LinkedIn Campaign ManagerでWebsite Visits広告を作ろうとした際、「Accelerateが表示されない」「カルーセル広告を選べない」「手動入札の設定場所が見つからない」と戸惑うことがあります。
結論からいうと、2026年9月時点では、Accelerateを独立したキャンペーンタイプとして新規作成することはできません。2026年8月4日から、Accelerateの主要機能はClassic側へ統合されています。現在の実務では「AccelerateかClassicか」を選ぶのではなく、Classicの中でAuto-Targeting、AI広告作成、自動入札などをどこまで利用するかを決める形になります。(LinkedIn)
また、広告形式や入札方法が表示されない原因は、AccelerateとClassicの違いだけではありません。Dynamic Group Budget、LinkedIn Pageとの関連付け、最適化目標、広告セットの公開状態なども選択肢に影響します。
この記事では、Website Visits目的で利用できる広告形式と入札戦略を整理し、希望する項目が表示されない原因と対処方法を具体的に解説します。
まず結論:現在はClassicを基本に自動化の範囲を決める
以前のLinkedIn広告では、Website Visitsなどの目的を選択した後、AI中心の「Accelerate」と、手動設定中心の「Classic」を選べる場合がありました。
しかし、Accelerateは2026年8月4日から独立したキャンペーンタイプとしての提供を終了しました。Auto-Targeting、AIによる広告作成、Maximum Deliveryなど、Accelerateを構成していた主要機能はClassicの作成フロー内で利用できます。(LinkedIn)
現在の選び方は、次のように考えると分かりやすくなります。
| 実現したいこと | 現在の設定方法 |
|---|---|
| AIにターゲティングを任せたい | ClassicでAuto-Targetingを選択する |
| AIに広告文や画像案を作らせたい | 対応形式でDraft with AIを利用する |
| 入札を自動化したい | Maximum Deliveryを選択する |
| 目標単価を意識しながら自動運用したい | Cost Capを選択する |
| 入札額を自分で決めたい | Manual Biddingを選択する |
| 役職、会社規模、業種などを細かく指定したい | Build your own audienceを選択する |
| カルーセル、メッセージ、Spotlightなどを使いたい | Classicで対応する広告形式を選択する |
したがって、Accelerateが表示されなくても、AI機能を使えなくなったわけではありません。Classicに自動化機能が分散して組み込まれたと理解するのが正確です。
既存のAccelerate広告はどうなるのか
すでに配信中のAccelerate広告セットは、提供終了と同時に停止するわけではありません。LinkedInは、既存のAccelerate広告については引き続き配信されると案内しています。
ただし、2027年1月5日以降は、既存Accelerate広告の配信期間延長や予算追加ができなくなる予定です。編集や一時停止は可能ですが、長期運用する広告はClassicで再構築しておく必要があります。(LinkedIn)
実務では、次の順序で移行すると安全です。
- 現在配信中のAccelerate広告のターゲット、広告文、予算、成果を記録する
- 同等の条件をClassicで新規作成する
- Auto-TargetingとBuild your own audienceのどちらを使うか決める
- 一定期間テストして成果を比較する
- Classic側の配信が安定してから既存Accelerateを終了する
既存広告を停止してから作り直すのではなく、可能であればClassic側の成果を確認してから切り替える方が、流入が途切れるリスクを抑えられます。
Website Visits広告で利用できる広告形式と入札戦略
Website Visitsは、LinkedIn内外のWebサイトやランディングページへの訪問を増やすための広告目的です。デフォルトの最適化目標には「Landing page clicks」が設定されます。(LinkedIn)
利用できる広告形式
Website Visits目的では、全体として次の広告形式が用意されています。
| 広告カテゴリー | 広告形式 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Sponsored Content | Single image | 画像1枚をフィードに表示する基本形式 |
| Sponsored Content | Carousel image | 複数画像を横送りで表示する |
| Sponsored Content | Video | 動画をフィードに表示する |
| Sponsored Content | Event | LinkedIn内外のイベントを告知する |
| Sponsored Content | Document | PDFなどの資料をフィード上で閲覧させる |
| Sponsored Messaging | Conversation | 複数の選択肢を設けた会話形式のメッセージ |
