Surface Laptop Goを愛用していると、急に電源が入らなくなったり、バッテリーがまったく充電されなくなるトラブルが起こると不安になりますよね。本体を押しても反応がなく、画面も真っ暗なまま。こんなときに「故障かもしれない……」と焦る方も多いかと思います。本記事では、Surface Laptop Go(モデル1943)が充電できない・起動しないときに考えられる原因や、具体的な対処方法、さらに実際に修理に出す前に試したいチェック項目などをわかりやすくまとめました。
Surface Laptop Goが充電できないときの基本チェック
Surface Laptop Go(モデル1943)は、コンパクトかつ軽量で人気の高いノートPCです。しかし、充電ができない状態になると操作が一切できず、トラブルシューティングやソフトウェアでの対策も難しくなります。まずはトラブルが起きたときに行いたい基本的なチェック項目を押さえておきましょう。
電源アダプターのLEDランプを確認する
Surfaceシリーズの電源アダプターにはLEDランプが搭載されています。通常、アダプターをコンセントに接続し、Surface本体に差し込むとLEDが点灯します。
- LEDが点灯している場合
アダプター内部の通電はおおむね正常と考えられます。ただし「LEDが点灯しているのに給電されない」という事例もゼロではないため、油断は禁物です。 - LEDが点滅している場合
過電流やショートなどの異常を検知している可能性があります。別のコンセントや延長コードを試し、状況が変わるかどうかも確認してみてください。 - LEDが消灯している場合
アダプターが完全に故障している可能性が高いです。アダプターやケーブルが物理的に破損していないか、念入りに確認してください。
コンセントの差し込み口や延長コードを変えてみる
意外と見落としがちなのが、使用しているコンセント側の問題です。部屋のコンセントにトラブルがあったり、延長コードの接触が悪かったりすると、正常に給電されなくなります。もし可能であれば、別の部屋のコンセントや別の延長コードを試し、状況が改善するかどうかチェックしましょう。
バッテリー残量がゼロの状態からの充電は時間がかかる
Surface Laptop Goのバッテリーが完全に放電しきってしまった場合、LEDランプは点灯していても、実際に起動するまでに時間がかかる場合があります。特に、深刻にバッテリーが消耗していたり、気温が極端に低い場所で保管していたりすると、短時間の給電では起動しないこともあります。充電を開始してから数十分ほど放置し、再度電源を入れられるか試してください。
起動しないSurface Laptop Goを強制起動させる方法
基本的なチェックを行っても起動しない場合、強制起動(強制再起動)の操作を試してみましょう。これはSurfaceシリーズに共通している方法で、ハードウェアのキャッシュをクリアし、待機状態になっているパーツを再びリセットする効果があります。
強制起動(強制再起動)の手順
- 電源アダプターを正しく接続する
まずは充電器が正常に差し込まれており、LEDが点灯していることを確認します。 - 電源ボタンを長押しする
Surface Laptop Goの電源ボタンを約20秒間、押し続けます。単に数秒押すだけではなく、長押しがポイントです。 - ボタンを離して再度押す
20秒経過したら一旦ボタンを離し、再度通常の方法で電源を入れます。
この操作はWindowsが起動していなくても実行可能で、いわば「通電のリセット」を行うイメージです。この手順を行うことで、一時的にフリーズしていた部品やバッテリーチャージャーの制御系が再起動され、充電が再開する場合があります。
電源アダプターやケーブルが故障している可能性
Surface Laptop Go本体ではなく、実は充電器そのものが原因となっているケースは意外と多く見られます。外観に異常がなくても内部が断線していたり、コネクタ付近が損傷していたりすることがあるのです。
別の純正アダプターで動作確認する
