息をのむようなゾンビの世界観と、ユーモアあふれるアクション性が魅力の「Dead Rising」シリーズは、サバイバル要素と爽快感を同時に楽しめる人気作品です。なかでも「Dead Rising 2: Off the Record」は、フォトジャーナリストのフランク・ウェストが主人公として復活し、新たな視点と要素が加わった特別なバージョン。今回は、この作品がXbox 360版とXbox One版でオンライン協力プレイを楽しめるのか、またXbox 360とXbox Oneでクロスプレイができるタイトルの探し方などについて、詳しく解説していきます。
「Dead Rising 2: Off the Record」とは?
「Dead Rising 2: Off the Record」は、カプコンが開発・発売したアクションアドベンチャーゲーム「Dead Rising 2」をベースに、よりアグレッシブな内容へ刷新した作品です。前作「Dead Rising」の主人公であるフランク・ウェストが再びメインキャラクターを務め、フォーチュン・シティで巻き起こるゾンビ騒動に挑みます。さらに写真撮影(フォトスコア)システムも復活し、より多彩なやり込み要素が楽しめるようになりました。
本編では多種多様な武器が作成できるクラフト要素、街中に散らばるオブジェクトを活用する自由度の高さ、そして数多くのサイコパスたちとのバトルなど、やり込み派にとって魅力的な仕掛けが満載です。ゾンビを相手にするだけでなく、人間ドラマや主人公の野心が絡むストーリー展開も大きな見どころと言えます。
Xbox 360版とXbox One版の違いについて
「Dead Rising 2: Off the Record」は、当初はXbox 360やPlayStation 3など、前世代機向けにリリースされた作品でした。その後、Xbox OneやPlayStation 4など現行世代機(さらにXbox Series X|Sでも後方互換を通じて遊べる)に移植されたバージョンが存在します。これら二つのバージョンには、主に以下のような相違点があります。
1. 開発番号・タイトルIDの違い
Xbox 360版とXbox One版では、それぞれ別タイトルIDで管理されています。そのため、オンライン環境も別サーバー、もしくは別の仕組みが使用されており、360版プレイヤーとOne版プレイヤーがマッチングできるようには設計されていません。同じ作品名であっても内部の扱いが異なるため、クロスプレイや共存したオンラインロビーを用意することは原則として不可能です。
2. 後方互換の非対応
「Dead Rising 2: Off the Record」のXbox 360版に関しては、Xbox OneやXbox Series X|Sの後方互換対象リストに含まれていません。後方互換対応となっているゲームであれば、360版をXbox OneやSeries機で起動し、オンライン協力プレイも世代を超えて可能になる場合がありますが、本作は残念ながら対象外です。
3. Xbox One移植版の強化要素
Xbox One版(およびXbox Series X|Sでのプレイ)は、グラフィック面やフレームレートの改善、ロード時間の短縮などが期待できます。またDLCの包括や、実績の再設定、あるいはパフォーマンス面での微調整が行われることも多いため、快適度合いが増しているケースが少なくありません。ただし、こうした移植版はXbox 360版とは別扱いなので、オンライン協力ができるのは同じXbox One版同士、あるいはSeries X|Sとの組み合わせだけになります。
オンライン協力プレイはXbox 360同士、またはXbox One/Series同士で可能
オンライン協力プレイを楽しむには、フレンドや家族、知り合いと同じ世代のハードと同じバージョンを揃えることが最も重要です。実際に「Dead Rising 2: Off the Record」の場合も、以下のような形でしか協力プレイは行えません。
- Xbox 360版:「Dead Rising 2: Off the Record」のディスクまたはダウンロード版をXbox 360本体で起動し、同じく360を使う他プレイヤーとオンライン協力
- Xbox One/Series版:後にリリースされた「Dead Rising 2: Off the Record」(One版)をXbox OneやXbox Series X|Sで起動し、同世代機ユーザー同士でオンライン協力
残念ながら、Xbox 360ユーザーとXbox Oneユーザーが一緒にマルチプレイをすることは不可能です。これは本作が後方互換に未対応ということに大きく起因します。
