日々ゲームを楽しむうえで、オンラインマルチプレイは欠かせない要素の一つです。とりわけMinecraftで仲間と遊ぶ楽しさは格別ですが、Xboxの本体やサブスクリプションの変更に伴い、思いがけず接続エラーやサブスクリプションが必要と表示されるケースもあります。ここでは、XboxでのMinecraftマルチプレイをスムーズに行うための基本的なサブスクリプションの考え方から、アカウント設定のチェックポイント、さらに共有方法やトラブルシューティングの具体的な対処法についてまで詳しく解説します。
XboxでMinecraftマルチプレイができなくなる理由
サブスクリプションの更新や解約、あるいは新しいXbox本体への移行によって、これまで遊べていたオンラインマルチプレイにアクセスできなくなってしまうことがあります。とりわけ、ディスク版のMinecraftを起動したときに「新しいプランの購入かGame Passの更新が必要です」と表示される場合は、アカウント側で必要なサブスクリプションが切れている可能性が高いです。多くの方が戸惑うポイントを、まずは整理してみましょう。
有料ゲームのオンラインプレイにはサブスクリプションが必要
オンラインプレイが無料のタイトル(フォートナイトやApex Legendsなど)を除き、有料タイトルをオンラインでプレイするには、Xbox Live GoldまたはGame Pass Ultimateが必要です。Minecraftの場合は有料のゲームに分類されるため、ディスク版であってもオンラインマルチを遊ぶにはサブスクリプションをアクティブにしておかなければなりません。
旧Xboxでのゴールドが使えない?
Xbox Live GoldやGame Passなどのサブスクリプションは、基本的に「アカウントごとに紐づく」仕組みです。旧Xboxでゴールドを利用していた場合でも、新しいXbox本体に同じアカウントでサインインすれば、有効期限内のサブスクリプションはそのまま利用できます。しかし、解約していたり、有効期限が切れている場合は、改めて契約する必要があります。
サブスクリプションの種類と特徴
Xboxでオンラインプレイをするには、大きく分けると「Xbox Live Gold」もしくは「Game Pass Ultimate」のいずれかが必要になります。また、Game Passにはコンソール向け、PC向けなど複数のプランが存在しますが、オンラインマルチプレイの権限を付与するのはGoldもしくはUltimateです。ここでは、代表的なサブスクリプションを整理してみましょう。
Xbox Live Gold
- 有料ゲームを含むオンラインマルチプレイが可能
- 毎月2~4本程度の無料ゲーム(Games with Gold)が提供される
- 頻繁に実施されるセールで、Gold会員専用の割引が受けられる
Game Pass Ultimate
- Game Pass(コンソール、PCの豊富なゲームライブラリ)のすべてを利用可能
- Xbox Live Goldのすべての機能が含まれているため、オンラインマルチプレイも楽しめる
- クラウドゲーム(対応タイトルのみ)を含む多彩な特典が魅力
Game Pass(コンソール、PC単体)
- コンソール版:数百本のゲームが遊び放題だが、オンラインマルチプレイにはGoldが別途必要
- PC版:PC向けのXbox Game Passライブラリが遊び放題だが、Xboxコンソールでのオンラインマルチには対応しない
Game PassのコンソールプランやPCプラン単体では、Minecraftなどの有料ゲームをオンラインで遊ぶには追加でGoldまたはUltimateが必要となる点に注意が必要です。
サブスクリプション状況の確認方法
Minecraftがマルチプレイできないと感じたら、まずはサブスクリプションのステータスを確認することが重要です。どのようにチェックすればいいのか、以下にいくつかの方法を紹介します。
Xbox本体での確認手順
- Xbox本体のホーム画面で、サインインしているアカウントを確認
- 「設定」→「アカウント」→「サブスクリプションの管理」を選択
- 現在有効なサブスクリプションが表示される(GoldまたはGame Pass Ultimateがない場合は契約が切れている)
WebブラウザからMicrosoftアカウントで確認
- パソコンやスマートフォンで「account.microsoft.com/services」にアクセス
- 該当のMicrosoftアカウントでログイン
- 「サービスとサブスクリプション」の項目で現在の契約状況が一覧表示される
サブスクリプション切れだった場合の対処法
もし確認した結果、サブスクリプションが切れていたり有効期限切れだった場合は、Minecraftのマルチプレイを再度楽しむために、いずれかのプランを契約しなおす必要があります。自身のプレイスタイルに合わせて、どのプランを選ぶか検討してみましょう。
プラン | 月額費用(目安) | 主な特徴 |
---|---|---|
Xbox Live Gold | 約800~900円 | オンラインマルチ可能、月ごとの無料ゲーム、Gold限定セール |
Game Pass Console | 約850~1000円 | 数百本のゲームが遊び放題(オンラインマルチはGoldが別途必要) |
Game Pass Ultimate | 約1100~1400円 | オンラインマルチ可能、Console & PC含む多数のゲームライブラリ、クラウドゲーム |
