Game Pass UltimateでBlack Ops 6がプレイできないときの対処法まとめ

最近、Game Pass Ultimateに含まれているはずの「Call of Duty: Black Ops 6」がダウンロードはできてもプレイできない、というご相談が増えています。エラーには「ゲームを購入する必要がある」などの表示が出ることもあり、困っている方も多いようです。そこで本記事では、Game Pass Ultimateのサブスクリプションが有効であるにもかかわらずBlack Ops 6が起動できない問題について、考えられる原因から具体的な対処方法、さらにはクラウドゲーミング時のエラーやサポートへの問い合わせ時のポイントまで、徹底的に解説します。

Black Ops 6が起動できない主な原因と背景

Black Ops 6がGame Pass Ultimateに含まれているにもかかわらず、購入を求められたりエラーが表示されたりするのには、複数の原因が考えられます。以下では代表的なトラブル要因を解説します。

1. Microsoftアカウントのデバイス上限

Microsoftアカウントには、ゲームやアプリをインストールまたは使用できるデバイス数に上限が存在します。

  • Windows PCを複数台持っている
  • Xbox本体やタブレット、スマートフォンで同じアカウントを使用している
  • 過去に使っていたデバイスを削除せずに放置している

上記のような状況によって、デバイス上限に達してしまい、ライセンス認証がうまくいかないケースが多々あります。特にGame Pass Ultimateはマルチプラットフォームで利用できるため、意外なタイミングでデバイス制限に引っかかってしまうことがあるようです。

2. アカウントのリンク不具合や更新漏れ

Black Ops 6をプレイするには、ActivisionアカウントやBlizzardアカウント、Microsoftアカウントが連携されていることが前提になる場合があります。しかし何らかの原因で、アカウント認証がうまく行われていない場合、以下のような問題が起こりがちです。

  • 初回プレイ時は問題なく起動できたのに、しばらくしてからエラーが出る
  • 複数のアカウント(例:MicrosoftアカウントとBlizzardアカウント)を同じPCで切り替えて使用している
  • メールアドレスが変更されて古い情報が残ったままになっている

こういった状況下では、ライセンス認証も正しく反映されず、実際には所持しているゲームが「購入されていない」と誤判定されることがあります。

3. ゲーム本体やアプリのアップデート不足

ゲームの実行には最新のバージョンが必要になる場合が多く、特にオンライン認証が必要なタイトルは、アップデートの状態が不十分だと「所有が確認できない」とみなされる可能性があります。以下は見落としがちな例です。

  • Windows OS自体のアップデートが古い
  • XboxアプリやMicrosoft Storeアプリが前のバージョンのまま
  • グラフィックスドライバーなどが最新になっていない

アップデートが一部でも欠けていると、ライセンス認証やネットワーク通信の仕様に齟齬(そご)が生じることもあるため、注意が必要です。

4. サーバートラブルや一時的な不具合

MicrosoftやActivisionのサーバー側で問題が発生している場合、ユーザー側が正しい手続きを踏んでいても「購入が必要」「ゲームが見つからない」などのエラーが出ることがあります。多くの場合、時間を置くと解消されるケースもありますが、対策をしても改善しないなら公式のステータス情報やSNSでの告知をチェックしましょう。

具体的な対処方法

それでは、上記の原因を踏まえたうえで、具体的にどのような手順で対処すればよいかを詳しく見ていきましょう。実際に行ったユーザーの声や筆者が試したステップを交えながら解説します。

1. Microsoftアカウントのデバイス数を確認・不要デバイスの削除

デバイス上限が原因になっているケースは意外にも多く、これが解決のカギになることがあります。

デバイス数の確認と削除の手順は以下のとおりです。

操作ステップ詳細
① Microsoftアカウント管理ページへアクセスaccount.microsoft.com/devices にサインインする
② 登録済みデバイスの一覧を確認現在自分のアカウントに紐づいているデバイスが表示される
③ 不要デバイスを削除古いPCや使っていないXboxなどをリストから削除し、上限を下回るようにする
④ PCを再起動、またはサインアウト→サインインデバイス削除後、XboxアプリやPCを再起動し、改めてゲームを起動してみる

上記の作業を行ったあと、Black Ops 6を再度起動できるか試してみましょう。不要デバイスの削除は一見手間に感じますが、他のゲームをインストールできなくなるトラブルも未然に防げるので一石二鳥です。

2. OSやアプリケーションのアップデート・修復

ゲームが正しく認証されない背景には、Windows UpdateやXboxアプリのバージョンが古いままというケースもあります。そこで、以下の対策を行うと効果的です。

Windows Updateを実施

「設定」→「Windows Update」から、利用可能な更新プログラムをすべてインストールします。オプションの更新プログラムにもデバイスドライバーの更新が含まれている場合があるので、ぜひチェックしましょう。

グラフィックスドライバーを更新

最新のゲームをプレイする際には、GPUドライバーの更新が非常に重要です。NVIDIA、AMD、Intelいずれの場合も公式サイトまたは専用ソフト(例:GeForce Experience、Radeon Softwareなど)を使ってアップデートを行います。

Microsoft StoreやXboxアプリの「修復」「リセット」

Windows 10/11には、アプリを修復・リセットする機能が搭載されています。
「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」でXboxアプリやMicrosoft Storeを選択し、「詳細オプション」から修復やリセットを行ってください。

