本講座では、クエリの管理方法について学習していきます。クエリの管理方法を覚えておくだけで、誰が見ても分かり易いファイルとなることで今後の保守性が大幅に向上します。
Excelのクエリ表示方法
Excelに存在しているクエリの表示方法です。
- [データ]タブを選択します。
- [クエリと接続]をクリックします。

[クエリと接続]という項目が現れました。この中にExcelに存在している全てのクエリが表示されます。

[クエリと接続]の移動方法
[クエリと接続]の表示場所のデフォルトは右側です。気に入らない人もいると思います。その場合は、ドラッグ&ドロップで移動させることができます。
[クエリと接続]をマウスでドラッグして右に移動させます。

以下の図のように、好きな場所に移動させることができます。

左側に固定することもできます。好みの場所に配置しましょう。

クエリのコピー&ペースト
別のExcelファイルにクエリをコピー&ペーストすることができます。
元のクエリを右クリックして、[コピー]を選択して貼り付け先のExcelにペーストします。

また、以下のようにテキストとして、メモ帳等にコードを貼り付けることもできます。
クエリをグループ化して整理する
クエリが増えてくると何がなんだか分からなくなります。増えてきた場合は、なるべくグループ化して整理することをおすすめします。グループ化の方法は以下の通りです。
クエリと接続の何も無い場所で右クリックして[グループの作成]をクリックします。

クエリをまとめるグループ名を入力します。

グループ化したいクエリを右クリックして[グループへ移動]から適切なグループへ移動させます。

クエリのエクスポートとインポート
クエリを拡張子[.odc]形式でエクスポートして、自由にインポートすることができます。複数人でクエリを管理する場合には有効な方法です。
クエリを右クリックして[接続ファイルのエクスポート]をクリックしてください

クエリを拡張子[.odc]形式で保存します。好きな場所に保存しましょう。

クエリをインポートします。
- [データ]タブの[既存の接続]をクリックします。
- ブック内、ネットワーク上、コンピュータ上、の3つのカテゴリーから自動的に拡張子[.odc]形式のファイルを検索してくれます。

ステップを見やすくしてメンテナンス性を高める
後々のメンテナンスを考慮してステップ名やクエリ名を分かり易くしておきましょう。

ステップ名を右クリックして、[名前の変更]をクリックします。するとステップ名を変更することができます。分かり易い表記にしておきましょう。

名称変更だけでは物足りない場合は、説明文を追加しておきましょう。

ステップを右クリックして、[プロパティ]を選択してください

ステップの説明が入力できる画面が表示されるので、説明文を入力してください。

ステップの上にマウスカーソルを合わせると、説明文が表示されます。これで後々の保守が楽になりますね。

さらに、コードの中にも説明文が入力されるので物凄い分かり易くなります。

パワークエリ学習コンテンツ
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第1回PowerQuery講座|パワークエリとは?何ができる?どう起動する?
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第2回PowerQuery講座|パワークエリのデータソースの取り込み方法をデータ形式毎に解説
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第3回PowerQuery講座|パワークエリの『列』操作
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第4回PowerQuery講座|パワークエリの『行』操作
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第5回PowerQuery講座|文字を整えて(テキストクレンジング)パワークエリで扱いやすいようにする。
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第6回PowerQuery講座|パワークエリの数字計算(四則演算、四捨五入、切り上げ、切り捨て)
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第7回PowerQuery講座|パワークエリの統計関数やグループ化機能を使った列の集計方法
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第8回PowerQuery講座|パワークエリの時間を表すデータ型と時間を使った計算
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第9回PowerQuery講座|パワークエリの様々な条件判断
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第10回PowerQuery講座|パワークエリで行と列を入れ替える(列のピボット解除、列のピボット)
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第11回PowerQuery講座|パワークエリにおけるクエリの管理方法
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