| Sponsored Messaging | Message | LinkedInメッセージとして広告を届ける |
| Dynamic Ads | Spotlight | プロフィール情報に応じてパーソナライズする |
| Text Ads | Text | デスクトップ画面の右側などに表示する小型広告 |
ただし、この一覧は「Website Visitsで利用可能な広告形式の総一覧」です。すべての形式が、どのキャンペーン設定でも同時に表示されるわけではありません。Dynamic Group BudgetやLinkedIn Pageの設定などによって、実際に選択できる形式は変わります。(LinkedIn)
利用できる入札戦略
Website Visitsでは、次の3種類が基本となります。
| 入札戦略 | 仕組み | 向いているケース |
|---|---|---|
| Maximum Delivery | 機械学習が入札額を自動調整し、予算内で結果数の最大化を目指す | 初回配信、運用工数を減らしたい場合 |
| Cost Cap | 目標とする平均成果単価を基準に、自動で入札を調整する | 単価を意識しながら配信量も確保したい場合 |
| Manual Bidding | 広告主がオークションへの入札額を指定する | 入札額を細かく管理したい場合 |
広告目的としては3種類に対応していますが、実際に表示される入札戦略は、広告形式と最適化目標の組み合わせによって変わります。(LinkedIn)
選択できる最適化目標
Website Visitsの最適化目標は次のとおりです。
| 最適化目標 | 内容 |
|---|---|
| Landing page clicks | ランディングページを開く可能性が高いユーザーへ配信する |
| Impressions | 広告の表示回数を重視する |
| Clicks | Sponsored Messagingでクリックを重視する |
デフォルトはLanding page clicksです。なお、最適化目標をデフォルトから変更した場合、選択できる入札戦略がManual Biddingだけになることがあります。公式ヘルプでは、Website Visits広告セットの最適化目標を変更した場合、手動入札のみ選択できると説明されています。(LinkedIn)
旧Accelerateと現在のClassicの違い
Accelerateは、ターゲティング、広告素材、入札、配置の組み合わせをAIが調整し、広告作成と運用を簡略化する仕組みでした。
一方、Classicは手動設定を基本としながら、必要な部分だけAIや自動化を利用できます。現在はAccelerateの主要機能がClassicに統合されたため、Classicでも自動化中心の広告運用が可能です。
| 比較項目 | 旧Accelerate | 現在のClassic |
|---|---|---|
| 新規作成 | 2026年8月4日以降は不可 | 新規作成可能 |
| ターゲティング | AIがURLや入力情報を基に対象者を推定 | Auto-Targetingまたは手動設定を選択 |
| 広告素材 | AIによる広告案の生成を重視 | 手動作成とAI作成を選べる |
| 入札 | 自動化を中心とした設計 | Maximum Delivery、Cost Cap、Manual Biddingを使い分ける |
| 配置 | AIによる調整を重視 | 対応形式ではAudience Networkを有効・無効にできる |
| 広告形式 | 対応形式が限定されていた | Website Visitsに対応する幅広い形式を選べる |
| 詳細なオーディエンス指定 | 入力できるシグナルに制限がある | 役職、業種、企業規模、Matched Audiencesなどを設定可能 |
| 向いている運用 | 素早く広告を作り、AIに運用を任せたい | 自動化と詳細設定の両方を使い分けたい |
旧Accelerateでは、AIがターゲティング、広告素材、入札、配置を組み合わせることが主要な特徴でした。また、過去の公式案内では、代表的な対応形式としてSingle image、Video、Documentが示されていました。(LinkedIn Business Solutions)
現在のClassicでは、Auto-TargetingによりLinkedInのプロフェッショナルデータ、プラットフォーム上のシグナル、広告主の入力情報を組み合わせてオーディエンスを生成できます。一方、Build your own audienceを選べば、より詳細な属性や既存オーディエンスを指定できます。(LinkedIn)
広告形式や入札が表示されない主な原因
Website Visitsを選んだだけでは、すべての広告形式と入札戦略が表示されるとは限りません。
表示されない項目がある場合は、次の表に沿って確認してください。
| 症状 | 主な原因 | 対処方法 |
|---|---|---|
| Accelerateを選択できない | 独立したAccelerateの新規提供が終了した | ClassicでAuto-Targeting、AI広告作成、自動入札を利用する |
| Text Adsしか表示されない | 広告アカウントがLinkedIn Pageと関連付けられていない | 広告アカウントに正しいLinkedIn Pageを関連付ける |
