ASUSノートでWindows 8.1がUSBインストールできない時の対処法【エラー0xc0000098】

ASUS ノート PC へ USB メモリから Windows 8.1 をインストールしようとしたとき、「0xc0000098」というエラーコードが出て先へ進めない……という相談はとても多いです。この記事では、エラー 0xc0000098 の意味から、USB メディアの作り直し方、ASUS 特有の BIOS/UEFI 設定のポイント、最終手段の復旧コマンドまで、順番に詳しく解説します。

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目次

ASUS ノートでエラー 0xc0000098 が出るときの症状

ASUS のノート PC に USB メモリを挿して Windows 8.1 をインストールしようとすると、次のような画面で止まってしまうことがあります。

  • エラーコード:0xc0000098
  • 「ブート構成データ (BCD) が見つからない」「有効なエントリがない」といった内容のメッセージ
  • インストール画面まで進めず、電源を切るしかない状態

このエラーは、USB の中にある「ブート構成データ (BCD)」が壊れている、または今の起動方式 (UEFI / レガシー) と合っていないときに起こるのが典型です。つまり、Windows 自体が壊れているというより、「起動の入り口だけがおかしい」状態です。

特に ASUS ノート PC は、世代によって UEFI モード / レガシー (CSM) モードの扱いが微妙に違い、USB メモリの作り方と BIOS 設定の噛み合わせが悪いだけで 0xc0000098 を出してしまうことも多くあります。

エラー 0xc0000098 の意味と主な原因

エラーコード 0xc0000098 は、Windows のブートローダーが「使えるブート構成データ (BCD) を見つけられない」ときに表示されます。具体的な原因は次のようなパターンが多いです。

  • USB インストールメディアの作成方法が間違っている
  • UEFI / レガシー (CSM) の設定と USB のパーティション方式 (GPT/MBR) が合っていない
  • Secure Boot や Fast Boot が悪さをしている
  • ISO ファイルの破損・改変、あるいは USB メモリ自体の不良
  • 内蔵ディスク側のブート領域が壊れていて、そこを読もうとしてコケている

よくある原因を表にまとめると、次のようになります。

原因候補よくある状況主な対処
USB メディア作成ミスRufus で「Windows To Go」を選んだ、古いツールで作成したなど公式 ISO + 最新の Rufus またはメディア作成ツールで作り直す
UEFI / レガシーの不一致UEFI で起動しているのに MBR / NTFS の USB だった、などインストール方法に合わせて GPT/FAT32 か MBR/NTFS を作り分ける
Secure Boot の影響非公式なブートローダーを使うツールで作った USB を起動しようとした一時的に Secure Boot を無効化するか、正式なメディアで作り直す
USB メモリの不具合古い USB・ノベルティ品などを使っている別の USB メモリで作り直す、USB 2.0 ポート側に挿す
内蔵ディスク側の BCD 破損以前のインストールが失敗している、マルチブートで設定がぐちゃぐちゃセットアップ画面から bootrec / bcdboot などで修復する

まず試したい「最短」チェックリスト

難しいことを考える前に、次の 3 ステップを順番に確認すると、ほとんどのケースは解決します。

  • インストール USB を正しく作り直す
  • ASUS ノートの BIOS/UEFI 設定を見直す
  • それでもダメなら、別 PC で作成し直す・BIOS 更新を検討

インストール USB を作り直す(最重要)

0xc0000098 が出る原因の大半は、USB インストールメディアの作成方法です。まずは以下の条件を満たす USB を作り直します。

  • 公式の Windows 8.1 ISO を用意する(正規ライセンス必須)
  • Rufus などの最新ツールで USB を作成する
  • イメージオプションは必ず「標準の Windows インストール」を選ぶ
  • 「Windows To Go」は絶対に選ばない

