Xboxのオンラインマルチプレイに必要なGame Pass Coreとは?ディスク版でもサブスク必須の理由

Xboxで有料ゲームをオンラインマルチプレイで楽しもうとしたとき、「ディスク版を買ったはずなのに、どうして追加のサブスクリプションが必要なの?」と疑問を抱く方は少なくないでしょう。実際、Xboxのオンライン環境は独自の規約やサービス体系があり、他のプラットフォームとは異なるルールが存在します。そこで本記事では、Xboxのオンラインマルチプレイにまつわるサブスクリプションの仕組みや背景、また少しでもおトクに遊ぶためのヒントを分かりやすく解説していきます。

Xboxでオンラインマルチプレイをするために必要なサブスクリプションとは?

Xboxでオンラインマルチプレイを利用する場合、無料プレイタイトルを除き、基本的には「Game Pass Core」以上のサブスクリプションに加入する必要があります。かつては「Xbox Live Gold」という名称でしたが、現在ではGame Passの一部として取り込まれ、より包括的なサービス体系へと移行しています。

かつてのXbox Live GoldからGame Pass Coreへ

Xbox Live GoldはXbox 360の時代から展開されてきた有料サービスで、オンラインマルチプレイを楽しむための必須プランでした。2023年以降、Game Passが一元的なブランドとして拡張され、オンラインマルチプレイの機能もその中に組み込まれる形で「Game Pass Core」というプランが誕生しました。
実際のところ、名称こそ変わりましたが、オンライン対戦を行ううえでの支払いが必要という基本構造自体は同じです。つまり、有料ゲームを遊ぶ場合、必ずなんらかのサブスクリプションを契約しておかないと、Xboxネットワークを利用したオンラインマルチプレイにはアクセスできません。

無料プレイタイトルとの違い

ただし例外として、FortniteやApex Legends、Call of Duty: Warzoneなど「基本プレイ無料」のタイトルに関しては、サブスクリプションが無くてもオンラインマルチプレイを楽しめるようになっています。一方、物理ディスクであってもデジタル購入であっても、有料タイトルの場合はサブスクリプション必須という点は頭に入れておきましょう。

なぜ有料ゲームだけサブスクリプションが必要なのか?

「なぜ無料ゲームはサブスク不要なのに、有料ゲームは加入しないとオンライン対戦ができないのか?」という疑問をお持ちの方も多いかもしれません。これはXboxが提供するネットワークサービスの維持管理コストや、Xboxブランド全体のビジネスモデルに関わっています。

ネットワークインフラの維持コスト

オンラインマルチプレイをスムーズに動かすには、Xbox側が各種サーバーや通信回線を用意する必要があります。もちろんゲーム開発会社ごとのサーバー構成もありますが、Xboxネットワークの基盤に乗せる以上、Microsoft自身もインフラを提供し、安定稼働を確保し続けなければなりません。
無料プレイタイトルはユーザー数の多さやコミュニティの活性化を期待して、サブスク不要というメリットを与えていますが、有料ゲーム全般に対しても同様に無料開放してしまうと、Xbox側の収益源が不足してネットワークの安定運用が成り立たなくなる可能性があります。

クロスプラットフォームとの整合性

一部のゲームでは、PCや他のコンソールとのクロスプレイを提供しています。PC版ではサブスクリプション不要のタイトルであっても、Xbox版では必要というケースも多々あります。これはあくまでXboxのサービスレイヤーが有料というビジネスモデルに基づいており、他プラットフォームのビジネス事情とは切り離された形で運営されているためです。
クロスプレイに対応している場合でも、同じロビーで遊ぶPCプレイヤーは無料、Xboxプレイヤーは有料という状況が発生しますが、それはあくまでもプラットフォームごとのルールの違いによるものです。

ディスク版でもサブスクリプションが必要な理由

「物理ディスクを所有しているのに、なぜ追加費用を払わないとオンラインが使えないのか」という疑問もよく挙がります。しかしながら、ディスク版であれデジタル版であれ「コンテンツの所有形態」がオンラインマルチプレイの利用条件を変えることはありません。Xboxの規約として、有料ゲームのオンライン機能にはGame Pass Core以上のプランが必要と明記されているのです。

