家庭用ゲーム機でもPCでも人気の高い「Call of Duty: Modern Warfare III」。ゲームパスを利用し手軽に楽しみたいと思う方も多いでしょう。ところが、ファミリー共有で利用中にエラーが発生し、起動できないケースがあります。本記事では、その解決策を徹底解説します。
Game PassでCall of Duty: Modern Warfare IIIが起動しない原因とは
Call of Duty: Modern Warfare III(以下、MWIII)は、多くのファンを魅了してやまないFPSタイトルです。Game Passを利用すると、ファミリー共有機能を通じて自分のアカウントでも遊べるはずですが、思わぬエラーによってプレイできない状況が発生することがあります。特に「アカウントが一致しない」「エラーコード2901が表示される」などの現象が報告されています。ここでは、まずその原因となるポイントをしっかり理解し、解決への道筋を示します。
アカウント整合性エラー
Game Passを活用してMWIIIをプレイする場合、XboxアプリとMicrosoftストアで使用しているアカウントが一致していることが大前提です。ところが、ファミリー共有を使っていると「どちらのアカウントでサインインすべきか」がわかりにくい場面があります。たとえば、家族が契約しているGame Passを自分のデバイスに適用させる際、共有が正しく認識されていないと「サインインされていません」と表示され、再起動を促されることもあります。一方で、アカウントを家族とは別のものに切り替えてしまうと、今度はGame Passの権限がなくなってしまうという事態に陥るのです。
ファミリー共有の仕組み
Microsoftのファミリー共有は、一人が所有しているサブスクリプションを複数の家族アカウントに割り当てることができます。ただし、その割り当てには細かな設定が必要です。具体的には、共有を受ける側のアカウントが「ファミリー」に正式に登録されていること、また共有元のアカウントがサブスクリプションを継続中であることが条件です。この設定が途中で切れてしまったり、別のアカウントが優先的にサインインしていたりすると、共有が解除される可能性があります。
エラーコード2901とは
MWIIIをGame Pass経由で起動したときに表示されるエラーコード「2901」は、主に認証やサブスクリプションの不整合を示すものといわれています。たとえば、次のような状況で出現しやすいと考えられます。
- ファミリー共有先のアカウント認証が切れた
- Microsoftストアで別アカウントを利用している
- ネットワーク障害や一時的なサーバー側の不具合
- ゲームデータやXboxアプリのキャッシュが破損している
こうした要因を一つひとつ取り除くことで、再びスムーズにゲームが起動できるようになります。
解決策の基本ステップ
MWIIIがGame Passで起動しない場合、まずは次の基本的な手順を確認しましょう。ほとんどのトラブルは、この段階で改善することが多いです。
1. アカウントの整合性を確認する
ファミリー共有でGame Passを利用する際、最重要ポイントはアカウントの設定です。XboxアプリとMicrosoftストアのどちらにも、ファミリー共有が有効になっている「Game Passを所有する側のアカウント」が正しくサインインされているかをチェックします。
- Windowsの「設定」→「アカウント」→「家族とその他ユーザー」から、ファミリー共有設定を再確認
- Xboxアプリ、Microsoftストアともに同一のアカウントでサインインしているかを確認
もし、ファミリー共有元のアカウントがXboxアプリにサインインしており、Microsoftストアには別のアカウントで入っている場合は、意図せずライセンスが適用されないケースがあります。すべてを同じアカウントにそろえるのが鉄則です。
2. サブスクリプションの状態を確認する
ファミリー共有元のアカウント側でGame Pass Ultimateが有効になっているかどうか、Microsoftアカウントのサブスクリプションページで確認してみましょう。
- Microsoftアカウントページにアクセスし、ログイン
- 「サービスとサブスクリプション」メニューでGame Passの有効期限やステータスをチェック
- ファミリー共有がしっかり有効な状態かどうかも確認
もしGame Passの期限が切れていたり、支払い情報に問題が発生していたりすると、共有先では利用できなくなります。更新手続きが遅れないよう、ここを定期的にチェックしておくと安心です。
3. アプリやPCを再起動する
アカウントが正しく設定されているにもかかわらずエラーが続く場合は、一時的な不具合が原因となっているかもしれません。手早く試せる対処法として、次の流れを実施します。
- Xboxアプリを終了する
- Microsoftストアを終了する
- PC自体を再起動する
再起動後、改めてXboxアプリからMWIIIを起動すると、エラーが解決しているケースも多々あります。これはシステム上のキャッシュや一時的なネットワーク障害を解消する効果が期待できるからです。
4. キャッシュのクリア
