現行世代のゲーム機では、異なるプラットフォーム同士でも一緒に楽しめる「クロスプレイ」が注目を集めています。特に人気シューティングゲームの代表格であるCall of Dutyシリーズの最新作『Call of Duty: Modern Warfare 3(以下、MW3)』では、PS5とXbox Series Xのプレイヤーが同じマッチで協力・対戦できる点が魅力です。そこで本記事では、クロスプレイの具体的な手順や快適にプレイするためのコツ、音声チャットの設定などを、初心者の方でもわかりやすいように解説します。ぜひ参考にしていただき、フレンドとのオンラインプレイを存分に楽しんでください。
COD: MW3でPS5とXbox Series Xのプレイヤーが一緒に遊ぶメリット
ゲーム好きの友人や仲間の中には、PS5ユーザーとXbox Series Xユーザーが混在しているケースが珍しくありません。そこで、MW3が対応しているクロスプレイ機能を活用すれば、以下のようなメリットがあります。
1. ハードウェアの制限を超えて仲間と遊べる
従来のゲームでは、同一ハードを所持していないと一緒に遊べないケースが多かったものの、MW3のクロスプレイ機能のおかげで、PS5とXbox Series Xという異なるハード間でも気軽にパーティを組むことができます。フレンドがどちらのコンソールを使っていても、チームを組んだり対戦に参加したりできるので、より幅広いコミュニティを形成することが可能です。
2. プレイヤー数の増加によるマッチングの高速化
クロスプレイを有効にすると、単一プラットフォームだけでマッチングする場合よりも、総合的なプレイヤー人口が増えます。そのため、マッチングの待ち時間が短縮され、スムーズにゲームをスタートできます。特に夜遅い時間や早朝など、プレイ人口が減るタイミングでも、クロスプレイの恩恵によって快適にマッチングしやすくなります。
フレンド追加の基本:アクティビジョンIDの重要性
PS5とXbox Series Xで一緒にプレイする際には、Activision(アクティビジョン)の独自アカウントシステムである「アクティビジョンID」が必須となります。アクティビジョンIDはゲーマータグ(Xbox)やPSN ID(PS5)とは異なるIDです。ゲーム内のソーシャルメニューからフレンドを追加するときに必要となるため、事前に確認しておきましょう。
アクティビジョンIDの確認・登録方法
- MW3を起動し、メインメニューの「ソーシャル」や「アカウント」タブを選択。
- 表示されるアクティビジョンID(例:Username#1234567)を確認。
- まだアカウントを作成していない方は、アクティビジョン公式サイトやゲーム内の案内に従って登録を行う。
もし、フレンド追加しようとしている相手がアクティビジョンIDを把握していない場合には、同じ手順でお互いのIDを確認しましょう。ゲーマータグだけだと認識されないケースがありますので注意が必要です。
クロスプレイを可能にする設定
MW3だけでなく、Call of Dutyシリーズでは「クロスプレイ」機能をゲーム内でON/OFFできる仕組みがあります。さらに、Xbox側には「クロスネットワークプレイ」の許可を設定する項目が存在します。これらを適切に有効化しておかないと、異なるプラットフォームのフレンドとの合流ができません。以下の手順を参考に、忘れずに設定を行いましょう。
1. ゲーム内でクロスプレイを有効化
- MW3のメインメニューから「オプション」もしくは「設定」を開く。
- 「アカウントとネットワーク」または「オンライン」関連のタブを選択。
- 「クロスプレイ(Cross-Play)」の項目がONになっているかを確認し、有効にする。
2. Xbox Series X側でのクロスネットワークプレイの確認
- Xboxボタンを押してガイドを開き、「プロフィールとシステム」から「設定」を選択。
- 「アカウント」→「プライバシーとオンラインの安全設定」→「Xboxプライバシー」へ進む。
- 「詳細設定」を選んだ上で、「クロスネットワークプレイ」を許可する。
これらの設定をきちんと行っておかないと、相手がオンラインであってもパーティに招待できなかったり、エラーが発生したりする可能性があります。
PS5とXbox Series X間でのフレンド追加手順
クロスプレイ設定が整ったら、いよいよフレンドを検索して追加します。MW3のゲーム内ソーシャル機能を使う場合、下記のステップで進めましょう。
1. ゲーム内ソーシャル画面を開く
