PS5版Minecraftで「マルチプレイができない」エラーを解決する方法

多くの人が楽しんでいるMinecraftですが、PS5でマルチプレイをしようとしたとき、思わぬ障害にぶつかることがあります。オンライン対戦ができないエラーが出ると、どこを設定すればよいか迷ってしまいますよね。本記事では、その解決方法を詳しく解説します。

PS5版Minecraftでマルチプレイができない原因とは

PS5上でMinecraftをプレイしていると、「Cannot play multiplayer because of how your Microsoft Account is set up…(お使いのMicrosoftアカウントの設定によりマルチプレイができません)」というメッセージが表示されることがあります。こういったエラーが出ると、まず「PlayStation Network(以下、PSN)の設定」や「ペアレンタルコントロール」を確認する方が多いかもしれません。しかし、実はPS5版Minecraftのマルチプレイは、SonyではなくMicrosoftアカウントのオンライン設定を参照する仕組みになっています。
ここでは、このエラーの原因や仕組みを理解して、スムーズにオンライン対戦ができるようにするためのポイントを順を追って解説します。

Xboxネットワークの仕組みによるもの

MinecraftはXboxやWindowsでも広く提供されており、マルチプレイ機能やフレンド管理などは「Xboxネットワークサービス」を使っています。PS5版であっても、マルチプレイ時の認証・権限チェックはMicrosoftアカウント経由で行われるため、PSN側で「オンラインプレイを許可」にしているだけでは不十分な場合があります。
一部のユーザーは、PlayStationの本体設定やファミリー管理機能を確認しても、Minecraftに関する特別な制限項目が見当たらないために戸惑ってしまいます。実際は、Xboxネットワークのオンライン安全設定を見直す必要があります。

Microsoftアカウントのオンライン設定が重要な理由

PS5で遊んでいるのに、なぜMicrosoftの設定が必要なのか。これはMinecraftが「クロスプラットフォーム機能」を実装しているからです。クロスプラットフォームとは、異なるゲーム機やOSで遊んでいるプレイヤー同士がマルチプレイを楽しめるようにする仕組みです。
PS5版であっても、フレンドと一緒に遊ぶ際はXboxネットワーク(Microsoftアカウント)を通じてサーバーに接続し、相手プレイヤーの認証を行います。そのため、PSNのペアレンタルコントロールに加えて、Microsoftアカウント側でもオンラインプレイが可能になっていることが必要不可欠です。

保護者アカウントと子どもアカウントの連携

お子様がMinecraftで遊ぶ場合、保護者のMicrosoftアカウントで子どものアカウントを管理しているケースが多く見られます。
以下のような設定が行われている場合、子どものアカウントを独自に管理するための制限が有効になります。

  • 子どもアカウントが保護者アカウントとファミリー共有になっている
  • 子どもアカウントの年齢設定が一定以下になっている
  • 保護者アカウントからオンライン安全設定を変更していない
    このような場合は、保護者アカウントにログインし、ファミリー管理から子どもの権限設定を変更する必要があります。

よくある勘違い

「PS5のペアレンタルコントロールを無効にしたのに、マルチプレイができない」「PSN上では年齢制限も解除しているのにエラーが出る」という話をよく耳にします。
しかし、Minecraftに関してはPSN側の設定だけでなく、Microsoftアカウント側の「Xbox One/Windows 10オンラインの安全性」や「プライバシー設定」など、複数の項目を許可に変更する必要があります。これはPS5版でも同様で、切り分けが難しい点としてユーザーを悩ませる原因の一つです。

具体的な設定変更の手順

ここでは、実際にMicrosoftアカウントのオンライン設定を変更する方法を段階的に解説します。子ども用アカウントをお持ちの場合は、保護者(ファミリー管理者)のアカウント情報をあらかじめ準備しておいてください。

Step 1: Microsoftアカウントにアクセスする

  1. PCやスマートフォンのWebブラウザを開き、account.xbox.comにアクセスします。
  2. 保護者アカウントを利用してサインインします。
  3. アカウントのトップページが表示されたら、右上に保護者アカウントのゲーマータグやプロフィールアイコンが表示されます。

Step 2: ファミリー管理画面を開く

  1. Microsoftアカウントのページ上部、または「プロフィール」「設定」「ファミリー」などの項目から「ファミリー設定」へ進みます。
  2. 家族に追加されているお子様アカウント(ゲーマータグ)をクリックまたは選択します。
  3. 子どもアカウントのオンライン安全設定やプライバシー設定などを変更できるメニューが表示されます。

