SharePointでHTMLページを作成・アップロードする方法|Copilotの要否と公開時の注意点

SharePointでHTMLを社内ページとして公開するには、提供対象のサイトでHTMLページを作成するか、既存のHTMLをアップロードします。Microsoftは現在、作成・編集・公開の公式手順を公開しています。ただし段階的な提供のため、どのテナントにも同じメニューがあるとは限りません。まず機能の有無、権限、ライセンスを分けて確認しましょう。

提供状況と権限 → HTMLをアップロード → 表示と動作を確認 → 閲覧者で公開確認の順に確認する手順図
公開は閲覧権限の付与とは別です。
目次

最初に確認するのはHTMLページ機能と権限

2026年10月22日確認時点のMicrosoft公式ガイドでは、Frontierプログラムの組織向けに段階的に導入される機能と説明されています。メニューがない状態で、通常のドキュメントライブラリへHTMLを置けば同じように表示できる、とは考えないでください。

  • サイト所有者は「Site Pages(サイトのページ)」ライブラリのファイル種類設定で、HTMLの許可状態を確認します。一般利用者が設定を変更できない場合は所有者へ確認します。
  • Copilotを使う作成画面やチャットにはMicrosoft 365 Copilotライセンスが必要です。既存HTMLのアップロード、直接編集、公開・閲覧には同じCopilotライセンスは要求されませんが、操作に必要なサイト権限は別に必要です。
  • 検証用のサイトまたはページを用意し、社外秘情報を含まない小さなHTMLで機能を確認します。

既存HTMLをアップロードして公開する流れ

  1. 対象サイトでHTMLページの作成・アップロードメニューを探します。ライブラリ側では「Create or upload」からHTMLページまたはHTMLフォルダーのアップロードを選ぶ方法があります。表示名は言語や提供状況で異なります。
  2. HTMLと使用する画像・スタイルなどの関連ファイルを準備します。PC内の絶対パスや開発者の端末だけで通る参照を使わず、アップロード後の参照先を確認します。
  3. プレビューで見出し、画像、リンク、狭い画面での折り返しを確認します。リンクを押した後の画面にも戻れるかを調べます。
  4. 公開後、実際の閲覧権限を持つ別の利用者でページを開きます。公開操作だけで新しい利用者へ閲覧権限が付くわけではありません。

既存ライブラリのHTMLに対する「Edit in SharePoint」は、ファイルをSite Pagesへ移動する場合があります。元ファイルのコピーを残したい場合は、操作前に保管してください。既存の共有リンクや参照元も移動後に確認します。

HTMLで動かない機能を先に洗い出す

公式の上限はHTMLファイル10MBです。ページはサンドボックス化され、外部APIへの任意の通信やローカルストレージなどには制約があります。任意のCDNのJavaScriptをそのまま持ち込む設計は避け、許可されるライブラリと現在の制約を公式ガイドで照合します。通常のWebサーバーへ公開する場合と同じ動作は保証されません。

たとえば、外部サービスからグラフ用データを取得するHTMLは、静的な表だけを置いたHTMLと別に検証します。「見た目が表示された」と「データ更新やボタン操作が機能した」を分けると、公開後の空欄や動かないボタンを防ぎやすくなります。

公開完了の確認と、メニューがない場合

公開の完了条件は、閲覧者の権限で本文・画像・リンクが使えることです。編集者だけに表示できるページは公開確認済みとは扱いません。ページURL、確認日、使用した機能を記録しておくと、段階的な仕様変更の再点検にも使えます。

HTMLの項目がない場合は、テナントへの提供状況とサイト所有者の設定を確認します。カスタムスクリプトの許可や保護機能を一律に弱める方法へ進まず、当面は標準のモダンページや組織で承認済みの開発方法を検討してください。

下書きの保存・公開・リンク先の確認

  1. アップロードしたページを開き、編集する場合は「Edit」を選びます。文字だけを直す場合は対象テキストを選んで直接編集できます。
  2. レビューが済んだらコマンドバーの「Publish」を選びます。まだ公開しない場合は「Save and close」で下書きとして保存します。
  3. 共有は公開後に「Share」から行い、対象の人やグループ、リンクの権限を確認します。サイト全員への公開と社外共有を同じ操作として扱いません。
  4. 閲覧者のアカウントで本文・画像・リンクを開き、編集者だけに見える状態になっていないかを確認します。

外部リンクや別テナントへのリンクが開かない場合は、HTML Field Securityの許可リストが関係することがあります。サイト管理者は「Settings → Site information → View all site settings → HTML Field Security」で必要なドメインを確認します。すべてのドメインを許可するのではなく、利用目的のある参照先だけを検討してください。

10MBの上限はHTML本体のサイズで、アップロード時にSite assetsへコピーされる画像・動画等は除外されると公式に説明されています。外部API通信、localStorage、任意のCDNスクリプトの制約は別なので、ファイルサイズ内に収まるだけで動作確認済みとはしません。操作名と制約は公式の公開手順と機能表で確認できます。

公式情報・確認先

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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