最近では多くのゲームがクラウド同期や自動バックアップに対応していますが、いざトラブルが起きたときや手動バックアップを取りたいときに「セーブデータはどこ?」と困ることがあるかと思います。ここではゲームパス版のResident Evil 2(バイオハザード RE:2)を中心に、Windows PCでのセーブデータ保存場所やバックアップの仕方などについてご紹介します。
Resident Evil 2(ゲームパス版)のセーブデータ保存場所
ゲームパス版のResident Evil 2は、Microsoft Storeアプリを通じてインストールされるため、セーブデータの保存先がSteam版などとは異なる場合があります。まずは基本的なフォルダ構造から理解していきましょう。
保存場所の基本パス
ゲームパス版のアプリケーションは、以下のフォルダ構造を用いてデータを管理することが多いです。Resident Evil 2も、この構造の中にセーブデータを保持します。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages
AppDataフォルダは通常、「隠しフォルダ」として扱われており、デフォルトの設定ではエクスプローラーに表示されません。そのため、以下の手順で隠しフォルダを表示できるように設定しましょう。
- エクスプローラーを開く
- 上部メニューの「表示」タブをクリック
- 「表示/非表示」や「オプション」を選択して、隠しファイル・隠しフォルダを表示する設定に切り替える
隠しフォルダの表示を有効にすることで、AppData
やその先のフォルダにアクセスできるようになります。
Resident Evil 2専用のサブフォルダを探す
先ほどの基本パス内で、ゲームによってはフォルダ名が分かりやすいケースもありますが、ゲームパス版のResident Evil 2の場合は「CAPCOM」や「RE2」などといった明確なフォルダ名になっていない場合があります。Microsoft Storeを経由してインストールされたゲームでは、アルファベットと数字の混合によるユニークIDのようなフォルダ名が割り当てられることが多いため、次のような手順で探すのがおすすめです。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages
フォルダを開く- フォルダ内で上部の検索ボックスを利用し、
RE2
やbiohazard
、Capcom
などのキーワードで検索を行う - ヒットしたフォルダの中にセーブデータらしきファイルが含まれているかを確認する
もし見つからない場合は、Xboxアプリを介してインストールされるゲーム特有のパスをしらみつぶしに探すか、実際にゲームを起動して新しいセーブを作成した後に更新日時が最新になっているフォルダをチェックする方法が有効です。
フォルダ検索の際のコツ
- フォルダ名に「Capcom」の文字列が含まれるとは限らない
- ゲームの実行ファイル(
.exe
)名と同じく「RE2」などになっているとは限らない - 更新日時の新しいフォルダを調べると効率が良い
隠しフォルダを表示する方法の詳細
Windowsの設定によっては、隠しファイルやフォルダを表示するまでに少し操作が必要な場合があります。以下ではより具体的な方法と、その際の注意点をまとめます。
Windowsエクスプローラーでの表示設定
Windows 10やWindows 11では、エクスプローラー上部にあるメニューやリボンから設定する方法が若干異なる場合がありますが、大きくは以下のステップです。
- エクスプローラーを開く(Winキー + E でも開けます)
- 上部タブの「表示」をクリック(Windows 11では「表示」→「表示オプション」を選択)
- 「表示/非表示」や「オプション」をクリックし、「隠しファイルを表示する」をオンにする
- 「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない」のチェックが外れているかを確認する(不要なものまで見えてしまうので、後で再度隠すのも検討してください)
「AppData」フォルダが薄い色で表示されるようになったら、隠しフォルダが表示された状態です。そのまま中へ進んでみましょう。
フォルダオプションから表示を変える方法
もう一つのやり方として、フォルダオプションを利用する方法があります。
- エクスプローラーを開いた状態で、メニューから「オプション」を選択(Windows 10では「表示」タブの右端にある「オプション」)
- 「表示」タブを開き、「ファイルとフォルダーの表示」で「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」にチェックを入れる
- 「適用」をクリックして設定を反映させる
この方法でも同様に隠しファイル・フォルダが見えるようになります。隠しファイルを再度非表示にする場合は、上記のチェックを外して元に戻しておきましょう。
セーブデータのバックアップ方法
大切なセーブデータを失うことを防ぐために、定期的なバックアップを取っておくのは非常に有効です。トラブルが起きてしまってからでは遅い場合が多いので、普段から自動バックアップやクラウドストレージを活用しておくと安心できます。
手動バックアップ
隠しフォルダを表示した状態で、Resident Evil 2のセーブデータが格納されているフォルダを見つけたら、そこをコピーして安全な場所に保管するだけでOKです。保存先としては以下のような場所がおすすめです。
- Dドライブなど、OSとは別のドライブのフォルダ