Xbox 360とXbox Oneのクロスプレイを実現できる場合
一方で、すべてのXbox 360タイトルがXbox Oneで動かないわけではありません。マイクロソフトは後方互換プログラムを通じて、数多くの360ゲームをOne以降の世代機でも遊べるようにしてきました。後方互換タイトルであれば、Xbox Liveを通じてXbox 360で遊んでいる人とOne/Seriesで遊んでいる人が一緒にマルチプレイを楽しめるケースもあります。
後方互換対応タイトルの確認
後方互換の状況を確認したい場合は、以下の手段を取るとスムーズです。
- 公式サイトの後方互換リストを確認
Xbox公式サイト では、後方互換に対応したXbox 360タイトルが一覧になっています。ここでタイトル名を検索することで、動作対応の有無を確認できます。 - 実際にストアを検索
Microsoft Store内で、Xbox 360タイトルを検索してみると、後方互換として明示されているかどうか確認できます。購入ページに「Xbox Oneでもプレイできます」との記載がある場合、後方互換対応タイトルである可能性が高いです。 - 実機でのディスク起動テスト
後方互換対応ディスクであれば、Xbox One/Series本体へ360用ディスクを挿入した際、自動的に後方互換データのダウンロードが促されます。ここでエラーが出る場合は非対応です。
後方互換対応におけるオンラインプレイの注意点
後方互換を利用している際でも、360版のサーバーに接続してオンライン対戦や協力プレイが行われる形となります。ただし、一部タイトルはゲームサーバーやマッチング仕様が変更されていて、後方互換起動だとオンライン機能が制限されるケースもあります。またゲームによっては、DLCコンテンツや追加マップが互換機能では利用できない場合があるため注意が必要です。
Xbox 360とXbox One間でオンライン協力ができるゲームの例
「Dead Rising 2: Off the Record」は後方互換非対応ですが、ほかのゲームではXbox 360とXbox Oneの間でオンライン協力・対戦が可能なものがいくつか存在します。以下はその一例です。
タイトル | 後方互換対応 | オンライン協力/対戦 | 備考 |
---|---|---|---|
Gears of War 3 | 対応 | 協力キャンペーン可能 | シリーズを通して後方互換に対応。Hordeモードなどオンライン要素が豊富 |
Halo: Reach | 対応 | 協力キャンペーン可能 | Xbox 360とOne/Series間の協力・対戦が可能 |
Call of Duty: Black Ops | 対応 | マルチプレイ可能 | 360版とOne版で一緒に対戦やCo-opが楽しめる |
Fable II | 対応 | 協力プレイ可能 | 360とOne以降でクロスプレイが可能 |
Borderlands | 対応 | 協力プレイ可能 | シリーズ全体で協力要素が充実しており、360版とOne版のマッチングも共有される |
このように、後方互換対応リストに入っているタイトルであれば、Xbox 360とXbox One間での協力プレイや対戦プレイが可能になることがあります。反対に、後方互換リストにないものは原則として起動自体ができず、したがってクロス世代でのオンラインマッチングは期待できません。
「Dead Rising 2: Off the Record」のオンライン協力プレイ実装状況
改めて整理すると、「Dead Rising 2: Off the Record」については以下のポイントが重要です。
- Xbox 360版は後方互換に非対応
従来の360版をXbox OneやSeries X|Sで動かすことはできません。したがって、360版プレイヤーとOne版プレイヤーの協力プレイは不可能です。 - Xbox One/Series向けに移植されたバージョンは別作品扱い
One版およびSeries向け後方互換で動く「Dead Rising 2: Off the Record」は、360版とは別タイトルIDになっています。同じ名を冠していますが、実際には別ゲームの扱いです。そのためオンラインマッチングや協力プレイも分かれており、世代の壁を越えたマルチプレイは不可能です。 - オンライン協力は同世代・同バージョン同士のみ
オンラインプレイを楽しみたい場合は、同じXbox機種と同じバージョンのソフトを用意しましょう。Xbox 360を使う場合は360版、Xbox OneやSeries機を使う場合はOne版というように揃える必要があります。
協力プレイの具体的な流れ(Xbox One/Series版の場合)
