GitHub Code Quality有料化の費用見積もり|active committer課金とestimate除外項目

GitHub Code Qualityの費用は、active committerのライセンス、GitHub Actions、GitHub AI Creditsの3つを分けて確認します。さらに2026年8月20日から、Code Quality解析のActionsのpathとactorがcode scanningとは別になりました。旧pathだけを集計していると、解析が続いていてもレポートから使用量が抜けることがあります。

現在のCode Quality解析は dynamic/github-code-quality/codeql、actorは github-code-quality です。今回は識別方法の変更であり、ライセンス料金やAI利用料がなくなったという意味ではありません。

目次

Actions使用量が集計から漏れる新path・actorを確認する

識別項目Code Qualityの現在値と旧値
Workflow path現在:dynamic/github-code-quality/codeql
旧共有値:dynamic/github-code-scanning/codeql
Actor現在:github-code-quality
旧共有値:github-advanced-security

GitHubの2026年8月20日の変更案内では、Code Qualityの解析がcode scanningとは別のpath・actorになったことが説明されています。Code Quality自体の再設定は不要で、有効なリポジトリの解析は継続します。直す対象は、旧値に依存している集計条件、スクリプト、ダッシュボードです。

集計条件を見直す手順

  1. 使用しているActions使用量・請求レポート、ワークフロー履歴の抽出、ダッシュボードの条件を洗い出す。
  2. dynamic/github-code-scanning/codeql だけで抽出している箇所に、新pathへの対応を追加する。
  3. actorでCode Qualityを識別している処理は、github-code-quality を扱えるようにする。
  4. 同じ期間・請求主体・リポジトリで、抽出前後の件数や使用量を比較する。
  5. Code Qualityの実際の解析履歴があるのに集計0になっていないか確認する。

現在の詳細利用レポートでは、workflow_path を次の値で絞り込むとCode Quality解析を識別できます。actorの列がないレポートに、存在しない項目を追加して判定する必要はありません。actor条件は、その情報を持つ履歴やスクリプト側で見直します。現在の課金ドキュメントも新pathを案内しています。

workflow_path = dynamic/github-code-quality/codeql

過去の旧共有pathは全件をCode Qualityと決め付けない

旧pathと旧actorはcode scanningと共有されていました。変更前を含む期間のレポートで旧pathも抽出するのは集計漏れを防ぐ入口ですが、その全件がCode Qualityだったと振り分けることはできません。過去の実行履歴や当時の有効化設定と照合し、区別できない部分は「旧共有経路・内訳未確認」として残します。

また、同じ元データをpathとactorの両方から別集計して合算すると、二重計上になる場合があります。一つの実行や利用明細を重複して数えない構成にし、code scanningとCode Qualityの分類を分けてください。

Code Qualityの3つの費用を分ける

費用確認する値
ライセンスcommitter課金対象のactive committer数。標準価格は1人あたり月額10米ドル。publicリポジトリのcommitter単位料金は0米ドル。
Actions解析ワークフローの利用量、runner、プランの利用枠と超過料金。新pathで抽出する。
AI CreditsCode Qualityが利用した共有AI Creditsの量、追加利用ポリシー、予算。

GitHubのCode Quality公式製品ページの料金・FAQは、標準価格をcommitterあたり月額10米ドルとし、publicリポジトリはcommitter単位のライセンス料金が0米ドルと明記しています。ただし、publicでもAI機能の従量課金は別です。Actionsも利用枠やrunnerなどの請求条件を確認するため、「publicならすべての費用が無料」とは判断しません。以下の人数×10米ドルの計算は、committer課金対象に限った例です。

対象プランはGitHub Team・GitHub Enterprise Cloudで、data residencyを利用するEnterprise Cloudも含まれます。GitHub Enterprise ServerではCode Quality自体を利用できません。契約割引や税、請求通貨は契約と請求情報で確認してください。標準価格はGitHubの製品解説でも案内されています。

active committerとunique committerの数え方

active committerはOrganizationの全メンバー数とは異なります。Code Qualityが有効なリポジトリへ、過去90日以内にコミットがpushされたことが基準です。古いコミットでも最近pushされた場合は対象になり得ます。

同じOrganization・Enterpriseの計測範囲で、複数リポジトリへ参加している人は重複してライセンスを使いません。メンバー以外に外部コラボレーターや招待保留のユーザーなどが含まれる条件があるため、社員数だけで見積もらずLicensingの実際の人数を確認します。GitHub App botは除外されますが、通常のユーザーアカウントで動く自動化まで同じ扱いとは限りません。

unique committersは、そのリポジトリだけ、またはそのOrganization内だけへ貢献しているactive committerを示します。どの対象を無効化するとライセンスが解放されるか考えるときに使います。

参加状況の例Repo Aを無効化した場合
AさんはRepo AとRepo Bの両方でactiveRepo BもCode Quality有効ならライセンスは残る。
BさんはRepo AだけでactiveRepo Aでの無効化によりライセンスを解放できる対象。
CさんはRepo BだけでactiveRepo Aの変更では減らない。

人数は90日の期間や対象リポジトリの変更で変わります。特定の日の見積もりを固定人数として使わず、確認日と対象範囲を一緒に記録します。人数の定義はactive・unique committerの説明を参照してください。

