9月更新後にUSB音声がCode 10・無音・音量0になる問題|KB5129195で直る範囲

9月のWindows Updateを適用した直後から、USB DACやUSBヘッドセットなどが「Code 10」になった、音が出ない、音量が0から動かない――。この症状に対して、2026年9月14日に配信されたKB5129195を入れれば、すべて直るわけではありません。

KB5129195で修正されたのは、USB Audio Class 1.0機器がステレオでは動作するものの、8チャネルや3Dオーディオに切り替えると失敗する一部の症状です。Code 10、全モードでの無音、音量0、サウンド設定が開けないといった症状は、2026年9月19日時点では別の未解決症状として残っています。([Microsoft Learn][1])

まず「USB Audio Class 1.0機器か」「2026年9月8日の更新後に発生したか」「ステレオとマルチチャネルで挙動が変わるか」を確認し、自分の症状が修正対象に含まれるかを切り分けましょう。

目次

結論:KB5129195で直るUSB音声障害は一部だけ

Microsoftが公表している修正範囲を整理すると、次のようになります。

症状・条件KB5129195での扱い次に行うこと
ステレオでは再生できるが、8チャネルまたは3Dオーディオで失敗する修正対象KB5129195または後続更新を適用
デバイスマネージャーでCode 10になる未解決症状として掲載後続更新を確認
どのチャネル設定でも音が出ない未解決症状として掲載修正待ちか別原因かを切り分け
音量が0のまま動かない未解決症状として掲載修正待ちか別原因かを切り分け
サウンド設定が応答しない、利用できない未解決症状として掲載後続更新を確認
USB Audio Class 2.0や独自ドライバーの機器今回の既知の問題の対象外通常のUSB音声トラブルとして確認
9月8日の更新前から発生していた今回の問題とは断定できないケーブル、出力先、ドライバーなどを確認

問題の発端とされているのは、2026年9月8日のWindowsセキュリティ更新KB5124008です。Microsoftは、更新後に一部のUSB Audio Class 1.0機器でCode 10、無音、音量操作不能、サウンド設定の異常などが発生すると案内しています。

その後のKB5129195では、8チャネルまたは3Dオーディオに関係する症状だけが修正されました。Microsoftの公開情報でも「部分的な解決」とされ、その他の症状については引き続き対応中です。([Microsoft Learn][1])

修正対象か判断するために確認する3つの条件

Windows 11のバージョンと更新履歴を確認する

KB5129195自体は、Windows 11 バージョン24H2と25H2向けの更新です。まず、自分のWindows 11がどのバージョンなのかを確認します。

  1. WindowsキーとRキーを押します。
  2. winverと入力して「OK」を選択します。
  3. 「バージョン」の欄で24H2または25H2か確認します。

次に、更新履歴を確認します。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「Windows Update」を選択します。
  3. 「更新の履歴」を開きます。
  4. 「品質更新プログラム」を確認します。
  5. KB5124008、KB5129195、または2026年9月14日以降の更新があるか確認します。

KB5129195適用直後のOSビルドは、24H2が26100.9457、25H2が26200.9457です。ただし、後続の累積更新を入れている場合は、これより大きなビルド番号になります。KB5129195が見当たらなくても、より新しい更新に修正内容が含まれていることがあります。([マイクロソフト サポート][2])

Windows 11の23H2や26H1などを利用している場合、KB5129195を手動で無理に適用するものではありません。そのWindowsバージョン向けにWindows Updateへ表示される最新更新を確認してください。

会社や学校が管理しているPCでは、更新の配信が管理者によって延期されている場合があります。利用者側で更新できないときは、情報システム担当者へOSバージョン、発生日時、機器名、Code 10の有無を伝えます。

USB Audio Class 1.0機器か確認する

今回の既知の問題は、USB Audio Class 1.0に限定されています。

USB Audio Class 1.0は、USB端子の形状やUSBポートの速度を示す名称ではありません。USB-A接続でもUSB-C接続でも、内部的にUSB Audio Class 1.0として動作する機器があります。

最も確実なのは、製品の仕様書や取扱説明書で次の表記を探す方法です。

  • USB Audio Class 1.0
  • UAC 1.0
  • UAC1
  • USB Audio Class 1準拠
  • Class Compliant 1.0

