Windows 11 で「System updates are under way(システム更新を実行しています。PC の電源を切らず、接続を維持してください)」という英語画面のまま数時間止まり、任意のドライバー更新(Lenovo Legion など)後にまったく進まない…。この状態は、基本的には“待っていれば直る”ケースではありません。本記事では、6時間以上止まってしまった場合に安全に電源を落とし、Windows 回復環境から修復する具体的な手順と、再発防止のコツを詳しく解説します。
症状の整理:任意ドライバー更新後に Windows 11 が進まない
今回のケースは、次のような状況を想定しています。
- Windows Update の「任意の更新」で、Legion 関連などのドライバーを2件適用した
- 再起動後、青または黒背景の画面に
System updates are under way.
Please keep your computer on and plugged in.
(システム更新を実行しています。PC の電源を切らず、接続を維持してください)
と表示されたまま進まない - 6時間以上経過しても、進行バーやパーセンテージ表示が変化しない
このような状態は、ドライバー更新が原因で Windows の起動処理がうまく完了できず、内部的なループやフリーズ状態に陥っている可能性が高いです。通常の Windows 更新やドライバー更新では、ここまで長時間かかることはまずありません。
どのくらい待てば「異常」と判断すべきか
「本当に止まっているのか、それとも時間がかかっているだけなのか」が分からず、電源を切る決断ができない方も多いと思います。おおよその目安を表にまとめると、次のようになります。
| 状況 | 想定される所要時間の目安 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 通常の累積更新(Windows Update) | 10〜60分程度 | 機種やストレージ速度で変動するが、1〜2時間以上はやや長い |
| ドライバー更新(任意の更新含む) | 数秒〜10分程度 | 再起動を含めても、30分を超えることはまれ |
| 機能更新(22H2→23H2 など大型アップデート) | 30分〜2時間程度 | 複数回再起動を伴うが、それでも3時間超は長め |
| 6時間以上「System updates are under way」のまま | 明らかに異常 | 待っても改善は見込めないため、修復作業に移行するべき段階 |
特に今回はドライバー(任意の更新)適用後という前提のため、6時間経っても画面が変わらない場合は「処理がフリーズしている」と判断して構いません。
電源を切っても大丈夫?ハードウェアへの影響について
多くの方が不安に感じるのが、「この状態で電源を切っても PC が壊れないか?」という点だと思います。
ここで重要なのは、どの種類の更新が進行中かです。
- Windows 上の通常の更新/ドライバー更新
→ 途中で固まってしまった場合、長押しによる強制シャットダウンでハードウェアが壊れることは通常ありません。 - BIOS/UEFI・組み込みコントローラーのファームウェア更新
→ メーカー独自の画面(Lenovo のロゴ+ファームウェア更新バーなど)が表示されている場合は、電源断が致命的になる危険があります。
今回のように、Windows の青系または黒系の画面で「System updates are under way」と表示されているケースは、Windows 側の処理と考えられます。そのため、6時間以上まったく進行しないのであれば、強制シャットダウンに踏み切って OKです。
ただし、以下の点だけ確認しておきましょう。
- AC アダプターは接続した状態で作業する(途中でバッテリー切れにならないように)
- 本体が異常に熱くなっている場合は、いったん数分冷ましてから再度作業を行う
- 周辺機器(USB メモリ、外付け HDD、プリンター、ゲームコントローラー等)は取り外しておく
まず行うこと:Windows 回復環境(WinRE)に入る
復旧のスタート地点は、Windows 回復環境(WinRE)へ入ることです。ここから「スタートアップ修復」や「システムの復元」など、起動トラブル用のメニューにアクセスできます。
強制シャットダウンと強制再起動の手順
- 強制シャットダウン
PC の電源ボタンを5〜10秒程度長押しし、画面が完全に消えるまで押し続けます。 - 電源を入れ直す
再度電源ボタンを押して起動します。
メーカーのロゴ(Lenovo / Legion / ASUS / Dell など)が出て、Windows のロゴや回転する点(スピンドット)が表示されたら… - 再び強制シャットダウン
そのタイミングで再度電源ボタンを5〜10秒長押しし、電源を切ります。 - 2〜3回繰り返す
上記の「起動 → Windows ロゴ/点が回り始める → 強制シャットダウン」という流れを2回行い、3回目の起動で Windows が自動的に「自動修復」を開始し、Windows 回復環境(WinRE)が起動します。
うまくいくと、
- 「自動修復を準備しています」
- 「PC を診断しています」
- 「オプションの選択」画面(続行/シャットダウン/トラブルシューティング)