Microsoft純正のSurface用アダプターを持っている友人や家族がいれば、同じタイプのものを借りて試すのが手っ取り早い方法です。また、家電量販店などでデモ機が稼働している場合、店頭スタッフに頼んで一時的に接続させてもらい、動作を確認するのもひとつの手段です。純正ではない汎用品の充電器も市販されていますが、機種ごとの電圧・電流仕様を満たしていないと不具合が起きることもあるので注意しましょう。
充電ポートやケーブル端子にホコリが溜まっていないかチェック
Surfaceコネクタ部分やケーブル端子にホコリや異物が溜まっている場合、それが接触不良を引き起こしていることがあります。
- エアダスターなどで吹き飛ばす
精密機器用のエアダスターを使い、コネクタを傷つけないように丁寧にホコリを除去します。 - 綿棒や極細のブラシを使う
取りにくいゴミがある場合は綿棒や極細のブラシを用いて慎重に掃除しましょう。 - 金属製工具は使わない
金属製のピンやドライバーなどでこじると、ピンを折ったりショートを招いたりするリスクがあるため、基本的には使用を避けてください。
それでも起動しない場合のハードウェア的な対処法
電源アダプターも問題なく、強制起動も効かない場合は、より深刻なハードウェアトラブルの可能性が考えられます。Surfaceシリーズは分解難易度が高いため、個人での修理はリスクが大きいですが、どうしても修理に出すまでの間にチェックしたいポイントをまとめます。
バッテリー自体の故障を疑う
バッテリーの消耗が激しい場合や、物理的な故障が生じている場合、どれだけ給電しても起動できないことがあります。特に長期間使っておらず、満充電状態で保管しなかった場合などは、バッテリーが急激に劣化している可能性があります。以下の症状が見られる場合はバッテリーの故障を疑ってください。
- バッテリーを接続しても認識しない
- 充電ランプがまったく反応しない
- バッテリー駆動が極端に短くなっていた
- バッテリーを外部電源に繋いでも回復しない
バッテリーを取り外して他で充電するのは推奨されない
一部の機種では、バッテリーを取り外して外部で充電する方法が紹介されていることがありますが、Surface Laptop Goの場合は接着や特殊ネジが使用されており、分解難易度が高いです。さらに、無理に分解すると保証が失効したり、修理不可になるリスクもあります。よほど分解スキルに自信がある方以外は、自己判断でのバッテリー取り外しは避けたほうが無難でしょう。
公式サポートへの修理依頼を検討する
どうしても起動しない場合は、Microsoft公式サポートに連絡して修理相談するのが最も安全です。修理依頼の方法は以下のとおりです。
- Microsoftアカウントでログイン
Microsoftデバイスサービスと修理 ページにアクセスして、自分のSurfaceを登録します。 - デバイスを選択し、修理依頼を進める
トラブルの内容を選択し、修理のオプションと費用を確認します。 - データのバックアップに注意
もし電源が入らない状況だとデータのバックアップは難しいかもしれませんが、万が一データが残っている場合は修理工程で初期化される可能性もあります。
トラブルシューティングをさらに詳しく:よくある原因と対策まとめ
Surface Laptop Goが起動しない、充電できないときによくある原因とその対策を表にまとめました。参考にしてみてください。
原因 | 症状 | 対策・対処法 |
---|---|---|
電源アダプターの故障 | LEDが点灯しない、または点滅している | 別のアダプターを試す/新しいアダプターを購入する |
コンセントや延長コードの不良 | LEDが点灯しない、通電自体しない | 他のコンセントや延長コードで試す |
バッテリーの深刻な劣化 | 長時間充電しても起動しない | 公式サポートへ修理を依頼する |
ハードウェアの一時的フリーズ | LEDはつくが起動しない | 電源ボタン20秒長押しの強制起動を試す |
内部基板の故障 | 完全に反応なし | 公式サポートでの修理や交換が必要 |
修理が完了してからすべきこと:バッテリーケアとアップデート
修理やアダプター交換で問題が解決し、無事にSurface Laptop Goが起動するようになったら、再発防止のためにいくつかの対策を行いましょう。バッテリーを長持ちさせる使い方や、Windowsアップデートを確実に実施する方法を押さえておくと安心です。
