パソコンを使っていると「セキュリティソフトは何を入れればいいのか」と迷う瞬間があるかもしれません。特に「TotalAV」を使った経験があり、後になって「本当にウイルス扱いされていないのかな?」と不安になった方は多いようです。この記事では、過去にTotalAVを利用したときの疑問点やアンインストール方法、さらに安全を確保するための具体的なステップについて、実体験を交えながらまとめています。
TotalAVをめぐるウイルス疑惑と実態
「TotalAV」と聞くと、一部のセキュリティベンダーでPUP(Potentially Unwanted Program)として扱われるという話を耳にすることがあります。私もかつてはTotalAVを試してみたものの、周りで「あれは広告が多い」「解約がちょっと面倒」などの声を聞いて不安に思ったことがありました。ここでは、TotalAVが具体的にどのような評価を受けているのか、その根拠やポイントをわかりやすく整理してみます。
PUPとしての認識
「PUP」とは、利用者に明確な悪影響を与える悪意あるウイルスというよりも、「潜在的に望ましくない動作をする可能性があるソフトウェア」のことを指します。TotalAVの場合、以下のような理由でPUP扱いされることがあるようです。
広告や購入促進が多い
セットアップやスキャン完了後に追加契約を迫る通知が頻繁に表示されたり、アップグレードを推奨するポップアップがやたらと出ることがあります。私が以前試したときも、スキャン後に「さらにディープスキャンを行うには有料プランへの切り替えが必要」といったメッセージが目立ち、少し戸惑いました。
解約の手続きが複雑
ウェブ上の口コミやレビューサイトなどを見ると、「サブスクリプションを解約するために問い合わせメールを何度も送らなくてはならなかった」などの声がいくつか見られます。ただし、これらはサービス面での評価にすぎないケースもあり、即座にウイルス判定をするほどの深刻なものではなさそうです。
Windows Defenderオフラインスキャンと複数ツール活用
「TotalAVをアンインストールしたけど、本当にPC内に残骸やウイルスがないのか気になる…」という方もいるかもしれません。私も実はアンインストール後に「本当に大丈夫かな?」と不安になり、Windows Defenderオフラインスキャンを試してみたことがあります。結果的に何も検出されず、気持ちが楽になりましたが、ここではその手順や追加ツールの活用方法をご紹介します。
Windows Defenderだけで大丈夫?
Windows Defenderは、Windows10以降のOSに標準搭載されているセキュリティソフトで、最近のアップデートにより検出率も向上していると言われています。私の場合、TotalAVをアンインストールした直後にWindows Defenderでオフラインスキャンを実行し、結果は「脅威なし」。それだけでかなり安心感がありました。
オフラインスキャンのメリット
Windows Defenderのオフラインスキャンは、PCを再起動してシステムが立ち上がる前にスキャンをするため、通常の起動時にはロックされていて消せないファイルも検出・対処できるという利点があります。マルウェアが常駐していても、そのプログラムが動く前に処理できるため、検出率が高まるのです。
MalwarebytesやAdwCleanerの活用
「Windows Defenderのスキャンだけでは心配」というときに頼りになるのが、他社製のセキュリティツールです。代表的なのは、MalwarebytesやAdwCleaner。私も何度かMalwarebytesをインストールして、追加スキャンを行った経験があります。操作自体はシンプルで、スキャンボタンをクリックすれば数分から数十分の間にシステム全体をチェックしてくれます。
複数のツールを使うことで、もしWindows Defenderが見落とすような潜在的脅威があっても、別のセキュリティエンジンが見つけてくれる可能性があります。ただし、複数の常駐型ウイルス対策ソフトを同時に動かすと、競合してパフォーマンスが落ちたり不具合が起こることもあるので、一時的に導入してスキャンだけ行い、必要がなければアンインストールするという使い方が理想です。

私自身、昔は色々なセキュリティソフトを常駐させていてパソコンの動作が重くなった経験があります。特にスキャンのタイミングが重なると、CPU使用率が跳ね上がることも多かったです。今は必要なツールを都度使い分けるのがベストという結論に至りました。
アンインストールと残骸ファイルの対処
TotalAVの利用をやめることに決めた場合や、すでにアンインストールしたけど「本当にキレイに削除できているのかな?」と心配になることはあるかもしれません。私も以前、アンインストールしたはずなのにレジストリやフォルダに残骸が残っていた経験がありました。そんなときに便利なのが、アンインストール支援ツールや、公式のアンインストールツールの活用です。
基本的なアンインストール手順
通常は、Windowsの「設定」→「アプリ」からTotalAVを選択し、「アンインストール」ボタンをクリックすれば大半のファイルは削除されます。ただし、稀に一部ファイルやレジストリエントリが残ることがあります。これらが残っていると、システムに悪影響を及ぼすことは少ないものの、気分的にはスッキリしないかもしれません。
Revo Uninstallerの使い方
Revo Uninstallerは、通常のアンインストールプロセスだけでは削除しきれないファイルを丁寧に洗い出して、レジストリや隠しファイルまで確認し、残骸を消し去ってくれる便利なソフトです。使い方は以下のような流れになります。
1. Revo Uninstallerを公式サイトからダウンロードし、インストール。
2. 起動後、削除したいソフト(例:TotalAV)を選択して「アンインストール」を実行。
3. 指示に従って通常のアンインストールが完了したら、Revo Uninstallerが残りのファイルやレジストリをスキャン。
4. 見つかったファイルやエントリがあれば、一括または選択して削除。
こうして「本当にキレイに削除できているのか」という不安を一掃できます。私が過去にRevo Uninstallerを使ったときも、通常のアンインストールでは消えなかったフォルダやレジストリキーがいくつか検出され、かなり安心できました。