といった画面が順に表示されます。この「オプションの選択」画面まで行ければ、ひとまず第一関門はクリアです。
注意:BitLocker が有効な PC の場合、回復環境やセーフモードに入る途中で回復キーの入力を求められることがあります。事前に
- Microsoft アカウントの管理画面
- 紙に印刷した BitLocker 回復キー
などを用意しておくと安心です。
回復環境で行う修復メニューのおすすめ順
Windows 回復環境(WinRE)では、様々な修復メニューが用意されていますが、いきなり重いリセットを行うのではなく、軽いものから順番に試すのが基本です。おすすめの順番と内容を表にまとめます。
| 優先度 | メニュー | 主な目的 | データへの影響 |
|---|---|---|---|
| 1 | スタートアップ修復 | 起動に必要な設定・ファイルの修復 | ユーザーデータは基本的にそのまま |
| 2 | システムの復元 | 復元ポイント作成時点の状態に戻す | アプリやドライバーは巻き戻るが、個人ファイルはそのまま |
| 3 | 更新プログラムのアンインストール | 直近の更新・ドライバー適用を取り消す | データはそのまま。更新内容のみ削除 |
| 4 | セーフモードで起動 | 最小構成で起動し、不具合ドライバーを削除・ロールバック | 操作次第。ドライバー削除のみならデータは保持 |
| 5 | コマンド(SFC/DISM/CHKDSK)で修復 | システムファイル・イメージ・ディスクの整合性を修正 | 通常はデータ保持。ただし CHKDSK は不良セクタ修復等で時間がかかる |
スタートアップ修復を実行する
まずは一番影響の少ないスタートアップ修復から試します。
- 「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」をクリック
- 「スタートアップ修復」を選択
- 対象の Windows 11 を選び、画面の指示に従う
スタートアップ修復は、起動に必要な設定・ブート領域などを自動的に検査し、問題があれば修復を試みます。完了後、自動で再起動が行われますので、一度通常起動できるかを確認しましょう。
システムの復元でドライバー導入前に戻す
スタートアップ修復で直らない場合、次はシステムの復元です。
任意のドライバー更新を適用する前に復元ポイントが作成されていれば、ドライバー導入前の状態まで巻き戻すことができます。
- 「詳細オプション」画面から「システムの復元」を選択
- 対象の Windows を選ぶと、「システムの復元」ウィザードが表示される
- 一覧から、ドライバー更新前の日付の復元ポイントを選択
- 内容を確認し、「完了」をクリックして復元を実行
システムの復元では、
- システムファイル
- レジストリ
- インストール済みのアプリやドライバーの状態
が復元ポイント作成時点に戻ります。一方で、
- ドキュメント、デスクトップ上のファイル、写真、動画などの個人データはそのまま
というのが基本的な仕様です。(とはいえ、念のため重要データは定期的にバックアップしておくことを強くおすすめします。)
更新プログラムのアンインストールで巻き戻す
復元ポイントがない場合や、システムの復元でも改善しない場合は、更新プログラムのアンインストールを試します。任意のドライバー更新や品質更新が原因であれば、ここで解消できるケースがあります。
- 「詳細オプション」画面から「更新プログラムのアンインストール」を選択
- 「最新の品質更新プログラムをアンインストール」または
「最新の機能更新プログラムをアンインストール」を実行 - 画面の指示に従ってアンインストールを実行
今回のように任意のドライバー更新が原因と思われる場合は、品質更新側またはドライバー権限で扱われているものが該当していることが多く、アンインストールによって起動が回復する可能性があります。
セーフモードで起動して問題のドライバーを直接対処する
スタートアップ修復や復元・アンインストールでも起動できない場合、次の一手はセーフモードです。セーフモードは、最低限のドライバーとサービスだけを読み込んで起動するモードのため、不具合ドライバーを外した状態でログインできる可能性があります。
セーフモードへの入り方
- Windows 回復環境の「詳細オプション」画面から「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」ボタンをクリック
- 再起動後、「スタートアップ設定」画面で
4)セーフモードを有効にする(または 5/6 のネットワーク付きセーフモード)を選択
(数字キー 4 または F4 キーなどで選択) - Windows 11 がセーフモードで起動したら、通常どおりサインイン
セーフモードでドライバーをロールバック/アンインストール
セーフモードに入れたら、問題となっていそうなドライバーをロールバックまたはアンインストールします。
- デバイス マネージャーを開く
スタートボタンを右クリック → 「デバイス マネージャー」。 - 直近で更新したデバイスを探す
例)- 「ディスプレイ アダプター」(GPU ドライバー)
- 「システム デバイス」
- 「ソフトウェア コンポーネント」
- Legion/Lenovo 名が付いたデバイス など