| Message、Conversation、Spotlight、Textが表示されない | Dynamic Group Budgetが有効になっている | Dynamic Group Budgetを使わない新しいキャンペーンを作成する |
| CarouselやDocumentなどが表示されない | Flexible Adsを選択している | 通常の広告セットを作成し、個別の広告形式を選択する |
| Audience Networkの項目がない | 選択した広告形式がAudience Networkに非対応 | Single image、Carousel、Document、Videoのいずれかを選択する |
| Maximum DeliveryやCost Capが表示されない | 最適化目標をデフォルトから変更している | Landing page clicksへ戻すか、Manual Biddingを使用する |
| 入札戦略を広告セットで変更できない | Dynamic Group Budgetによりキャンペーン側で管理されている | キャンペーン設定から入札戦略を確認する |
| 入札額を入力する欄がない | Maximum Deliveryを選択している | Cost CapまたはManual Biddingへ変更する |
| 公開済み広告セットで広告形式を変更できない | 公開後は目的と広告形式が固定される | 希望する形式で新しい広告セットを作成する |
| Accelerated Deliveryが表示されない | 対象形式や予算条件を満たしていない、または機能が未提供 | Event広告、Lifetime Budget、対応する入札条件を確認する |
LinkedIn Pageが未設定だとText Adsしか選べない
広告アカウントをLinkedIn Pageと関連付けていない場合、広告形式の選択肢はText Adsに限定されます。Single image、Video、Carousel、Document、Spotlightなどを利用するには、基本的にLinkedIn Pageとの関連付けが必要です。(LinkedIn)
関連付けるPageは慎重に選んでください。一度広告アカウントに保存したLinkedIn Pageは、キャンペーンや広告セットを作っていない場合でも後から変更できません。別のPageで広告を出す場合は、新しい広告アカウントが必要になります。(LinkedIn)
また、Pageを関連付けるだけでなく、広告作成者にはPage側の管理権限やSponsored Content poster権限などが必要になる場合があります。
Dynamic Group Budgetを有効にすると形式が限定される
Dynamic Group Budgetは、複数の広告セットに対してキャンペーン単位で予算や入札戦略を管理する仕組みです。
有効にすると、利用できる広告形式はSponsored Contentに限定されます。そのため、次の形式は表示されません。
- Message Ads
- Conversation Ads
- Spotlight Ads
- Text Ads
これらの形式を使う予定がある場合は、Dynamic Group Budgetを有効にしないキャンペーンを作成する必要があります。(LinkedIn)
さらに、キャンペーンを公開した後はDynamic Group Budgetをオフにできません。すでに有効なキャンペーンで対象外の広告形式を使いたい場合は、新しいキャンペーンを作成してください。(LinkedIn)
Flexible AdsではSingle imageとVideoに限定される
Flexible Adsは、画像や動画、見出し、説明文を複数登録し、それらを自動的に組み合わせて広告バリエーションをテストする機能です。
最大4件の画像または動画と、最大5件の見出し・説明文を組み合わせ、最大64種類の広告バリエーションを生成できます。一方で、対応形式はSingle imageとVideoだけです。(LinkedIn)
Carousel、Document、Eventなどを選びたい場合は、Flexible Adsではなく通常の広告セットを作成します。
Flexible Adsには、ほかにも次の制限があります。
- 新しいキャンペーンでのみ利用できる
- 既存キャンペーンには追加できない
- 通常広告と同じキャンペーン内に混在できない
- Dynamic Group Budgetを有効にする必要がある
広告素材の組み合わせを大量に試したい場合には便利ですが、形式を細かく指定したい広告には向いていません。
公開後は広告形式を変更できない
広告セットを公開した後は、広告目的と広告形式を変更できません。
例えば、公開済みのSingle image広告セットをCarouselへ変更したり、Website VisitsをWebsite Conversionsへ変更したりすることはできません。別の広告形式や目的を利用する場合は、新しい広告セットを作成します。(LinkedIn)
広告セットを公開する前に、少なくとも次の項目を確認しておくことが重要です。
- Website Visitsという目的が成果地点に合っているか
- 使用したい広告形式を選択しているか
- Dynamic Group Budgetの有無が適切か
- LinkedIn Pageと権限が正しく設定されているか
- 希望する入札戦略が表示されているか