USB Audio Class 1.0と2.0を切り替えられる機器では、現在どちらのモードになっているかも確認してください。

デバイスマネージャーでドライバーを確認する

仕様書で判断できない場合は、ドライバーファイルが手掛かりになります。

  1. スタートボタンを右クリックします。
  2. 「デバイス マネージャー」を開きます。
  3. 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を展開します。
  4. 対象のUSB音声機器を右クリックします。
  5. 「プロパティ」を開きます。
  6. 「ドライバー」タブから「ドライバーの詳細」を確認します。

Microsoft標準ドライバーを使用している場合、次のように判断できます。

表示されるドライバー判断の目安
usbaudio.sysUSB Audio Class 1.0の可能性が高い
usbaudio2.sysUSB Audio Class 2.0
メーカー独自のドライバー名ファイル名だけでは判定できない

MicrosoftはUSB Audio Class 1.0用としてusbaudio.sysを、USB Audio Class 2.0用としてusbaudio2.sysを提供しています。USB Audio Class 2.0機器は、デバイスマネージャーで「USB Audio Class 2 Device」と表示される場合もあります。([Microsoft Learn][3])

ただし、usbaudio.sysが見つかっただけで、機器全体をUSB Audio Class 1.0と断定するのは避けてください。USB Audio Class 2.0機器でも、MIDI機能だけが別デバイスとして認識され、usbaudio.sysを使用する場合があります。MIDI項目ではなく、実際に音声を出力するデバイス側を確認することが重要です。([Microsoft Learn][4])

メーカー独自ドライバーを利用するUSB DACやオーディオインターフェースでは、Windows上のファイル名だけではUSB Audio Classの世代を判断できません。その場合は、製品仕様やメーカーサポート情報を優先します。

2026年9月8日の更新後に発生したか確認する

今回の既知の問題に当てはまる可能性が高いのは、次の条件を満たす場合です。

  • 2026年9月8日以前は正常に使えていた
  • KB5124008または同時期のWindows更新後に発生した
  • USBケーブルや接続ポートを変更していない
  • 同じタイミングでCode 10、無音、音量0などが発生した
  • 対象機器がUSB Audio Class 1.0である

反対に、9月8日より前から音が出ていなかった場合や、USB Audio Class 2.0機器だった場合は、今回の更新問題だけでは説明できません。

USBハブ、給電不足、既定の出力先、アプリごとの音量、メーカー製ドライバーなど、通常のUSB音声トラブルとして切り分ける必要があります。

ステレオとマルチチャネルを比較する

対象機器でチャネル構成を変更できる場合は、ステレオとマルチチャネルの挙動を比較すると、KB5129195の修正対象か判断しやすくなります。

ステレオへ変更する手順

  1. 音声を使用しているアプリを終了します。
  2. 「設定」を開きます。
  3. 「システム」から「サウンド」を開きます。
  4. 「サウンドの詳細設定」または「その他のサウンド設定」を開きます。
  5. 「再生」タブで対象機器を選択します。
  6. 「構成」が表示される場合は開きます。
  7. 「ステレオ」または「2チャネル」を選択します。
  8. 同じ音源を再生して動作を比較します。

メーカーの設定アプリでチャネル数を変更する製品では、Windowsの「構成」ボタンが表示されないことがあります。その場合は、メーカーアプリや本体の切り替えスイッチを使用します。

チャネル構成を選べない機器で、無理にサンプリング周波数やビット数を変更しても、同じ確認にはなりません。

比較結果の読み方

比較結果考えられる状態
ステレオでは正常、8チャネルや3Dオーディオでは失敗KB5129195の修正対象に近い
ステレオでもマルチチャネルでも無音KB5129195で未解決の症状か、別原因
デバイス自体がCode 10で起動しないチャネル比較以前の未解決症状
ステレオへ変更すると一時的に音が戻る一時回避として利用できる可能性がある
チャネル数を変更できない2チャネルによる比較は利用できない

Microsoftは、標準ステレオでは動作する一方、8チャネルや3Dオーディオで失敗する症状をKB5129195で修正したと説明しています。また、修正前には2チャネルへ切り替えることで音が戻ったという報告があったとしています。([Microsoft Learn][1])

ただし、2チャネルへの変更はすべてのUSB音声機器で使える回避策ではありません。機器がチャネル変更に対応していない場合や、Code 10でデバイス自体が起動していない場合には利用できません。

