Microsoft Edgeで複数タブを一括で閉じて新しいタブを開く|ウィンドウサイズ固定化のポイント

とても忙しいときや、一時的に作業環境をリセットしたいとき、開いているタブを一挙に閉じてすぐに次の作業へ移れると効率的ですよね。さらに、作業画面のウィンドウサイズが毎回変わってしまうと、その調整に手間をかけることになり、生産性も下がりがちです。ここでは、Microsoft Edgeにおいて複数のタブを一括で閉じつつ新しいタブを開く方法、そしてウィンドウサイズを固定するための実践的なアプローチをご紹介します。ショートカット操作の手軽さや外部ツールの上手な活用を知ることで、より快適なブラウジング環境を手に入れましょう。

Microsoft Edgeでタブを一括で閉じるメリット

Microsoft Edgeなどのブラウザを使っていると、あっという間にタブが増えがちです。特に作業の調べ物やSNS、メール、クラウドサービスなどを同時に開いていると、ブラウザ上に無数のタブが並び、どこに何があるのかわからなくなるケースも珍しくありません。そんなとき、一度にタブをすべて閉じられれば、すぐに作業環境をリフレッシュできます。
以下のような状況で、一括でタブを閉じるメリットを感じやすいでしょう。

  • 集中力のリセット:開いているタブが多いと、つい別のサイトに目移りしてしまうことがあります。一括クローズですっきりさせて、目の前の作業に集中できます。
  • メモリ使用量の軽減:タブを多数開いているとブラウザやPC全体の動作が重くなることがあります。一気にタブを閉じることでメモリ使用量を減らし、パフォーマンス向上を図れます。
  • 次のタスクへの切り替え:プロジェクトや作業がひと段落したら、不要なタブを閉じて新たなタスクに集中したい場合にも便利です。

ショートカットを使ったタブの一括クローズ

Microsoft Edgeで現在開いているウィンドウを丸ごと閉じるショートカットは、以下の通りです。

  • Ctrl + Shift + W

これを実行すると、ひとつのウィンドウに表示されているすべてのタブを一気に閉じることができます。複数のウィンドウを開いている場合は、アクティブなウィンドウのみが閉じられる点に注意してください。

「すべてのタブを閉じる前に確認する」をオフにする

Edgeの初期設定では、すべてのタブを閉じようとしたときに「すべてのタブを閉じますか?」という確認ダイアログが表示されることがあります。このダイアログが煩わしいと感じる場合は、以下の手順で無効化できます。

  1. Edgeのアドレスバーに edge://settings/accessibility を入力してアクセスします。
  2. 「ユーザー補助」設定のなかで、タブをまとめて閉じる際の確認ダイアログに関するオプションが表示されている場合はこれをオフにします。
  • バージョンによって表記や場所が変わることがありますが、一般的には「閉じる前に確認する」や「すべてのタブを閉じる際に警告を表示する」といった設定が存在します。

これで、大量のタブを一気に閉じる際にも煩わしい確認がなくなり、スムーズにクローズできます。ただし、意図せずウィンドウごと閉じてしまうリスクもあるので、自分の作業スタイルに合わせてオン・オフを使い分けましょう。

新しいタブを開く方法と作業効率アップのコツ

タブを一挙に閉じたら、すぐに新しいタブを開いて次の作業に移りたいという場面は多いでしょう。その際にもショートカットを活用することで手間を大幅に減らせます。

ショートカットによる新しいタブの作成

  • Ctrl + T

この組み合わせだけで、いつでもどこでも新しいタブを即座に開けます。わざわざ「+」ボタンをクリックする必要はありません。作業フローをスムーズにするためにも、覚えておいて損はないでしょう。

タブの管理をさらに快適にする工夫

新しいタブを開くショートカットを覚えたら、次はタブを整理する工夫も考えてみましょう。以下はよく使われる代表的なタブ管理術です。

  1. タブピン留め:タブを右クリックして「ピン留め」を選択すると、タブが小さなアイコン表示になり常に左端に固定されます。重要なサイトや頻繁に見るページはピン留めを活用すると、うっかりタブを閉じてしまう事故を防ぎやすくなります。
  2. タブグループ化 (バージョンによる):Edgeのバージョンによっては、タブをグループにまとめられます。プロジェクトごとにグループ分けしておくと、一括で整理・移動・閉じるなどの操作がしやすくなり便利です。
  3. お気に入り登録で一時保存:今は読まなくても後で参照したいサイトがあれば、タブを閉じる前にお気に入りやコレクションに追加しておくと、再訪しやすくなります。

これらの機能とショートカットを組み合わせると、タブの増えすぎをコントロールしつつ、必要なときにだけさっと新規タブを開くというメリハリのある使い方が実現できます。

Edgeのウィンドウサイズを固定する方法

頻繁に作業を行うブラウザのウィンドウサイズが毎回異なっていると、微調整に時間がかかることがあります。理想的には、必要に応じて決まった大きさや配置で作業を始められるのがベストですが、Edgeの標準機能だけでは「特定のピクセルサイズで固定する」ような明確な機能は用意されていません。

Windowsのスナップ機能を活用する

Windows 10やWindows 11などでは、ウィンドウを画面の端にドラッグして配置すると半分・四分の一などに分割表示できる「スナップ機能」が標準で搭載されています。また、Windowsキー + 矢印キー を使えばキーボードだけである程度きれいに配置が可能です。