Rufus を使う場合の代表的な設定の目安を、表にまとめます。

項目UEFI でインストールする場合レガシー (CSM) でインストールする場合
イメージオプション標準の Windows インストール
パーティション構成GPTMBR
ターゲットシステムUEFI (CSM 無効)BIOS または UEFI-CSM
ファイルシステムFAT32(推奨)NTFS または FAT32
クラスターサイズ既定値のまま(変更不要)

作り直す際のポイントです。

  • 別の USB メモリを用意して試す(古い USB やノベルティ品は避ける)
  • ASUS ノートでは、できればUSB 2.0 ポートに挿す(USB 3.0 ポートだと古い OS でドライバー問題が出やすい)
  • ISO ファイルが疑わしい場合は、別ルートから ISO を再取得する

install.wim が 4GB を超える場合の注意

Windows 8.1 の ISO に含まれる install.wim が 4GB を超えていると、FAT32 では格納できないため、単純に GPT + FAT32 の USB を作るとコピーできず、結果的に BCD 周りの不整合が起きることがあります。この場合は、次のどちらかの方法を使います。

  • Rufus の「UEFI:NTFS」機能を使い、NTFS の USB を UEFI から起動できるようにする
  • install.wimDISM で分割し、複数ファイルにして FAT32 に収める

後者の例(DISM で分割)のコマンドは次のようになります(別の Windows 環境から実行)。

dism /Split-Image /ImageFile:D:\sources\install.wim /SWMFile:D:\sources\install.swm /FileSize:3800

D: は ISO を展開したドライブやマウントしたドライブに読み替えてください。

ASUS ノートの BIOS/UEFI 設定を見直す

USB が正しく作れていても、起動方式が合っていないと 0xc0000098 が出ることがあります。ASUS ノートの一般的な操作は次の通りです。

  • 電源投入直後に F2 キー:BIOS/UEFI 設定画面を開く
  • 電源投入直後に Esc キー:一時的なブートメニューを開く

BIOS 画面に入ったら、次の点を確認します。

設定項目UEFI インストール時の例レガシー (CSM) インストール時の例
Boot Option PrioritiesUSB メモリ (UEFI:~ と表示) を最優先にするUSB メモリ (名称のみ) を最優先にする
Launch CSMDisabled(無効)Enabled(有効)
Secure BootEnabled(既定のまま)Disabled(一時的に無効)
Fast Boot一時的に Disabled(USB 認識のため)

ポイントは次の 2 つです。

  • UEFI で起動するなら GPT な USB + UEFI モード
  • CSM (レガシー) で起動するなら MBR な USB + CSM 有効

この組み合わせが崩れると、USB の BCD をうまく読めず、0xc0000098 などのエラーが出やすくなります。

まだダメなときに試すこと

USB を作り直し、BIOS 設定も合わせたのにダメな場合は、次の点も確認してみてください。

  • 別の PC で USB を作成し直す(元の PC 側の USB コントローラや OS の問題を切り分け)
  • ASUS ノートの BIOS/UEFI を最新版に更新する
  • 内蔵ストレージ以外(外付け HDD / 他の USB など)を一旦すべて外してから起動する

外付けドライブや複数ドライブがつながっていると、どのディスクからブートするのかが曖昧になり、意図しない BCD を読みに行ってしまうことがあります。

USB インストールメディア作成手順(Rufus 例)

ここからは、もう少し具体的に Rufus を使った USB インストールメディアの作成手順を解説します。既に作り方が分かっている方も、設定値の再確認として目を通してみてください。

  1. 8GB 以上(できれば 16GB 以上)の USB メモリを PC に挿す
  2. Rufus を起動し、「デバイス」で対象の USB メモリを選ぶ
  3. 「ブートの種類」で Windows 8.1 の ISO ファイルを指定する
  4. 「イメージオプション」で「標準の Windows インストール」を選択
  5. 「パーティション構成」をGPT または MBR に設定(後述の起動方式と揃える)
  6. 「ターゲットシステム」を自動で変えてくれるので、そのままにする(UEFI の場合は「UEFI (CSM 無効)」になるはず)
  7. 「ファイルシステム」は、まずは FAT32 を選択(4GB 制限に当たる場合のみ別途対処)
  8. 「スタート」をクリックし、警告が出たら「OK」で続行する