- 対象デバイスを右クリック → 「プロパティ」
- 「ドライバー」タブを開き、可能であれば
- 「ドライバーを元に戻す」(ロールバック)を実行
- または「デバイスのアンインストール」→「このデバイスのドライバー ソフトウェアを削除する」にチェック → OK
- PC を再起動し、通常モードで起動できるか確認
ロールバックやアンインストールにより、問題のドライバーを外せれば、起動トラブルが解消されることが多いです。
ディスプレイアダプター(GPU ドライバー)を削除した場合、解像度が低くなりますが、再度安定版ドライバーを手動で入れ直すことで元に戻せます。
コマンドでシステム整合性を修復する(SFC/DISM/CHKDSK)
セーフモードまたは Windows 回復環境からコマンド プロンプトを開き、システムファイルやディスクの整合性をチェックする方法です。
コマンド プロンプトの開き方
- 「詳細オプション」画面から「コマンド プロンプト」を選択
- 必要に応じて管理者アカウントのパスワードを入力
実行するコマンド例
1)システムファイルチェック(SFC)
sfc /scannow
Windows のシステムファイルをチェックし、破損があれば自動的に修復を試みます。
2)イメージの修復(DISM)
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
Windows イメージ自体の整合性を確認し、問題があれば修復します。時間がかかることがありますが、根本的な修復に繋がる重要なコマンドです。
3)ディスクチェック(CHKDSK)
chkdsk C: /f
次回起動時に C ドライブのチェックと修復を行います。再起動時に実行されるため、指示に従って再起動してください。
これらのコマンドは、ドライバー更新をきっかけに露呈したシステムファイルの破損や、ディスクの軽微な不具合を整えるのに有効です。
回復環境に入れない/インストール USB が必要な場合
まれに、強制シャットダウンを繰り返しても Windows 回復環境に入れない、あるいはブートローダーの破損が疑われるケースもあります。その場合は、別 PC を使ってWindows 11 のインストール USBを作成し、そこから起動して修復を試みます。
- 別の正常な Windows PC で、Microsoft 公式のインストールメディア作成ツールを利用し、Windows 11 インストール USBを作成
- 問題の PC に USB を挿し、電源を入れて BIOS/UEFI から USB ブートを選択
- セットアップ画面が表示されたら、「今すぐインストール」ではなく、左下の「コンピューターを修復する」をクリック
- そこから前述の
- スタートアップ修復
- システムの復元
- コマンド プロンプト
この手順はやや上級者向けですが、内蔵の回復環境がうまく起動しない場合の強力な選択肢になります。
復旧後に必ず確認したいポイント
なんとか起動が戻ったとしても、そこで終わりにしてしまうと再発リスクが残ります。復旧後に確認しておきたいポイントを整理しておきましょう。
Windows Update の履歴から原因のドライバーを特定する
- 設定 → 「Windows Update」 を開く
- 「更新の履歴」をクリック
- 「ドライバー更新プログラム」や「任意の更新」の項目を確認
- 今回のトラブル発生直前に適用したドライバー名・バージョンをメモしておく
同じドライバーが今後再び「任意の更新」として表示された場合、同じものを再適用しないようにすることが重要です。
デバイス マネージャーでドライバーの状態を確認・固定する
復旧後は、デバイス マネージャーで該当ドライバーが
- 問題なくインストールされているか
- バージョンが安定版になっているか
を確認します。
- スタートボタンを右クリック → 「デバイス マネージャー」
- 該当デバイス(GPU や Lenovo/Legion 関連など)を探す
- 右クリック → 「プロパティ」 → 「ドライバー」タブでバージョンを確認
- 問題が再発するようであれば、
- メーカー公式サイトや Legion 用ユーティリティ(Lenovo Vantage など)から推奨バージョンを確認し、手動でインストール
- うまく動作しているバージョンを控え、それ以外にむやみに更新しない
再発防止のための「任意ドライバー更新」との付き合い方
今回のようなトラブルは、特にゲーミングノートや専用機能付きノート(Legion など)で起きやすく、Windows Update が自動で提案してくるドライバーが必ずしもベストとは限らないという点がポイントです。
ドライバーの入手元の優先順位
ドライバー更新で悩まないために、次の優先順位を意識しておくと安全です。
| 優先度 | 入手先 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 高 | PC メーカー公式ツール/サポートサイト (例:Lenovo Vantage など) | 機種ごとに検証済み。独自機能との相性も考慮されている | 最優先。まずここから導入 |
| 中 | ハードウェアメーカー公式サイト (GPU メーカーなど) | 最新機能が早く手に入るが、機種固有の事情は自己責任 | 必要に応じて利用 |