MW3を起動し、メインメニューにある「ソーシャル」(または「フレンド」)の項目へアクセスします。PS5の場合はコントローラーの△ボタンやメニューから、Xbox Series XではYボタンやメニューから選択できることが多いです。
2. アクティビジョンIDで検索
ソーシャル画面内で「フレンドを追加」のようなボタンが表示されます。そこで相手のアクティビジョンID(Username#XXXXXXX)を正確に入力し、検索しましょう。相手を見つけたらフレンド申請を送り、承認されればフレンドとして登録されます。
3. パーティへの招待
フレンド登録が完了すると、パーティへの招待が可能になります。パーティメニューからフレンドリストを開き、目的のユーザーを選んで「パーティに招待」あるいは「ゲームに招待」を実行します。相手が参加すると、パーティメンバーに表示され、同じロビーやマッチに進むことができます。
招待がうまくいかない場合のチェックリスト
問題 | 考えられる原因 | 対処方法 |
---|---|---|
フレンドが検索されない | IDの入力ミス、またはクロスプレイ無効 | アクティビジョンIDを再確認し、クロスプレイ設定を見直す |
パーティに招待できない | Xboxのクロスネットワークプレイが無効、または回線不良 | Xbox側の設定とネット接続を再確認、回線をリセット |
招待通知が届かない | 通知設定の問題、またはフレンド同士でブロック設定 | 通知設定をONにし、フレンドのブロックリストを確認 |
クロスプレイ時のボイスチャットとヘッドセット利用
オンラインゲームを最大限楽しむなら、やはりボイスチャットを活用して仲間とコミュニケーションを取りたいところです。MW3はゲーム内のボイスチャット機能を備えており、プラットフォームに関係なく音声のやり取りができます。
ゲーム内ボイスチャットの設定
- MW3のオプションから「オーディオ」や「音声チャット」に進む。
- 「ボイスチャット」を有効にし、「みんな」もしくは「フレンドのみ」のように範囲を設定。
- ヘッドセットやマイクの音量レベルを適宜調整し、テストする。
PS5やXbox Series Xそれぞれの本体設定でもボイスチャットのデバイスを確認しておきましょう。とくにPS5の「マイク音量設定」とXbox Series Xの「オーディオ設定」は、ゲーム内だけではなく本体側からも調整する必要があります。
プライベートチャットとゲームチャットの違い
PS5の場合は「パーティ機能」を使えばプライベートな音声チャットができますが、MW3内のゲームチャットとは別扱いとなります。一方、Xbox Series Xにも「Xboxパーティチャット」があり、同様にプライベートな会話が可能です。クロスプレイでボイスチャットを行う場合には、基本的にはゲーム内のボイスチャットを使うのがおすすめですが、チーム内に他のフレンドもいてXbox同士・PS5同士で集まっている場合などは、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
ネットワーク環境を最適化して快適にプレイする方法
クロスプレイでは、自身のネット回線だけでなく、フレンド側の回線状況によっても通信品質が左右されます。ラグを最小限に抑え、ボイスチャットもクリアに届けるために、以下のポイントを押さえましょう。
1. 有線接続を優先する
オンラインゲームではWi-Fi接続よりもLANケーブルでの有線接続の方が安定性が高いです。特にシューター系のゲームは、わずかな遅延が勝敗を左右することもあるため、可能であれば有線で接続するのがおすすめです。
2. NATタイプの確認
MW3のみならず多くのオンラインゲームでは、NATタイプが制限されていると他のプレイヤーとの通信がうまくいかないことがあります。以下は一般的なNATタイプの種類です。
- NATタイプ1(オープン):もっとも制限が少なく、接続性が良好
- NATタイプ2(モデレート):ある程度の制限あり
- NATタイプ3(ストリクト):大きな制限あり、マッチングやボイスチャットに問題が出やすい
PS5のネットワーク設定画面や、Xbox Series Xのネットワークテスト機能からNATタイプを確認できます。もしNATタイプが「ストリクト」になっている場合は、ルーターでUPnPを有効にする、またはポート開放(ポートフォワーディング)などの設定を行うことで改善が見込めます。
3. ルーターとモデムの定期的な再起動
長期間ルーターやモデムを起動しっぱなしにしていると、機器の動作が不安定になり、通信品質が低下することがあります。少なくとも数日に一度は再起動を行い、ルーター内部のキャッシュをクリアすると良いでしょう。
トラブルシューティング:クロスプレイがうまくいかないとき