Game Pass ConsoleやGame Pass for PCのみ契約している状態では、Minecraftのような有料ゲームをオンラインで遊ぶ権限が付帯しません。そのため、GoldまたはUltimateを追加購入しないとマルチプレイはできない点に注意しましょう。
アカウント引き継ぎ時のチェックリスト
新しいXbox Series Xなどに買い替えた際、以前のXbox Oneなどで利用していたデータやサブスクリプションが引き継がれるか不安になるケースもあります。基本的には同じアカウント(Microsoftアカウント)でサインインすれば、ゲームデータやサブスクリプションが自動的に同期されます。ただし、以下の点は必ずチェックしてください。
サインインアカウントの確認
家族や友人とXboxを共有していた場合、複数のアカウントが混在しているかもしれません。主契約者(メインアカウント)が別のアカウントで、そちらにGoldやGame Pass Ultimateの契約があるケースも多いです。その場合、メインアカウントでホームXbox設定を行うことで、サブアカウントも同一本体内ではゴールドの特典を共有できます。
ホームXbox設定の手順
- メインアカウントでXbox本体にサインイン
- 「設定」→「全設定」→「パーソナル化」→「マイ ホーム Xbox」を選択
- 「このXboxをホームXboxにする」を選択してオンにする
こうすることで、メインアカウントのGoldやGame Pass Ultimateが本体単位で共有され、サブアカウントでもオンラインマルチプレイを利用できるようになります。
期限切れサブスクリプションの自動更新
もしクレジットカードやデビットカード情報を登録している場合、期限切れ後に自動更新される設定になっているかどうか確認しましょう。自動更新がオフになっていると、気づかぬうちにサブスクリプションが失効していることもあります。特にGame Pass Ultimateは月額費用が比較的高めなので、自動更新にしていても継続するかどうか意識的にチェックしておくと安心です。
オンラインプレイができない場合のトラブルシューティング
有効なサブスクリプションがあるにもかかわらず、Minecraftのマルチプレイができないこともあります。その場合、ネットワーク設定やアカウントのプライバシー設定、あるいはNATタイプの問題などが考えられます。ここでは、よくある原因と解決策をまとめます。
ネットワーク接続を確認する
最初に行うべきは、インターネット接続が正しく機能しているかの確認です。Xbox本体のネットワーク診断機能を使えば、接続状況やNATタイプが簡単にチェックできます。
- 「設定」→「全設定」→「ネットワーク」を選択
- 「ネットワーク設定」→「ネットワークテスト」を実行
- エラーが出る場合はルーターの再起動や有線接続への切り替えなどを試みる
NATタイプが「オープン」または「モデレート」であれば、基本的には問題なくマルチプレイができますが、「ストリクト」の場合はポート開放を検討しましょう。Minecraftで使用するポート番号(UDP 19132など)をルーター側で開放することで、接続が改善されるケースがあります。
マイクロソフトアカウントのプライバシーとオンラインの安全設定
特に未成年アカウントでは、オンライン機能に制限がかかっていることもあります。マイクロソフトファミリーの設定により、オンラインマルチプレイ自体を制限している場合は、保護者アカウントから許可を与える必要があります。具体的な設定項目は以下の通りです。
- 「あなたのデータ」→「プライバシー」→「プライバシー設定の管理」でコミュニケーションやマルチプレイを許可
- マイクロソフトファミリー機能で、制限レベルを緩和する
Minecraftのバージョンやデータの整合性をチェック
Minecraft本体のアップデートが完了していないと、オンライン接続で不具合が生じることがあります。必ず最新版にアップデートしてからマルチプレイを試してみてください。また、ローカルに保存しているゲームデータが破損している可能性もあるため、最新のクラウドバックアップを取得しておくとよいでしょう。
実践的な対処方法をまとめた簡易フローチャート
スタート
▼
サブスクリプションの確認
├─ 有効期限切れ → GoldまたはGame Pass Ultimateを再契約
└─ 有効期限内 → 次へ
▼
ネットワーク診断
├─ エラーあり → ルーター再起動、有線接続、ポート開放を試す
└─ エラーなし → 次へ
▼
アカウントのプライバシー設定
├─ 制限あり → ファミリー設定を見直す、必要に応じてオフ
└─ 制限なし → 次へ
▼
Minecraft本体のアップデート
├─ 未アップデート → 最新パッチを導入
└─ アップデート済 → 次へ
▼
問題解決
このように順を追って確認し、どこで引っかかっているかを特定するとスムーズです。
複数アカウントでの共有プレイにおける注意点
家族や友人と一緒にXboxを使っている場合、オンラインマルチを共有する方法として「ホームXbox設定」が最も手軽です。しかし、以下の点には注意しておきましょう。
ホームXboxは変更回数に制限がある
一年間に設定変更できる回数には上限があります。頻繁にアカウントや本体を切り替える予定があるなら、慎重に設定しましょう。どうしても回数の上限を超えてしまった場合、Microsoftサポートに連絡することで特例的にリセットしてもらえるケースもあります。