Step 3: プライバシーとオンラインの安全性を確認

ここでは、「Xbox One/Windows 10オンラインの安全性」や「プライバシー」の項目を確認します。それぞれ複数の設定項目があり、特定の機能を許可する・制限するを細かく管理できます。
Minecraftのマルチプレイを有効にするためには、以下の項目が鍵になります。

  • You can join multiplayer games(マルチプレイゲームに参加できる): Allow
  • You can play with people outside of Xbox Live(Xbox Live外の人ともプレイできる): Allow
  • You can create and join clubs(クラブを作成および参加できる): Allow(必須ではないが推奨)

各設定項目の意味を理解する

項目名意味・内容推奨設定
You can join multiplayer gamesXboxネットワークを介したオンラインマルチプレイへの参加を許可するかAllow
You can play with people outside of Xbox Live他のプラットフォーム上のプレイヤーとマルチプレイを行うことを許可するかAllow
You can create and join clubsXbox Liveのコミュニティ機能(クラブ)の作成や参加を許可するかAllow
You can communicate outside of Xbox Live with voice & textゲーム内のチャットやボイスチャットなど、外部ネットワークとのコミュニケーションを許可するか任意(必要に応じて設定)

これらの設定をきちんと「Allow」にしておくことで、Minecraftのクロスプレイが可能となり、PS5からでも問題なくマルチプレイに参加できるようになります。

Step 4: 設定内容を保存する

変更が完了したら、必ず「保存」ボタンをクリックする、あるいはページの指示に従って設定を確定させてください。
ブラウザの戻るボタンなどで設定画面を離れると、変更内容が反映されないことがありますので注意が必要です。

Step 5: PS5でMinecraftに再ログインする

Microsoftアカウント側で設定変更を行った後、PS5に戻り、Minecraftを起動して再度Microsoftアカウントへログインします。
場合によっては、一度PS5のMinecraftを終了させ、ゲームを再起動することで設定が更新されることがあります。それでもエラーが続く場合は、PS5からMicrosoftアカウントのサインアウト→再サインインを試してみてください。

トラブルシューティング:設定が反映されない場合

設定を変更したのにマルチプレイができない、あるいは同じエラーが出続ける場合はいくつかの原因が考えられます。以下の対策を試してみましょう。

子どもアカウントの年齢制限を確認する

子どもアカウントの登録年齢によっては、さらに厳しい制限がかかっている場合があります。保護者アカウントであっても、設定画面上で変更できない場合があるため、Microsoftアカウントの生年月日の登録情報が正しいかを確かめましょう。

アカウントの地域設定

Microsoftアカウントの地域設定が実際の居住地域と異なる場合、一部の機能が使用できない・制限されるケースがあります。ファミリー設定画面やアカウント情報の「国または地域」の項目が正しいか確認してください。

PS5のネットワーク設定を再チェック

PS5自体のインターネット接続に問題があると、そもそもMicrosoftアカウントに接続できない場合があります。Wi-Fiの電波強度やLANケーブルの接続状態、DNS設定などを確認し、問題がないかを確かめておきましょう。

キャッシュのクリアや再起動を行う

どうしてもうまくいかない場合は、PS5本体の再起動やMinecraftの再インストール、アカウントの再サインインなどを試すことで問題が解消する場合があります。
アプリケーションのキャッシュやデータに不具合があると、新しい設定内容が正常に反映されないことがあります。

PS5だけでなく他のデバイスでも役立つポイント

Minecraftはクロスプラットフォーム対応タイトルです。そのため、今回のように設定でつまずく問題はPS5だけでなく、任天堂Switchやスマートフォン、Windows PCなどのデバイスでも同様に発生することがあります。
例えば、Switchで子どもがMinecraftを遊ぶ際にも「保護者アカウントからMicrosoftのオンライン安全設定を変更する」という手順が必要になります。
将来的に複数のプラットフォームでMinecraftをプレイする予定があるなら、Microsoftアカウントでのファミリー管理やオンライン設定の基本を理解しておくと、スムーズに遊べるようになります。

アカウント管理を一元化する利点

複数のゲーム機やPCでプレイする場合、すべてのデバイスごとに個別の設定を行うのは手間がかかります。しかし、Minecraftの場合はMicrosoftアカウントを通じて一元管理ができるため、保護者の方は一度オンライン安全設定を見直すだけで、さまざまなデバイスでオンラインプレイが許可されるようになります。
もしお子様が成長して年齢制限が不要になった場合なども、保護者アカウント側で一回設定を変更すれば、すべての機種で手間なく適用されます。

保護者の視点から見た安全性の確保

オンラインでのマルチプレイを解禁することは、お子様にとって楽しい体験である一方、ネット上で知らないプレイヤーと交流することによるリスクも伴います。そこで、保護者が知っておくと良い安全対策のポイントをまとめます。

