この記事では、Linux環境で指定した時間になったらコマンドを実行する方法を詳しく解説します。具体的なコード例、その詳細な解説、そして実際の応用例を4つ以上も紹介します。
目次
なぜ時間指定でコマンドを実行するのか
時間を指定してコマンドを実行するケースは多いです。例えば、定時にデータバックアップを取る、特定の時間にシステムのパフォーマンスをチェックするなど、様々な用途でこのような操作が必要です。
基本的な方法
cronを使う
Linuxの定番といえる`cron`は、予定された時間にコマンドを実行するためのダーモンです。
# 毎日午前3時に/tmpディレクトリ内のファイルを削除
0 3 * * * rm -rf /tmp/*
上記のコードは、`crontab`に追加することで、毎日午前3時に`/tmp`ディレクトリ内のファイルを削除します。
atコマンドを使う
一度だけ指定した時間にコマンドを実行したい場合は、`at`コマンドが便利です。
echo "rm -rf /tmp/*" | at midnight
このコードは、今夜の真夜中に`/tmp`ディレクトリ内のファイルを削除します。
応用例
データベースの定期バックアップ
0 3 * * * mysqldump -u root -p password database_name > /path/to/backup.sql
毎日午前3時にデータベースのバックアップを取る例です。
特定のファイルを定期的にダウンロード
0 4 * * * wget http://example.com/file.zip -O /path/to/save/file.zip
毎日午前4時に特定のファイルをダウンロードする例です。
システムリソースのモニタリング
*/10 * * * * top -b -n 1 > /path/to/top_output.txt
10分ごとにシステムのリソース使用状況を記録する例です。
ログのローテーション
59 23 * * * logrotate /etc/logrotate.conf
毎日23時59分にログをローテーションする例です。
まとめ
Linuxで指定した時間にコマンドを実行する方法は多く、`cron`や`at`コマンドが基本ですが、さまざまな応用例で使い方を広げられます。この記事が、より高度なシステム管理の一助となれば幸いです。
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