皆さんこんにちは。最近、私もWindowsの更新プログラムを適用した後にパソコンの起動がいつもより長く感じられたり、愛用しているASUSノートPCの一部キーが反応しなくなったりといった問題に悩まされた経験があります。この記事では、そんな不具合の原因と対処法を分かりやすく解説していきます。
Windowsアップデート後のパソコン動作不良に関する症状
起動やタスクバーが異常に遅い
パソコンの電源を入れて、デスクトップ画面が表示されるまではいつも通りなのに、タスクバーがなかなか表示されなかったり、マウスカーソルは動いているのに何も反応しない状態が続くことがあります。私が以前体験したときは、インターネット接続をしない状態で再起動したら一時的に直ったのですが、しばらくするとまた遅くなるという状況でした。
アプリが開かない・ファイルアクセスが遅い
エクスプローラーでフォルダを開こうとしても、開くまでに数秒~数分かかったり、WordやExcelなどのオフィス系アプリ、ブラウザなどが全く反応しなかったりする事例が報告されています。CPUやメモリの使用率をモニターしても大きな異常はなく、原因が分からずイライラするという声をよく聞きます。
シャットダウンや再起動が進まない
更新プログラムが入った直後に再起動しようとしても、真っ黒な画面のままフリーズしたかのように止まってしまうことがあります。強制的に電源を落とすしか方法がなくなる場合もあり、パソコンに負担がかかるのではないかと心配になります。
ウイルス対策ソフトとの競合
Webrootやそのほかのセキュリティソフトを導入している環境で発生しやすいとの指摘があります。私も別のウイルス対策ソフトを使っている時に、Windowsのアップデート直後だけ急に重くなる問題に遭遇した経験があります。この競合が原因だと気付くまでに時間がかかってしまうケースは多いようです。

私は一度、ウイルス対策ソフトを無効化した状態で再起動したら嘘のように動作が軽くなりました。とはいえ、無防備な状態が長いのは不安だったので、すぐ最新版を再インストールしたところ、今度は問題なく使えています。
Windowsアップデート後の動作不良を解消する対処法
セーフモードでの動作確認
セーフモードで起動してみると、常駐アプリやドライバの問題が切り分けやすくなります。特定のドライバやアプリが原因で重さが発生している場合は、セーフモードでは症状が出ないことが多いです。
セーフモードへの入り方は、Windows起動時にShiftキーを押しながら「再起動」を選択し、トラブルシューティング画面に進む方法がおすすめです。
クリーンブートでの切り分け
クリーンブートとは、Windowsの標準サービスのみを実行し、その他のサービスやスタートアッププログラムを無効にして起動する方法です。
クリーンブート状態で正常に動作するのであれば、追加でインストールされたソフトウェアやサービスが原因の可能性が高いと考えられます。msconfigコマンドを使ってサービスを順番に有効化しながら再起動を繰り返すと、問題を起こしているソフトを突き止めやすいです。
更新プログラムのロールバック
Windows Updateで入ってきた更新プログラムをアンインストールする方法です。設定の「Windows Update」→「更新履歴」から目的のアップデートを取り除ける場合があります。アンインストール後に動作が改善すれば、不具合の原因はその更新プログラムに関係している可能性が高いです。ただし、セキュリティパッチも含まれることがあるため、安易に外すのは避けたいところです。
システムの復元ポイントを使用
事前に自動で作成された復元ポイントや手動で作成した復元ポイントがあれば、更新プログラムを適用する前の状態に戻せます。この機能は一部のユーザーにとっては馴染みが薄いかもしれませんが、意外と有効です。私もアップデート後に問題が出たとき、二日前の復元ポイントに戻して何とかトラブルを回避したことがあります。
catroot2フォルダのリセット
catroot2フォルダは暗号化サービスやドライバ署名関連の情報を格納しているフォルダです。これが破損していると、一部の更新プログラムやデバイスドライバに不具合が起きる可能性があります。
暗号化サービスを停止してからcatroot2フォルダを削除し、再度サービスを起動することで、Windows Update周りのトラブルが解消する場合があります。
Windows Searchサービスの停止
通常は利便性を高めるために動作しているWindows Searchが原因で、一部環境では検索インデックスの再構築に負荷がかかったり、ファイルアクセスの遅延を引き起こしたりするケースがあります。タスクマネージャからWindows Searchを停止すると改善を体感できることがありますが、検索機能をよく使う方にはデメリットもあるので要注意です。
ウイルス対策ソフト(Webrootなど)との競合を疑う
問題がセキュリティソフトとの相性にある場合、現状のアンチウイルスソフトを一時的にアンインストールまたは無効化してみると変化が見られる可能性があります。ただし、安全性を確保するため、必要最小限の期間に限るのがおすすめです。その後、最新版を再インストールすることで解決するケースも報告されています。
ログイン時のネットワーク設定
ログイン前にWi-FiやLANなどのネットワーク接続を先に確立しておくと、デスクトップ画面へのアクセスがスムーズになったり、クラウドサービスやプロファイル同期にかかる時間が短縮されたりすることがあります。自分の環境では、社内ネットワークに繋ぐ際に必須のセキュリティソフトがあり、接続を確立していないと起動が遅くなるという症状がありました。
メーカー製サポートアプリの削除
DellやHP、ASUSなどには、独自のサポートツールやメンテナンス用ソフトがプリインストールされていることがあります。これがアップデートのタイミングでバックグラウンドで動作し、ディスクアクセスを増大させる原因になっているケースも少なくありません。必要ないツールであれば、コントロールパネルやアプリの一覧から削除してみると改善することがあります。
Windowsの修復インストールや再インストール
これが最終手段になることが多いですが、どうしても改善されない場合には修復インストールやクリーンインストールが有効です。大切なデータはバックアップし、手順を慎重に進める必要があります。私自身も長いこと原因不明の重さに悩まされていた際、クリーンインストールでスッキリ改善した経験があります。