フレンド管理とコミュニケーション

Minecraftでは、フレンドリストを通じて他のプレイヤーと連絡を取り合います。過度にオープンな設定だと、見知らぬユーザーからフレンド申請が来たり、招待を受けたりする可能性があります。
プライバシー設定で「フレンドのみメッセージ送信を許可する」などの細かい調整を行い、不審なユーザーからの接触を最小限に抑えることができます。

時間制限やプレイ時間の管理

Microsoftアカウントのファミリー機能を利用すると、お子様のプレイ時間を制限することもできます。たとえば「平日は1日1時間まで」「週末は2時間まで」など、アカウント単位で設定が可能です。
オンラインマルチプレイを許可した上で、プレイ時間やプレイする時間帯を適度に管理することで、ゲームにのめり込みすぎることを防ぎやすくなります。

適切な年齢レーティングの認識

Minecraft自体は全年齢対象のゲームですが、オンラインマルチプレイでは他のプレイヤー次第でコミュニケーション内容が変わります。保護者の方は、ゲーム内チャットやボイスチャットでのやり取りを把握することは難しい面もありますが、定期的にお子様とコミュニケーションを取り、どのような相手と遊んでいるのか確認することが望ましいでしょう。

PSN側の設定とMicrosoftアカウント設定を混同しないために

PS5の「ファミリー管理」や「ペアレンタルコントロール」は非常に充実していますが、Minecraftのように外部のサーバーを利用するタイトルは、Sony側の設定だけでは不十分なケースがあります。
このような「クロスプラットフォームゲーム」では、以下の2つの仕組みを正しく理解することが大切です。

  1. コンソール本体のオンライン設定(PS5であればPSN)
  2. ゲーム開発元が提供するオンラインネットワーク(Minecraftの場合はMicrosoftアカウント)

オンラインマルチプレイを行う上では、それぞれのネットワークポリシーや年齢制限が別個に働く可能性があります。Xboxネットワークでの制限が厳しい場合、PSN側で年齢制限を解除していても接続できません。逆に、PSN側で年齢制限がかかっていると、いくらMicrosoftアカウントで許可設定をしてもPS5自体がオンラインプレイを許可しないケースも考えられます。

定期的なメンテナンスのすすめ

ファミリー向けのアカウント設定は、子どもが成長するにつれて変更が必要になります。年齢が上がるとアクセスできるコンテンツも変わってきますし、逆に思わぬトラブルを避けるために制限を強化する場合もあります。
年に数回程度は、保護者アカウントのダッシュボードにアクセスして、設定内容が適切かどうかを確認することをおすすめします。

エラーを解消してPS5版Minecraftの世界を楽しもう

PS5版Minecraftのマルチプレイができないときに表示されるエラーは、主にMicrosoftアカウント側のプライバシー設定やオンライン安全設定が原因となっていることが多いです。
そこで大切なのは、保護者アカウントを使ってファミリー管理画面から子どもアカウントの設定を「Allow」に変更し、マルチプレイや外部プレイヤーとの交流を許可することです。そして、PSN側のペアレンタルコントロールだけでなく、Microsoftアカウント設定も定期的に確認することでトラブルを未然に防げます。

まとめ:クロスプラットフォーム時代の設定のポイント

  • MinecraftはXboxネットワークサービスを使用
    PS5版でもSonyの設定だけでは不十分。Microsoftアカウントのオンライン安全設定を要チェック。
  • 保護者アカウントで変更が必須
    お子様アカウントに制限がかかっている場合は、保護者アカウントにログインして設定を行う。
    特に「You can join multiplayer games」「You can play with people outside of Xbox Live」をAllowに。
  • PS5再ログインやアカウント再起動で反映
    設定変更後は、一旦ゲームを終了し、アカウントの再ログインを実施。反映されない場合はキャッシュクリアなども検討。
  • オンライン安全面への配慮
    設定を変更するときは、知らないプレイヤーとの交流リスクを十分に考慮する。フレンド管理やチャットの制限などもあわせて設定。
  • 他のデバイスにも応用可能
    Switchやスマホなど、異なるプラットフォームでも同じような仕組みでオンライン設定が必要になる。

クロスプラットフォーム時代のゲームでは、各プラットフォームごとにオンライン設定が混在することが増えてきました。これは利便性が向上する一方で、設定項目が複雑になりがちです。今回ご紹介した手順を踏まえれば、PS5版Minecraftでのマルチプレイのエラーは解消しやすくなります。ぜひこれを機に、保護者アカウントの操作方法やファミリー管理の仕組みをしっかり理解して、Minecraftの世界を思う存分楽しんでください。

コメント

コメントする