Licensingの見積もりと実際の請求を照合する

  1. 請求主体となるOrganizationまたはEnterpriseの[Billing and licensing]を開く。
  2. [Licensing]のCode Qualityで[Consumed licenses]を確認する。
  3. 月額見積もりが表示される場合は、確認日・人数・金額を記録する。
  4. Actionsは詳細利用レポート、AIはAI usageを製品別に確認する。
  5. 請求書や契約の割引条件と照合し、合計を整理する。

Licensingの Estimated monthly payment は、ライセンス部分の見積もりです。ライセンス見積もりの公式案内では、Actions・AI機能の従量分・契約割引を含まないことが説明されています。表示額だけを最終請求総額として扱わないでください。

リポジトリやOrganization単位の費用内訳は、Billing and licensingから利用レポートをダウンロードして確認します。Code Quality専用の別枠メーターだけを探すのではなく、同じ請求画面にあるライセンス・Actions・AIの情報をつなげて見ます。

Actions minutesは解析停止と集計漏れを区別する

Code QualityのスキャンはGitHub Actionsとして動作します。self-hosted runnerの場合を除きActions minutesを消費しますが、利用時間がそのまま追加料金になるかは、プランの利用枠・runner・他のワークフローの使用量によって異なります。

使用量が突然0になったら、まず新pathへのフィルター対応と期間を確認し、次に実行履歴を見ます。Code Qualityの実行が成功しているなら、レポートの0を理由に再設定する必要はありません。実行そのものがない、または失敗している場合は、有効化設定と該当実行のエラーを別途調べます。

AI Creditsは共有プールと追加利用を確認する

Code QualityのAI機能は、Copilotなどと共通のAI Creditsプールから消費します。Code Quality専用の無料枠が別に用意されるわけではありません。1 AI creditは0.01米ドル相当ですが、追加請求はプール残量と追加利用の設定を踏まえて確認します。

AI usage画面をProductでまとめると、Code Qualityがどれだけ利用しているかを他の製品と分けられます。Enterpriseで請求をまとめている場合は、その共有範囲も確認してください。費用の確認・管理方法は、ライセンスとAI利用を別に扱うよう案内しています。

見積もり例:24人で利用する場合

次は、committer単位のライセンス課金対象が24人いる場合を仮定した計算です。publicリポジトリだけの利用人数へ一律に10米ドルを掛ける例ではなく、実際の利用実績でもありません。

項目仮定と扱い
Active committerscommitter課金対象24人。標準ライセンス部分は24×10=240米ドル/月。
AI使用量3,000 creditsなら30米ドル相当の消費。追加請求額と同一とは限らない。
Actions新pathで集計した利用量と請求条件から、追加料金を確認する。
契約調整適用される割引、税、通貨を別に確認する。
想定請求額
= ライセンス請求額
+ Actionsの追加料金
+ AI Creditsの追加利用料金
+ 契約条件に応じた税等

「240+30=270米ドルが必ず請求される」とは判断しません。共有AI枠内の消費を追加料金として二重計上しないこと、Actionsの利用枠を組織全体の他の処理と重複して見積もらないことが必要です。

費用を抑えるときに見直す項目

  • 品質指摘を確認・修正する体制のあるリポジトリを優先し、全リポジトリの一律有効化を見直す。
  • 対象を外す際はunique committersと他の有効リポジトリへの参加状況を確認する。
  • Actions費用だけでself-hosted runnerへ移さず、サーバー・更新・監視・セキュリティの運用費も比較する。
  • 共有AIプール全体、またはCode QualityのSKU単位の予算を確認する。

現在の公式手順では、Code Qualityの予算は上限到達時に利用を止めるハードキャップで、停止をオフにはできません。AI credits全体の予算とCode Quality単体の予算では影響範囲が違います。予算設定による停止が品質確認へ与える影響も担当者と共有します。

AI findingsページは別途有効化する機能ですが、プルリクエスト内のAI機能は個別にオフにできないと案内されています。AI利用を完全に止めたい場合は、Code Quality自体を無効化する必要があります。

利用を停止する場合は無効化後の利用量まで確認する

継続しないリポジトリは、Code Qualityを無効化する公式手順で対象を確認して停止します。品質ゲートやチームのレビュー運用への影響を先に確認してください。停止は今後のスキャン・AI利用を止める操作で、既に発生した料金を取り消すものではありません。

無効化後はライセンス人数、Actionsの実行、AI使用量を再確認します。他の有効リポジトリでもactiveな人のライセンスは残るため、「1リポジトリ減らしたら人数も同じだけ減る」とは限りません。

毎月の確認で記録すること

記録項目確認内容
集計の前提期間、請求主体、対象リポジトリ、通貨。
ライセンスConsumed licenses、標準単価、契約条件。
Actions新path・新actorへの対応、旧共有経路の未分類分、二重計上の有無。
AI製品別使用量、共有プール残量、追加利用・予算の状態。
解析状況利用量がない理由が、集計漏れ・未実行・無効化のどれか。

2026年7月の有料化前に戻って対策することはできません。現在の対象リポジトリと請求状況を確認し、新しい識別値で集計を修正してから、継続する範囲と予算を判断してください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

コメント

コメントする

目次