表で見るセキュリティツール比較
「TotalAV以外にどんなソフトを使えばいいか迷う」という方のために、代表的なセキュリティツールを比較した簡単な表を用意しました。インストールして常駐させるタイプだけでなく、オンラインスキャナやオンデマンドスキャン専用ツールも混在させています。
ソフト名 | 特徴 | 利用スタイル | 評価 |
---|---|---|---|
Windows Defender | 標準搭載・最近の検出率向上 | 常駐型 | PC初心者でも扱いやすい |
Malwarebytes | マルウェア検出に強い | 有料版は常駐可、無料版はオンデマンドスキャン | 広告なし、シンプルなUI |
AdwCleaner | PUPやアドウェア専用スキャナ | オンデマンドスキャン | 軽量で広告を削除 |
ESETオンラインスキャナ | インストール不要で手軽 | オンラインスキャン | 深いスキャンが可能 |
TotalAV | 多機能だがアップセル広告が多い | 常駐型 | PUPとして扱われる場合あり |
PCを初期化するほどではない? その判断基準
「もしTotalAVがウイルスだったら大変だから、初期化しないとダメ?」と心配になることもあるでしょう。私自身、過去に怪しいソフトを入れてしまったかも…という思い込みから、データをバックアップしてOSの再インストールをしたことがありました。結果的に「そこまでする必要はなかったかも」と思ったのも事実です。では、初期化の判断基準はどこにあるのでしょうか。
ウイルス感染が疑われる症状
例えば以下のような症状が出た場合は、ウイルス感染を強く疑い、初期化を検討する材料になるかもしれません。
動作が極端に遅くなる
もちろん単純にソフトウェアのアップデートやCPU負荷が高い場合もありますが、明らかに常駐している未知のプロセスが原因で負荷が高いようなら要注意です。
不要なポップアップが頻繁に表示される
ブラウザを開いていないのに広告が表示されるなど、通常は考えられない挙動が続く場合は悪質なマルウェアの可能性があります。
設定やファイルに勝手に変更が加えられる
レジストリの改ざん、システム設定の変更などが意図せず行われている痕跡がある場合も危険度が高いです。
これらのケースが当てはまらず、Windows Defenderやほかのツールでスキャンしても何も検出されないのであれば、大掛かりな初期化までは不要と考えるのが一般的です。
TotalAVの残骸が心配なときの一時的な対処方法
どうしても気になる場合や、念には念を入れてPCをクリーンな状態にしたいときには、「セーフモード」でのフォルダ確認や、レジストリエディタを使った手動検索も一つの手です。ただし、操作を誤るとシステムが不安定になるリスクもあるため、あまり慣れていない方にはおすすめしません。私も以前、レジストリを削除しすぎて起動時にエラーが出るようになった経験があり、ビクビクしながら修復作業をした記憶があります。
そんなリスクを回避する意味でも、Revo Uninstallerや公式アンインストールツールを使うのがベストな方法と言えそうです。どうしても手動で調べたい場合は、事前に復元ポイントを作成しておくなど、万が一に備えた対策を取ってから行うことをおすすめします。
よくある疑問へのまとめ
ここまで、TotalAVが本当にウイルスなのかどうか、アンインストールしても大丈夫なのか、そして追加のセキュリティソフトは必要なのかなど、さまざまな視点で解説してきました。最後に、この記事全体のポイントを簡単にまとめてみましょう。
1. TotalAVはあくまでPUP扱い
実際に悪意あるマルウェアとして検出されるケースは少なく、広告の多さや解約の複雑さなどが原因でPUP認定されていることが主な理由です。
2. Windows Defenderオフラインスキャンで大半は安心
Windows Defenderの機能だけでも十分な保護性能があり、オフラインスキャンを使うことで潜在的な脅威を見つけやすくなります。もし心配なら複数ツールを併用し、二重三重にチェックすると安心度が高まります。
3. 残骸対策にはアンインストールツールが有効
Revo Uninstallerなどのツールを使うことで、TotalAVが残したファイルやレジストリエントリをキレイに削除できます。これで「何か残っているのでは?」という不安を払拭できます。
4. 初期化は最終手段
よほど悪質なマルウェアに感染している兆候がない限り、OSの再インストールや初期化は必要ないケースがほとんどです。自分のPCの状態を見極め、必要以上に怖がらずに対処しましょう。
5. セキュリティソフトは使い分けが大切
常駐型はWindows Defenderやお好みの有料ソフトをメインにし、サブでオンラインスキャナやMalwarebytesをオンデマンド的に利用すると効率よくPCを守れます。特に複数ソフトの常駐は競合の原因にもなりやすいので注意が必要です。



私自身もいくつかのセキュリティソフトを試してきましたが、今はWindows Defenderをメインに、月に1度ぐらいMalwarebytesやAdwCleanerを起動してスキャンするスタイルに落ち着いています。これまで特別なトラブルもなく、パソコンの動作も快適です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。TotalAVは確かに一部のセキュリティ企業からPUPとして扱われ、広告が多い・解約が面倒などのマイナスイメージもあります。しかし、だからといってすぐにウイルス確定と断じる必要はなさそうです。Windows DefenderやMalwarebytesでスキャンして問題が検出されなければ、PCに深刻な影響を与えるリスクは低いと考えられます。気になる場合はアンインストール支援ツールで完全に削除したり、定期的に追加スキャンを実施することで、より安心してパソコンを使い続けられるでしょう。もし今後、怪しい動作やマルウェア感染が疑われるときは、早めにバックアップをとり、必要に応じてOSの初期化を検討してみてください。自分に合ったセキュリティ対策を見極め、快適なPCライフを送りましょう。
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