Windows 11にアップグレードしたら、日付を自分好みの形式に変えようと思って設定を探したのに、思った以上に場所が見つからず戸惑った経験はありませんか。実は私も、以前のWindows 10のやり方に慣れていたため、すぐに変更できず困ってしまいました。そこで今回は、Windows 11で日付の区切りをスラッシュからダッシュに変える手順と、日付のフォーマット全体をカスタマイズする方法を詳しくご紹介します。
Windows 11における日付表示の基本
Windows 11は、従来のWindows 10と比べて設定アプリのレイアウトやデザインが大きく変わりました。これにより、日付や時刻、言語設定などの変更方法が少しわかりにくくなったと感じる方も多いかもしれません。実は私も以前、社内で複数台のPCを一斉にWindows 11へアップデートした際、日付表示をmm-dd-yyyy形式にそろえようとして少し手間取ったことがありました。ここでは、そのときの経験を踏まえて、なぜ区切り記号やフォーマットを変えたいのに変更箇所が見つからないのか、そして実際にどこを触ればスムーズにカスタマイズできるのかを解説します。
Windows 10との設定画面の違い
Windows 10までは、コントロール パネルの「地域」オプション、または設定アプリの「時刻と言語」メニューから比較的簡単にアクセスできる印象でした。しかし、Windows 11では、設定アプリのインターフェースが大幅にリニューアルされ、設定項目がカテゴリーごとに分散しているため、従来どこにあったかを覚えていても、同じ場所を探すだけでは見つからないケースがあります。
よくある「見つからない」トラブル
探している設定が見当たらないとき、多くの場合はコントロール パネルのほうを確認すれば解決できることがあります。Windows 11では設定アプリとコントロール パネルの機能が混在しており、すべてが設定アプリに完全移行していないのが原因の一つです。
日付区切り記号をスラッシュからダッシュへ変更する方法
では早速、具体的な手順を見ていきましょう。ここでは、代表的な2つのやり方を紹介します。
方法1：コントロール パネルからの設定変更
昔ながらの方法ですが、結果的にこちらが確実で分かりやすいケースが多いです。
手順の流れ
1. Windows 11のタスクバーにある検索ボックス（またはスタートメニュー）から「コントロール パネル」を開きます。
2. コントロール パネル内の「地域」を選択します。
3. 画面右下やタブ上にある「追加の設定」をクリックすると、「形式をカスタマイズ」というウィンドウが開きます。
4. 「日付」タブを選択し、「短い日付」の項目を探してください。
5. その欄で区切り記号を「/」から「-」に書き換えつつ、好みの並び順（例えばmm-dd-yyyyなど）に変更します。
6. 最後に「適用」→「OK」で完了です。
具体例のフォーマット設定
ここでは、スラッシュをダッシュに変えたうえで、月・日・年の順序を変更する例を紹介します。短い日付の欄に下記のように入力してください。
mm-dd-yyyy
これで、「04/25/2025」のように表示されていた日付が、「04-25-2025」のようにダッシュ区切りで表示されるようになります。日本語環境であっても、英語圏風の日付表示にすることが可能です。
方法2：Windows 11の設定アプリから変更
Windows 11の設定アプリでも日付や時刻に関するカスタマイズはできます。ですが、地域や言語が多言語に渡って設定されていたり、バージョンによってはオプションが見つからない場合もあるので注意が必要です。
手順の流れ
1. スタートメニューから「設定」を開き、「時刻と言語」を選びます。
2. 「言語と地域」もしくは「地域の形式」の項目を確認します。
3. 「形式を変更」や「日付形式を変更」というリンクが表示されていればクリックします。
4. 表示される項目の中で、短い日付や長い日付の区切り記号を変更できる欄があれば、そこで「/」から「-」へと書き換え、mm-dd-yyyyのようにお好みで並び替えます。
5. 設定が終わったら、変更を保存します。
私は初めてWindows 11に触れたとき、設定アプリだけで完了しようとして相当探し回りました。結局はコントロール パネルを開いてすぐ解決したのですが、最初から知っていれば時間を大幅に節約できたと思います。
日付フォーマット変更の応用と注意点
スラッシュからダッシュへ変える方法だけでなく、日付をより自由にカスタマイズするテクニックがあります。たとえば、年の表示を2桁にするか4桁にするか、日や月を省略するかどうかなど、細かい指定が可能です。
日付フォーマットの主な構成要素
M・MM・MMM・MMMM
MまたはMMで月を数字で表し、MMMやMMMMで月名をアルファベットまたは省略形で表すケースがあります。日本語環境ではあまり使いませんが、英語環境などでカレンダーの月名を表示したい場合に活用できます。
d・dd
dまたはddで日付を数字で表します。dだけだと1桁のときに前ゼロが付きませんが、ddだと常に2桁で表示されます。
y・yy・yyyy
yやyyは年の下2桁、yyyyは西暦4桁で表すのが一般的です。令和などの和暦を使う設定にしている場合は、独自のパターンが存在することがあります。
カスタマイズ時のよくあるミス
設定でMやdなど、大文字小文字を間違えると思うような表示にならないことがあります。例えば、mmとMMは月を示すのか分や秒を示すのかで混乱する方がいるかもしれませんが、Windowsの日付フォーマットではmmが月を表すため、初めて変更する際にはしっかり確認しましょう。
設定が反映されない場合の対処法
実際に設定を変更しても、なぜかタスクバーや一部アプリで反映されない場合があります。これは、アプリ側が独自の形式で日付を管理しているか、Windows自体のキャッシュや言語設定が複雑になっている可能性が考えられます。
