家族や友人と気軽に宇宙探検を楽しめるASTRONEERは、Xbox Game Passを利用すればサブスクリプション共有によって、別アカウントでも手軽にプレイできるのが魅力です。しかし実際にはワールドへ招待できなかったり、協力プレイに参加できなかったりする問題も起こりがちです。ここでは、こうした不具合の原因や対処法を詳しく解説します。
ASTRONEERの協力プレイができない原因とは?
ASTRONEERは、最大4人までのCo-opマルチプレイが可能なゲームです。とはいえ、実際に複数のXbox Oneや別アカウントを用いる場合、以下のような問題が発生することがあります。
同じ家に2台のXboxがある場合のトラブル
同じ家庭にある2台のXbox Oneで協力プレイを行おうとした際、メインのアカウントにGame PassがありサブアカウントにはXbox Live Gold機能しかない、というシチュエーションはよくあります。ホームXboxの設定やアカウント共有の設定が正しく行われていないと、ASTRONEERのライセンス認証が片方の本体でうまくいかず、ゲームに参加できません。
招待や参加がうまくいかない典型例
ASTRONEERを起動して「マルチプレイに招待」や「フレンドのワールドに参加」を選んだにもかかわらず、エラーが表示されたり、参加リクエストが行き来しないことがあります。これはネットワークの問題やアカウントのライセンス認証、ゲーム内設定など多岐にわたる要因が絡んでいる可能性があります。
原因を大きく分けると…
- ネットワーク接続
ルーターの設定やNATタイプ、無線LANの不安定さなどで接続不具合が生じる場合があります。 - アカウント権限・共有設定
Game Passの契約アカウントがどの本体を「ホームXbox」に設定しているかが非常に重要です。 - Xboxシステム側の不具合
キャッシュやライセンス更新の反映タイミングによって、急にマルチプレイが弾かれるケースもあります。 - ゲーム内のオプション設定
ASTRONEER自体のマルチプレイオプションを制限している可能性もあるため、要確認です。
こうした複数の要因を総合的に対処することで、スムーズな協力プレイ環境が得られます。次の章では具体的なチェックポイントや対策を見ていきましょう。
ネットワーク接続の確認
マルチプレイゲーム全般において、安定したネットワーク環境は第一条件です。特にASTRONEERのような常時接続型のゲームの場合、通信エラーがあると招待が届かない・同期が取れないといったトラブルが起きやすくなります。
優先接続(有線LAN)を推奨
Wi-Fiでも十分にプレイ可能ですが、できるだけイーサネットケーブルを使って有線接続にすることで、パケットロスのリスクを減らし、安定性と応答速度を向上させられます。とくに複数台のXboxを同時に接続する場合、帯域幅の問題もあり得るため、有線接続を試すことは大いに意味があります。
NATタイプの確認
Xboxのマルチプレイは、NATタイプが「オープン」「モデレート」「ストリクト」に分類されます。どちらか一方でも「ストリクト」や「ダブルNAT」になっていると、ゲーム招待がうまく行かない場合があります。
以下は簡単なNATタイプの比較表です。
NATタイプ | 期待される挙動 | トラブルの起きやすさ |
---|---|---|
オープン | すべてのプレイヤーとスムーズに接続可能 | 低 |
モデレート | 一部のプレイヤーやサービスで不具合が出る可能性 | 中 |
ストリクト | 他のNATがストリクトの場合など、接続困難が多い | 高 |
もしNATタイプがモデレート以下の場合は、ルーターのUPnPやポート開放設定を見直すと改善するかもしれません。
ルーターの再起動やファームウェア更新も検討
長期間ルーターの再起動をしていない場合、機器の調子が悪くなることがあります。またルーターのファームウェアが古い場合、Xbox向けの最適化が不十分な可能性も。ルーターを再起動し、可能であればファームウェアを最新バージョンにアップデートしてみましょう。
ゲーム内設定のチェックポイント
ASTRONEERのマルチプレイを有効にするためには、ゲーム内のオプションが適切に設定されている必要があります。とくに、フレンドを招待できる状況にしていないと相手側に通知が届かない場合があります。
