Windows 10・Windows 11で消えたSearch Highlightsアイコンを復活させる方法と原因まとめ

Windows 10やWindows 11で検索バー右側に出てくるSearch Highlightsアイコン。天気や記念日などが表示されるので見逃せない反面、突然アイコンが消えてしまうトラブルもあります。最近ではアップデート途中でアイコンが消えた、地域設定で無効化されてしまったという声も増えています。この記事では、原因や解決策、実際の事例を詳しく解説していきます。悩まされている方の参考になれば幸いです。

Windowsの検索バーにおけるSearch Highlightsアイコンとは

Windowsの検索バー右側に表示される小さなアイコンで、季節の行事や天気情報、記念日などをハイライト表示してくれます。Windows 10でもWindows 11でも、アップデート状況によっては表示デザインが変化することがあり、一部のユーザーにとってはちょっとした楽しみになっている機能です。

Search Highlightsアイコンの魅力

アイコンにカーソルを合わせると、その日や時期に関連するトピックやニュースがぱっと表示されます。暇つぶしに眺めたり、その情報がきっかけで新しい知識を得たりと、ちょっとした彩りを与えてくれる点が評判です。また、アイコンのデザインが可愛らしく、マスコット感覚で楽しむ人もいるようです。

アイコンが突然消える背景

突然消えてしまうのには、いくつかの原因があります。特に多いのがWindows Update後のトラブルや、地域設定が影響を及ぼしているケースです。パソコン環境に応じては、アンチウイルスソフトとの相性問題や、システムファイルの破損なども考えられます。特にアップデート途中で強制終了してしまうと、ファイルがうまく反映されず、アイコンが表示されなくなることがあります。

私自身、Windows 11のプレビュー版を試していたときにアイコンが消えてしまい、当初は設定を見直しても直らずかなり戸惑いました。何度も再起動しても出てこないと「もう戻らないのかな…」なんて不安になった経験があります。

Search Highlightsアイコンが消える主な原因

Search Highlightsアイコンが消えてしまう主な原因を見ていきましょう。自分の環境に当てはまる要素を探すことで、復旧の糸口が見つかるかもしれません。

Windows UpdateやKBアップデートの影響

Windows Updateは新機能の追加や既知の不具合修正が行われる一方で、新たな不具合を引き起こす場合もあります。特定のKBアップデートをインストールした直後からアイコンが消える事例が報告されています。システム復元やアンインストールで改善することもありますが、必ずしも復旧しないことも少なくありません。

アップデート途中の強制終了

アップデートが進行中にうっかり電源を落としてしまったり、意図せずバッテリー切れや停電に見舞われたりすると、システムファイルが破損することがあります。その結果、Search Highlightsアイコンが表示されなくなることがあるので注意が必要です。

地域設定(EU圏など)による制限

ヨーロッパなど一部の地域では、プライバシー保護や広告表示の制限の関係で、Taskbar上の機能が制限されるケースがあります。IntegratedServicesRegionPolicySet.jsonというシステムファイルによって制御されているとされ、この設定によりアイコンが非表示になる報告があります。

アンチウイルスソフトとの競合

セキュリティソフトによっては、Windowsの新機能やタスクバーの表示を「不要な通信」「不要なバナー表示」とみなしてブロックしてしまうことがあります。特にWeb保護機能やフィッシング対策機能が強力な製品の場合、一時的に機能をオフにすることでアイコンが表示されるようになったという報告があります。

システムファイルの破損

SFCコマンド(sfc /scannow)やDISMコマンドで修復を試みても直らない場合、より深刻なシステムファイルの破損が疑われます。単純に誤動作によるものから、Windows自体のコアファイルに何らかの不具合が生じた場合まで、症状は多岐にわたります。

システムファイルが重度に破損していると、単純な復元やアンインストールでは元に戻らない可能性もあります。

Search Highlightsアイコンが消えたときの解決策

ここからは、実際に有効とされている主な解決策を詳しく見ていきます。手順が複雑なものもあるため、慎重に取り組むことをおすすめします。

1. 一時的なバグを疑い、数日待ってみる

Microsoft側のアップデートが原因の軽微なバグである場合、数日から1週間ほどで修正版の更新が配布され、自動的に復旧するケースがあります。あまりにも頻繁に発生するわけではありませんが、過去に突然消えたがいつの間にか復活したというユーザーは少なくありません。

短期的な不具合であれば、時間が解決してくれることもあるので、焦らず待つのも選択肢の一つです。

2. 最近のWindowsアップデートをアンインストール・ロールバック

Search Highlightsアイコンが消えるタイミングでKBアップデートをインストールしていた場合、そのKBをアンインストールすると元に戻ることがあります。手順としては、設定アプリから「更新とセキュリティ」を開き、「更新履歴」を参照して直近のKBをアンインストールします。
ただし、アンインストールやロールバックで必ず改善するわけではなく、環境によっては変化がない場合もあるので注意が必要です。

アンインストール手順の例

1. Windowsキーを押しながら「I」を押して設定を開く
2. 「更新とセキュリティ」を選択
3. 「更新履歴を表示する」をクリック
4. 「更新プログラムをアンインストールする」を選び、該当のKBを右クリックしてアンインストールを実行

3. インプレースアップグレードでシステムを修復

より抜本的な方法として、Windowsのメディア作成ツールを使ったインプレースアップグレードがあります。これはシステムファイルを再インストールしつつ、データやアプリはそのまま残す方法です。

インプレースアップグレードの手順概要

1. Microsoft公式サイトからメディア作成ツールをダウンロード
2. ツールを起動し、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択
3. インストール時に「個人用ファイルとアプリを保持する」を選択
4. 指示に従ってアップグレードを完了

