Windows 11初期化後に消えたWindows Terminalを復元する方法|タブ付きターミナルを再インストールして既定に戻す手順

Windows 11 を「すべて削除」で初期化したあと、「タブが使える新しいターミナル(Windows Terminal)」がどこにも見当たらず、昔ながらの黒いコマンドプロンプトだけになってしまった…という状況は少なくありません。ただしほとんどの場合、Windows Terminal を再インストールし、既定のターミナルに戻すだけで元の快適な環境を復旧できます。

Windows 11 初期化後に消えた Windows Terminal を復活させる完全ガイド

目次

なぜ Windows 11 初期化後に「新しいターミナル」が消えたように見えるのか

まず、状況を整理しておきましょう。多くの人が「新しいターミナル」と呼んでいるのは、正式名称 Windows Terminal というアプリです。

Windows 11 には、以下のように複数の「ターミナル的なもの」が共存しています。

名称提供元特徴見た目の印象
Windows TerminalMicrosoft Store アプリタブ対応・分割表示・カスタマイズ豊富。
PowerShell / コマンドプロンプト / WSL などをまとめて管理。
モダンな UI・アイコン表示・カラーテーマが多彩
コマンドプロンプト
(cmd.exe)
従来の標準コンソール歴史が長く、互換性重視。機能はシンプル。昔ながらの黒い画面(レガシーな印象)
Windows PowerShell / PowerShellOS に標準搭載スクリプトや管理タスク向け。
Windows Terminal の「中身」としても使われる。
青い画面 / 黒い画面など

Windows 11 を 「すべて削除」で初期化 すると、Microsoft Store 経由でインストールされていたアプリがきれいに消えることがあります。その対象に Windows Terminal も含まれているため、

  • スタートメニューに「Windows Terminal」が見当たらない
  • Win + X メニューに「ターミナル」が表示されず、「Windows PowerShell」や「コマンドプロンプト」に戻っている

といった現象が起こります。

つまり、ターミナル機能そのものが壊れたわけではなく、「Windows Terminal というアプリが削除されただけ」 であることがほとんどです。したがって、再インストールして既定のターミナルに戻す ことで、元と同じような環境に復元できます。

結論:Windows Terminal を再インストールして既定に設定すれば復旧できる

本記事の結論を先に整理すると、以下の 3 ステップです。

  1. Microsoft Store または winget で Windows Terminal を再インストールする
  2. 設定アプリで「既定のターミナルアプリ」を Windows Terminal に変更する
  3. 起動方法(スタートメニュー / Win + X / コマンド)を確認する

これだけで、初期化前と同じく、タブ付きでモダンな Windows Terminal 環境に戻すことができます。ここからは、それぞれの手順をスクリーンショットなしでも迷わないレベルで具体的に解説していきます。

Microsoft Store から Windows Terminal を再インストールする手順

最も一般的で安心なのは、Microsoft Store から正規の Windows Terminal を入れ直す方法です。企業 PC など特殊な制限がない限り、この方法を推奨します。

Microsoft Store アプリを開く

  1. スタートボタンをクリック
  2. 一覧から 「Microsoft Store」 を探してクリック
    (見つからない場合は検索ボックスに storeマイクロソフト ストア と入力します)

Windows Terminal を検索・インストール

  1. Microsoft Store 上部の検索ボックスWindows Terminal と入力して Enter
  2. 検索結果の中から、発行元が「Microsoft Corporation」になっている Windows Terminal を選択
  3. 「入手」または「インストール」ボタンをクリック
  4. インストール完了後、ボタンが 「開く」 に変わるのでクリックし、起動を確認

作業の流れを表にすると次のようになります。

ステップ操作内容チェックポイント
1Microsoft Store を起動ストアが正常に開くか?
2「Windows Terminal」で検索発行元が「Microsoft Corporation」になっているか?
3「入手 / インストール」をクリックダウンロード~インストールが完了するか?
4「開く」で起動タブ付きのモダンな画面が開けば成功

