Windows 11の高コントラスト配色を項目別に変更する方法

Windows 11の既定の高コントラスト配色がかえって読みにくい場合は、テーマをオフにするだけでなく、背景、文字、リンクなどを項目ごとに変更できます。

「設定」から「アクセシビリティ」→「コントラスト テーマ」を開き、編集するテーマを選択してください。編集画面では6種類の画面要素を調整でき、名前を付けて独自のテーマとして保存・適用できます。元の表示へ戻すときは、コントラストテーマを「なし」に変更すれば戻せます。([マイクロソフト サポート][1])

目次

Windows 11のコントラストテーマは項目ごとに色を変更できる

Windows 11のコントラストテーマには既定の配色が用意されていますが、すべての人にとって読みやすいとは限りません。

たとえば、次のような状態では、既定テーマをそのまま使うよりも配色を編集した方が見やすくなる可能性があります。

  • 背景の黒が強すぎて、白い文字がまぶしく見える
  • リンクの色と本文の色を区別しにくい
  • 選択中の項目が目立ちすぎる
  • 使用できないボタンの文字が薄すぎて読めない
  • 背景色と文字色の組み合わせが目に合わない

コントラストテーマでは、単に画面全体を暗くするのではなく、背景や文字などの役割ごとに色を設定できます。

なお、画面全体が突然白黒になった場合に確認する「カラー フィルター」と、コントラストテーマは目的が異なります。この記事では、コントラストテーマの配色を項目別に編集する方法を扱います。

Windows 11のコントラストテーマを読みやすい配色に変更する手順

設定からコントラストテーマを開く

次の順番で設定画面を開きます。

  1. 「スタート」を開く
  2. 「設定」を選択する
  3. 左側のメニューから「アクセシビリティ」を選択する
  4. 「コントラスト テーマ」を選択する

WindowsキーとIキーを同時に押して「設定」を開いても構いません。

編集するテーマを選ぶ

「コントラスト テーマ」の選択欄を開き、編集のベースにするテーマを選択します。

最初から理想のテーマを選ぶ必要はありません。背景が暗い配色にしたい場合は暗いテーマ、背景を明るくしたい場合は明るいテーマを出発点にすると調整しやすくなります。

テーマを選択したら、選択欄の下にある「編集」を押します。テーマを選んでいない状態では、編集画面を開けない場合があります。

6種類の画面要素を調整する

Windows 11のコントラストテーマでは、次の6要素を変更できます。([マイクロソフト サポート][1])

項目主に変わる部分調整するときの考え方
背景WindowsやWebページの背景文字色との差を確保しつつ、まぶしすぎない色を選ぶ
テキスト画面上の一般的な文字背景の上で無理なく読める色にする
ハイパーリンクWebページなどのリンク本文とは区別でき、背景の上でも読める色にする
非アクティブなテキスト選択できない項目や無効なボタンの文字通常の文字より控えめにしつつ、存在が分かる明るさにする
選択されたテキスト選択中のメニューや項目を示す部分選択状態が分かり、周囲の文字も読める色にする
ボタン テキストボタン内に表示される文字ボタンの背景と重ならず、操作内容を読める色にする

変更したい項目の色を選び、カラーピッカーで新しい色を指定します。必要に応じて、パレット下部のスライダーで明るさを調整し、「完了」を選択してください。([マイクロソフト サポート][1])

名前を付けて保存・適用する

6要素の調整が終わったら、次の操作で独自のテーマとして保存します。

  1. 「名前を付けて保存」を選択する
  2. テーマ名を入力する
  3. 「保存して適用」を選択する

テーマ名は、配色の特徴や利用目的が分かる名前にしておくと管理しやすくなります。

たとえば、次のような名前が考えられます。

  • 暗い背景・白文字
  • まぶしさ軽減
  • リンク強調
  • 文書作業用
  • 夜間作業用

「保存して適用」を選ぶと、作成した配色がWindows 11に反映されます。画面が切り替わるまで数秒かかることがあります。([マイクロソフト サポート][1])

読みやすい配色に調整するポイント

最初に背景とテキストを決める

配色を編集するときは、6項目を一度に変更するよりも、「背景」と「テキスト」から決める方が失敗しにくくなります。

背景とテキストは、画面上でもっとも広い範囲に影響します。この2色が読みにくいままでは、リンクやボタンの色を細かく調整しても全体の見づらさは解消しません。

暗い背景を使う場合は、必ずしも真っ黒と真っ白にする必要はありません。白黒の差が強すぎてまぶしく感じる場合は、濃いグレーの背景と、少し落ち着いた白系の文字を組み合わせる方法があります。

明るい背景では、真っ白な背景を避け、淡いグレーやアイボリー系の背景に濃い文字を組み合わせると見やすい場合があります。

リンクは本文と区別できる色にする

ハイパーリンクは、本文と同じ色にするとリンクの場所が分からなくなります。一方で、鮮やかすぎる色を選ぶと、リンクだけが強く目立って長文を読みづらくなることがあります。

次の3点を確認してください。

  • 本文と見分けられる
  • 背景の上で読める
  • 長いページでも目に負担を感じにくい

暗い背景では明るい水色や黄色系、明るい背景では濃い青系などが候補になります。ただし、色の見え方には個人差があるため、色名だけで決めず、実際のWebページで確認することが重要です。

