ちょっとしたお知らせから本格的なメルマガ運用まで、メール配信システムはさまざまな場面で大活躍してくれます。新規顧客を獲得したいときや、既存ユーザーと継続的にコミュニケーションを取りたいときに「できるだけ費用を抑えたいけれど、しっかり効果を出したい」という方も多いでしょう。そこで今回は、める配くん・さぶみっと!メール配信・【ブラストメール(旧ブレインメール)】・WiLL Mail(ウィルメール)の料金プランとコスト削減のコツをじっくり解説します。
める配くんの料金・特徴とコストを抑えるポイント
める配くんは、株式会社ディライトフルが提供しているクラウド型メール配信サービスです。長年使われてきた実績から、個人事業主から企業まで幅広い層に支持されています。私自身も小規模のサイト運用をしているときに導入したことがあり、使いやすさはもちろんですが、手頃な料金プランも魅力でした。
める配くんの主な特徴
める配くんの特徴として挙げられるのは、操作が直感的でHTMLの知識があまりなくてもデザイン性の高いメールを作成できる点です。またステップメール機能もしっかり備わっているため、商品購入後のフォローメールや、数日間かけてユーザーに情報提供するといった複雑な配信設定も可能です。登録アドレスの属性をもとにしたターゲット配信や効果測定機能も充実しているので、特に初心者や少人数での運用時に重宝します。
導入事例
私が以前フリーランスで運営していたサイトでは、配信数がそれほど多くなかったため、める配フリーで十分に対応できました。小規模のショップでも、まずは試験的に利用してメールマーケティングの感触をつかむことができたのは大きなメリットでした。
める配くんの料金プラン
める配くんは、フリーからエンタープライズまで幅広いプランが用意されているのが特徴です。例えば以下のように月額費用と登録アドレス数、月間配信数が異なります。
プラン名 | 初期費用 | 月額費用 | 登録アドレス数 | 月間配信数 |
---|---|---|---|---|
める配フリー | 0円 | 0円 | 120件 | 500通 |
める配ライト | 8,000円 | 1,980円 | 5,000件 | 30,000通 |
める配7 | 8,000円 | 2,880円 | 7,000件 | 42,000通 |
める配10 | 8,000円 | 5,000円 | 10,000件 | 60,000通 |
める配20 | 8,000円 | 9,800円 | 20,000件 | 120,000通 |
める配くんでコストを抑えるポイント
まずは「める配フリー」で試してみて、見込みより配信数が増えたら上位プランに切り替える
める配くんならこの方法でムダな出費を抑えやすいです。さらに、ステップメールを積極的に活用して、単発配信の回数を減らすことで効率的に運用できるので、結果としてコスト削減にもつながります。
私の場合は、最初にめる配フリーで十分だと感じましたが、半年後には読者が増えてライトプランに移行しました。ユーザーのニーズが高まれば自然と配信数も増えるので、段階的にスケールできる仕組みが助かりましたね。
さぶみっと!メール配信 の料金・特徴とコストを抑えるポイント
さぶみっと!メール配信
さぶみっと!メール配信 の主な特徴
HTMLの知識がなくてもエディターを使って簡単にメールを作れる点は、める配くん
導入事例
以前、知り合いの店舗オーナーがセミナーの告知やイベントのレポートをさぶみっと!で配信していました。バックナンバーを公開しておくことで新しく購読登録した方が過去の内容も追いかけやすく、イベントの盛り上がりを共有できるようになったそうです。
さぶみっと!メール配信 の料金プラン
さぶみっと!は初期費用が無料で、14日間の無料トライアルも用意されています。少しの間だけ試してみたい方にはありがたいシステムです。
プラン名 | 月額費用(税込) | 登録アドレス数 | 月間配信数 |
---|---|---|---|
ライトプラン | 1,287円 | 1,000件 | 1,000通 |
ベーシックプラン | 2,860円 | 6,000件 | 50,000通 |
ブロンズプラン | 4,290円 | 10,000件 | 100,000通 |
さぶみっと!メール配信 でコストを抑えるポイント
イベントやセミナー情報を積極的にバックナンバーとして公開し、メルマガを販促ツールだけでなく情報発信メディアとして活用する
このように一石二鳥の使い方をすると、広告費の節約にもつながります。さらに登録アドレス数がぎりぎりの人は、ベーシックプランかブロンズプランへ余裕をもって移行することで突然の上限超過を防げます。
私の知り合いは、小さなイベントでも毎回バックナンバーを積み重ねていた結果、「あのイベント楽しそう」と後から申し込んでくれる方も増えたと話していました。メールは送って終わりではなく、資産化していくイメージを持つといいですね。
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 の料金・特徴とコストを抑えるポイント
【ブラストメール(旧ブレインメール)】
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 の主な特徴
最大の強みは、迷惑メール対策がしっかりと施されている点です。複数のIPアドレスを持つことで高い到達率を実現し、SPFやDKIMをはじめとする認証技術を完備しています。操作性の良いエディタによるメール作成や開封率・クリック率のリアルタイム分析も可能なので、初心者でも操作に困りません。
導入事例
ある学習塾が【ブラストメール(旧ブレインメール)】
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 の料金プラン
