最近のゲーム体験で不意に起こるトラブルは誰しも避けたいもの。特にXbox Series S上で『Red Dead Redemption』と『Red Dead Redemption 2』を楽しもうとしているときに、追加DLCの『Undead Nightmare』のみが起動直後に終了する現象は戸惑いますよね。スムーズにゾンビの世界観を楽しみたいと思っているのに、最初の画面から先に進めない事態は早めに対処したいところです。本記事では、この不具合が起こる主な原因や、具体的な解決策を分かりやすく解説していきます。
「Undead Nightmare」が起動直後に落ちる原因とは?
『Undead Nightmare』は、元の『Red Dead Redemption』にゾンビ要素を加えたホラー色の強いDLCで、独特のストーリーやマルチプレイ要素を楽しめる人気コンテンツです。しかし、一部のユーザーの間で「ゲーム起動後、数分(あるいは数秒)でメインメニューにすら到達せず落ちてしまう」という現象が報告されています。このようなクラッシュが起こる原因としては、ゲーム自体のファイルが破損している場合や、Xbox本体のキャッシュまたはセーブデータに問題がある場合、さらには特定の追加コンテンツ同士の競合などが考えられます。
また、Xbox Series SやXbox Series Xは後方互換機能によってXbox 360やXbox One向けのゲームを動作させています。この後方互換処理が絡むことで、一部のゲームに不具合が発生する可能性も否定できません。特に『Undead Nightmare』のように追加DLCを組み合わせてインストールしている環境だと、必要なデータが正しく読み込まれないまま起動してしまうことがあるのです。
最初に試すべきこと:マルチプレイ用アドオンのアンインストール
『Undead Nightmare』が単独でうまく起動しない場合、まず試してみてほしいのが「マルチプレイ用アドオン(追加コンテンツ)」のアンインストールです。一部のユーザーからは、これを削除するだけで問題が解消したという報告があります。
なぜマルチプレイ用アドオンが影響するのか
Rockstar Gamesの作品は、マルチプレイとシングルプレイの双方に多彩なモードが含まれています。『Undead Nightmare』も、ゾンビテーマを活かしたマルチプレイモードを楽しむことができますが、特定のアドオンが同時にインストールされていると、ゲーム起動時のロードが正常に行われず、クラッシュを引き起こすケースがあるようです。マルチプレイ用アドオンはゲームパッケージに含まれている場合や、別途ダウンロードが必要な場合もありますが、いずれにせよDLCを複数まとめてインストールしている状況では不具合が起きやすい可能性があります。
アンインストール手順の例
マルチプレイ用アドオンをアンインストールする場合、XboxのUIから該当するコンテンツだけを削除する必要があります。以下は一般的な操作手順です。
- Xboxの「マイコレクション」または「ゲームとアプリ」から該当の『Red Dead Redemption』または『Undead Nightmare』を見つける
- 管理メニューに入り、「このゲームを管理」や「追加コンテンツ管理」などの項目を選択
- 「インストール済みのアドオン」一覧から、問題のマルチプレイ用アドオンを探す
- アンインストールを実行
- ゲームを再起動して、症状が改善したか確認
単純にアンインストールできない場合、Xbox本体側のキャッシュクリアや、全DLCを一旦削除してから必要なDLCを改めてダウンロードし直すなどの対処法も検討してください。
Xbox公式サポート推奨のトラブルシューティング
マルチプレイ用アドオンの削除だけでうまくいかない場合、Xbox公式サポートが案内している標準的なトラブルシューティングを試すのが有効です。特に「アカウントの再追加」「ローカルセーブデータの削除とクラウド再同期」は多くのゲーム不具合を解消する定番の方法となっています。
1. アカウントの削除・再追加と本体の電源再起動(パワーサイクル)
Xbox本体に登録しているアカウントの情報が何らかの理由で不整合を起こし、ゲームに正常にアクセスできなくなるケースがあります。そこで、一度該当アカウントを削除してから再度追加し、本体の電源を完全に切る「パワーサイクル」を行う手順です。
アカウント削除手順例
- Xboxのホーム画面で「設定」を選択
- 「アカウント」タブへ移動
- 「アカウントの削除」で該当するプロフィールを選択して削除