インプレースアップグレードは作業時間が長く、万が一のトラブルに備えてバックアップを取っておく必要があります。しかし、破損したファイルが修復されてアイコンが戻ることもあるため、最終手段として検討する価値があります。

4. EU圏などの地域設定制限を解除する

ヨーロッパなど特定の地域では、プライバシー保護の観点でSearch Highlightsアイコンが無効化されていることがあります。これを解除するには、IntegratedServicesRegionPolicySet.jsonというシステムファイルを編集する方法が報告されています。

編集手順

1. ファイルの場所
C:\Windows\System32\IntegratedServicesRegionPolicySet.json
2. 所有権変更
右クリックでプロパティを開き、セキュリティタブからAdministratorsに所有権を変更
3. ファイルの編集
該当箇所のregion設定が「disabled」になっている場合を「enabled」に書き換える
4. 再起動
PCを再起動すると、Search Highlightsアイコンが復活することがある

ただし、この操作はシステムファイルの改変に当たるため、自己責任での実施が求められます。バックアップを取ったうえで慎重に行いましょう。

私が知っている方でフランス在住のユーザーは、このファイルを書き換えたところ、しっかりとアイコンが戻ったそうです。ただし、日本国内の設定でも誤って無効化されている場合があるかもしれないので、地域外でも試してみる価値があるとのことでした。

5. アンチウイルスソフトを一時的に無効化してみる

サードパーティーのウイルス対策ソフトやインターネットセキュリティソフトを使用している場合、一時的にそれらの保護機能をオフにしてみるとアイコンが戻ることがあります。特に、ブラウザやネットワーク関連の監視機能が検索バー周辺の通信をブロックしている可能性が考えられます。

アンチウイルスソフトをオフにする際の注意

1. オフにするときはインターネット接続を切るか、信頼できるネットワーク環境下で行う
2. オフにした状態でアイコンが戻るかどうかを確認したら、できるだけ早くオンに戻す
3. 長時間無防備にしないようにする

6. システムの復元ポイントが有効なら利用を検討

万一に備えてシステムの復元ポイントを作っていれば、アイコンがあった時点の復元ポイントに戻すことで解決する可能性があります。最近は復元ポイントを無効化している人も多いですが、Windowsのトラブル対策としては有力な手段の一つです。

システムの復元手順の例

1. コントロールパネルまたは設定から「回復」を選択
2. 「システムの復元を開く」
3. 復元ポイントを選んで完了

復元ポイントが存在しなかったり、うまく機能しない場合もあるため、万能ではありませんが試す価値はあります。

システムの復元ポイントが無効化されていると、いざというときに戻せないので注意が必要です。

具体的な対策一覧

以下に解決策と難易度、期待できる効果をまとめた簡易表を示します。自分の状況に合わせて参考にしてください。

解決策 難易度 期待度
数日待ってみる
KBアップデートのアンインストール・ロールバック 中~高
インプレースアップグレード
地域設定ファイルの編集 中~高
アンチウイルスソフトの無効化 低~中
システムの復元 中~高

トラブルを未然に防ぐ心掛け

アップデート作業は十分に余裕をもって行う

Windowsのアップデート中は、必ず電源確保を行い、できればノートPCであってもACアダプターを接続して更新を進めます。アップデート途中の強制終了は最も危険な行為の一つで、ファイル破損やシステムエラーを引き起こしやすくなります。

システムの復元ポイントを定期的に作成

「あとでいいや」と思いがちな復元ポイントですが、トラブルが起きたときに非常に役立ちます。大きなアップデートが来る前に手動でポイントを作成しておくと、何かあったときに一瞬で状態を戻せるので安心です。

バックアップの習慣化

システムトラブルで悩むとき、一番怖いのは大切なデータが消えてしまうことです。外付けHDDやクラウドに定期的にバックアップをとる習慣をつけておけば、万が一システムが大きく破損してしまっても最悪の事態を避けられます。

私も大きなWindows Updateの前には、必ず重要なファイルを別ドライブにコピーしてからアップデートを開始するようにしています。面倒でも、一度痛い目に遭うとその重要性が身に染みます。

まとめ

Windows 10やWindows 11で表示されるSearch Highlightsアイコンは、ちょっとした情報を提供してくれる便利で楽しい機能です。しかし、アップデートや地域設定、アンチウイルスソフトとの競合など、さまざまな要因で突然消えてしまうことがあります。軽微なバグであれば放置しても復活する場合がありますが、根本的に直すには以下のような対策を検討する必要があります。

主な対策のおさらい

KBアップデートのアンインストール・ロールバック

Windows Update直後に問題が起きた場合は、最近インストールしたKBをアンインストールすると改善することがあります。

インプレースアップグレード

システムファイル自体が破損している可能性があるなら、メディア作成ツールを使用したインプレースアップグレードが有力です。

地域設定ファイルの編集

欧州やその他の地域で課される規制回避が原因であれば、IntegratedServicesRegionPolicySet.jsonの編集でアイコンが復活する可能性があります。

アンチウイルスソフトのチェック

セキュリティソフトがアイコンの通信を阻害している場合、一時的に保護機能をオフにして様子をみるのも一つの手段です。

システムの復元ポイントの活用

過去の状態に戻すことで、アイコンが消える前の状態に復元できる可能性があります。

今後もWindowsのアップデートでシステム変更が行われるたびに何らかの不具合が出ることは考えられます。トラブル時にはまず落ち着いて原因を特定し、適切な対策を試してみると良いでしょう。万全のバックアップ体制があれば、最悪の場合でもデータを失わずに済みますので、普段からの備えを忘れないようにしておくと安心です。

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