Windowsのユーザープロファイルは破損します。しかも原因が複数あり特定は困難で対策ができないのが実情です。私はもう諦めていて、ユーザープロファイルが破損しない構成にするより破損してもいい環境を構築するようにしています。本記事では、ユーザープロファイルが壊れても影響が極めて少ない環境構築をご紹介します。
どの様な環境にするのか
最終的な構成をザックリと説明します。
ユーザープロファイルが破損した場合、移動プロファイルで集約サーバーに保存されているユーザープロファイルを削除します。再度サインインすると再作成され破損された状態が解消するようにします。
この方法のメリットは、サーバー上を操作するだけなので、数秒で対応が完了する点です。ただし、ユーザープロファイルが再作成されてもユーザー影響がない環境にする必要があります。以下項目で具体的な方法を説明します。
フォルダーリダイレクトの構成
ユーザープロファイルの中には何もしないと、デスクトップやマイドキュメント等の個人データが保存される仕様になっています。ユーザープロファイルを削除する運用ですので、個人で作成したデータをユーザープロファイルの外に退避しておく必要があります。そこで使えるのがフォルダーリダイレクトという技術です。以下の記事に詳しく纏めていますのでご参照ください。
『フォルダーリダイレクトの設定』をグループポリシー(GPO)で行う方法|初心者でも簡単
移動プロファイルの構成
ユーザープロファイルを即削除する運用にするためには、サーバーで一元的に集約管理をする必要があります。サーバー上にあればリモート接続で破損した該当のユーザープロファイルを即削除することが可能です。ローカルパソコン毎にユーザープロファイルが保存されていると、現場のパソコンまで走らなくてはなりません。そこで移動プロファイルという構成にします。以下の記事に詳しく纏めていますのでご参照ください。
ユーザープロファイルに依存しない構成
ユーザープロファイルには、プリンターの設定や、ブラウザの設定等の様々な設定が保存されています。デスクトップやマイドキュメントに保存されたデータはフォルダーリダイレクトで退避させてありますが、細かな設定については、ユーザープロファイルの再作成により消えてしまいます。
そこで、ユーザープロファイルに依存しない設定をグループポリシーで予め完全に定義しましょう。以下の記事に詳しく纏めていますのでご参照ください。
情シスの運用が超絶楽になる最強のGPO(グループポリシー)設定を公開
まとめ
いかがでしょうか。。。
ちょっと専門的すぎたかと思いますが、ユーザープロファイルはとにかく壊れるので、今回紹介した設定により壊れても良い環境にすることをお勧めします。ポイントはやはりグループポリシーで環境を完全にコントロールすることに尽きるかと思います。
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