| 低 | Windows Update の「任意のドライバー更新」 | 汎用的なドライバーが自動配信されるが、ノート PC 固有設計との相性問題が出る場合も | 不具合解消目的など、必要なときだけ慎重に |
不要なドライバー自動適用を避ける設定
Windows 11 では、任意のドライバー更新が自動でインストールされないように運用を工夫できます。
- 設定 → 「Windows Update」 → 「詳細オプション」
- 「任意の更新」(ドライバー更新プログラム)を開く
- ここに表示されているものは自動では適用されません。本当に必要だと判断したものだけにチェックを入れてインストールします。
「特に困っていないのであれば、ドライバーは無理に更新しない」というのも、安定運用のためには立派な戦略です。
バックアップと復元ポイントの習慣化
万が一トラブルが起きてもすぐ戻れるように、以下のような「保険」を用意しておきましょう。
- システムの保護(復元ポイント)を有効化
ドライバーや大きめのアプリをインストールする前に、手動で「復元ポイントの作成」を行う癖を付ける。 - 重要データのバックアップ
外付けドライブやクラウドストレージに、ドキュメント/写真/仕事データなどを定期的にバックアップする。 - イメージバックアップソフトの活用
余裕があれば、システムドライブ丸ごとのイメージバックアップを定期的に取っておくと、致命的なトラブルからも短時間で復旧可能です。
| 対策 | 頻度の目安 | メリット |
|---|---|---|
| 復元ポイントの作成 | 大型更新・ドライバー更新前 | システムだけをサクッと巻き戻せる |
| 重要データのバックアップ | 週1〜月1 | PC が起動しなくなってもデータを守れる |
| イメージバックアップ | OS の状態が安定しているタイミングで | トラブル時に短時間で完全復元できる |
よくある疑問 Q&A
Q. 6時間以上待った状態から電源を切ると、データは消えてしまいますか?
A. 通常、今回のようなケースではユーザーデータ(ドキュメントや写真など)がいきなり消えることはありません。ただし、更新処理が中途半端に終わることでシステムファイルが壊れている可能性はあるため、上記のスタートアップ修復やシステムの復元でシステム側を修復する必要があります。
Q. 強制シャットダウンを何度も繰り返すと、PC に悪影響はありませんか?
A. 通常利用時に頻繁に行うのはよくありませんが、今回のような異常停止状態からの復旧のために数回行う程度であれば、実用上大きな問題はありません。むしろ、6時間以上意味なく待ち続けるより、回復環境に入って早めに修復を開始した方が安全です。
Q. Legion などゲーミングノート特有の注意点はありますか?
A. ゲーミングノートは GPU や冷却制御、付加機能(キーボードイルミネーションなど)に専用ドライバーやユーティリティが多く使われています。そのため、Windows Update 提供の汎用ドライバーより、メーカー提供(Lenovo Vantage など)のドライバーを優先することが特に重要です。今回問題となったドライバーが判明している場合は、今後はそのドライバーを Windows Update 経由で入れず、メーカー推奨版に固定する運用がおすすめです。
Q. どこまで自分で試して、どこからサポートや修理を頼むべき?
A. 目安としては、
- スタートアップ修復
- システムの復元
- 更新プログラムのアンインストール
- セーフモードからのドライバー削除
- SFC/DISM/CHKDSK
まで試しても改善しない場合は、メーカーサポートや専門業者への相談を検討する段階と考えてよいでしょう。特に、物理的なストレージ故障の兆候がある場合(異音がする、CHKDSK で不良セクタ多数など)は、自力での復旧作業を続けるよりも、まずデータ保全を優先することをおすすめします。
まとめ:「6時間待つ」より「回復環境から修復」へ
任意のドライバー更新(特に Legion などの機種固有ドライバー)適用後に、Windows 11 が「System updates are under way(システム更新を実行しています)」の画面のまま6時間以上進まない状態は、明らかに異常です。「そのうち終わるだろう」と期待して待ち続けるより、次の流れで素早く対処することが重要です。
- 6時間停止は異常 → 電源ボタン長押しで強制シャットダウンを2回繰り返し、3回目の起動で回復環境(WinRE)へ
- 回復環境では、スタートアップ修復 → システムの復元 → 更新のアンインストール → セーフモード → SFC/DISM/CHKDSKの順に実施
- 復旧後は、問題のドライバーを再適用しないようにし、メーカー提供の安定版ドライバーを優先して利用する
この一連の手順と運用ルールを覚えておけば、同様のトラブルに遭遇した際にも落ち着いて対処できます。
「システム更新を実行しています」画面で何時間も不安なまま待ち続けるのではなく、異常だと判断できるラインを知り、適切な回復手順に切り替えることが、Windows 11 を安全かつ安定して使い続けるための大切なポイントです。

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