ディスクの役割はあくまでもゲームデータ

ディスク版を購入すると、確かに「ゲームを所有している」感覚は強いでしょう。しかしオンラインマルチプレイに関しては、単にゲームソフトのデータを持っているだけでは成立しません。Xboxネットワーク上でのマッチング機能やランキング、フレンドリスト管理など、さまざまなオンラインサービスが利用できるのは、サブスクリプションの契約者だけに限定されています。

ライセンス形態の違いではない

「ディスク版=パッケージ販売」「デジタル版=ダウンロード販売」というライセンスの違いは存在しても、オンライン機能の使用条件そのものに差が設けられているわけではありません。どちらを選んでも、オンラインマルチプレイを行うためには有料のGame Pass Coreまたはそれ以上のプランが必要になる点は変わらないのです。

Game Passのプラン比較表

Game Passには複数のプランが存在します。以下のように整理すると分かりやすいでしょう。

プラン名主な特徴オンラインマルチプレイ追加特典例
Game Pass Core (旧Xbox Live Gold)必要最低限のオンライン機能+限定タイトルの利用毎月選択された無料ゲームの提供
Game Pass ConsoleXbox向けゲームが遊び放題×数百以上のゲームタイトル
Game Pass PCPC向けゲームが遊び放題×Windows PC対応のゲームが充実
Game Pass UltimateCore+Console+PCすべて含むフルセットクラウドゲーミングや追加特典など

上記のとおり、Game Pass ConsoleやGame Pass PC単独プランにはオンラインマルチプレイが含まれません。Xboxでオンライン対戦を楽しみたいのであれば、CoreプランかUltimateプランのいずれかを選ぶ必要があります。特にUltimateは、すべてのサービスを包括しているため、PCやモバイルを含む多様なプレイスタイルを考えている方にはおすすめです。

12ヶ月プランやセールを活用しよう

Game Pass CoreやUltimateに定期的なセールやバンドル割引が行われることがあります。例えば1ヶ月単位で契約していると割高になりがちですが、12ヶ月分を一括で購入できるプロモーションがあれば、結果的に月額あたりの費用を大幅に抑えられることも。さらに、Xbox公式サイトや家電量販店で販売されているプリペイドカード形式のコードを活用すれば、クレジットカード情報を登録せずに利用できるメリットがあります。

具体的な利用イメージをコードで示す

ゲーム関連のコード例としては、購入しているサブスクリプションの内容をチェックするような機能が考えられます。以下はC#的な擬似コードですが、実際のゲーム環境でユーザーがオンラインプレイできるかどうかの判定イメージを示してみましょう。

public enum SubscriptionType
{
    None,
    GamePassCore,
    GamePassConsole,
    GamePassPC,
    GamePassUltimate
}

public class XboxUser
{
    public string UserName { get; set; }
    public SubscriptionType Subscription { get; set; }

    public bool CanPlayOnlineMultiplayer()
    {
        // 旧Xbox Live Gold = GamePassCore
        // もしくはUltimateプランであればオンラインマルチ可
        if (Subscription == SubscriptionType.GamePassCore ||
            Subscription == SubscriptionType.GamePassUltimate)
        {
            return true;
        }
        return false;
    }
}

// 使用例
public class Program
{
    public static void Main()
    {
        XboxUser user = new XboxUser 
        { 
            UserName = "Player1", 
            Subscription = SubscriptionType.GamePassCore 
        };

        if (user.CanPlayOnlineMultiplayer())
        {
            Console.WriteLine("オンラインマルチプレイが可能です!");
        }
        else
        {
            Console.WriteLine("サブスクリプションが必要です。");
        }
    }
}

このように、ユーザーがどのサブスクリプションを契約しているかをチェックし、オンラインマルチプレイの可否を分ける仕組みがアプリケーション内で行われているとイメージしてみると、ゲーム起動時やオンラインロビーに接続しようとした際に“契約が必要”と表示される理由が分かりやすいのではないでしょうか。

なぜ他のプラットフォームとは異なるのか?