入札戦略はどれを選ぶべきか
入札戦略は、操作の簡単さだけでなく、配信量と単価管理のどちらを優先するかで決めます。
Maximum Deliveryが向いているケース
Maximum Deliveryは、機械学習が入札を自動調整し、設定した予算内で主要な成果をできるだけ多く獲得することを目指します。
次のケースに向いています。
- 初めてWebsite Visits広告を配信する
- 適正な入札額がまだ分からない
- 配信量を確保して基準データを集めたい
- 日々の入札調整に時間をかけられない
Maximum Deliveryでは入札額やCost Capを指定しません。入札額の入力欄が表示されないのは正常な仕様です。また、課金はCPM、つまりインプレッション単位となります。(LinkedIn)
ただし、予算を使い切る方向で調整されるため、クリック単価が常に一定になるわけではありません。配信開始後は、消化額だけでなくLanding page clicks当たりの費用も確認します。
Cost Capが向いているケース
Cost Capでは、1件の主要成果に対して許容する平均費用を設定します。LinkedInはその金額を基準として、オークションごとの入札額を自動調整します。
次のケースに適しています。
- Landing page click当たりの目標単価が決まっている
- 完全な手動運用は避けたい
- Maximum Deliveryでは単価が高くなりすぎた
- 配信量と単価管理のバランスを取りたい
注意したいのは、Cost Capが1クリックごとの絶対的な上限ではないことです。設定値は、LinkedInが平均成果単価を調整するための基準として使われます。(LinkedIn)
Cost Capを低く設定しすぎると、オークションに勝てず、広告がほとんど配信されないことがあります。最初から極端に低い金額を指定せず、Campaign Managerに表示される推奨範囲を確認しながら調整します。
Manual Biddingが向いているケース
Manual Biddingでは、広告主がオークションに提示する入札額を設定します。
次のケースに向いています。
- 入札額を厳密に管理したい
- 過去の配信データから適正入札額を判断できる
- 配信量よりも単価を優先したい
- 特定の広告形式や最適化目標で手動入札が必要
- 自社ルールで入札額の上限を管理している
Manual Biddingは最も操作の自由度が高い一方、入札額が低すぎると配信されません。反対に、高く設定しすぎれば成果単価が上昇する可能性があります。
課金方式は広告目的、広告形式、最適化目標によって異なり、CPC、CPM、CPV、CPSなどが使われます。(LinkedIn)
Website Visitsの課金単位にも注意する
Website Visitsでは、同じLanding page clicksを最適化目標としていても、入札戦略によって課金単位が変わります。
| 広告形式・最適化 | 入札戦略 | 主な課金単位 |
|---|---|---|
| Sponsored Contentなど・Landing page clicks | Maximum Delivery | インプレッション |
| Sponsored Contentなど・Landing page clicks | Cost Cap | インプレッション |
| Sponsored Contentなど・Landing page clicks | Manual Bidding | ランディングページクリック |
| Sponsored Messaging・Clicks | Maximum Delivery | 送信 |
| Sponsored Messaging・Clicks | Manual Bidding | 送信 |
「クリックを増やす目的だから、必ずクリック課金になる」とは限りません。入札戦略を比較するときは、管理画面に表示される課金対象も確認してください。(LinkedIn)
目的別におすすめの設定を選ぶ
初めて広告を配信する場合
初回は、次の組み合わせから始めると設定しやすくなります。
| 設定項目 | 推奨例 |
|---|---|
| 広告目的 | Website Visits |
| ターゲティング | Auto-Targeting |
| 広告形式 | Single image |
| 最適化目標 | Landing page clicks |
| 入札戦略 | Maximum Delivery |
| 広告作成 | Draft with AIまたは手動作成 |
| 計測 | URL tracking parametersとコンバージョン計測 |
Auto-Targetingは、LinkedInのプロフェッショナルデータ、プラットフォーム上のシグナル、広告主が指定したURLやデータソースなどを基にオーディエンスを構築します。必要に応じて所在地やデータソースなどのシグナルも調整できます。(LinkedIn)
まず一定量の配信データを集め、その後にCost Capや手動ターゲティングとの比較へ進む方法が現実的です。
対象企業や役職を厳密に指定する場合
ABM施策や特定業界向け広告など、配信対象を明確に限定したい場合はBuild your own audienceを利用します。
例えば、次のような条件を組み合わせます。
- 対象地域
- 業種
- 会社規模
- 会社名
- 役職
