Microsoft Edgeの既定検索エンジンをBingからGoogleへ変更する方法と対処ガイド

Microsoft Edgeを使っていて、デフォルトの検索エンジンがBingに固定されていると感じたことはありませんか。実は簡単な設定変更でGoogleなどお好みの検索エンジンに切り替えることができます。本記事ではその手順と、もしうまく設定できない時のトラブルシュート方法をわかりやすく解説します。

Microsoft Edgeの既定の検索エンジンを変更するメリット

Microsoft Edgeの初期設定では、アドレスバーから検索した際にBingが使用されるようになっています。BingはMicrosoft独自のサービスであり、AI機能や統合検索などで魅力を感じる方もいるかもしれません。一方で、普段からGoogle検索に慣れ親しんでいるユーザーにとっては、Googleを利用するほうが効率的だと感じる場面もあるでしょう。あるいは、Yahoo! JAPANやDuckDuckGoなど、ユーザーが好む検索エンジンはさまざまです。自分の使いたい検索エンジンを使うことで、検索速度が上がったり、お気に入り機能がスムーズに連携されたりと、ストレスフリーにウェブを活用できます。

主なメリット

  • 検索結果の質や表示形式が好みに合う
    人によってはGoogleの検索結果画面やカスタマイズ性を好むケースがあります。
  • アカウント連携による利便性
    GmailやGoogleアカウントをメインに使っている場合、検索エンジンもGoogleにそろえるとシームレスに行き来が可能です。
  • 利用するサービスとの親和性
    Yahoo!メールやYahoo!ニュースなどをよく見る人はYahoo!を既定にしたほうが使い勝手がいい場合もあります。

Microsoft Edgeで検索エンジンを変更する具体的な手順

Microsoft Edgeのアドレスバー検索をBingからGoogleなどへ切り替える方法について、より詳しく紹介していきます。ここでは設定画面での具体的な操作に加えて、変更後に確認すべきポイントも解説します。

基本設定の変更手順

まずはもっともシンプルなアプローチから始めましょう。以下の手順で、すぐにでも検索エンジンの変更が可能です。

  1. Microsoft Edgeを起動
    ふだん使っているMicrosoft Edgeのアイコンをクリックして、Edgeブラウザを開きます。
  2. 「…」(メニューアイコン)から「設定」を開く
    画面右上の「…」部分をクリックし、表示されるメニューから「設定」を選びます。
  3. 「プライバシー、検索、サービス」を選択
    左側のメニューにある「プライバシー、検索、サービス」を選択します。もしこの項目が見当たらない場合は、Edgeのバージョンが古い、または組織のポリシーで設定が制限されている可能性があります。
  4. 「アドレス バーと検索」へ移動
    画面を下へスクロールしていくと、「サービス」の中に「アドレス バーと検索」という項目があるので、そこをクリックします。
  5. 「アドレス バーで使用する検索エンジン」から選択
    ドロップダウンリストを開き、Google、Yahoo!、DuckDuckGoなど、お好みの検索エンジンを選択してください。
  6. 設定タブを閉じる
    特に「保存」ボタンなどは必要なく、ウィンドウを閉じるだけで設定が反映されます。

確認のポイント

  • 検索エンジンの適用チェック
    アドレスバーに検索キーワードを入力してEnterを押し、検索結果ページがGoogleなどに切り替わっているかどうか確認しましょう。
  • 頻繁にEdgeを再起動する必要はない
    多くの場合は設定ウィンドウを閉じただけで即時に適用されます。もし反映されない場合はEdgeを再起動してみてください。

設定が反映されない・勝手に戻ってしまう場合の対処法

「確かに設定を変えたはずなのに、気づけばBingやYahoo!に戻っている」という方もいるかもしれません。ここでは、検索エンジンの変更がうまくいかない場合の対処法を段階的に説明します。

1. 拡張機能やマルウェアの影響を疑う

予期せず検索エンジンが変更されてしまう原因の多くは、怪しい拡張機能やマルウェアが関係していることがあります。正体不明の拡張機能をインストールした覚えがある場合、まずはそれを削除してみましょう。

確認手順

  • 拡張機能の一覧を確認
    Edge右上の「…」→「拡張機能」を開き、見覚えのない拡張機能や使っていないものをオフにする、あるいは削除します。
  • ウイルススキャンを実施
    セキュリティソフトやWindows Defenderなどでフルスキャンを実行し、マルウェアが検出されないか確認します。