KB5129195または後続更新を適用する方法

Windows 11 バージョン24H2または25H2では、まずWindows Updateから最新更新を確認します。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「Windows Update」を選択します。
  3. 「更新プログラムのチェック」を実行します。
  4. 表示された更新をインストールします。
  5. PCを再起動します。
  6. 再起動後にUSB音声機器を接続し直します。
  7. 「更新の履歴」で適用結果を確認します。

KB5129195は、Windows Update、Windows Update for Business、Microsoft Update Catalog、WSUS向けに提供されています。通常の個人用PCでは、Windows Updateから自動的にダウンロード、インストールされます。([マイクロソフト サポート][2])

すでにKB5129195より新しい累積更新が入っている場合は、KB5129195を別途探して重ねてインストールする必要はありません。2026年9月14日以降に公開された更新には、8チャネル・3Dオーディオに関する修正が引き継がれると案内されています。([Microsoft Learn][1])

Microsoft Update Catalogから手動インストールする場合は、Windowsのバージョン、CPUの種類、必要なチェックポイント更新を正しく選ぶ必要があります。通常はWindows Updateを優先し、管理端末では組織の配信方針に従ってください。

更新後もCode 10・無音・音量0が直らない場合

KB5129195を適用しても症状が残る場合、更新のインストール失敗とは限りません。Code 10、全モードでの無音、音量0、サウンド設定が応答しない症状については、Microsoft自身が未解決として案内しています。

次の順番で状況を整理します。

  • Windows 11のバージョンを確認する
  • KB5129195または後続更新の適用を確認する
  • PCを再起動する
  • USB Audio Class 1.0機器か確認する
  • ステレオとマルチチャネルを比較する
  • デバイスマネージャーのエラー内容を記録する
  • Windows Updateで新しい修正が配信されていないか確認する

企業や組織のIT管理者については、Microsoftが、OOB更新で未解決の症状に対する即時対応が必要な場合はMicrosoft Support for Businessへ連絡するよう案内しています。一般利用者は「フィードバック Hub」やWindowsの「ヘルプを表示」アプリから、機器名、Windowsバージョン、更新番号、エラー内容を添えて報告できます。([Microsoft Learn][1])

「修正更新を入れたのに直らない」ときのよくある誤解

KB5129195ですべてのUSB音声障害が直ったと思っている

修正されたのは、8チャネル・3Dオーディオに関係する一部症状です。Code 10や音量0まで全面的に解決したわけではありません。

Code 10なのでUSB機器が故障したと判断する

今回の更新問題でもCode 10が発生するとMicrosoftが認めています。更新直後に発生した場合は、ハードウェア故障と断定せず、更新履歴とUSB Audio Classを先に確認します。

2チャネルで音が出たので完全に直ったと思っている

ステレオで音が出ても、マルチチャネル機能が正常とは限りません。2チャネルへの変更は、原因を絞り込むための比較や一時回避として扱います。

USB-C接続なのでUSB Audio Class 2.0だと思っている

端子がUSB-Cでも、音声規格はUSB Audio Class 1.0の場合があります。端子形状ではなく、製品仕様や使用ドライバーで判断してください。

まず更新履歴とUSB Audio Classを確認する

9月更新後にUSB音声機器がCode 10、無音、音量0になった場合、KB5129195で直るかどうかは症状によって異なります。

ステレオでは動作し、8チャネルや3Dオーディオだけで失敗する場合は、KB5129195または後続更新の修正対象です。

一方、Code 10、すべてのモードでの無音、音量0、サウンド設定の異常は、公開時点では未解決の症状として残っています。まずWindowsのバージョンと更新履歴を確認し、USB Audio Class 1.0機器かを特定してください。そのうえで、対応機器ではステレオとマルチチャネルの挙動を比較し、最新のWindows Updateを適用します。
[1]: https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-11-25h2 “Windows 11, version 25H2 known issues and notifications | Microsoft Learn”
[2]: https://support.microsoft.com/en-us/servicing/os/windows-11/2026/09/kb5129195-windows-11-24h2-25h2-security-update “September 14, 2026—KB5129195 (OS Builds 26200.9457 and 26100.9457) Out-of-band | Microsoft Support”
[3]: https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/drivers/audio/usb-audio-class-system-driver–usbaudio-sys- “USB Audio Class System Driver (Usbaudio.sys) – Windows drivers | Microsoft Learn”
[4]: https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/drivers/audio/usb-2-0-audio-drivers “USB Audio 2.0 Drivers – Windows drivers | Microsoft Learn”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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