ASTRONEER内の「公開設定」を確認
ASTRONEERでは、自分のワールドへの参加許可を「フレンドのみ」「誰でも」「招待のみ」などに設定できる場合があります。ここが「招待のみ」や「フレンドのみ」に設定されていると、招待を手動で行わないとマッチングされません。事前にフレンド登録されているかも確認してください。
Xbox本体やパーティ機能からの招待
ゲーム内の招待機能以外にも、Xboxダッシュボードのパーティ機能を使ってフレンドを招待する方法もあります。ASTRONEERの起動中、Xboxガイドボタン(コントローラー中央のXboxマーク)を押してパーティやフレンド一覧から「ゲームに参加する」「招待を送る」を選ぶことで、別ルートから招待ができるケースもあります。
非表示状態になっていないか
オンラインステータスをオフライン表示にしていると、フレンド側が参加リストにあなたを見つけられないことがあります。Xboxアカウントのオンライン状況をきちんと「オンライン」または「アクティビティーを公開」にしておきましょう。
アカウントとホームXboxの設定
Game Passを共有するには、メインアカウントが利用しているコンソールのうち片方を「ホームXbox」に設定することが重要です。この設定が誤っていると、サブアカウントがゲームを遊べなくなる可能性があります。
ホームXboxとは?
Xboxには「ホームXbox」として1台の本体を指定できる仕組みがあります。これを設定すると、Game Passや購入したデジタルゲームライセンスなどが、その本体に登録されている他のアカウントでも共有可能になります。たとえば、メインアカウント(A)が持っているGame Passが、サブアカウント(B)でも同じ本体であれば利用できるようになるのです。
ホームXboxの設定手順
一般的な設定方法は以下の通りです。
- Game Passを契約しているメインアカウントでXboxにサインイン
- Xboxガイドボタン > 「プロフィールとシステム」>「設定」>「一般」>「パーソナル化」>「マイホームXbox」
- 「このXboxをマイホームXboxとして登録する」を選択
この設定を施した本体を共有する場合、メインアカウントがサインアウトしていても、サブアカウントがGame Passのゲームをプレイできます。ただし、ホームXboxの切り替えは回数制限があるので注意が必要です。
家庭内の2台をどう設定するのがベストか
家族で2台のXbox Oneがある場合、Game Passアカウントが使う本体のうちどちらかを「ホームXbox」に設定すれば、もう一方の本体でもメインアカウントさえサインインしていればASTRONEERを起動できるケースがあります。ただし、より安定して共有を行いたい場合は、家族が頻繁に使う本体をホームXboxにしておく方が混乱を少なくできます。
異なる部屋でプレイする場合の注意
たとえば、メインアカウント所有者がリビングのXbox、サブアカウントが自室のXboxを使いたい場合、それぞれの本体にどのアカウントがサインインしているかが重要です。メインアカウントがオンライン状態にないとサブアカウントがゲームを起動できない場合もあるので、ログインの状況を確認しましょう。
ライセンスのリフレッシュ方法
ゲームやサブスクリプションのライセンス認証が何らかの理由でずれていると、新規に取得したGame Passの権利が反映されないことがあります。この際、Xboxのシステム側で「ライセンスのリフレッシュ」を行うと解決することがあります。
Xboxメニューから行う簡単な方法
- コントローラーのXboxガイドボタンを押す
- 「設定」>「アカウント」>「サブスクリプション」または「購入履歴」セクションへ移動
- 関連するASTRONEERやGame Passの項目を開き、ステータスを確認
- 反映されていない場合は画面の指示に従って再同期を行う
場合によっては、サインアウト・サインインをするだけでもライセンスの再読み込みが行われることがあります。
Microsoft Storeの更新
Xboxのダッシュボード上ではなく、Microsoft Storeアプリを開き、手動で更新をチェックしてみるのも一手です。Store内にある「ライブラリ」や「更新とダウンロード」を確認し、Pending(保留中)になっている更新がないかを確認してアップデートを行いましょう。