- 外付けHDDやUSBメモリなどのリムーバブルストレージ
- OneDriveやGoogle ドライブなどのクラウドストレージ
手動バックアップは手間がかかりますが、複数のバージョンをこまめに取れるという利点があります。たとえばゲームの進行状況によって保存タイミングを変えたい場合や、何かMODや設定を試す前などに細かく作業を行いたいときに有効です。
自動バックアップの活用
Windowsではファイル履歴やOneDriveの自動バックアップ機能を活用することで、一定間隔でフォルダの変更を自動的に記録させることができます。AppData以下も対象に含めておくと、万が一のときに役立ちます。
- ファイル履歴の設定画面から、「バックアップ対象のフォルダー」にゲームのセーブデータフォルダを追加する
- OneDriveのバックアップ設定で、AppData配下のフォルダも監視対象に含める(ただし、OneDriveの設定によっては同期できないフォルダもあるため注意)
自動バックアップを設定しておけば、うっかりミスやOSの不具合などのトラブルのときに比較的簡単に復元が可能となります。
セーブデータが見つからないときの対処方法
人によっては、探しても探してもセーブデータが見つからない…というケースがあります。以下のような原因が考えられるので確認してみましょう。
ユーザーアカウントが複数存在する
Windows PCを複数ユーザーで共有している場合、別のユーザーアカウントでログインしていると、当然ながらセーブデータフォルダも変わります。Resident Evil 2をプレイしたときと同じアカウントでログインしているかを確認し、念のため C:\Users
配下の複数のユーザーフォルダをチェックしましょう。
クラウド保存のみでローカルに残っていない
ゲームパス(Xbox)やSteamなどはクラウドセーブに対応していることがあります。通信環境によってはクラウドとローカルの同期が上手くいかなかったり、特定の条件下でローカル保存が遅延されることも考えられます。一度ゲームを起動して、オプションやゲーム内メニューからクラウドセーブの設定を確認してみるとよいでしょう。
アンチウイルスソフトやセキュリティがアクセスをブロックしている
稀に、アンチウイルスソフトやWindows Defenderが誤検知でアクセスを制限している場合もあります。セーブデータの生成やフォルダへのアクセスが防がれている可能性があるため、リアルタイム保護の履歴などを確認し、問題がないかチェックしましょう。
Steam版や他プラットフォームとの違い
Resident Evil 2はSteamやPlayStation、Xboxといった複数のプラットフォームでリリースされています。プラットフォームごとにセーブデータの管理方法が異なるため、もし複数の環境でプレイしていると混乱する場合があります。
Steam版の場合
Steam版の多くのゲームでは以下のような場所にセーブデータが格納されます。
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\[ユーザーID]\883710
Resident Evil 2のSteamアプリIDは883710となっているので、該当フォルダ内にセーブデータを見つけられるはずです。ただし、クラウド同期が有効になっている場合は「Steam Cloud」によってクラウド上にバックアップされているので、ローカルには一時ファイルしか存在しない可能性もあります。
ゲームパス版との使い分け
ゲームパス版とSteam版はセーブデータの場所がまったく異なるため、同じPCでもセーブデータを共有することは難しいのが現状です。安価に遊べるゲームパス版を試してからSteam版に移行したい、あるいは別のディスク領域に移動したいと考える場合は、セーブデータの移行が手動では対応できない可能性が高い点に注意が必要です。
セーブデータ管理に役立つテクニック
ゲームパス版のResident Evil 2を楽しむ上で、セーブデータに関するさまざまなトラブルや疑問を事前に解消しておくと、快適にプレイを続けられます。ここでは、セーブデータ管理に役立つテクニックをいくつかご紹介します。
Windowsのシンボリックリンクを利用する
バックアップフォルダを別ドライブに作成し、元のフォルダをシンボリックリンクに置き換えることで、自動的にセーブデータが別ドライブに書き込まれるようにする方法があります。コマンドプロンプトやPowerShellで以下のように操作することで実現できます。
mklink /d "C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages\[RE2フォルダ]" "D:\Backup\RE2SaveData"
上記はディレクトリのシンボリックリンクを作成する例です。こうすることで、ゲームはあたかもC:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages\[RE2フォルダ]
にセーブしているように見えますが、実際にはDドライブのBackup\RE2SaveData
に書き込まれる形となり、ストレージ容量の節約やバックアップのしやすさが向上します。
クラウドストレージと自動同期する
OneDriveやDropboxなどのクラウドストレージを使って、セーブデータフォルダを自動的に同期させることも可能です。指定のフォルダをクラウド上と常に同期しておけば、万が一PC本体が故障した場合でも、クラウド側にセーブデータが残っているため復旧が容易です。ただし、オンラインとオフラインを行き来するプレイ環境では同期のタイミングがずれてセーブデータの競合が起きるリスクもあるので、注意が必要です。