同じタイトルでも、PC版やPlayStation版ではサブスクリプション不要だったり、PlayStation Plusが必要だったり、任天堂ではNintendo Switch Onlineが必要だったり……と混乱しがちです。それぞれのプラットフォーム運営会社には独自のビジネスモデルがあるため、比較検討する際は以下の点を考慮しましょう。

収益モデルの違い

SonyのPlayStation Plusも、NintendoのNintendo Switch Onlineも、オンラインマルチプレイを利用するための有料会員制サービスを採用しています。しかしSwitchに限っては一部無料でオンライン対戦が可能なタイトルも存在するなど、細かなルールはまちまちです。
XboxはMicrosoftの大規模クラウド基盤と連携しているため、サブスク費用によりネットワーク運用をカバーし、Game Passという形で巨大なゲームカタログ提供を組み合わせる戦略を重視しています。

無料開放にするメリットとデメリット

無料にすると確かにユーザー数は増えやすくなりますが、運営側の負担も大きくなります。特にXboxの場合、他のプラットフォームと違い、膨大なタイトルを提供するGame Passサービス全体の運営費用をサブスクリプションで回収する側面があります。そのため、有料ゲームでもオンラインマルチプレイ部分を無料開放にしてしまうと、Game Passビジネスモデル全体が破綻してしまうリスクを抱える可能性があるのです。

少しでもおトクにオンライン対戦を楽しむコツ

これから「Call of Duty」シリーズや「Battlefield」シリーズなど、人気の対戦ゲームをがっつり遊びたい方に向けて、おトクに遊ぶためのヒントをいくつか紹介します。

必要なプランだけをしっかり把握する

とりあえずGame Pass Ultimateを契約すれば間違いはありませんが、実際にコンソール版しか遊ばないのであれば、Game Pass Coreだけで事足りるケースが多いです。また、ダウンロード版やストリーミングプレイをフル活用したい方はUltimateでメリットを感じやすいかもしれません。自分のプレイスタイルに合ったプランをきちんと検討することで無駄な出費を抑えられます。

長期契約やキャンペーンを狙う

Game Passは特定の時期に新規加入のキャンペーンを行うことがあります。「最初の1ヶ月を◯円で提供」「数ヶ月分のボーナスを追加」などお得なオファーを見逃さずチェックしましょう。また、公式ストアだけでなくAmazonなどのオンラインストアや家電量販店、コンビニのプリペイドカードコーナーなどを見てみると、期間限定の割引やポイント還元が行われていることがあります。

家族やフレンドで共有する方法を考える

Xboxには本体の「ホームXbox」設定を活用することで、一部のゲームやサブスクリプション特典を共有できる仕組みがあります。ただし各アカウントごとに別のオンライン環境でプレイするには、当然ながらそれぞれのアカウントがオンラインを利用できる状態である必要があります。複数人で遊ぶ場合はこの「ホームXbox」設定を活用しつつ、予算をどう配分するかあらかじめ相談すると良いでしょう。

まとめ

ディスク版であっても有料ゲームをオンラインマルチプレイで楽しむなら、XboxではGame Pass Core(旧Xbox Live Gold)以上のサブスクリプションが必要になります。無料プレイタイトルはサブスク不要という例外がありますが、Call of Dutyシリーズのような有料対戦型ゲームでは原則として加入が必須という点を押さえておきましょう。
また、他のプラットフォームとはビジネスモデルが異なるため、「PC版なら無料でオンライン対戦できるのに、Xbox版はなぜ……」と疑問を持つのは自然なことです。しかし、それはあくまでXboxが独自に構築したネットワーク環境とGame Passビジネスモデルの一環であり、全体のサービス品質を維持するためでもあります。
「オンラインマルチプレイを楽しむための有料サブスクなんて嫌だ」と感じてしまうかもしれませんが、定期的に行われるキャンペーンや、長期契約での割引、プリペイドカードの活用などを組み合わせることで、コストを抑えつつ快適なオンラインゲームライフを送ることができるでしょう。ぜひ自分に最適なプランを見つけて、Xboxの世界を思う存分楽しんでください。

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