キャッシュクリアを併用
Xbox本体のキャッシュが破損していると、ライセンス情報が正しく読み込まれない可能性があります。キャッシュクリアの方法は簡単で、Xbox Oneを完全に電源オフ(電源コードを抜いて数分待つ)して再度起動することで実行できます。これによってシステムキャッシュがリセットされ、改めてライセンス認証が行われることがあります。
Xbox本体の再起動で解決
意外に見落とされがちですが、Xbox本体を再起動したり、電源を完全に落としたりするだけで多くの不具合が解消される場合があります。ソフトウェア的な一時的エラーやメモリ断片化が原因で、マルチプレイが不安定になることも多いのです。
ソフトリセットとフルリセット
- ソフトリセット:通常の再起動。コントローラーのXboxガイドボタンから「本体を再起動」を選択。
- フルリセット:電源ボタンを10秒以上長押しし、本体の電源が完全に切れたのを確認後、数十秒待ってから再度起動。
フルリセットでは、本体内部のキャッシュもクリアされるため、マルチプレイのセッション不具合がリセットされやすくなります。
参考になる追加の対策
ここまで紹介した基本的な対処法に加え、実際のプレイヤーから挙がっている改善策や、ASTRONEERならではの注意点をまとめます。
ゲームを再インストールしてみる
極端な方法ですが、ゲームデータの破損や更新失敗による不具合を切り分けるには有効です。再インストールには時間がかかる場合もありますが、根本的なファイル異常を修復できるため、マルチプレイが急にできなくなった時の最後の手段として考慮してください。
サブアカウントのオンライン設定
たとえばお子様のアカウントを使う場合、ペアレンタルコントロールによってマルチプレイが制限されているケースもあります。Microsoftアカウントのファミリー設定を見直し、オンラインマルチプレイが許可されているかを確認しましょう。
Xbox Liveサービスステータスを確認
まれにXbox Liveのサービス自体が障害を起こしていたり、メンテナンス中の場合があります。公式サイトの「Xboxサポート」や「Xbox Liveステータス」ページを確認してから、問題が報告されていないかをチェックするとよいでしょう。
外部のファイアウォール設定
企業や学校、マンションの共有回線を使っている場合、ファイアウォール設定によって特定ポートの通信がブロックされていることがあります。その場合、ポート開放が難しいとオンライン協力プレイが不安定になりがちです。個人宅の回線であっても、セキュリティソフトが干渉している可能性はゼロではありません。
問題が長引く場合はサポートへの問い合わせも
公式の「Xboxサポート」や「System Era Softworks(ASTRONEER開発元)のフォーラム」に問い合わせることで、最新のパッチ情報や既知の不具合一覧などを確認できます。とくに新たなアップデート直後には不具合が起きやすいので、トラブルシュートの最新情報を入手するとよいでしょう。
まとめ
ASTRONEERの協力プレイにおいて招待や参加がうまくいかない場合、ネットワーク環境の確認からXbox本体のホームXbox設定、そしてライセンスのリフレッシュや再起動まで、多岐にわたるチェックポイントがあります。特にGame Passの共有を利用している場合は、「ホームXbox」の設定が正しくできているかが最重要です。ネットワークが安定していてもアカウントやライセンスが適切に管理されていないと、相手がワールドに入れなかったり、ゲーム自体が起動できなかったりする可能性が高いからです。
また、Xbox本体やルーターの再起動、キャッシュクリア、Storeの更新チェックといった手軽な対策も意外なほど効果があります。わずかな設定の変更や再起動で状況が劇的に改善するケースは少なくありません。最終的には再インストールやファミリー設定の見直しなども検討しつつ、問題が続く場合は開発元・Microsoftサポートに相談するとよいでしょう。こうした手順を踏むことで、多くの場合、家族や友人と一緒に快適な宇宙探索を楽しめるようになります。
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