登録アドレス数に応じて段階的な料金設計になっています。公式サイトでも月額4,000円から利用できると表記されていますが、大量のアドレスを扱う場合は、それなりのコストになる点に注意しましょう。導入前に見積もりを取得しておくことが大切です。
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 でコストを抑えるポイント
API連携を活用し、手動での配信作業を減らす
ここによりスタッフの業務コストを削減できます。手間がかかるリストの更新や配信スケジュールの設定を自動化するだけでも、長期的に見ると大きなコスト削減になるでしょう。
大規模運用の場合、担当者が手動で配信スケジュールを組むのは大変でした。ですがAPI連携で全部自動化できたので、余った時間を「もっと読みやすいメールを作るための内容検討」に回せたのは大きかったと聞きます。
WiLL Mail(ウィルメール) の料金・特徴とコストを抑えるポイント
WiLL Mail(ウィルメール)
WiLL Mail(ウィルメール) の主な特徴
HTMLメールを中心に考えた設計がされているため、メールを開封した瞬間に目を引くようなビジュアルを作りやすいです。実際に使った人からは「感覚的に操作できるので、デザインツールを使うのが苦手でも問題ない」という声をよく耳にします。また毎時100万通以上の高速配信が可能なので、急なキャンペーン告知でも素早く対応できます。分析機能としてはヒートマップやクリック率分析のほか、Googleアナリティクスとの連携機能も備わっているので、メールからサイトへの遷移データも包括的に確認できるでしょう。
導入事例
株式会社ビズリーチなどの名だたる企業も導入しているとされており、実際にビジュアル性重視のキャンペーンメールを日々配信しているそうです。デザイナーと非デザイナーが共同作業しやすいという点も大きな評価ポイントと聞きます。
WiLL Mail(ウィルメール) の料金プラン
WiLL Mail(ウィルメール)
WiLL Mail(ウィルメール) でコストを抑えるポイント
こだわりすぎて作業時間が長引かないよう、あらかじめテンプレートを複数用意しておく
デザインに集中するあまり配信作業そのものの効率が落ちてしまうと、結果的に人的リソースがかさんでしまいます。テンプレート化によって運用コストを大幅に軽減できるでしょう。
あるECサイト運営者さんが、「デザイナーにひととおりのテンプレートを作ってもらって、日々の配信は担当者が文章と画像を当てはめるだけ」というフローにしたら作業時間が半減し、結果的にコストも大きく削れたと話していました。
4サービスの料金表まとめ
ここまで紹介しためる配くん
サービス名 | 主な料金プラン | 初期費用 | 月額費用 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
める配くん | める配フリー〜エンタープライズ | 8,000円(フリープランは0円) | 0円〜9,800円以上 | ステップメールやターゲット配信機能が充実 |
さぶみっと!メール配信 | ライト、ベーシック、ブロンズ | 無料 | 1,287円〜4,290円 | バックナンバー公開が可能 |
【ブラストメール(旧ブレインメール)】 | 登録アドレス数に応じた段階プラン | 要問い合わせ | 4,000円〜(アドレス数で変動) | 高い到達率とAPI連携で大規模対応 |
WiLL Mail(ウィルメール) | シンプル、プレミアム | 不要 | 4,000円〜10,000円以上 | ドラッグ&ドロップで簡単にHTMLメール作成 |
導入前に確認したいポイント
運用目的と配信数の明確化
メール配信システムを導入する際は、自社(もしくは個人事業)の目的や配信数を明確にすることが重要です。例えば、月に数回のメルマガだけで済むのか、ステップメールを複数のシナリオで運用するのかによって、選ぶプランも変わってきます。
必要な機能の取捨選択
ターゲット配信や効果測定、API連携など、多種多様な機能があるからこそ、必要なものとそうでないものをはっきり分けるのが賢い運用につながります。大規模運用ではAPI連携があるかどうかがカギとなるケースもありますし、小規模ならあまり活用しない機能にお金をかけずに済む場合もあるでしょう。
失敗しないためのコスト削減のコツ
無料プランやトライアルを活用する
多くのサービスが無料プランやトライアル期間を設けています。実際に試してみると操作感や配信のしやすさがよくわかるので、失敗を防ぎやすいです。
月間配信数やアドレス数の変動を見越す
月ごとにキャンペーンやイベントがある場合、配信数が一時的に大幅に増えることがあります。そのタイミングで無料枠を超えてしまうと、余分なコストを払う羽目になるかもしれません。余裕を持ったプラン選択を心がけることが大切です。
運用フローの事前準備
デザインテンプレートを用意したり、ステップメールのシナリオをあらかじめ決めておくなど、運用体制を整備してからサービスを導入することで、余計な手戻りを防げます。実装後に「やっぱりこの機能が要る」「こっちの機能は使わない」という状態になると、コスト管理の面でも混乱しがちです。
私も過去に配信シナリオをしっかり作らずにステップメールを走らせてしまい、途中で配信内容を大幅に変更することに。これによって、余計な工数と外注費がかかってしまったことがあります。最初の設計こそ、コスト削減の大きなカギになりますよ。
まとめ
める配くん
導入前には無料プランやトライアルを活用し、目的と機能をしっかり照らし合わせることで、後から「もっと安いプランでもよかった」「プランが足りなくなってしまった」という事態を避けられるでしょう。メール配信は長期的に取り組むほど効果が見込めるマーケティング手法なので、コストと機能のバランスを見極めながら、末長く使えるサービスを選ぶことが成功への近道です。
める配くん
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