バッテリーの充電方法や使用環境を見直す
- こまめに充電しすぎない
リチウムイオンバッテリーは常にフル充電にすると早期劣化を招く場合があります。満充電にこだわらず、80~90%程度を目安にするとバッテリー寿命が延びることがあります。 - 極端な温度にさらさない
高温多湿の場所で放置したり、寒すぎる環境に置いたりすると、バッテリーの性能が急激に落ちる場合があります。室温10~35度程度の範囲で使用するのがベストです。 - 長期保管時は50%程度で充電を止める
長期間使わない場合、バッテリーをフル充電またはゼロ充電で放置するのは好ましくありません。中間の充電状態にしておくと劣化を抑えられます。
OSやドライバーのアップデートを定期的に実施
Surface Laptop Goに限らず、Windowsの最新アップデートやSurface向けファームウェアアップデートには、バッテリー制御や電源管理に関する改善が含まれることがあります。
- 設定 > 更新とセキュリティ
から「Windows Update」を開き、利用可能なアップデートをすべてインストールしましょう。 - SurfaceアプリやMicrosoft Storeの更新
Surface-specificなドライバー更新も行われるので、念のためMicrosoft Storeの更新プログラムもチェックします。 - 再起動を忘れない
大きなアップデートが適用された場合は、必ず再起動を行いシステムを最新の状態に保ちましょう。
バッテリー状態を確認するためのコマンド例
Windowsが正常に起動するようになったら、バッテリーの健康状態を調べることもできます。以下のコマンドを使うと、バッテリーレポートを生成し、消耗度合いや充放電履歴を確認できるため便利です。
# PowerShellを管理者権限で起動して、以下のコマンドを実行
powercfg /batteryreport /output "C:\battery-report.html"
# コマンド実行後、C:\ 配下に "battery-report.html" が生成されます。
# これをブラウザで開くと、バッテリーの設計容量や充電履歴などが確認可能です。
このレポートを見ることで、バッテリーが設計上の容量に対してどれくらい消耗しているか、どれくらいのスピードで放電しているかなど、具体的な情報を得られます。これをもとに運用の見直しを図り、さらに劣化が進んでいる場合は早めの修理や交換を検討するのが得策です。
トラブル対応の注意点とまとめ
Surface Laptop Goが充電できない、起動しない場合、焦って無理やり分解しようとすると余計に故障を悪化させる恐れがあります。最初の段階では、電源アダプターやコンセントの状態をチェックし、強制再起動を試してみるのが鉄則です。これらで解決しなければ、バッテリーや内部基板の不具合が疑われるため、公式サポートへの修理依頼を早めに検討しましょう。
起動しないと何もできずストレスが溜まるかもしれませんが、サポートに出す前に「別のアダプターを使ってみる」「ホコリを除去する」「強制再起動する」など、簡単にチェックできる項目もあります。思わぬところで復旧する可能性もあるので、順序を守って落ち着いて対処していきましょう。
最終的な結論:まずは電源アダプターから疑うべき
- 多くの場合、充電ができずに起動しないときはアダプターの不良やコンセント不良が原因であることが少なくありません。
- 別のアダプターで試すと充電できる場合は、アダプターを交換するだけで解決するケースが多いです。
- 強制再起動やWindowsアップデートを定期的に行うことで、バッテリーのトラブルを予防できる可能性があります。
- どうしても直らないときは公式サポートに相談することが最善策です。
パソコン本体が故障しているのかアダプターが壊れているのかを切り分けるだけでも、トラブル対応の時間と費用を大きく削減できる場合があります。Surface Laptop Goは軽量かつ機能性に優れた魅力的なデバイスですが、万一のトラブルに備えて日頃からデータのバックアップを心がけ、定期的にシステムのメンテナンスを行うことが大切です。
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