ゲームをもっと自由に楽しむために、異なるプラットフォーム間でのクロスプレイ機能は大変便利な存在です。しかし、Groundedにおいてはアカウントの紐付けがうまくいかず、エラーが出てしまうという報告が相次いでいます。今回は、その原因と対処法をご紹介します。
Groundedで発生するクロスプレイエラーとは
「The account you’re attempting to sign in with isn’t provisioned for this environment」というメッセージが表示され、クロスプレイが正常に機能しない現象がユーザーの間で問題視されています。特にPlayStationやNintendo Switchで発生しがちですが、Xbox環境でも稀に同様のエラーが報告されています。ゲームを友人や家族と一緒に楽しもうとした際、このエラーのためにセッションに参加できず、思うようにマルチプレイができないケースが多いようです。
エラーの概要と症状
Groundedを起動し、オンラインマルチプレイを開始したりフレンドを招待しようとすると、下記のようなエラーが表示されます。
- 「The account you’re attempting to sign in with isn’t provisioned for this environment」
- 「Failed to connect to online services」
これらのメッセージが出ると、他プラットフォームのフレンドのゲームへ参加できない、あるいは招待されてもセッションに入れない状態になります。既にMicrosoftアカウントを持っていて、Minecraftなど他のクロスプレイ対応ゲームでは正常に動作しているにもかかわらず、Groundedだけでエラーに直面しているユーザーが少なくありません。
類似の報告事例
公式フォーラム(Obsidian)やTwitter(X)などのSNSでは、このエラーに関する投稿が数多く寄せられています。Nintendo Switch OnlineやPlayStation Plusに加入済みであるにもかかわらず、クロスプレイができないといった声が多いようです。さらには、エラーが出ても本体側の通信テストや、他のオンラインゲームでは問題なくマルチプレイができている、というパターンも見受けられます。
エラーの原因と考えられる要因
複合的な要因が考えられますが、主に以下の3つが大きく関係していると言われています。
開発元のコメントや公式フォーラムの情報
Groundedの開発元であるObsidianは、このエラーが一部ユーザーの間で発生していることを把握しており、修正に向けた調査を行っているとの声明をフォーラムやSNS上で出しています。現状はサーバー側の問題や、アカウント認証周りの不具合が関係している可能性が示唆されていますが、明確な原因を特定中とのことで、完全解決に向けたアップデートの配信が待たれる状況です。
Microsoftアカウントの設定不備
Groundedなどのクロスプレイには、Microsoftアカウントとの連携が必須となります。特に任天堂のSwitchやPlayStationのユーザーがXboxアカウントを所持していない場合、あるいは持っていても設定が不完全だと、認証に失敗してエラーが発生する可能性があります。
- すでにMinecraftや他のゲームでクロスプレイができていても、タイトルごとに必要なアクセス権やプライバシー設定が異なる場合があります。
- Xboxのプライバシー設定で「フレンドを追加できる」「他プラットフォームのプレイヤーとプレイできる」などを許可にしているか再確認が必要です。
Xboxアカウント設定の具体例
Microsoftアカウントを用いてXboxアカウントにログインした後、以下のように設定を確認すると良いでしょう。
設定項目 | 推奨設定 | 備考 |
---|---|---|
他の人のXbox Liveプロフィールを見られる | “許可” | クロスプレイやフレンド管理に必要な情報 |
コミュニティの投稿内容を見られる | “許可” | クロスプレイ中に発生する情報共有で問題が生じないようにする |
音声・テキストで外部とやりとりする | “許可” | ボイスチャットやテキストチャットなど |
Xbox Live以外の人とプレイできる | “許可” | ここを拒否にしていると他機種とのマルチプレイが制限される |
マルチプレイゲームに参加できる | “許可” | フレンドが作成したオンラインセッションへの参加を可能にする |
フレンドを追加できる | “許可” | フレンド申請や追加を制限している場合は共同プレイが阻害される |
このように設定項目を見直したうえで、Groundedを起動し直すことでエラーが解消される例があります。ただし、一部のユーザーはこれらをすべて許可にしても改善しないという報告もあるため、根本的には開発元のアップデート対応が必要となるケースが多いです。
プライバシー設定の確認手順
Groundedでクロスプレイを行う際には、Microsoftアカウントのプライバシー設定が大きく影響します。ここでは、その具体的な確認手順を解説します。
Xboxアカウントページの利用方法
- Xboxアカウントのプライバシー設定ページにアクセス
- 「プライバシー」や「Xbox One/Windows 10オンラインの安全性」などのタブを選択
- 「他の人のXbox Liveプロフィールを見られる」や「フレンドを追加できる」を“許可”にする
- 最後に「送信」または「保存」を押して設定を確定
設定内容を変えた場合は、反映に多少時間がかかる場合があります。念のためゲーム本体や本体のネットワーク設定を再起動させて確認すると良いでしょう。
Microsoftアカウントの連携手順
Nintendo SwitchやPlayStationでクロスプレイをする場合、初回起動時またはゲーム内の「Microsoftアカウントにサインイン」という画面から、アカウント情報を入力する必要があります。万が一、途中でエラーが発生して進めない場合は、以下をお試しください。