Microsoft アカウントについての注意点

  • Microsoft Store の利用には、Microsoft アカウントでのサインインが必要な場合があります。
  • 企業や学校のアカウント環境では、組織アカウントでサインインするよう求められるケースもあります。
  • サインインに失敗する・権限が足りないと表示される場合は、管理者に確認が必要です。

winget コマンドで Windows Terminal を一発インストールする

「Microsoft Store を開くのが面倒」「ストアが不安定」という場合は、Windows 11 に標準で搭載されているパッケージ管理ツール winget を利用するのがおすすめです。

winget でインストールする前提条件

  • Windows 11 標準環境であれば、基本的に winget はすでに利用可能です。
  • 一部の企業・学校 PC では winget が無効化されていることがあります。
  • インストール作業は 管理者権限で実行することを推奨します。

PowerShell またはコマンドプロンプトを管理者で開く

  1. スタートボタンを右クリック(または Win + X)
  2. 表示メニューから
    • 「Windows PowerShell (管理者)」 または
    • 「ターミナル (管理者)」(残っていれば)
    を選択
  3. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら はい を選択

winget コマンドで Windows Terminal をインストール

管理者の PowerShell / コマンドプロンプトで、次のコマンドを実行します。

winget install --id Microsoft.WindowsTerminal -e
  • --id Microsoft.WindowsTerminal は、アプリを一意に指定するための ID です。
  • -e は「完全一致(exact)」の意味で、同名アプリの取り違えを防ぎます。

インストール完了後、スタートメニューに「Windows Terminal」 が追加されているはずです。クリックして起動し、タブ付きのモダンな画面が表示されれば成功です。

Windows Terminal を「既定のターミナルアプリ」に設定する

Windows Terminal をインストールしただけでは、まだ「古いターミナル」が起動してしまう場合があります。これは、システム設定上の「既定のターミナルアプリ」が Console Host(従来のコンソール) のままになっているためです。

Windows 11 では、この既定ターミナルを Windows Terminal に変更する設定項目があります。

設定アプリから既定のターミナルを変更する

以下は代表的な操作手順です(ビルドやエディションによって文言が多少異なる場合があります)。

  1. スタートボタン → 設定 を開く(または Win + I)
  2. 左メニューから 「プライバシーとセキュリティ」 を選択
  3. 画面をスクロールして 「開発者向け」 をクリック
  4. 項目の中にある 「既定のターミナル アプリ」 のプルダウンを開く
  5. 一覧から 「Windows Terminal」 を選択

ビルドによっては、設定アプリ上の配置が異なることがあります。その場合でも、設定アプリの検索ボックスに 「既定のターミナル」 と入力すると、該当設定画面にジャンプできます。

パターンよくある表示場所見つからない場合のコツ
最新の Windows 11設定 → プライバシーとセキュリティ → 開発者向け → 既定のターミナル アプリ設定右上の検索に「ターミナル」と入力
一部のビルド設定 → システム → 端末関連の項目内「ターミナル」「Console」などで検索

この設定を Windows Terminal に変更すると、以降は以下のような動作になります。

  • Win + X → 「ターミナル」選択時に Windows Terminal が起動
  • アプリがコマンドプロンプト / PowerShell を開こうとしたときも、Windows Terminal 上で開かれる場合がある

Windows Terminal の起動を確認する方法

設定が反映されているか、いくつかの方法で確認してみましょう。

スタートメニューから起動する

  1. スタートボタンをクリック
  2. 検索ボックスに Windows Terminal と入力
  3. 表示されたアプリをクリックして起動

タブバーとアイコンが表示されるモダンな画面が開けば、Windows Terminal が正しくインストールされています。

Win + X メニューから起動する

  1. Win + X キーを押す
  2. 表示メニューに 「ターミナル」または「ターミナル (管理者)」 があれば選択

ここから開いたウィンドウも Windows Terminal になっていれば、既定のターミナルアプリ設定も正しく反映されています。

コマンドから「wt」で起動する

コマンドプロンプトや PowerShell から、次のコマンドでも起動できます。

wt

あるいは実行ファイル名を明示しても構いません。

wt.exe

このコマンドで Windows Terminal のウィンドウが立ち上がるなら、パス設定も含め問題なく利用できる状態です。

Microsoft Store が開けない / インストールできないときの対処法

初期化直後はネットワークやアカウント周りが不安定で、Store が起動しなかったり、インストールに失敗したりするケースがあります。その場合は、以下のポイントを順番に確認してみてください。

1. インターネット接続を確認する

  • ブラウザで適当な Web サイトにアクセスし、正常に表示されるかチェック
  • Wi-Fi の SSID を切り替える / 再接続する
  • 有線 LAN の場合、ケーブルが正しく挿さっているか確認