非アクティブなテキストを薄くしすぎない

非アクティブなテキストは、現在操作できない項目を示すため、通常のテキストより控えめな色にします。

ただし、薄くしすぎると、項目そのものが存在しないように見えてしまいます。操作できないことは分かるものの、文字の内容は読める程度の色が適しています。

通常のテキストが明るい白の場合は、非アクティブなテキストを中程度のグレーにするなど、段階を付けて調整します。

選択中の項目は文字まで読めるか確認する

「選択されたテキスト」の色を変更するときは、選択状態が目立つかどうかだけでなく、その上に表示される文字が読めるかも確認してください。

選択色を明るくしすぎると白い文字が読みにくくなり、暗くしすぎると黒い文字が見えにくくなることがあります。

次のような場所で確認すると分かりやすくなります。

  • 設定画面の選択項目
  • スタートメニュー
  • エクスプローラーのファイル選択
  • Wordなどのツールバー
  • Webページで選択した項目

ボタンの文字を背景に埋もれさせない

ボタンテキストは、設定画面や確認ダイアログなど、操作に直接関係する部分です。

ボタンの文字が読めないと、「保存」「キャンセル」「削除」などの操作を判断できません。テーマを変更した後は、設定画面だけでなく、確認メッセージやダイアログも開いて確認してください。

配色例は出発点として使う

読みやすい配色は人によって異なります。次の例は、配色を考えるときの出発点として利用してください。

目的背景テキストリンク非アクティブ
暗い背景でまぶしさを抑える濃いグレー落ち着いた白明るい水色中程度のグレー
明るい背景で白さを抑える淡いグレーやアイボリー濃いグレー濃い青やや薄いグレー
リンクを見つけやすくする黒または濃いグレー白系明るい黄色や水色グレー
色の違いに頼りすぎない明暗差のある背景高い明暗差の文字本文と十分に明るさが異なる色通常文字より一段階控えめ

色の名前だけでは、実際の明るさや見え方を判断できません。設定後は、普段利用している画面で読みやすさを確認してください。

作成した配色を実際のアプリで確認する

設定画面のプレビューだけで判断せず、普段使うアプリや文書を開いて確認します。

Webブラウザで確認する項目

  • 本文を連続して読めるか
  • リンクと通常の文字を区別できるか
  • 入力欄やボタンの文字を読めるか
  • 選択中のメニューが分かるか
  • スクロールしても目の負担が強くならないか

1つのWebサイトだけではなく、文章中心のページと、ボタンや入力欄が多いページの両方を確認すると判断しやすくなります。

WordやExcelで確認する項目

  • リボンの文字やアイコンを判別できるか
  • 選択中のタブが分かるか
  • 無効になっているコマンドを確認できるか
  • 文書やセルの文字を読めるか
  • 選択範囲が分かるか

Windowsの画面が見やすくても、文書の背景色や文字色との組み合わせによっては読みにくくなることがあります。実際に利用する文書を開いて確認してください。

エクスプローラーで確認する項目

  • ファイル名を読めるか
  • 選択中のファイルが分かるか
  • 使用できない操作が判別できるか
  • ナビゲーション部分とファイル一覧を区別できるか

特に「選択されたテキスト」と「テキスト」の色が近い場合は、選択中のファイルが分かりにくくなることがあります。

元の配色に戻す方法

作成したコントラストテーマが読みにくかった場合は、次の手順で通常の配色に戻せます。

  1. 「設定」を開く
  2. 「アクセシビリティ」を選択する
  3. 「コントラスト テーマ」を開く
  4. テーマの選択欄で「なし」を選ぶ
  5. 「適用」を選択する

画面に「お待ちください」などの表示が出た後、Windowsの既定の配色に戻ります。([マイクロソフト サポート][1])

左側のAltキー、左側のShiftキー、Print Screenキーを同時に押すと、コントラストモードのオンとオフを切り替えられます。ただし、配色を確認しながら確実に戻したい場合は、「設定」から「なし」を選ぶ方法が分かりやすいでしょう。([マイクロソフト サポート][1])

変更できない・読みにくさが改善しないときの確認点

「編集」が見つからない

最初にコントラストテーマの選択欄から、編集のベースにするテーマを選んでください。テーマを選択した後、その下にある「編集」を開きます。

保存したのに配色が変わらない

編集後は、名前を付けるだけでなく「保存して適用」まで選択します。

すでに保存したテーマがある場合は、「コントラスト テーマ」の選択欄で目的のテーマを選び、「適用」を押してください。

変更後に文字が読めなくなった

無理に編集画面内で修正し続けず、一度テーマを「なし」に戻します。その後、別の既定テーマをベースにして、背景とテキストから順番に調整してください。

特に次の組み合わせを確認します。

  • 背景とテキスト
  • 背景とハイパーリンク
  • 選択状態とその上の文字
  • ボタンとボタンテキスト
  • 背景と非アクティブなテキスト

画面全体が白黒になっている

画面全体がグレースケールのように表示されている場合は、コントラストテーマではなく、カラー フィルターが有効になっている可能性があります。

コントラストテーマの色を変更しても直らない場合は、「設定」→「アクセシビリティ」からカラー フィルターの状態を確認してください。

読みやすさは実際の利用画面で判断する

Windows 11の既定の高コントラスト配色が読みにくい場合は、「コントラスト テーマ」の編集画面で、背景、テキスト、ハイパーリンク、非アクティブなテキスト、選択されたテキスト、ボタンテキストを個別に変更できます。

最初に背景とテキストを調整し、その後にリンクや選択色を変更すると、全体のバランスを取りやすくなります。設定後は、ブラウザ、エクスプローラー、WordやExcelなど、普段使用する画面で確認してください。

読みにくくなった場合は、コントラストテーマを「なし」にして元へ戻せます。まずは既定テーマを1つ選び、背景と文字の2項目から少しずつ調整すると安全です。
[1]: https://support.microsoft.com/ja-jp/accessibility/windows/change-color-contrast-in-windows “Windows で色のコントラストを変更する | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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