- 本体を再起動し、安定したネットワーク環境に接続する
- Microsoftアカウントのメールアドレス・パスワードの誤入力がないか確認
- ブラウザを使ってMicrosoftアカウントにサインインし、アカウントが正常に使える状態かチェック
これらを実行しても同じエラーが発生する場合、Obsidianの公式フォーラムやサポートに問い合わせをするのが無難です。
SwitchやPlayStation固有の注意点
Groundedに限らず、他のMicrosoft系のゲームでも同様の事象が発生することがあります。ここでは、SwitchやPSのユーザーが特にチェックしておくべきポイントをまとめます。
Nintendo Switch OnlineやPS Plusへの加入状況
クロスプレイやオンラインマルチプレイを利用するためには、各プラットフォームが提供しているオンラインサービスに加入していることが前提となります。たとえばNintendo Switchの場合はNintendo Switch Online、PlayStationの場合はPS Plusへの加入が必要です。無料の体験期間中にプレイしていた方が期限切れになっている可能性もあるため、再度契約状況を確認してみましょう。
オンラインIDやニックネームの設定
PlayStationの場合はPSNオンラインID、Nintendo Switchの場合はニンテンドーアカウントのニックネームなど、オンライン上での表示名が正しく設定されていないと、一部のオンラインサービスが機能しないことがあります。通常はエラーが出ずにプレイできるゲームもあるのですが、タイトルによっては認証が厳格に行われることもあるため、未設定の項目がないか確認してください。
連携時に求められるシリアル番号について
Nintendo SwitchをMicrosoftアカウントに紐付ける際、「本体シリアル番号」を登録するよう求められるケースが報告されています。しかし、一部のユーザーから「シリアル番号を入力しても登録が通らない」「登録先が見つからない」という声があります。現時点では公式な解決策がアナウンスされておらず、今後のアプデやサポート情報を待つしかない状況といえます。
今後のアップデートと公式対応
現状、多くのユーザーが「設定を見直してもエラーが解消しない」という問題に直面しており、最終的には開発元のアップデートやサーバー側の修正が必要だとみられています。
最新情報の追い方
Groundedの公式Twitterアカウント(@GroundedTheGame)や、Obsidian公式フォーラムで技術サポートの項目をチェックしておきましょう。開発元が進捗状況をアナウンスすることが多く、特定の日時にパッチや修正アップデートが配信される場合があります。配信直後にはサーバーにアクセスが集中して再びエラーが起こりやすくなることもあるため、少し時間をおいてから試すのもひとつの手です。
トラブルシューティングのヒント
個別の環境差やゲーム機本体、Microsoftアカウントの状態などによってエラーの解決方法が異なる場合があるため、他のゲームでうまくいっていても、あらためて設定を確認してみることが大切です。
エラーが解消しない場合の確認リスト
- プラットフォーム側のオンラインサービスに未加入でないか
Nintendo Switch OnlineやPS Plusが期限切れ、または別のアカウントで契約していないか再チェックします。 - Microsoftアカウント自体に何らかの制限がないか
未成年向けのアカウントである場合、制限がかかっていることが考えられます。 - ネットワーク環境の安定性
Wi-Fiの電波が弱い、ポートが閉じている、NATタイプが制限されているなどの要因でクロスプレイが阻害される場合があります。 - アプリや本体のアップデートが最新か
本体のシステムソフトウェアやGrounded本体のバージョンが古いままだと正常に動作しないケースがあります。
他ゲームでのクロスプレイ成功事例を活用
Minecraftやフォートナイト、Apex Legendsなど、ほかにクロスプレイ対応のゲームをプレイしている場合、それらが正常に動作しているかを確認するのも有用です。もしそれらもエラーを起こす場合は、より広範囲なアカウント設定やネットワーク設定に問題がある可能性があります。逆に他のゲームは問題なく動作している場合は、Grounded特有の不具合である可能性が高いでしょう。そうした情報をまとめて開発元に報告することで、解決への近道になることもあります。
まとめ
「The account you’re attempting to sign in with isn’t provisioned for this environment」というエラーは、Groundedのクロスプレイ機能を妨げる大きな原因となっています。Microsoftアカウントのプライバシー設定やXboxアカウント設定を確認することで解決する例もありますが、完全には直らないケースも報告されており、開発元Obsidianによるアップデート対応を待たざるを得ない状況です。
ユーザーとしては、Nintendo Switch OnlineやPS Plusの加入状況、オンラインIDやニンテンドーアカウントの設定を今一度チェックし、問題なければ公式フォーラムやSNSをこまめに確認しましょう。開発チームが最新情報を発表するタイミングを逃さず、トラブルを未然に防ぐことが大切です。新たなパッチや修正が配信されたら、必ず手動でアップデートを実行してから再度クロスプレイを試してみるとよいでしょう。
それでも解消しない場合は、フォーラムでの相談やサポートチケットの発行も視野に入れ、できるだけ詳細な環境情報(本体の型番、回線状況、エラーメッセージ内容など)を添えて問い合わせることをおすすめします。長期的な目線で、アップデートとサポート対応を見守るのが得策です。
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