作成が終わったら、エクスプローラーで USB の中を確認し、\efi\boot\bootx64.efi などの UEFI 起動関連ファイルが存在するかどうかをチェックしておくと安心です。

UEFI / レガシーと GPT / MBR の関係を整理する

0xc0000098 を避けるうえで欠かせないのが、「起動方式」と「ディスク方式」の組み合わせです。ざっくり整理すると、次のようになります。

起動方式ディスクの形式Windows 8.1 での一般的な使い方
UEFI モードGPT新しめの ASUS ノートなら基本この組み合わせが推奨
レガシー (CSM) モードMBR古い機種や、旧 OS とのマルチブート用途などで使われる

インストール USB も、インストール先のディスクも、この組み合わせに揃えることが重要です。たとえば、「BIOS は UEFI のまま」「インストール先のディスクは MBR」という状態だと、セットアップ時に次のような警告が出ることがあります。

  • このディスクには選択したディスクのパーティションのスタイルではインストールできません

このとき無理に進もうとすると、ブート領域が正常に構成されず、0xc0000098 などのエラーとして表面化しやすくなります。

まだ 0xc0000098 が消えないときの復旧コマンド

USB の作り直しと BIOS 設定の見直しを行っても改善しない場合、内蔵ディスク側のブート領域が壊れている可能性があります。その場合は、Windows セットアップ画面からコマンドプロンプトを開き、bootrec / bcdboot コマンドで復旧を試みます。

コマンドプロンプトを開く

  1. USB から Windows 8.1 セットアップを起動する
  2. 言語とキーボードレイアウトの画面が出たら、Shift + F10 を押す
  3. コマンドプロンプトが開く

bootrec コマンドでブート領域を修復

次のコマンドを順番に実行します。

bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd
  • /fixmbr:MBR (マスターブートレコード) を修復
  • /fixboot:システムパーティションに新しいブートセクタを書き込む
  • /scanos:インストール済みの Windows を検索
  • /rebuildbcd:BCD ストアを再構築

その後、Windows がインストールされているドライブを前提に、bcdboot コマンドで BCD を作り直します。一般的には C ドライブにインストールされる想定で、次のように実行します。

bcdboot C:\Windows /f ALL /l ja-JP

C:\Windows の C: は、システムによっては別のドライブ文字になっていることがあります。diskpartlist volume などで確認し、適宜読み替えてください。

注意:これらのコマンドはブート構成に直接触れるため、誤ったドライブを指定すると起動不能になるリスクがあります。重要なデータがある場合は、可能な限りバックアップを取った上で実行してください。

ディスクを初期化してクリーンインストールを行う方法

「どうせデータはすべて消してしまって構わない」という場合は、ディスクを完全初期化してから Windows 8.1 をクリーンインストールするのが一番確実です。この方法を取ると、従来の壊れた BCD やパーティション構成はすべてリセットされます。

同じくセットアップ画面から Shift + F10 でコマンドプロンプトを開き、diskpart を使って操作します。

diskpart
list disk
select disk 0
clean
convert gpt   (レガシーでインストールする場合は convert mbr)
exit

主なコマンドの意味は次の通りです。

コマンド意味注意点
list disk接続されているディスクの一覧を表示USB メモリや外付けディスクも含まれるので、番号の見間違いに注意
select disk 0ディスク 0(通常は内蔵ディスク)を選択誤って別ディスクを選ぶと、そのディスクが完全消去される
clean選択したディスクのパーティション情報を完全削除実行すると元に戻せない。データはすべて消える
convert gpt / convert mbrディスクを GPT / MBR 形式に変換インストールしたい起動方式(UEFI / レガシー)と合わせる

diskpart を終了したら、セットアップ画面に戻り、Windows 8.1 のインストール先として「未割り当て領域」を選べば、自動的に必要なパーティションが作成されます。