- 職務レベル
- スキル
- Matched Audiences
- Webサイト訪問者
- 既存顧客リスト
配信対象を狭くしすぎると、広告が十分に表示されないことがあります。「条件を細かくするほど成果が上がる」とは限らないため、推定オーディエンス規模を確認しながら調整します。
広告形式を優先する場合
使いたい広告形式が決まっている場合は、ターゲティングや入札より先にキャンペーン構造を確認します。
| 使いたい形式 | 事前に確認すること |
|---|---|
| Carousel | Flexible Adsではなく通常の広告セットを使う |
| Document | LinkedIn Pageと適切なPage権限を用意する |
| Event | イベント情報とPage権限を確認する |
| Message・Conversation | Dynamic Group Budgetを使用しない |
| Spotlight | LinkedIn Pageを関連付け、Dynamic Group Budgetを使用しない |
| Text | デスクトップ中心の表示であることを理解する |
| Single image・Video | AI作成やFlexible Adsも選択肢になる |
広告形式を後から変更できないため、形式を優先する案件では、最初にキャンペーン構造を決めることが重要です。
ClassicでAccelerateに近い自動運用を設定する手順
Classicでも、複数の自動化機能を組み合わせれば旧Accelerateに近い運用ができます。
Campaign Managerで新しい広告セットを作成する
Campaign Managerを開き、既存キャンペーンを選択するか、新しいキャンペーンを作成します。
Message、Conversation、Spotlight、Textを利用する可能性がある場合は、Dynamic Group Budgetを有効にしない構成を選びます。
Website Visitsを選択する
広告セットのObjectiveでWebsite Visitsを選択します。
目的を変更すると、それまでに選択した設定がリセットされることがあるため、目的は作成フローの最初に確定させます。(LinkedIn)
Auto-Targetingを選択する
Audience画面でAuto-Targetingを選び、広告対象となる商品やサービスのURLを登録します。
既存顧客リスト、企業リスト、リターゲティングオーディエンス、コンバージョンデータなどがある場合は、追加のシグナルとして利用できます。(LinkedIn)
AIによる拡張を避け、配信条件を厳密に管理したい場合はBuild your own audienceへ切り替えます。
広告形式を選択する
Website Visitsに対応する形式から、目的に合うものを選びます。
最初のテストではSingle imageが扱いやすい一方、複数の機能や事例を説明したい場合はCarousel、資料を読ませたい場合はDocumentが適しています。
配置を確認する
対応形式ではLinkedIn Audience Networkを有効にできます。
Audience Networkに対応する主な形式は次の4つです。
- Single image
- Carousel
- Document
- Video
それ以外の形式では、Audience Networkのチェック項目が表示されなくても異常ではありません。(LinkedIn)
配信開始時はAudience Networkを含めてリーチを広げ、レポートのOn/Off Network内訳を見ながら判断する方法があります。一方、掲載先を厳密に管理したい場合は、最初から無効にするか、ブロックリストなどのブランドセーフティ設定を確認します。
Landing page clicksを選択する
Webサイトへの訪問を増やしたい場合は、デフォルトのLanding page clicksを基本とします。
表示回数を優先してImpressionsへ変更すると、選択できる入札戦略がManual Biddingに限定される場合があります。
入札戦略を決める
初回はMaximum Deliveryで基準値を集め、成果単価が高い場合はCost Capを検討します。
十分な運用データと入札管理の体制がある場合は、Manual Biddingも選択肢になります。
AIで広告案を作成する
対応する広告形式では、AIを使って広告案を作成できます。
Campaign ManagerのAI機能には、Auto-Targeting、Draft with AI、Suggested budgets、Maximum Deliveryなどがあります。Single image広告では、導入文、見出し、画像案を生成し、内容を確認・編集してから保存できます。(LinkedIn)
AIが生成した広告文は、そのまま公開せず、次の点を確認してください。
- 商品やサービスの内容と一致しているか
- 存在しない機能や実績が書かれていないか
- 誇張表現になっていないか
- ランディングページとの訴求が一致しているか
- 対象業界の読者に意味が通じるか
URLパラメータとコンバージョン計測を設定する
Website Visitsの主要指標はLanding page clicksですが、クリック後に問い合わせや購入へ進んだかまでは、クリック数だけでは判断できません。