修復インストールを実行した後に、Windows Updateを一気に進めず、一つ一つ確認しながら適用していくと原因究明がしやすいというのは私の体験談でもあります。
ASUSノートPCの一部キーボード(ShiftやEndキーなど)が反応しないトラブル
発生しやすいタイミングと症状
ASUSのノートPCでは、Windows 10やWindows 11の更新プログラムを適用後に、特定のキー(左Shift、End、Fnキーなど)が動作不良を起こす事例がいくつも報告されています。初めは「単純にキーの故障かな」と思いがちですが、クリーンインストールをしても治らない場合があるため厄介です。
ドライバやASUSユーティリティの再インストール
キーボードドライバの再インストールや、ASUS公式サイトから提供されているユーティリティの最新版を導入する方法が一般的です。汎用ドライバに切り替えると改善するケースもありますが、一方でまったく効果のない例もあります。私も知人のASUSノートPCを触ったことがありますが、最新ドライバを入れてもキーの反応が戻らなかったという経験があります。
物理的な故障の可能性
物理的な破損やケーブルの接触不良は、一度分解して確認しないと判断が難しい部分です。軽微な損傷であっても特定のキーだけ反応が悪くなることがあります。最近では、オンラインで分解マニュアルを探して自力でチェックする方もいますが、保証期間内ならメーカーサポートに任せるのが安心です。
システム初期化やクリーンインストールでもダメな場合
Windowsをクリーンインストールしても特定キーだけ動かない場合、OS側の設定やドライバの問題ではなく、物理的なキーボード故障や互換性の深刻な不具合が考えられます。ASUS製ノートPCでは、ファームウェア(UEFI)のバージョンなどが影響しているという意見もありますが、修正用のファームウェアが提供されるまでは確実な解決に至らない場合もあるようです。
外付けキーボードでの回避策
仕事や学習などでキーボードを多用する方にとって、キーが使えないのは大きなストレスです。急場しのぎにはUSB接続やBluetooth接続の外付けキーボードを用意すると、作業を続行できます。私の友人は、ノートPCを自宅では外部モニタと外付けキーボード・マウスにつないでデスクトップのように使っているので、内蔵キーボードの不具合に気付きにくかったと言っていました。



