Xboxアプリを利用して新しいゲームをダウンロードした直後、いざ起動しようとすると見慣れないエラーコードが出てログインできない……という状況は非常に残念ですよね。特に「0x87DD002A」や「0x8007003B」のエラーコードで悩む方も多いようです。ここでは、具体的な原因や対処法を分かりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
Xboxアプリのエラーコード「0x87DD002A」「0x8007003B」とは
エラーコード「0x87DD002A」または「0x8007003B」は、Windows 10/11の環境でXboxアプリを利用してゲームにログインしようとした際に発生するトラブルの一種です。特に新規インストールしたばかりのゲームに対してログインできなくなる例が多く、なかには次のような特徴的なケースが報告されています。
- 以前から遊んでいたゲームは問題なく起動・ログインできるのに、新しくダウンロードしたゲームだけログインができない
- Microsoftアカウントからサインアウト→サインインをやり直しても現象が変わらない
- 該当のゲームをアンインストールし再インストールしても改善しない
- Windows Update (特にKB5044285など) を適用した直後に症状が出始めた
- Xbox本体で購入したゲームをPCでプレイしようとするときにも発生する
これらの症状から推測される原因はいくつかありますが、特にライセンス関連の不整合、XboxアプリやXbox Liveのサービスの不具合、さらにはWindows Updateの影響などが考えられます。以下で解消策を詳しく紹介します。
原因として考えられる主な要素
1. ライセンス情報の不整合
Xboxアプリ側とXbox Liveサービス側の認証情報がうまく噛み合わず、ライセンス情報が正しく読み込まれないことがあります。新規ゲームをインストールする場合、デジタルライセンスの再認証が必要になるケースが多く、このときにエラーが起こりやすいようです。
2. Windows Updateの影響
Windows 10/11には定期的な更新プログラムがありますが、Xboxアプリに関連するライブラリやサービスに影響を及ぼすアップデートも存在します。特にKB5044285が怪しいといった報告が散見されるように、Windows Update直後から症状が出る場合には要注意です。
3. サーバー側の一時的な障害
Xboxネットワークがメンテナンス中や障害を抱えているタイミングでは、エラーコードが表示されてログインできないこともあります。この場合、時間をおいて再試行すると自然に回復することもあります。
具体的な対処法と手順
ここからは、実際にエラーを解決するための手順を詳しく解説します。個別の対処だけでも効果が得られる場合がありますが、順番を追ってすべての手順を行うほうがトラブルを根本的に解決しやすいでしょう。
1. XboxアプリとXbox Liveサービスの再インストール
この手順では、XboxアプリとXbox Liveサービスを一度アンインストールしてから再インストールし直すことで、認証に関わるライセンス情報や設定ファイルをリセットします。
手順A: XboxアプリとXbox Liveサービスのアンインストール
- Windowsの「設定」を開き、「アプリと機能」もしくは「アプリのインストール状況」を選択します。
- 一覧から「Xbox」関連のアプリを探し、「Xboxアプリ」と「Xbox Live」などを順次アンインストールします。
アンインストール例としては以下のアプリケーションがあります。環境によっては存在しない場合もあるので、見つかるものだけ削除してください。
アプリ名 | 機能 |
---|---|
Xbox | メインのXboxクライアントアプリ |
Xbox Live | オンラインプレイや実績管理のためのサービス |
Xbox Game Bar | ゲーム録画など、ゲーム体験の追加機能 |
手順B: PCの再起動
アンインストールを完了したら、一度PCを再起動しましょう。再起動することで、アンインストールしたアプリやサービスに関連する残留プロセスが完全に停止されます。
手順C: Xboxアプリの再インストール
- Windowsを再起動後、Microsoft Storeを開きます。
- 「Xboxアプリ」で検索して、表示された最新のXboxアプリをインストールします。
- インストール後、Xboxアプリを起動し、Microsoftアカウントでサインインします。
- 必要に応じて、「Xbox Liveサービスをインストールしてください」という案内が出ることがあるため、その場合は指示に従ってインストールします。
手順D: ライセンス マネージャーの停止
XboxアプリとXbox Liveサービスを再インストール後もエラーが続く場合には、ライセンス情報のキャッシュが原因になっている場合があります。以下のようにコマンドプロンプトでライセンス マネージャーを停止させてみましょう。
- 「スタート」ボタンを右クリックし、「Windowsターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を選択します。
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
sc.exe stop licensemanager
- 「SERVICE_NAME: licensemanager」などの表示とともに停止が完了すればOKです。
- その状態のまま、再度Xboxアプリでゲームを起動し、ログインを試してみてください。
この一連のステップを実行することで、「0x87DD002A」や「0x8007003B」のエラーが解消されたという報告が多く寄せられています。
既存ライセンスやGame Passとの競合
Xbox本体ですでに購入したゲームがGame Passなど別の経路で再配信されている場合、2種類のライセンス情報が競合し、うまくログインできなくなる可能性があります。こういった状況では、先ほどの方法によるXboxアプリとXbox Liveサービスの再インストール、ライセンス マネージャーの停止などが効果を発揮するケースがあります。
もしこれらの対処を行っても問題が解消しないときには、以下の点を見直しましょう。
- Xboxアプリ内でサインインしているMicrosoftアカウントが、実際にゲームを購入したアカウントと同一であるか