操作結果
Windowsキー + ←ウィンドウを左半分に配置
Windowsキー + →ウィンドウを右半分に配置
Windowsキー + ↑ウィンドウを画面上部に最大化
Windowsキー + ↓ウィンドウを画面下部に最小化(または半分配置からさらに押すとタスクバーへ格納)

これらのショートカットを使いこなすと、Edgeのウィンドウを迅速に左右・上下へ配置できます。一度大きさや位置を合わせたら、その状態から通常のドラッグ操作で多少微調整も可能です。

外部ツールやスクリプトでサイズを固定する

Windows標準機能だけでは、起動時から完全にピクセル単位で指定したサイズや位置を維持することは難しい場合があります。こうした場合は以下のような方法を検討してみてください。

  • AutoHotkey:自由度の高いスクリプトツールで、ウィンドウ操作やキーストロークを自動化できます。自分の理想とするウィンドウサイズと位置を記述しておけば、ショートカット一発でEdgeを指定のサイズ・位置に合わせることも可能です。
  • Windows PowerShell + ショートカット:PowerShellのスクリプトからウィンドウ操作を行うことはやや高度ですが、特定の条件を設定することで位置やサイズを管理できるケースもあります。
  • ウィンドウマネージャ系アプリ:細かいウィンドウサイズや位置を記憶・再現できるソフトウェアがいくつか存在します。ブラウザに限らず、アプリ全般のウィンドウ管理を統一したいときに便利です。

ショートカットを組み合わせて一連の動作を効率化する

「すべてのタブを閉じる → 新しいタブを開く → ウィンドウサイズを固定する」をワンセットで実行したいというニーズは高いですが、現状のMicrosoft Edge標準機能だけではショートカット一発でこれらをすべて賄う方法は用意されていません。とはいえ、いくつか工夫することでほぼ同じことを実現できます。

ステップバイステップで行う場合

  1. Ctrl + Shift + W で一括タブクローズ
  2. Edgeを再起動(または起動中の別ウィンドウを活用)
  3. Ctrl + T で新しいタブを開く
  4. Windowsキー + 矢印キー などを使ってウィンドウを配置

これはショートカットのみで実行できるので最も手軽ですが、アクションが分散しているためキーストロークは複数回必要になります。手早く作業するには十分ですが、一度の入力で処理したい場合は外部ツールを使った自動化が近道です。

外部ツールによる一括ショートカット化

もしワンキー操作などにこだわるのであれば、前述のAutoHotkeyのようなツールで一連の処理をまとめてマクロ化するのが有力です。例として、AutoHotkeyを使用した場合の流れを簡単に示すと、次のようになります。

  1. 指定したホットキー(例:F12)を押下
  2. スクリプトが Ctrl + Shift + W を送信
  3. Edgeのウィンドウがすべて閉じる
  4. Edgeを再起動するコマンドを実行 (例:Run, msedge.exe)
  5. 起動したEdgeに対して、ウィンドウサイズや位置を設定 (例:WinMove, WinGetコマンドなど)
  6. Ctrl + T 相当のキー送信を行って新規タブを作成

こうしたスクリプトを組んでおけば、あとはホットキーを押すだけで「タブ閉じ→新規起動→ウィンドウサイズ固定→新規タブ作成」という処理を自動化できます。慣れてくると自分好みにカスタマイズしやすいのも大きな利点です。

トラブルシューティングと注意点

ショートカットやスクリプトを活用する際、意図しない挙動になることもあります。以下の点には注意しておきましょう。

  1. Edgeのバージョンの違い:オプションやショートカットの挙動は、Edgeのバージョンによって微妙に異なる場合があります。特に早期アクセス版やInsider Preview版では仕様が変化することがあるため、都度確認しましょう。
  2. Windowsの設定:Edge独自の設定だけでなく、Windowsのマルチディスプレイ設定やスケーリング設定の影響でウィンドウサイズや位置が思うようにならない場合があります。ディスプレイごとのスケールや解像度を確認してみるのも大切です。
  3. 閉じたタブの復元:うっかり閉じてしまったタブを復元したい場合は、Ctrl + Shift + T で直前に閉じたタブを順番に復元できます。ただし、すべてのウィンドウを閉じてしまった後で新たにEdgeを起動すると、復元できない場面もあるので注意しましょう。
  4. セキュリティソフトやグループポリシーの影響:企業環境やセキュリティソフトの設定によっては、ブラウザの自動化スクリプトがブロックされることもあります。職場のパソコンで動作させる際は、IT部門に相談することをおすすめします。

まとめ

Microsoft Edgeで複数のタブをまとめて閉じて新しいタブを開き、さらにウィンドウサイズを固定する流れは、ワークフローを効率化するうえで大いに役立ちます。標準のショートカットだけでも十分に使いこなせますが、外部ツールやWindowsの機能を適切に組み合わせることで、より理想的な操作性を実現できるでしょう。

特に、以下のポイントを押さえておくと便利です。

  • タブの一括クローズには「Ctrl + Shift + W」
  • 新規タブの作成には「Ctrl + T」
  • Windowsキー + 矢印キー でウィンドウ配置を素早く調整
  • 定期的にタブやウィンドウサイズをリセットすることで、作業効率や集中力が向上
  • 一連の操作を本当にショートカット一発で行いたい場合は、外部ツールの活用が効果的

日々のブラウザ操作にこれらの方法を取り入れることで、煩わしいタブ整理やウィンドウ調整の時間を削減し、本当に必要な作業にリソースを集中させることができます。ぜひ、自分に合ったやり方を見つけて、Edge上での作業をスマートに進めてください。

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