私も以前、Enterキーが利かなくなったノートPCをしばらく外付けキーボードでしのいでいたことがあります。仕事上、キーボード入力が命なので、すぐ修理に出すわけにもいかず、苦肉の策でした。
Windowsアップデート後の不具合発生要因まとめ
以下のように、ソフトウェアとハードウェア、そしてユーザー環境によってさまざまな不具合が重なっている可能性があります。参考までに簡単なまとめ表を作成しました。
不具合の種類 | 主な原因 | 対処法例 |
---|---|---|
起動遅延/操作レスポンス低下 | Windows Updateの不具合、常駐アプリ競合、セキュリティソフト競合など | セーフモード起動、クリーンブート、更新ロールバック、catroot2リセットなど |
シャットダウンや再起動のフリーズ | OS更新失敗、ドライバ不良、ネットワーク接続不備など | ネットワーク先接続、問題ドライバの更新/削除、セーフモードから再度更新 |
キーボードの一部キーが反応しない | ドライバ不良、物理故障、UEFIやファームウェアの不具合 | 公式ドライバ再インストール、外付けキーボード使用、メーカーに修理依頼 |
執筆者のコメントとまとめ
私自身、アップデート後に何度もパソコンの不調を経験してきましたが、原因が単純ではないことが多いと痛感しています。特にセキュリティソフトやメーカーサポートツールとの競合は見落とされがちなので、余裕のあるタイミングでクリーンブートやセーフモードを活用して問題の切り分けを行うのがおすすめです。また、メーカー製ノートPCの場合は独自のドライバやファームウェアが存在するので、公式サイトで提供されているソフトウェアの更新情報をこまめにチェックしてみるとよいでしょう。



私が以前パソコンショップで働いていたとき、一見似たような不具合でも原因は千差万別だと学びました。お客様の環境、アプリの組み合わせ、セキュリティポリシーによって症状は微妙に変わるものです。少しでも参考になれば幸いです。
再度不具合が起きにくい環境作りのポイント
アップデート前に復元ポイントの作成
更新プログラムを当てる前に手動でシステムの復元ポイントを作成しておくと、何かあった時に比較的簡単に戻せます。こまめにバックアップしておくのも安心です。
ドライバとファームウェアの定期的な確認
意外と見落とされがちですが、メーカーの公式サイトやWindows Updateで提供されるドライバ、さらにUEFI(旧BIOS)を含むファームウェアの更新を定期的にチェックすると、不具合の予防や改善につながります。
セキュリティソフトやツールの相性チェック
複数のセキュリティソフトやチューンアップ系ソフトを併用している場合、競合が発生しやすいです。なるべく一つのソフトに統一し、必要以上にシステムを監視するツールを増やさない工夫も大切です。
メーカーサポートや専門業者への相談
自力で試せる方法をすべてやってもダメな時は、早めに専門家に頼る選択肢も考えてください。特にノートPCのキーボード故障などハードウェアが絡むケースは、自分で触ると保証対象外になってしまうこともありますので、サポートセンターへの連絡を検討してみましょう。



サポートの電話は待ち時間が長く、やり取りも大変なイメージですが、最近はチャットサポートを利用できるメーカーも多いです。手軽に相談できるので試してみてください。
この記事のまとめ
Windowsのアップデート後にパソコンの動作が重くなったり、ASUSノートPCなどで特定のキーが反応しなくなる事例は珍しくありません。ソフトウェア的な問題に始まり、ハードウェア故障の可能性まで幅広いため、まずはセーフモードやクリーンブートで基本的な切り分け作業を行い、それでも改善が見られない場合はメーカーサポートや専門業者への相談を検討してみてください。時間と手間はかかりますが、根本原因が分かれば意外と簡単に直ることも多いです。作業途中で不安を感じたら無理をせず、プロの力を借りると安心ですよ。
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