コントロール パネルの地域設定を再確認
設定アプリだけでカスタマイズしていてうまくいかないときは、改めてコントロール パネルの地域設定を確認してみてください。Windows 11では、意外にも旧来のコントロール パネルの設定が優先されるケースが見受けられます。
PC再起動やサインアウト・サインイン
設定が即時に反映されないときは、一度サインアウトして再度サインイン、またはPCを再起動してみるのも手です。特に大きく言語設定をいじった場合には、再ログインが必要な場合があります。
具体的手順一覧表
ここで、今回解説した操作方法を表でまとめてみます。自分がどこで変更すべきか一目でわかるようにしておくと、社内全体でPCを管理する際などに役立ちます。
| 設定方法 | 手順 | 備考 |
|---|---|---|
| コントロール パネル |
1. 検索ボックスから「コントロール パネル」を開く 2. 「地域」をクリック 3. 「追加の設定」→「日付」タブ 4. 短い日付をmm-dd-yyyyなどに変更 5. 「適用」→「OK」 |
最も確実。Windows 10での操作に慣れている人向け |
| 設定アプリ |
1. 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」 2. 「地域の形式」で「形式を変更」 3. 日付形式を「-」区切りに書き換える 4. 「短い日付」や「長い日付」をmm-dd-yyyyなどに変更 |
インターフェースは新しいが、項目が見つからない場合あり |
| アプリ独自設定 | (例)Office製品の場合は「オプション」→「言語設定」などで独自の書式指定が可能 | アプリ側で優先されるケースがあるため要確認 |
実務で役立つカスタマイズ例
私が実際に会社で運用した際に便利だと感じた設定例を挙げます。たとえば、北米のチームとやり取りする際にmm-dd-yyyy形式にそろえておけば、ファイルの日付管理やミーティング日程の共有時に混乱が減りました。また、日本の取引先向けにはyyyy-mm-dd形式を使うことで、年を先頭に置くISO形式に近い日付表示が可能になり、後からデータを並べ替えるときにスムーズです。
複数の言語パックがインストールされている場合
海外出張やリモートワークなど、多言語環境でWindowsを使うときは、地域設定が複数適用されているケースがあります。例えば、表示言語は英語にしているが、地域は日本を選択しているという状態です。このようなとき、システムは一部を英語表記にしつつ、通貨や日付の区切り、時刻の表記などは日本標準にしている場合もあります。もしダッシュ区切りが反映されないときは、「どの言語設定が優先になっているのか」を見直してみてください。
さらに上級者向け：レジストリ編集
通常の操作では問題ありませんが、Windowsのレジストリを直接いじることでより細かな制御も可能です。ただし、誤った変更はシステムに悪影響を与える恐れがあるため、基本的には推奨されません。万が一レジストリを扱う場合は、バックアップを取ってから行いましょう。
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\International などのキーに、短い日付形式を示すsShortDateというエントリが存在します。ここを直接編集して再起動すると反映されることがあります。
まとめ：Windows 11での日付表示を使いこなそう
Windows 11はUIが洗練される一方で、慣れ親しんだ設定がすぐに見つからないという戸惑いも生じやすいOSです。特に日付の区切り記号やフォーマットは、ビジネス上の資料やファイル管理などで意外に目にする機会が多いので、早めに自分好みに調整しておくと日常業務の効率がアップします。
日付カスタマイズはほんの一例ですが、Windows 11では他にも多くの項目がコントロール パネルと設定アプリで重複しています。今後もどちらが主流になるかはわかりませんが、柔軟に行き来して設定を見つける知識を持っておけば、スムーズに作業できるはずです。
私は仕事柄、PCの管理を一手に任されていますが、新しいOSに移行するたびに「どこから設定するんだっけ？」と探し回ることが少なくありません。ちょっとした操作で悩まずに済むよう、今回の情報がお役に立てば幸いです。
今後の展望とアドバイス
Windows 11はまだアップデートを重ねている最中であり、今後のバージョンによっては設定アプリがさらに充実し、コントロール パネルに依存しなくても良くなる可能性があります。マイクロソフトの動向を追いながら、必要に応じて都度最新の方法をチェックしておくと安心です。
また、組織やチーム全体で同じ日付表記に統一したい場合は、グループポリシーや管理ツールを活用するのも一つの方法です。ただし、全社的なポリシー設定には管理者権限が必要になるので、導入前にIT部門などと相談のうえ進めることをおすすめします。
最後に
スラッシュからダッシュへの切り替えは、言語設定や地域設定に強く依存します。思い通りの形式に変わらないからといって焦らず、まずはコントロール パネルと設定アプリ両方のオプションを確認することが肝心です。ぜひあなたのWindows 11環境でも日付表示をカスタマイズして、毎日をちょっと快適にしてみてください。
私の知人はISO形式(yyyy-mm-dd)を使うようにしてから、ファイル名の管理が格段に楽になったそうです。もし自分に合ったフォーマットを見つけられたら、ぜひ実践してみてくださいね。
以上が、Windows 11で日付区切り記号をスラッシュからダッシュに変更し、さらにフォーマットを自由自在にカスタマイズする方法のすべてです。慣れてしまえば操作は簡単なので、ぜひ色々試してみてください。
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