2. Microsoft Store のキャッシュをクリアする(wsreset.exe)

  1. Win + R キーで「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. 入力欄に次を入力して Enter
wsreset.exe
  1. 黒いウィンドウが一瞬表示されたあと、自動的に Microsoft Store が起動すれば完了

これにより、Store のキャッシュや一時データがリセットされ、インストールエラーが改善することがあります。

3. Microsoft アカウントで正常にサインインしているか確認

  • Store 右上のアイコンをクリックし、サインイン状態を確認
  • 必要に応じてサインアウト → 再サインイン
  • 複数アカウントがある場合は、使用したいアカウントを選択

4. Windows Update を適用する

初期化直後の Windows 11 は、最新の更新プログラムが当たっていないことが多く、Store や winget の動作に影響する場合があります。

  1. 設定 → Windows Update を開く
  2. 「更新プログラムのチェック」 をクリック
  3. 表示された更新をすべて適用し、必要に応じて再起動

アップデート後に再度 Store から Windows Terminal のインストールを試してみてください。

企業・学校の PC で Store / winget が制限されている場合

会社や学校で管理されている PC の場合、セキュリティポリシーによって以下が制限されていることがあります。

  • Microsoft Store の利用禁止
  • winget によるアプリインストールの禁止
  • 管理者権限の取得不可

この場合、ユーザー側でできることは限られています。典型的な対処は次の通りです。

  • システム管理者・情シス担当者に
    • Windows Terminal のインストール
    • 既定ターミナルの設定変更
    を依頼する
  • 会社標準のソフトウェア配布ポータル(Software Center など)に Windows Terminal が用意されていないか確認

勝手にポリシーを回避しようとすると規程違反になる可能性があるため、必ず管理者の方針に従うようにしてください。

「タブが出ない」「古い黒い画面のまま」のときに確認するポイント

Windows Terminal をインストールして既定も変更したはずなのに、

  • なぜかタブが表示されない
  • 見た目が古いコマンドプロンプトのまま

という場合は、次のような原因が考えられます。

起動しているのが本当に Windows Terminal か確認

まず、ウィンドウのタイトルバーやアイコンを見てみましょう。

  • タイトルバーに 「Windows Terminal」 と表示されているか
  • 左上のアイコンが Windows Terminal の新しいアイコンになっているか

もし 「コマンドプロンプト」「Windows PowerShell」 とだけ表示されている場合は、従来のコンソールを直接起動しているだけかもしれません。

ショートカットが古いコンソールを直接呼び出していないか

  • タスクバーにピン留めされているショートカットが、cmd.exepowershell.exe を直に指している
  • 古いバッチファイルやツールが、cmd.exe を直接起動するように作られている

この場合、Windows Terminal を使いたいときは、

  • スタートメニューから 「Windows Terminal」 を直接起動する
  • 必要に応じて、Windows Terminal をタスクバーにピン留めし、そちらを使うようにする

といった運用で回避できます。

Windows Terminal の設定で「既定のターミナル アプリ」を確認する

Windows Terminal の中にも、「どのホストを使うか」の設定があります。Windows Terminal を起動し、設定画面(ショートカット Ctrl + ,(カンマ))を開いて確認してみましょう。

  • 「スタートアップ」 などの項目で、既定プロファイルや起動方法を調整できます。
  • ここで細かく設定しておくと、初期化前より使いやすい環境に仕上げることも可能です。

復旧ついでにやっておきたい Windows Terminal のカスタマイズ

せっかく Windows Terminal を再インストールしたので、初期化前より便利になるように少しカスタマイズしておくのもおすすめです。

よく使うシェルを「既定プロファイル」にする

例えば、PowerShell をメインで使う人は以下のように設定しておくと便利です。

  1. Windows Terminal を起動
  2. タブバー右側の ボタン → 「設定」
  3. 「スタートアップ」 または 「既定プロファイル」 の項目を探す
  4. プルダウンから
    • 「Windows PowerShell」
    • 「PowerShell」
    を選択