アカウントを削除しても、Xbox Liveに紐付いているゲームデータ(クラウド保存データ)は消えませんが、念のため削除前に最新のオンライン同期が完了していることを確認してください。
パワーサイクルの手順例
- 本体の電源ボタンを約10秒間長押し
- 本体の電源が完全にオフになるのを確認
- 数十秒待ってから再度電源をオン
- 先ほど削除したアカウントを再追加
この操作により、キャッシュがリセットされ、Xbox本体内の一時データが整理されます。その後、問題が再発するかを確認してみてください。
2. ローカルセーブデータの削除とクラウドとの再同期
ゲームのセーブデータが破損していると、起動中にエラーが生じる可能性があります。特に後方互換のタイトルでは、セーブデータの管理が複雑になる場合があり、ローカル側とクラウド側でデータが衝突しているケースも考えられます。
ローカルセーブデータ削除手順
- Xboxの「マイコレクション」または「ゲームとアプリ」から『Red Dead Redemption』を選ぶ
- 「管理」メニューに入ったら、「保存データ」を選択
- 該当ゲームのローカルセーブデータを削除
- Xbox本体を再起動し、クラウドから自動同期が行われるのを待つ
クラウド上にセーブデータがある場合は、インターネットに接続していると自動的に再ダウンロードされるため、ローカル側の破損データを除去できれば正常に起動できることがあります。
その他のチェックポイント
上記で紹介した方法を試しても直らない場合、以下のような点も確認してみましょう。単純なことのように思える対処が意外と解決の糸口になる場合があります。
本体やゲームのアップデートを確認
Xbox本体のシステムソフトウェアが最新でない場合、後方互換タイトルの挙動に影響が出ることがあります。また、ゲーム側もパッチやアップデートが配信されている可能性があります。特に『Red Dead Redemption』や『Red Dead Redemption 2』はアップデートがこまめに行われているタイトルなので、ゲームのアップデート状態を確認してみてください。
ストレージの空き容量を確保
Xbox Series Sは内蔵ストレージ容量が比較的限られているため、残り容量が少ないとゲームが正常に動作しないケースが報告されています。大きなゲームやDLCをたくさんインストールしている場合は、不要なデータを整理し、ある程度の空き容量を確保したうえで再起動を試すとよいでしょう。
周辺機器やコントローラーの接続状態
コントローラーや外付けHDD/SSDなど、周辺機器の接続が不安定になっている場合、ゲーム起動時にエラーが発生することも考えられます。特に外付けストレージに『Undead Nightmare』やゲーム本体をインストールしている場合は、接続ケーブルの緩みや認識不良、USBポートの問題などがないかをチェックしてください。
トラブルシューティング手順の一覧表
下記の表は、本記事で紹介した主要な対策をまとめたものです。それぞれを順番に試すと、原因の切り分けがスムーズになります。
項目 | 手順 | 効果 |
---|---|---|
マルチプレイ用アドオン削除 | 1. ゲームの「管理」→「追加コンテンツ管理」からマルチプレイ用アドオンを探す 2. アンインストールを実行 | DLC競合を解消し、起動エラーを回避 |
アカウント再追加 & パワーサイクル | 1. 該当アカウントを削除 2. 本体の電源ボタンを約10秒長押しで完全オフ 3. 再起動後にアカウントを再追加 | キャッシュをリセットし、アカウントの不整合を解消 |
ローカルセーブデータ削除 | 1. 『Red Dead Redemption』の保存データを削除 2. 本体再起動 3. クラウド同期による再ダウンロード | 破損データを除去し、正常動作を取り戻す |
本体・ゲームのアップデート確認 | 1. Xbox本体のシステム更新をチェック 2. ゲーム自体のアップデートを確認 | 後方互換や互換パッチの問題を解決 |
ストレージ空き容量の確保 | 不要なゲームやデータを整理し、十分な容量を用意 | 容量不足に起因する不具合を防止 |
周辺機器・外付けストレージの確認 | 1. 外付けドライブの接続状況を確認 2. コントローラーやUSBケーブルの断線や緩みを点検 3. 必要に応じて別ポートに差し替え | デバイスの不安定動作による起動エラーを回避 |
追加の対策:再インストールと互換性の確認
それでも解消しない場合、思い切って『Red Dead Redemption』やDLCをすべてアンインストールして再インストールする方法もあります。大容量タイトルの再インストールは時間がかかりますが、破損ファイルを完全にリセットし、クリーンな状態で再ダウンロードすることによって問題が解決するケースが多いです。