定期的なバックアップと注意点
セーブデータはゲームの進捗を記録する大切な資産です。しかし、思わぬタイミングでファイルが壊れたり、誤って削除してしまったりすることもあります。ここでは定期的なバックアップを行う上で知っておきたい注意点をまとめます。
バックアップのタイミング
バックアップを取るタイミングは人それぞれですが、ゲーム内でストーリーがひと段落したタイミングや、装備やアイテムを大きく変更する前後などが目安になります。Resident Evil 2のようなホラーゲームでは、特定のイベント直前の状態に戻りたいということが多いので、手動セーブを行ったタイミングでフォルダごとコピーを取っておくと安心です。
アプリケーションの終了後に行う
ファイルが更新されている最中やゲームがまだ起動中の状態でセーブデータをコピーすると、ファイルが正しく読み取りできず破損してしまうことがあります。バックアップはゲームを完全に終了し、データの更新が終わってから行いましょう。
バックアップ先の管理
バックアップファイルが増えすぎると、どれが最新の状態なのか分からなくなったり、無駄にストレージを消費してしまったりします。日付や進捗状況(例:RE2_SaveData_Chapter_Xなど)をフォルダ名に含めて整理すると、後から見返すときにも分かりやすくなります。
ゲームアップデートやDLCによるセーブデータへの影響
Resident Evil 2に限らず、ゲームはアップデートやDLCの追加などでデータの形式やフォルダ構成が変わる可能性があります。大規模なアップデートが来た場合は、セーブデータが読み込めなくなったり、別のフォルダに移動したりすることもあるため、次の点を注意しておくとよいでしょう。
- 大きめのアップデートが予告されている場合は、事前にセーブデータをバックアップしておく
- 新DLCが追加されたときは、対応したセーブデータが新しいサブフォルダに生成されるケースもある
- アップデートによるトラブルでゲームが起動しなくなった場合、旧バージョンのファイル構成を戻すことで復旧できる場合もある
こうした状況が発生しても、バックアップがあれば最悪の場合でも復元が可能なので、普段からこまめにコピーを取っておくことが重要です。
まとめ:Resident Evil 2のセーブデータは「Packages」フォルダを徹底チェック
ここまで解説してきたように、ゲームパス版のResident Evil 2のセーブデータは基本的に
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Packages
の下にある専用フォルダに保存されています。しかし、隠しフォルダであること、フォルダ名が一見分かりづらい文字列の羅列になっていることから、初心者の方や普段PCゲームに慣れていない方が探し出すのは簡単ではありません。
以下のポイントを押さえて探してみてください。
- Windowsで隠しファイルと隠しフォルダの表示を有効にする
- 更新日時を手がかりにフォルダを絞り込む
- ゲームを起動してセーブした直後にフォルダが更新されるのを確認する
- 正しいユーザーアカウントかどうか確認する
もし見つかったら、そのフォルダごとコピーして手動バックアップを行ったり、クラウドストレージと同期したりすることをおすすめします。大切なセーブデータを守るためにも、ぜひ定期的なバックアップ習慣を身に付けておくとよいでしょう。
補足:他のWindowsゲームのセーブデータも似た構造が多い
Resident Evil 2以外でも、ゲームパス経由でインストールしたゲームは同様のパス構造をとることが多いです。たとえばForzaやGears of War、HaloなどのMicrosoft関連のタイトルも、AppData\Local\Packages
配下にセーブデータを持つケースがほとんどです。一方、SteamやEpic Games Store、GOGなど別のプラットフォームを利用する場合は、各サービスが定める独自のフォルダ構成になります。
もし今後も様々なゲームをプレイする予定があるなら、どのタイトルでもセーブデータの場所を大まかに把握しておくと、トラブルシューティングやバックアップ作業がスムーズになるでしょう。
トラブルが起きたら公式ヘルプやコミュニティを参照
万が一セーブデータが全く見つからない、あるいはバックアップからの復元でもうまくいかない場合は、公式サポート情報やゲームコミュニティ(RedditやSteamコミュニティなど)を確認してみてください。同じ現象に遭遇したユーザーが解決策を提示していることがあります。
より安心・安全にゲームを楽しもう
ゲームのセーブデータはプレイヤーが積み上げてきた歴史とも言えます。苦労して進めたストーリーや収集したアイテム、キャラクターの成長記録などが詰まっているため、万が一紛失すると大きなショックを受けてしまうかもしれません。
だからこそ、セーブデータの所在をしっかり把握し、定期的にバックアップを取ることが大切です。特にホラーゲームであるResident Evil 2は、一度クリアしても周回プレイを楽しむ方が多いタイトルですし、難易度切り替えやトロフィー・実績集めで何度も遊ぶ可能性が高い作品です。細かくセーブを残しておきたい場面もあるでしょう。
ゲームを気持ちよく遊び続けるためにも、今回ご紹介したヒントを活用していただければ幸いです。
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