【徹底解説】パワークエリで行操作をマスター!フィルター・保持・削除テクニックと練習用エクセルで実践学習(4/11)

Excelのパワークエリを活用することで、データの整理や加工が効率的に行えます。この徹底解説では、パワークエリで行操作をマスターするためのフィルター、保持、削除テクニックを学びます。練習用エクセルファイルをダウンロードして実際に操作を試しながら、パワークエリの機能を習得しましょう。これを読み終わるころには、あなたもExcelの行操作エキスパートに一歩近づいていることでしょう。

パワークエリのマスターへの道を切り拓く、全11講座を用意しました!こちらは、その第4回目の講座になります。ぜひ、他の講座も楽しみながらスキルアップを目指してくださいね 他の講座を見るにはこちら

目次

フィルターによる行の選択

練習用エクセルのダウンロード

説明で利用するエクセルファイルをダウンロードして実際に操作をしてみましょう。

テキストのフィルター

フィルターで必要な項目を選択します。

検証データの「銘柄」の右上の▽を押下します。

初期の状態だと全ての項目にチェックが入っていますので以下の手順で必要な項目を選択しなおします。

  1. 一旦(すべて選択)のチェックを外す。
  2. 必要な項目を選択します。

上記で選択した項目のみが表示れるようになりました。フィルターを行ったステップが増えている点がポイントです。追加されたステップを削除すると選択する前の状態に戻ります。

コードを確認します。

Table.SelectRows関数の引数として先ほどチェックした2項目が指定されています。

= Table.SelectRows(変更された型, each ([銘柄] = "くら寿司" or [銘柄] = "すかいらーくホールディングス"))

数値のフィルター

数値を指定することで行のフィルターをかけます。検証データの「項番」の右上の▽を押下します。

  1. 数値フィルターを選択します。
  2. 指定の値より大きい…をクリックします。

行の値を指定することができます。下図の場合だと501以上799以下を指定しています。

上記で数値の範囲(501~799)のみが表示れるようになりました。フィルターを行ったステップが増えている点がポイントです。追加されたステップを削除すると選択する前の状態に戻ります。

コードを確認します。

Table.SelectRows関数の引数として先ほど指定した数値の範囲が指定されています。

= Table.SelectRows(変更された型, each [項番] > 500 and [項番] < 800)

行の保持

行の保持を行うと残したい条件の行のみを表示させることが可能です。行の削除の逆のことですね。

練習用エクセルのダウンロード

説明で利用するエクセルファイルをダウンロードして実際に操作をしてみましょう。

上位の行を保持

上位から指定した行のみ残す方法を説明します。

  1. [行の保持]を選択します。
  2. [上位の行を保持]をクリックします。

保持する行の数を入力します。下図の場合は上位2行が表示されます。

上位2行のみ保持されました。逆を考えると3行以下が削除されています。

使われている関数

FirstN

以下式の意味としては、上位2行を保持

= Table.FirstN(変更された型,2)

行の範囲の保持

指定した行の範囲のみ残す方法を説明します。

  1. [行の保持]を選択します。
  2. [行の範囲の保持]をクリックします。

保持する行の数の範囲を入力します。下図の場合は3行目から2行が表示されます。

指定した行の範囲のみ保持されました。

使われている関数

Range

以下式の意味としては、3行目から2行を保持(1行目が’0’なので3行目が’2’となっています。)

= Table.Range(変更された型,2,2)

重複行の保持

重複した行のみ残す方法を説明します。

対象の列を選択します。下図の場合だと「銘柄」列です。選択した列は緑色になります。

  1. [行の保持]を選択します。
  2. [重複の保持]をクリックします。

重複した行のみ保持されました。

エラー行の保持

エラー行のみ残す方法を説明します。

対象の列を選択します。下図の場合だと「計算式」列です。選択した列は緑色になります。

  1. [行の保持]を選択します。
  2. [エラーの保持]をクリックします。

3行目にErrorが出ています。

エラー行のみ保持されました。

使われている関数

SelectRowsWithErrors

以下式の意味は、「計算式列でエラーが出ている行を保持する」です。

= Table.SelectRowsWithErrors(変更された型, {"計算式"})

行の削除

続いて行の削除を見ていきます。

練習用エクセルのダウンロード

説明で利用するエクセルファイルをダウンロードして実際に操作をしてみましょう。

上位の行を削除

上位から指定した行数分を削除する方法を説明します。

  1. [行の削除]を選択します。
  2. [上位の行を削除]をクリックします。

削除する上位の行数を入力します。下図の場合は上位2行が削除されます。

上位2行のみ削除されました。

使われている関数

Skip

以下式の意味としては、上位2行を削除

= Table.Skip(変更された型,2)

代替行の削除

削除よ保持を繰り返す方法を説明します。

  1. [行の削除]を選択します。
  2. [代替行の削除]をクリックします。
削除する最初の行削除→保持→削除→保持の繰り返しが始まる行番号を指定します。
削除する行の数繰り返しとなる削除される行の数を指定します。
保持する行の数繰り返しとなる保持される行の数を指定します。

上記の場合以下のようになります。2行目から削除が開始され、2行削除→2行保持の繰り返しが最終行まで続きます。

使われている関数

AlternateRows

以下式の意味としては、2行目から削除が開始され、2行削除→2行保持の繰り返し

= Table.AlternateRows(変更された型,1,2,2)

重複行の削除

重複した行を削除する方法を説明します。

対象の列を選択します。下図の場合だと「銘柄」列です。選択した列は緑色になります。

  1. [行の削除]を選択します。
  2. [重複の削除]をクリックします。

重複した行のみ削除されました。

使われている関数

Distinct

以下式の意味としては、「銘柄」列で重複している行を削除するという意味です。

= Table.Distinct(変更された型, {"銘柄"})

空白行の削除

空白の行を削除する方法を説明します。

全ての列で空白(null)となっている行が対象です。下記の場合では4行目と12行目が削除対象の行です。

  1. [行の削除]を選択します。
  2. [空白行の削除]をクリックします。

空白行のみ削除されました。

エラー行の削除

エラー行を削除する方法を説明します。

エラーが存在している対象の列を選択します。下図の場合だと「計算式」列です。選択した列は緑色になります。

  1. [行の削除]を選択します。
  2. [エラーの削除]をクリックします。

エラー行が削除されました。

使われている関数

RemoveRowsWithErrors

以下式の意味は、「計算式」列でエラーが出ている行を削除するということです。

= Table.RemoveRowsWithErrors(変更された型, {"計算式"})

パワークエリ学習コンテンツ

全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。

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