必要なライセンス数と金額がはじきだされます。下記リンク先で利用可能ですので是非ご活用ください。
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