こうしておくと、Windows Terminal を開いたときに毎回同じシェルから始められます。

カラースキームやフォントを変更する

  • 暗いテーマ / 明るいテーマを切り替える
  • 文字が見やすいフォント(等幅フォント)に変更する
  • 配色をコーディングしやすい色に変える

これらは設定画面の「外観」や「プロファイル」ごとの設定から変更できます。長時間作業する人ほど、目に優しいテーマにしておくと疲れが軽減されます。

ショートカットキーを覚えておくとさらに快適

ショートカット動作
Ctrl + Shift + T新しいタブを開く
Ctrl + Shift + W現在のタブを閉じる
Alt + Shift + Dペイン(画面分割)を作成
Ctrl + ,設定画面を開く

初期化後に「環境再構築」をするタイミングで、こうしたショートカットを一緒に覚えておくと、長期的に大きな効率アップにつながります。

トラブルシューティング早見表:Windows 11 で Windows Terminal が見つからない/動かないとき

状況別の対処方法を一覧で確認したい場合は、次の表を参考にしてください。

症状考えられる原因主な対処方法
スタートに「Windows Terminal」がない初期化で Store アプリが削除されたStore または winget で再インストール
Win + X で「ターミナル」が出てこない既定のターミナルアプリが Console Host設定アプリの「既定のターミナルアプリ」を Windows Terminal に変更
Store が開かない / インストールエラーキャッシュ不具合 / ネットワーク / 更新不足wsreset.exe 実行、ネット確認、Windows Update 適用
winget コマンドが使えないポリシー制限 / 古い環境管理者に問い合わせ / Windows Update で更新
タブが表示されないそもそも Windows Terminal ではない画面を見ているスタートから Windows Terminal を直接起動、タスクバーのショートカットを見直す
企業 PC でインストールできないセキュリティポリシーによる制限情シス・管理者に Windows Terminal のインストールを依頼

よくある質問(FAQ)

Q. Windows 11 を「個人用ファイルを保持」で初期化した場合も Windows Terminal は消えますか?

A. 場合によります。Windows Terminal は元々 Microsoft Store アプリとして提供されているため、初期化方法やバージョンによっては再インストールが必要になることがあります。「見当たらない」と感じた場合は、スタートメニュー検索で確認してみてください。なければ本記事の手順で再インストールすれば問題ありません。

Q. PowerShell だけ使えれば良いのですが、Windows Terminal をインストールしないといけませんか?

A. いいえ、必須ではありません。Windows PowerShell や PowerShell 自体は OS に含まれているため、そのままでも利用できます。ただし、タブ管理・画面分割・カラーテーマなどを活用したい場合は Windows Terminal を使う方が圧倒的に便利です。

Q. Windows Terminal をアンインストールしても大丈夫ですか?

A. はい、OS のコア機能ではなくアプリ扱いなので、アンインストールしても Windows 自体が動かなくなることはありません。ただし、本記事のように「タブ式で使いたい」「モダンな UI が良い」という場合は、再インストールした方が快適です。

Q. コマンドプロンプトで起動されるアプリを、強制的に全部 Windows Terminal で開くことはできますか?

A. Windows 11 の設定で既定のターミナルアプリを Windows Terminal にしておくと、多くの場合 Windows Terminal 経由で開くようになります。ただし、アプリ側が cmd.exe を直接呼び出している場合など、一部は従来のコンソールで開かれることがあります。その場合はアプリやスクリプトの設定を見直す必要があります。

Q. Windows Terminal がどうしても動かないとき、最後の手段は?

A. まずは Windows Update と Store の修復(wsreset.exe)、再インストール(アンインストール → 再インストール)を試し、それでも解決しない場合は、

  • システムファイルチェッカー(sfc /scannow)の実行
  • DISM によるコンポーネントストア修復
  • 新しいユーザープロファイルでの動作確認

などを検討します。ただし、これらはシステムに影響が出る可能性もあるため、重要なデータのバックアップを取ったうえで慎重に行ってください。

まとめ:Windows 11 初期化後でも Windows Terminal は再インストールで元に戻せる

Windows 11 を「すべて削除」でリセットしたあとに「新しいターミナルが消えた!」と焦ってしまいがちですが、多くの場合は次の 3 ステップで簡単に元に戻せます。

  1. Microsoft Store または winget で Windows Terminal を再インストールする
  2. 設定アプリ → 既定のターミナルアプリ を Windows Terminal に変更する
  3. スタートメニュー / Win + X / wt コマンドで起動を確認する

さらに、再インストールをきっかけにカラーテーマや既定プロファイルなどをカスタマイズしておけば、初期化前よりも快適なターミナル環境を手に入れることもできます。

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この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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