2. 検索エンジンの再追加・削除

場合によっては、Edge内の検索エンジンリストに混在している登録情報が原因で、意図せずリダイレクトされることがあります。

操作例

  • 「アドレス バーと検索」から検索エンジン管理画面へ
    「検索エンジンの管理」(バージョンによって文言が異なる場合あり)を選択して、怪しい検索エンジンが追加されていないかチェックします。
  • 不要な検索エンジンを削除
    不要なものや、不審なものがあれば削除し、再度GoogleやYahoo!などを追加して既定に設定します。

3. Microsoft Edge自体をリセット

どうしても変更が反映されない場合、Edgeの設定ファイルが破損している可能性があるため、リセットを行ってみましょう。

手順項目内容
1Edgeを起動通常の方法でEdgeを開きます
2設定を開く右上「…」→「設定」をクリック
3リセット設定を探す左メニューや「設定のリセット」「設定を元に戻す」を選ぶ
4リセットを実行確認画面が出たら承諾し、Edgeの設定を初期状態に戻します

リセットをすると、起動時の設定や拡張機能などもデフォルトに戻ります。必要に応じて再度拡張機能を入れ直すなどの作業が発生するかもしれませんが、検索エンジンの問題が解決する可能性は高いです。

4. グループポリシーやシステム管理者の制限

会社や学校の端末では、グループポリシー(またはMDMポリシー)によって設定変更が制限されていることがあります。管理者アカウントでの操作が必要になる場合もあるため、該当する方はまずシステム管理者に問い合わせるのが賢明です。

アドレスバーのドロップダウンがグレーアウトしている場合

検索エンジンを変更できるはずのドロップダウンが選択できない、いわゆる「グレーアウト」状態になるケースがあります。これはEdgeのバージョンが非常に古いか、組織ポリシーなどで操作が制限されている可能性が高いです。

バージョンの確認とアップデート

  • Edgeを最新バージョンに保つ
    Windows UpdateやMicrosoft公式サイトから、最新版のMicrosoft Edgeをダウンロード・インストールすることで、設定画面が表示される場合があります。
  • 複数バージョンのEdgeが混在していないか
    旧式のEdge(Edge Legacy)が残っている環境だと設定箇所が異なることがあります。基本的にはChromiumベースの最新Edgeを使用するとよいでしょう。

グループポリシーの確認

企業端末などでグループポリシーにより設定変更をブロックされている場合は、個人ではどうにもならないことも多いです。管理者権限や権限のある担当者に相談してください。

逆方向への応用:既定がGoogleだがBingやYahoo!へ変えたい場合

既定の検索エンジンがGoogleになっている端末で、BingやYahoo!、あるいは他の検索エンジンへ切り替えたいというケースもあるかもしれません。基本的な流れは同じです。

手順の流れ

  1. Edgeを開き、「設定」→「プライバシー、検索、サービス」へ
  2. 「アドレス バーと検索」からドロップダウンを開く
  3. BingやYahoo!など、希望する検索エンジンを選ぶ
  4. 変更が反映されたかアドレスバーで確認

万一グレーアウトやエラーが出る場合は、前述の対処法と同様に、拡張機能やマルウェア、企業ポリシーの影響などを見直す必要があります。

検索エンジン変更手順を表で整理

多くの方から「どの手順が自分に必要かよく分からない」という声が聞かれます。以下に簡易表を作成しました。該当するトラブルに応じて対処してください。

状況対処法補足
まずは検索エンジンを変更したい設定画面:
「…」→「設定」→「プライバシー、検索、サービス」→「アドレス バーと検索」で既定を切替
これだけでOKな人が大半
変更しても戻ってしまう拡張機能の確認:
不要な拡張機能がないか確認・削除
マルウェア検知も念のため行う
再起動後にまた戻るEdgeのリセット:
設定の初期化を試す
設定が破損している場合に有効
組織端末で変更できない管理者のポリシーを確認場合によっては権限が必要
ドロップダウンがグレーアウトEdgeのバージョン更新
もしくはポリシー制限の可能性
更新や管理者への相談が必要なケースが多い

まとめ

Microsoft Edgeの既定検索エンジンをBingからGoogleなどに変更するのは、数ステップで完了する簡単な作業です。しかし、組織のルールやマルウェア・拡張機能の影響など、さまざまな要因で設定が反映されない場合もあります。スムーズに変更できない場合は、まずは拡張機能やマルウェアの疑いをチェックし、必要ならEdge自体をリセットするのが早道です。また企業や学校の管理下にあるPCでは、グループポリシーが理由で設定がロックされていることもあるため、管理者に問い合わせると解決につながるでしょう。検索エンジンを自分に合ったものに切り替えて、快適なブラウジング環境を手に入れてください。

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