- Game Passのサブスクライバーが別の家族アカウントになっていないか
- ホームXboxの設定など、Xbox本体側のライセンス共有設定と競合していないか
複数のアカウントやライセンス形態が絡んでいる場合は、アカウント周りを一度整理・再確認してみるのも有効です。
Windows Updateが原因の場合の対処
Windows Updateで配信される新しいビルドや累積アップデートが引き金となり、Xboxアプリの動作が不安定になるケースもあります。特にKB5044285の適用後に不具合を見かける例があるように、アップデート自体がエラーコードを引き起こす可能性を考慮しておきましょう。
1. アップデート直後に問題が発生したら
Windows Updateをインストールしてから、急にXboxアプリでログインエラーが起こるようになった場合には、前述した再インストール手順を実行してみてください。多くの場合、この段階で問題は解決するはずです。
2. トラブルシューティングツールを活用する
Windowsには標準で「トラブルシューティング」が搭載されています。XboxアプリやMicrosoft Store、あるいはWindows Updateに関する問題を診断するツールも含まれているため、以下の操作を試してみるのも手です。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」へ移動します。
- 「追加のトラブルシューティング」をクリックし、Xbox関連またはストアアプリ関連のトラブルシューティングを実行します。
- 自動検出で問題点が明示されれば、案内に従い修正を行ってください。
3. Windows Updateの再インストールやロールバック
どうしても更新プログラムが原因と疑われるときは、該当するアップデートを一度削除してみる方法も考えられます。ただし、セキュリティ更新や不具合修正が含まれている場合も多いため、安易にロールバックするのは推奨されません。最終手段としての選択肢であることを覚えておきましょう。
その他のチェックポイント
エラーコード「0x87DD002A」や「0x8007003B」で悩んだときに、上記以外にも確認しておくとよいポイントをいくつか紹介します。
1. ネットワーク接続状態のチェック
Xboxネットワークに接続できない場合や速度が極端に遅い場合は、ログインがタイムアウトしてエラーを引き起こすことがあります。回線速度が安定しているか、有線接続に切り替えてみるかなど、基本的なネットワークのチェックを行いましょう。
2. アンチウイルスソフトやファイアウォール設定
ウイルス対策ソフトやファイアウォールの設定によって、Xboxアプリまたは関連サービスがブロックされてしまうケースもあります。一時的にセキュリティソフトをオフにする、または例外設定を追加することで症状が緩和する場合もあるので、疑いがある場合は試してみてください。
3. Microsoftアカウントの状態
アカウントに凍結やパスワードリセットなどの問題が発生していると、ログインそのものが制限されることがあります。Microsoft公式サイトにアクセスし、アカウントの状態を確認してから、問題がないかチェックしてください。
表とコードを用いた具体例
対処法を実践する際、どのコマンドを使うか迷うこともあるでしょう。もう少し具体的な例を表とコードで示します。
作業 | コマンド例(PowerShellまたはコマンドプロンプト) | 備考 |
---|---|---|
Xboxアプリのアンインストール | Get-AppxPackage *xboxapp* | Remove-AppxPackage | PowerShellの管理者モードで実行 |
Xbox Liveサービスの停止 | Stop-Service -Name “XboxLiveAuthManager” | PowerShellの管理者モードで実行 |
ライセンス マネージャーの停止 | sc.exe stop licensemanager | コマンドプロンプトまたはPowerShellで可 |
Xboxアプリの再インストール | Microsoft Storeから再インストール | GUI操作 |
これらの手順を順に実施し、最後にPCを再起動してからゲームを起動することで、多くの方がログインエラーを克服できたと報告しています。
問題が解決しない場合
上記の対処法を試してもエラーが解消しない場合には、公式のXboxサポートフォーラムやMicrosoftサポートへの問い合わせを検討しましょう。ハードウェア構成や環境、ライセンスの状態によっては、より高度なサポートが必要となるケースもあります。自分でできる範囲の対策をすべて試し、それでも解決しないときには専門家のアドバイスを仰ぐのが早道です。
サポートに問い合わせる際のポイント
- エラーコード(今回の場合は「0x87DD002A」「0x8007003B」)を正確に伝える
- どのような対処法を試して、どのような結果だったかをまとめておく
- Windowsのバージョン情報(Windows 10/11、バージョン番号など)
- Xboxアプリのバージョン情報
- 該当ゲームの名前、購入・インストール先の情報(Xbox本体/PC、Store、Game Passなど)
これらの情報をあらかじめまとめておけば、サポート側も状況を早く把握でき、適切な解決策を提示しやすくなります。
まとめ: Xboxアプリでのログインエラーを乗り越えよう
Xboxアプリでゲームを快適に遊ぼうとしたタイミングで、エラーコード「0x87DD002A」や「0x8007003B」に阻まれるのは本当にストレスの溜まる体験です。ですが、一度アプリやサービスをきれいに再インストールし、ライセンス マネージャーをリセットすることで解消するケースが多く、決して解決不能な問題ではありません。
特に新規インストールしたゲームだけが起動できない場合は、ライセンスの認証やWindows Updateの影響を疑うことが肝心です。これまで紹介した手順をすべて実行しても改善しない場合は、XboxのフォーラムやMicrosoft公式サポートを活用してください。ゲームライフをより快適に楽しむためにも、早めの対処でトラブルをクリアにしておきましょう。
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