再インストールするときは、できる限り回線が安定した状態で行うようにしましょう。Wi-Fi環境が不安定だと、一部ファイルのダウンロードが破損する可能性があります。長時間のダウンロードが続く場合には有線LAN接続を検討することもおすすめです。
後方互換性のアップデート状況を確認
Xbox Series SやSeries Xで後方互換のゲームをプレイする際、Microsoftや各ゲームの開発元が改善パッチを配信していることがあります。これらのパッチが適用されていない場合、互換モードでの動作が不安定になる可能性があります。システムの更新チェックや、公式フォーラムでのアップデート情報を定期的に確認してみるとよいでしょう。
データバックアップの重要性
たとえ『Undead Nightmare』の問題が解決したとしても、今後また同様の不具合に遭遇する可能性はゼロではありません。Xboxや他のゲームプラットフォームを利用している場合でも共通して言えることですが、セーブデータのバックアップは極めて重要です。Xboxではクラウドへの自動同期が行われますが、オフライン環境や何らかの理由でクラウド同期がうまくいっていない場合に備えて、こまめに同期状態をチェックし、必要ならインターネット接続を確保しておきましょう。
Rockstar GamesやMicrosoftに問い合わせるタイミング
あらゆる手段を試しても解決しない場合は、Rockstar GamesのサポートやMicrosoftのXboxサポートに直接問い合わせることを検討してください。問い合わせの際は、以下の情報を用意しておくとスムーズです。
- Xbox本体のモデル(Xbox Series SかSeries Xか)
- ゲームのバージョンやインストール状況(デジタル版か、互換タイトルとしてのダウンロード版かなど)
- 具体的なエラーが発生するタイミングやエラーコード
- すでに試したトラブルシューティング手順の一覧
サポート側は、同様の問い合わせ事例や既知の不具合リストを持っており、現在進行中のバグ情報やアップデート予定のパッチなどを把握している可能性があります。自力で解決しきれない問題に直面したら、積極的に専門家へ意見を求めてみましょう。
より快適に『Undead Nightmare』を楽しむためのヒント
問題が解決し、無事に『Undead Nightmare』の世界に足を踏み入れられたなら、ぜひ快適にプレイするための環境や設定も整えておきたいところです。
フレームレートや画質設定を見直す
Xbox Series Sでは、互換モードで起動するタイトルのフレームレートが上限30fpsに固定されている場合もあります。ただ、互換タイトルによってはアップスケーリングやFPSブーストなどの機能が存在し、より滑らかにプレイできることもあるため、システム側の設定やアップデート情報をこまめにチェックしてみるとよいでしょう。
オーディオ設定の最適化
『Undead Nightmare』はホラー要素満載の雰囲気作りが魅力です。足音やゾンビのうめき声など、臨場感のあるサウンドは没入感を高めます。サラウンド環境やヘッドホンを利用している場合は、Xboxのオーディオ設定やテレビの出力設定を見直し、最適な音響環境で楽しめるようにするとさらに没入感が向上します。
オンライン要素を試す前の注意点
マルチプレイやオンライン要素を利用する際は、安定したネットワークが大切です。無線LANを使っていて接続が不安定な場合には、LANケーブルを使用し有線接続にするか、Wi-Fiルーターの位置を調整して電波強度を上げる工夫をすると、通信エラーのリスクを大幅に減らせます。
総括:焦らず段階的に対処を
『Undead Nightmare』の起動直後にクラッシュしてしまうトラブルは、原因がひとつではなく複合的に絡んでいる場合があります。まずはマルチプレイ用アドオンの削除を試し、それでもダメならアカウント再追加やローカルセーブデータの削除、Xbox本体やゲームのアップデートを確認し、ストレージ容量や周辺機器をチェックする…という段階的なアプローチを心がけると、最終的な解決に近づける可能性が高まります。
もしも何度やってもうまくいかず気持ちが折れそうになっても、一歩ずつ原因を切り分ける手順を踏めば、いつかは解決の糸口が見つかるはずです。ゾンビであふれかえる世界観や独特のユーモアが魅力の『Undead Nightmare』を存分に楽しむためにも、焦らずじっくりとトラブルシューティングを行ってください。
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