エラーコード2901の背景には、XboxアプリやMicrosoftストアのキャッシュが破損している可能性もあります。キャッシュをクリアすることで、不要なファイルや一時データを削除し、クリーンな状態に戻せます。
キャッシュクリアの手順
- Windowsの「設定」→「アプリ」→「アプリと機能」を開く
- XboxアプリやMicrosoftストアを選択して「詳細オプション」をクリック
- 「リセット」ボタンを押して、アプリのデータを初期化
- 必要に応じてPCを再起動
このリセット操作は、アプリ自体の環境を初期状態に戻すため、ログイン情報が再入力となる場合があります。作業前にアカウント情報を控えておくと安心です。
5. アプリを再インストールする
上記の方法を試してもエラーが解消されない場合、XboxアプリおよびMicrosoftストアを一度アンインストールして再インストールしてみましょう。アプリの再インストールは手間がかかるイメージがありますが、根本的にファイルやレジストリを再構築するため、深刻な不具合を取り除くうえで有効です。
さらに踏み込んだ対処法
基本的な解決策で改善しない場合は、以下のような追加の対策を試すとよいでしょう。システム設定やネットワーク設定の一部を調整することで、エラーが緩和されるケースがあります。
Windowsのバージョンアップデートを確認
Windows OSのバージョンやビルドが古いと、XboxアプリやMicrosoftストアの動作に不具合が生じることがあります。定期的にWindowsアップデートを実行し、システムを最新の状態に保つことが重要です。
- 「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」で更新プログラムを確認
- 可能なアップデートはすべてインストールして再起動
最新の環境にアップデートしておくと、さまざまなセキュリティ面の問題も同時に予防できるので一石二鳥です。
ネットワーク設定の見直し
Game Passの認証では常にオンライン接続が必要です。ルーターやファイアウォールの設定が原因で通信がブロックされていると、エラーが発生しやすくなります。特に家族のネットワーク環境を共有している場合、自宅ルーターの設定を共同で管理しているケースが多いので注意が必要です。
ネットワークのトラブルシューティング例
- ルーターを再起動
- Windowsのネットワークトラブルシューティングを実行
- ファイアウォールやアンチウイルスソフトでXbox関連サービスがブロックされていないか確認
- 有線接続に切り替えてみる
これらを行うだけで、認証エラーが解決する場合も少なくありません。
時間設定や地域設定の同期
オンラインサービスの認証には、端末の時間が正確に合っていることが大切です。
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」で、自動的に時間を設定するオプションを有効化
- 地域が正しく「日本」など自分の居住地域に設定されているかを確認
時間差がわずかにあるだけでも、一部のオンライン認証サービスは「改ざんの可能性がある」と判断し、エラーを返してしまう場合があります。
ファミリー共有設定の再確認ポイント
エラー解消の鍵を握るのが「ファミリー共有の正しい設定」です。MWIIIを家族で楽しむうえで重要な点を再度おさらいしましょう。
ファミリー共有元のアカウント権限
まず、ファミリー共有元のアカウントがGame Pass Ultimateを保有し、有効期限が切れていないことを確認する必要があります。また、共有先のアカウントに「アクセス許可を与える」手続きが完了しているかも見逃せません。
- Microsoftの「ファミリーダッシュボード」で共有設定をチェック
- 子アカウントや追加アカウントが正しいメールアドレスで登録されているか確認
パスワードの再設定
家族で複数のMicrosoftアカウントを使い分けている場合、どのアカウントがGame Pass権限を持っているか混乱することがあります。また、頻繁にパスワードを変更している場合、ストアやXboxアプリに古いパスワードの情報が残っているケースも。念のため共有元アカウントと共有先アカウント双方でパスワードを再設定し、しっかりログインし直すのも一つの方法です。
パスワード再設定のヒント
- Microsoftアカウントページにアクセスし、「セキュリティ」→「パスワードの変更」から実施
- パスワードは十分複雑に設定し、不正アクセスを防ぐ
- パスワードマネージャーを利用すると管理がスムーズ
ディスク容量とインストール先の見直し
MWIIIは容量が大きいゲームです。ストレージスペースが不足していると、インストール時やアップデート時に何らかのエラーを起こす場合があります。
- メインドライブ(Cドライブ)の空き容量が十分か確認
- 別ドライブにインストールしている場合は、そのドライブの空き容量もチェック
- 可能なら外付けSSDや大容量HDDを活用してストレージを拡張
インストール環境が不安定だと、Game Passの認証云々以前にゲーム起動自体がスムーズでなくなってしまうことがあります。
具体的な操作例とトラブルシューティングの流れ