Windows 8.1 を選ぶ前に知っておきたいこと

技術的な話とは少し離れますが、Windows 8.1 は 2023 年 1 月 10 日でサポート終了しています。つまり、それ以降はセキュリティ更新プログラムも配布されていません。

そのため、次のような点に注意が必要です。

  • インターネットに常時接続して日常利用する OS としては安全性に不安がある
  • 最新ブラウザや一部ソフトウェアは、Windows 8.1 をすでにサポート対象外としている
  • ドライバーや周辺機器の新製品も、8.1 向けは提供されない可能性が高い

どうしても Windows 8.1 を使わざるを得ない事情(古い業務アプリや検証用など)がある場合は、次のような運用を検討してください。

  • インターネット接続を極力行わず、スタンドアロン用途に限定する
  • ファイルのやり取りは必要最低限とし、ウイルスチェックをこまめに行う
  • 可能であれば、別の PC にはWindows 10 や Windows 11を用意しておく

もしライセンス的にもハードウェア的にも余裕があるなら、Windows 10 / Windows 11 のインストールを強く推奨します。0xc0000098 の対処方針自体は 10/11 でもほぼ同じで、USB の作り方と UEFI/CSM の整合性が重要になる点は変わりません。

よくある質問と追加トラブルシューティング

Q1. BIOS のブートメニューに USB が表示されません

次の点を順番に確認してください。

  • USB メモリが正しくフォーマットされているか(Rufus で再作成)
  • 別の USB ポート(特に USB 2.0 ポート)に挿し直してみる
  • BIOS の Fast Boot を一時的に無効にする
  • Secure Boot を無効にして変化があるか確認する

特に ASUS ノートは、Fast Boot が有効だと USB の認識が間に合わない場合があります。一度 Fast Boot を無効にし、電源を完全に切ってから再度起動してみてください。

Q2. セットアップは起動するが、途中で別エラーが出てインストールできません

セットアップが起動し、ディスク選択画面で次のようなエラーが出ることがあります。

  • 「このディスクには選択したディスクのパーティションのスタイルではインストールできません」
  • 「Windows はこのディスクにインストールできません」

この場合は、ディスクのパーティション形式(GPT / MBR)と、起動方式(UEFI / レガシー)が合っていない可能性が高いです。クリーンインストールが許される状況であれば、前述の diskpartclean + convert gpt または convert mbr を実行し、統一してしまうのが最も確実です。

Q3. Windows 10 / 11 でも 0xc0000098 が出るときはどうすればいいですか?

基本的な考え方は Windows 8.1 の場合と同じです。

  • 公式の ISO + 最新ツールで USB を作り直す
  • UEFI / レガシーと GPT / MBR の組み合わせを揃える
  • 必要に応じて bootrec / bcdboot / diskpart を使って復旧する

唯一の違いは、Windows 10 / 11 では Secure Boot との相性がシビアなケースが減っていることと、古い USB ドライバー周りの挙動が安定している点です。もし Windows 8.1 でどうしても解決しない場合、ハードウェアが対応しているなら Windows 10 以上への移行も選択肢に入れて良いでしょう。

まとめ:0xc0000098 は「起動の整合性」がカギ

ASUS ノート PC で USB から Windows 8.1 をインストールしようとした際に出るエラー 0xc0000098 は、OS 本体というより「起動の入り口(ブート構成)」に問題があるサインです。

  • まずは USB インストールメディアを正しく作り直す
  • UEFI / レガシー (CSM)・Secure Boot・Fast Boot の設定を見直し、起動方式と USB の作り方を揃える
  • どうしても直らない場合は、bootrec / bcdboot での修復や、diskpart によるクリーンインストールを検討する

一見難しそうに見えますが、「起動方式」「ディスク方式」「USB の作り方」の 3 つを整理して対処していけば、0xc0000098 を乗り越えてインストールを完了できるケースがほとんどです。トラブルに直面している方は、慌てずにこの記事の手順を上から順番に試してみてください。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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