Black Ops 6のファイル検証と修復

XboxアプリでBlack Ops 6を選択し、「…(その他)」→「管理」→「ファイル」→「検証と修復(Verify and Repair)」を実行すると、ゲームファイルの破損や不足を検出・修正してくれます。最近ではゲーム自体のアップデートが多いため、ファイルが正しく更新されていないケースが稀にあります。この機能を使うことで、潜在的な問題を解消できるでしょう。

3. アカウント周りの再ログインや時刻同期

アカウント認証のエラーやライセンス確認の失敗は、システム時刻のズレが原因となる場合も意外と多いです。また、サインアウト・サインインで一時的な不具合がリセットされることもあるため、試してみる価値があります。

Windowsの時刻設定を自動にする

「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」で、「自動的に時刻を設定する」や「自動的にタイムゾーンを設定する」などをオンにします。マニュアル設定になっている場合は、数秒のズレがオンライン認証の支障になる可能性もあります。

サインアウトして再起動、再サインイン

XboxアプリやMicrosoft Storeから、一度サインアウトしたうえでWindowsを再起動し、改めて同じアカウントでサインインしてみましょう。 これにより、セッションキャッシュや一時的なトークンがクリアされ、ライセンス情報がリフレッシュされることがあります。

4. 再インストールや一定時間の待機

これまでのステップを試しても解決しない場合、思い切ってBlack Ops 6を一度アンインストールし、再度インストールし直す方法があります。ただし、ゲームファイルの容量が大きい場合は時間と帯域を要するため、すぐに再ダウンロードできる環境かどうかを確認しておくと安心です。
また、一部のユーザー報告によると、数時間から24時間ほど待つと突然起動できるようになったという声もあります。サーバー側の不具合やライセンスが反映されるまでのタイムラグがある可能性も考慮すると、「少し時間を置く」というのも有効な策の一つといえるでしょう。

5. クラウドプレイ時のストレージ不足エラーへの対処

Game Pass UltimateのCloud Gaming(クラウドゲーミング)機能を利用して、ローカルにゲームをインストールせずにBlack Ops 6をプレイしたいという方も増えています。しかし、クラウドでのプレイ時にもストレージ関連のエラーメッセージが表示されることがあります。

実はクラウドゲーミングでも、一時ファイルやキャッシュデータを生成する場合があります。ローカルに十分な空き領域がないと、クラウド上のゲームを起動するのに必要なキャッシュデータすら保存できず、エラーが発生してしまうのです。

具体的な対処法は以下のとおりです。

  • 不要なアプリや大容量ファイルを削除してディスクの空き容量を増やす
  • Windowsの「ディスク クリーンアップ」機能やサードパーティ製のクリーンツールを活用
  • ストレージに余裕のある外付けHDDやSSDを活用し、ゲーム用に割り当てる

十分な空き領域を確保した後、再度クラウドプレイを試してみてください。

6. 公式サポートやアップデート情報の確認

上記のいずれを試しても改善が見られない場合は、公式サポートへ問い合わせることをおすすめします。お問い合わせ前に次の情報を整理しておくと、サポート担当者とスムーズにやり取りできます。

  • Game Pass Ultimateの契約状況(有効期限、支払い方法など)
  • Microsoftアカウントのログイン履歴、連携状況
  • エラーが発生するタイミングと画面のスクリーンショット
  • 試した対処方法とその結果

また、ActivisionやBlizzardの公式サイト、Microsoftのサポートページなどでリアルタイムな障害情報が公開されていないかチェックすることも重要です。特に大きなアップデートがあった直後などは、一時的にサーバーが不安定になっている可能性があります。

追加のトラブルシューティング:コマンド操作例

Windows環境では、Storeキャッシュやシステムの一時ファイルが原因でゲームライセンスの認証に失敗することがあります。以下はPowerShellで簡易的にトラブルシューティングを行う例です。

# PowerShellを管理者権限で起動して以下を実行

# 1. Microsoft Storeキャッシュのリセットコマンド
wsreset.exe

# 2. Windows Updateコンポーネントの再登録
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver

ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old

net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver

# 3. 再起動後、Xboxアプリを開きBlack Ops 6の状態を確認

1のwsreset.exeだけでも、キャッシュ関連の不具合が解消されることがあります。また、Windows Updateコンポーネントを再登録すると、更新プログラムがスムーズに進みやすくなり、認証やライセンス管理での不具合が起こりにくくなるメリットもあります。

まとめ:落ち着いて手順を踏むことが解決への近道

Black Ops 6がGame Pass Ultimateに含まれているのに購入を促されるエラーは、デバイス上限やアカウントの不具合、アップデート不足、そしてサーバートラブルなど多角的な要因が絡んでいます。しかし、今回ご紹介した以下の手順を順番に実行すれば、多くの場合は問題が解決に向かうでしょう。

  1. Microsoftアカウントのデバイス上限を確認し、不要デバイスを削除
  2. OSやXboxアプリ、グラフィックスドライバーなどを最新の状態に保つ
  3. アカウントの再ログインや時刻設定の確認
  4. 必要に応じてBlack Ops 6を再インストール、または一定時間待つ
  5. クラウドプレイでのストレージ不足エラーの場合はディスク容量を確保
  6. 最終的には公式サポートや障害情報をチェックし、問題解決を図る

原因を特定するのは簡単ではありませんが、実際に多くのユーザーが「デバイス上限の解除」や「アップデート・ログイン周りの見直し」で解決しています。もし、すでに何をやっても改善されないという場合は、サブスクリプション情報や支払い状況が有効かどうかも再確認し、必要に応じてMicrosoftやActivisionのサポートに問い合わせてみてください。


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