ここでは、より実践的な操作例を紹介します。表や実行コマンドを交えながら手順を明確にしているので、初めての方でも分かりやすいはずです。
手順 | 操作内容 | 目的 |
---|---|---|
1 | Xboxアプリをログアウト→再ログイン | アカウントの認証情報を更新 |
2 | Microsoftストアをログアウト→再ログイン | ストア側のライセンス認証をリフレッシュ |
3 | Xboxアプリの「設定」→「全般」→「既定インストール先」を確認 | インストールパスの不具合を防ぐ |
4 | PCを再起動 | アプリケーションキャッシュのクリア |
5 | MWIIIを再起動 | エラーが解消しているか確認 |
このように、複数のアカウントやライセンス認証を扱う場面では、こまめなログアウトと再ログインが思いのほか効果的です。
トラブルシューティングの流れをPowerShellでサポートする
Windows PowerShellを活用すると、Microsoftストアのキャッシュや関連サービスを再登録するコマンドを簡単に実行できます。難しそうに感じるかもしれませんが、以下の例を参考にしてみてください。
# PowerShellを管理者権限で起動してから実行
# Microsoftストアをリセット
Get-AppxPackage *WindowsStore* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *WindowsStore* | Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"
# Xboxアプリ関連をリセット
Get-AppxPackage *XboxApp* | Remove-AppxPackage
Get-AppxPackage *XboxApp* | Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppxManifest.xml"
# 操作が完了したらPCを再起動し、改めてストアとXboxアプリにサインインする
この手順は、ストアやXboxアプリに関するパッケージ情報を一度消去して再登録するため、深刻なキャッシュ問題を根本的に解消してくれる可能性があります。ただし、実行前に必ず管理者権限のPowerShellを使用する点と、実行後は必ず再起動を行う点を忘れずに。
エラー2901を回避するためのヒント
最後に、エラー2901を回避するためのコツをいくつかまとめました。MWIIIを快適にプレイするには、定期的なメンテナンスや注意点を押さえておくとスムーズです。
アカウントの一元管理
ファミリー共有を使うにしても、XboxアプリやMicrosoftストアなど、ゲーム関連サービスにはできるだけ同じアカウントでサインインし続けるのがおすすめです。複数のアカウントを切り替えて使うと、どれにGame Passの権限があるのか分からなくなりやすいため、混乱の原因になります。
サードパーティ製セキュリティソフトの影響
ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトが、オンラインゲームの認証通信を誤ってブロックしているケースも考えられます。特定のポートが閉じていると、エラーが頻発することがあります。セキュリティソフトの例外設定にXboxアプリやModern Warfare IIIを追加すると、問題が解消されることがあります。
再インストール時のデータ引き継ぎ
ゲームの再インストールやアプリのリセットを行う際、多くの場合セーブデータはクラウドに保存されているため、大幅に進行度が失われることは少ないです。しかし、オフラインでプレイした内容はローカル保存される場合もあるため、あらかじめバックアップを取っておくと万全です。
バックアップの簡単なチェック方法
- ゲーム内の設定メニューでクラウド同期の有無を確認
- PCの「ドキュメント」フォルダや「AppData」フォルダ内のゲーム保存先を調べる
- 万が一に備え、USBメモリや外付けストレージにコピーしておく
まとめと今後の展望
Call of Duty: Modern Warfare IIIがGame Passで起動しない問題は、ほとんどの場合アカウント設定やキャッシュ、サブスクリプション状況の見直しで解決可能です。特にファミリー共有を利用している場合、所有者アカウントと利用者アカウントの整合性がしっかり取れているかがカギとなります。
また、MicrosoftストアやXboxアプリ自体にも定期的なアップデートが行われ、ファミリー共有に関する仕様が変化することがあります。公式のサポートページやコミュニティフォーラムをウォッチしておくことで、最新の対処法を見逃さずにキャッチできるでしょう。
MWIIIのように人気の高いオンラインゲームタイトルは、ユーザー数が多いため不具合が発生しやすい反面、改善策も豊富に情報共有されています。本記事を参考に、アカウントの整合性やネットワークの設定をきちんと管理し、トラブルなくゲームを楽しんでみてください。
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