ゴールド以外の特典共有に関して
Game Passなどのサブスクリプション特典は基本的に同じ本体にサインインしているユーザーに共有されますが、一部機能や特典(特定のゲーム内通貨や特別アイテムなど)は共有対象外の場合もあります。Minecraftのスキンやワールドなどの追加コンテンツはアカウントごとに購入履歴が異なるため、必要に応じてサブアカウントで再購入が必要になることもある点に注意してください。
よくある質問(FAQ)と回答
オンラインマルチプレイが制限されるケースはMinecraftだけに限りません。Xboxの仕組みを深く理解することで、ほかのゲームにも応用できます。ここでは、よくある質問をQ&A形式でまとめます。
Q1. 旧Xboxのゴールドは期限内だが新しい本体で使えない
A. 同じMicrosoftアカウントでサインインしているか確認してください。誤って別アカウントでサインインしているとゴールドの特典を受けられません。また、ホームXbox設定が別の本体に設定されたままの場合は、該当の設定を変更してみてください。
Q2. 共有設定をしているのに子どもアカウントで遊べない
A. ファミリー設定の年齢制限やプライバシー設定が原因となっている可能性があります。管理者アカウントで子どもアカウントのオンラインマルチプレイを許可する必要があります。具体的には、MicrosoftアカウントのWebページで該当アカウントのプライバシー設定を変更してください。
Q3. 無料ゲームのオンラインはできるのにMinecraftだけできない
A. Minecraftは有料ゲームのため、オンラインマルチプレイにGoldもしくはGame Pass Ultimateが必須です。無料ゲーム(フォートナイト、Warzoneなど)と同じ感覚でオンラインに接続できると思い込んでいる場合は、あらためてGoldかGame Pass Ultimateを契約してください。
Q4. Realms(レルム)を使う場合はどうなるの?
A. RealmsはMinecraft特有のオンラインサービスで、個人用のサーバーのようにワールドをホストできる機能です。Xbox Live GoldやGame Pass Ultimateがなくてもサブスクリプションを購入していればRealmsにアクセスできますが、同時にXboxのオンラインサービスを使う場合は結局GoldやUltimateが必要となるケースが多いです。混同しやすいので注意しましょう。
さらに快適に遊ぶためのヒント
XboxでMinecraftをオンラインマルチプレイするにあたって、より快適に遊ぶためのテクニックをいくつか紹介します。
有線接続で安定度を向上
無線LAN(Wi-Fi)は便利ですが、環境によってはラグや接続切れが発生しやすくなります。可能であればLANケーブルを使った有線接続に切り替えると、通信品質が改善されてマルチプレイ中のストレスが減少します。
ポート開放(ポートフォワーディング)の設定
Minecraftが使用するポート(TCP/UDP 19132など)をルーターで開放しておくと、NATタイプがストリクトやモデレートからオープンに変わることがあります。オープンNATタイプであれば、他のプレイヤーとの接続性が向上し、マルチプレイが安定する傾向にあります。
例:ルーター設定でのポートフォワーディング
サービス名:Minecraft
プロトコル:UDP
ポート番号:19132
ローカルIP:Xbox本体のIPアドレス(例:192.168.1.10)
ルーターの管理画面は機種によって異なるため、マニュアルを確認しながら設定を行ってください。
クラウドセーブを活用する
Xboxではクラウドセーブ機能が標準で備わっています。万一ローカルの保存データが破損しても、クラウド上にバックアップが保管されていれば復元が可能です。トラブルが生じてワールドが読み込めなくなった場合でも、クラウドセーブを活用することで復旧できる場合があります。
まとめ:Minecraftマルチプレイを楽しむために
オンラインでのMinecraftは、シングルプレイとは比べものにならないほど大きな発見と楽しさがあります。しかし、そのためにはXbox Live GoldまたはGame Pass Ultimateなどのサブスクリプションが必要となり、アカウントやネットワーク設定が正しく行われていることが大前提です。旧Xboxから新しいXbox Series Xへ移行する際には、メインアカウントの引き継ぎやホームXbox設定の見直し、ファミリー設定など細かいポイントを押さえることで、スムーズにオンラインマルチプレイを再開できるでしょう。
また、トラブルシューティングではネットワーク接続のテストやポート開放、アカウントのプライバシー設定、Minecraft本体のアップデート確認など、段階的に原因を探っていくのがポイントです。サブスクリプション切れが原因なら、まずはGoldまたはUltimateの契約を確認することを忘れずに。さらにプレイ環境を安定させたい場合は、有線接続やNATタイプの改善などを実践することで、より快適なゲーム体験を得られるでしょう。
オンラインでの冒険は、ひとりでは味わえない刺激や思い出を提供してくれます。自分に合ったサブスクリプションや設定方法を見つけ、ぜひMinecraftの世界を存分に楽しんでください。
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