URL tracking parametersやコンバージョン計測を追加し、次の流れを追えるようにします。
広告表示 → 広告クリック → ランディングページ到達 → 問い合わせ・資料請求・購入
Campaign Managerでは、広告セット作成時にURLトラッキングやコンバージョン計測を追加できます。(LinkedIn)
Website VisitsではなくWebsite Conversionsを選ぶべきケース
最終目的が単なるWebサイト訪問ではなく、次のような行動である場合はWebsite Conversionsも検討します。
- 問い合わせ送信
- 資料請求
- アカウント登録
- 商品購入
- デモ予約
- 特定ページの閲覧
- サービス申し込み
Website Visitsは、Webサイトを訪問する可能性が高いユーザーへの配信を目的としています。一方、Website Conversionsは、広告主が定義した価値のある行動を完了する可能性が高いユーザーへの配信を目指します。(LinkedIn)
そのため、問い合わせ獲得が目標なのにWebsite Visitsだけを使うと、クリックは多いものの問い合わせにつながらない状態になることがあります。
判断基準は次のとおりです。
| 最終目標 | 適した広告目的 |
|---|---|
| Webサイトへの訪問者を増やす | Website Visits |
| 記事や製品ページを読んでもらう | Website Visits |
| 問い合わせや購入を増やす | Website Conversions |
| LinkedIn上で見込み顧客情報を集める | Lead Generation |
| メッセージで直接案内する | Website Visitsまたは目的に合うSponsored Messaging対応目的 |
コンバージョン計測を正しく設定できる場合は、クリック数ではなく最終成果を基準に広告目的を選ぶことが重要です。
AccelerateとAccelerated Deliveryは別の機能
名称が似ていますが、AccelerateとAccelerated Deliveryは別物です。
Accelerateは、ターゲティング、広告作成、入札、配置をAIで支援していたキャンペーン作成方式です。
Accelerated Deliveryは、イベント開催中などの短時間に予算を集中的に配信するための機能です。Website VisitsではEvent広告、Lifetime Budget、Manual Biddingなどの条件があり、段階的に提供されています。(LinkedIn)
「Accelerateがなくなった代わりにAccelerated Deliveryを選ぶ」という関係ではありません。イベント広告を短時間で配信したい場合に限って検討する機能です。
配信開始前のチェックリスト
Website Visits広告を公開する前に、次の項目を確認してください。
- 広告の最終目的がWebサイト訪問でよいか
- 問い合わせや購入が目的ならWebsite Conversionsを検討したか
- 広告アカウントに正しいLinkedIn Pageを関連付けたか
- 広告作成者に必要なPage権限があるか
- 使いたい広告形式がWebsite Visitsに対応しているか
- Message、Conversation、Spotlight、Textを使う場合、Dynamic Group Budgetが無効か
- Flexible Adsの形式制限を理解しているか
- 最適化目標がLanding page clicksになっているか
- Maximum Delivery、Cost Cap、Manual Biddingの違いを理解しているか
- URL tracking parametersを設定したか
- 必要に応じてコンバージョン計測を追加したか
- 公開後に目的と広告形式を変更できないことを確認したか
まとめ
LinkedInのWebsite Visits広告では、2026年8月4日以降、Accelerateを独立したキャンペーンタイプとして新規作成できません。現在はClassicを基本とし、その中でAuto-Targeting、AI広告作成、Maximum Deliveryなどの自動化機能を選択します。
広告形式や入札戦略が表示されない場合は、まず次の順序で確認してください。
- Website Visitsを選択しているか
- LinkedIn Pageが関連付けられているか
- Dynamic Group Budgetが有効になっていないか
- Flexible Adsを選択していないか
- 最適化目標を変更していないか
- 入札戦略がキャンペーン側で管理されていないか
- 公開済み広告セットを編集しようとしていないか
特に重要なのは、現在の選択肢はAccelerateとClassicの二者択一ではなく、Classic内で自動化と手動設定をどう組み合わせるかであるという点です。
素早く始めるならAuto-Targeting、Draft with AI、Maximum Deliveryを組み合わせます。広告形式、ターゲット、入札額を細かく管理するなら、Build your own audience、通常の広告形式、Cost CapまたはManual Biddingを選びましょう。

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