設定を行ったはずなのにクロスプレイが機能しない、あるいは相手が表示されないといった問題が発生した場合、以下のチェックポイントを確認してみましょう。
1. Activisionアカウントの同期状態
ゲーム内で正しくログインできているか、アクティビジョンIDが連携されているかを再度確認してみてください。場合によっては一度サインアウトし、再度サインインすると解決することがあります。
2. バージョンの相違
クロスプレイであっても、ゲーム自体のバージョンが異なっていると正常にマッチングできないケースがあります。ソフトのアップデートが完了していない可能性があるので、PS5・Xbox Series Xともに最新バージョンであることを確かめましょう。
3. セキュリティソフトやファイアウォールの影響
ご家庭のルーターやセキュリティソフトで外部通信が制限されていると、ゲームサーバーへの接続が不安定になります。必要に応じてファイアウォールやウイルス対策ソフトの設定を見直し、CoD関連の通信を許可してください。
ポート開放の例:MW3で推奨されるポート番号
MW3や他のCoDシリーズでは、下記のようなポートを開放すると通信安定性が高まるとされています。
プロトコル | ポート番号 | 用途 |
---|---|---|
UDP | 3074 | ゲームサーバーとの通信 |
TCP | 3074 | ゲームデータのやり取り |
TCP/UDP | 80, 443 | オンラインサービス全般 |
家庭用ルーターの管理画面から「ポートフォワーディング設定」や「仮想サーバー設定」などの項目を開き、上記ポートを開放することで、NATタイプがオープンまたはモデレートに改善される場合があります。
より快適に楽しむための追加のヒント
せっかくクロスプレイで一緒に遊ぶなら、さらに楽しむための細かい工夫をいくつかご紹介します。
1. コントローラー設定のカスタマイズ
PS5とXbox Series Xでは、コントローラーの形状やボタン配置が異なるため、エイム感度やボタンレイアウトを自分に合った形にカスタマイズすることが重要です。特にエイム感度はゲーム内でも細かく調整可能なので、練習を重ねながらベストな数値を見つけましょう。
2. おすすめの練習モード活用
MW3には、ボットを相手に練習できるプライベートマッチ機能や、射撃演習場のようなモードが存在する場合があります。PS5・Xbox Series X混在のパーティであっても、一度こうした練習モードで連携を試してみるのは非常に有効です。ボイスチャットを実際に使ってみるテストにもなります。
3. 戦略共有とロール分担
シューターゲームでは、それぞれのプレイヤーが得意な役割を持ち、連携を深めると勝率が上がります。例として「スナイパーを担当する人」「突撃する人」「サポート的にUAVを回す人」など、ロール分担を明確にしてボイスチャットを通じて報告や指示を伝え合うと、チームワークが向上しやすいです。
4. コミュニティへの参加
クロスプレイ対応のゲームコミュニティは、DiscordやSNSなどに多数存在します。PS5、Xbox Series X問わず、さまざまなプレイヤーが集まって攻略情報やイベント情報を交換しているので、コミュニティに参加してみるのもおすすめです。新しいフレンドが増えれば、より多彩なプレイスタイルや戦術に触れられ、ゲームの奥深さを味わえます。
軽く覚えておきたい「クロスセーブ」の可能性
MW3では、シリーズによっては「クロスセーブ(クロス進行度)」に対応している場合があります。クロスプレイだけでなく、異なるコンソール間でも進行状況やレベル、装備などを共有できる機能です。もし複数のプラットフォームを所有している場合、同じアクティビジョンIDでログインすることで、シームレスにプレイを継続できる可能性があります。
ただし、すべての要素が完全にクロスセーブ対応しているとは限らないため、正式に明記されている情報を事前に確認することが大切です。
最後に
本記事では、COD: MW3でPS5プレイヤーとXbox Series Xプレイヤーが一緒に遊ぶ際のフレンド追加方法やクロスプレイの設定手順、ボイスチャットの活用方法を中心にご紹介しました。クロスプレイによって、より多くの仲間と幅広いスタイルで楽しめるのは大きな魅力です。設定が少し複雑に感じることもあるかもしれませんが、一度環境を整えれば、プラットフォームの垣根を超えた盛り上がりが待っています。
ぜひ本記事を参考にして、仲間との充実したMW3ライフをお楽しみください。
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