せっかくなので、もしXbox One/Series版「Dead Rising 2: Off the Record」で協力プレイをしたい場合の流れについても触れておきます。
- フレンドを用意
Xbox Live上で、一緒にプレイしたい友人をフレンド登録しましょう。ゲーム内から招待を送るにもフレンドリストの活用がスムーズです。 - ゲームのオンラインモードを選択
タイトル画面やメインメニューから「CO-OP」や「オンライン協力」などの項目を選択します。そこからホストとしてロビーを作成し、フレンドを招待することが可能です。 - 音声チャットのセッティング
協力プレイをするなら、ボイスチャットの利用もおすすめ。ゲーム内ボイスチャット、またはパーティチャットなどを活用することで、ゾンビを倒すタイミングや救出手順をスムーズに打ち合わせできます。 - キャンペーンやミッション攻略
参加者と一緒にエリアを巡り、さまざまなサイドミッションや救助イベントを進めましょう。写真を撮り合うなどの独自要素も共有できるので、より盛り上がります。
「Dead Rising」シリーズの魅力と遊び方のポイント
シリーズ全体として、パニックホラーの緊張感や倒しきれないほど大量に湧いてくるゾンビが特徴です。しかし「Dead Rising」は単なるホラーゲームではなく、コメディ要素やバカゲー的な楽しみ方も用意されています。ここではシリーズを楽しむうえでのポイントをいくつか紹介します。
1. 武器合成システムを活用する
「Dead Rising 2: Off the Record」では、様々なアイテムを組み合わせてユニークな武器を作成できる“コンボ武器”システムが充実しています。例として、野球バットに釘や円鋸刃を取り付けるといった、過激でインパクトのある武器を作ることが可能です。お気に入りのコンボ武器を使い込むと攻略の幅が広がります。
2. カメラ(フォトスコア)を忘れずに
フランク・ウェストが主人公として復活したことで、カメラ機能も重要度が増しています。ゾンビをうまくフレームに収めたり、イベントシーンや面白いシチュエーションを激写したりすることで、追加ポイントを獲得可能。写真撮影を意識するだけでも、ゲーム内での行動が面白い方向に広がります。
3. クリア後の周回プレイやサイドミッションに挑戦
ストーリークリア自体は時間制限があり、最初は余裕のないプレイとなりがちです。しかし慣れてくるとサイドクエストや隠し要素、建物内の探索など、やり込み要素は膨大です。レベルを上げて強化した状態で再挑戦すると、別のストーリー展開やエンディングを見ることもできます。
後方互換ゲームの拡充と今後の展望
Xboxの後方互換プログラムは多くのユーザーから歓迎されており、360時代の名作を現行ハードでも楽しめるのは大きな魅力です。ただし、開発元やライセンス契約の都合により、すべてのタイトルが後方互換に対応できるわけではありません。特定の作品は権利関係で配信が打ち切られていたり、技術的な問題で移植が困難だったりと、事情はさまざまです。
マイクロソフトによる後方互換の最終アップデート発表(2021年頃)以降、新たに追加される後方互換タイトルはほとんどなくなりつつあります。そのため、現在リストに載っていないゲームが今後サポートされる可能性は非常に低いと言えます。「Dead Rising 2: Off the Record」も後方互換の対象外に留まっている以上、これからも360版とOne版のクロスプレイは実現しないでしょう。
結論:Xbox 360版とXbox One版でのオンライン協力は不可能
総括すると、「Dead Rising 2: Off the Record」のXbox 360版とXbox One版の間でオンライン協力プレイを行うことはできません。理由は主に以下の通りです。
- Xbox 360版は後方互換未対応なので、Xbox Oneで360版をプレイできない
- Xbox One/Series向けにリリースされた移植版は別タイトル扱いであり、360版とオンラインプレイが共有されていない
- オンライン協力を楽しむには、同世代ハードで同じバージョンのソフトを揃える必要がある
もしXbox 360時代のゲームを現行機で遊びながら、フレンドとオンライン協力を楽しみたい場合は、まずは後方互換リストにタイトルが載っているかどうかを確認することが大切です。そこに載っていない場合は、残念ながらクロス世代でのオンラインプレイは不可能なので、該当タイトルを遊ぶ際はフレンド同士の機種を合わせるなどの対策が必要になります。
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