Windows 11で画面がちらつく原因は?ドライバーとアプリを切り分ける方法

Windows 11で画面がちらつくときは、まずタスクマネージャー自体も一緒にちらつくかを確認します。タスクマネージャーまでちらつく場合はディスプレイドライバー寄り、タスクマネージャーは安定していて周囲だけがちらつく場合はアプリ寄りと判断できます。Microsoftも、この方法を最初の切り分け手順として案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

ただし、この結果だけで原因を確定することはできません。モニター、ケーブル、ドッキングステーション、リフレッシュレート、液晶パネルなどが原因でも似た症状が起こります。

この記事では、タスクマネージャーを使った確認方法から、ドライバーのリセットやロールバック、問題のあるアプリの特定まで、順番に解説します。

目次

画面のちらつきをタスクマネージャーで切り分ける方法

最初に、開いている文書や作業内容を保存してください。そのうえで、次の手順を進めます。

タスクマネージャーを開く

キーボードで次のキーを同時に押します。

Ctrl+Shift+Esc

タスクマネージャーが開かない場合は、Ctrl+Alt+Deleteを押し、表示された画面から「タスク マネージャー」を選択します。

タスクマネージャーを開いた状態で、画面のちらつきを観察してください。

タスクマネージャーの状態原因の可能性次に行うこと
タスクマネージャーも画面全体と一緒にちらつくディスプレイドライバー寄りドライバーのリセット、ロールバック、更新を試す
タスクマネージャーは安定し、背景やほかのアプリだけがちらつくアプリ寄り最近追加・更新したアプリを調べる
Windows起動前やメーカーのロゴ画面からちらつくハードウェア、ケーブル、モニター寄り接続機器やディスプレイ本体を確認する
外部モニターだけがちらつくケーブル、変換アダプター、ドック、表示設定寄り別のケーブルや接続方法で比較する

Microsoftの案内では、タスクマネージャーも一緒にちらつく場合はディスプレイドライバー、タスクマネージャー以外だけがちらつく場合は互換性のないアプリが原因である可能性が高いとされています。([マイクロソフト サポート][1])

数字やグラフの更新を「ちらつき」と間違えない

タスクマネージャーでは、CPU使用率やメモリ使用量の数字、グラフが定期的に変化します。これは通常の動作です。

確認するのは、次のような現象です。

  • タスクマネージャーのウィンドウ全体が点滅する
  • タイトルバーや背景が一瞬消える
  • 画面全体が暗くなったり明るくなったりする
  • 横線やノイズがタスクマネージャーの上にも現れる

数値だけが変化している場合は、「タスクマネージャーもちらついている」とは判断しません。

最初にグラフィックスドライバーをリセットする

切り分け結果にかかわらず、簡単に試せるのがグラフィックスドライバーのリセットです。

次のキーを同時に押します。

Windows+Ctrl+Shift+B

この操作により、使用中のグラフィックスドライバーがリセットされます。Microsoftによると、画面のちらつきが一時的なドライバーの不調によるものであれば、この操作だけで改善する場合があります。改善しなければ、Windowsを再起動して確認します。([マイクロソフト サポート][1])

実行時には、画面が一瞬暗くなることがあります。症状が直った場合も、しばらく使用して再発しないか確認してください。

一時的に直っても繰り返し再発する場合は、ドライバーの更新や特定アプリとの相性問題が残っている可能性があります。

タスクマネージャーもちらつく場合はドライバーを確認する

タスクマネージャーを含めて画面全体がちらつく場合は、ディスプレイドライバーを優先して確認します。

特に重要なのは、ちらつきが始まった時期です。

ちらつきが始まった状況優先する対処
Windows Updateやドライバー更新の直後ドライバーを元に戻す
特に更新した覚えがないドライバーを更新する
更新しても改善しないドライバーの再インストールを検討する
会社や学校の管理PC管理者や情報システム部門へ相談する

直前に更新した場合はドライバーを元に戻す

Windows UpdateやGPUドライバーの更新直後からちらつくようになった場合は、以前のドライバーへ戻します。

  1. スタートボタンを右クリックします。
  2. 「デバイス マネージャー」を選択します。
  3. 「ディスプレイ アダプター」を展開します。
  4. 表示されたグラフィックス機器を右クリックします。
  5. 「プロパティ」を選択します。
  6. 「ドライバー」タブを開きます。
  7. 「ドライバーを元に戻す」を選択します。
  8. 画面の案内に従い、PCを再起動します。

複数のグラフィックス機器が表示されるPCもあります。たとえば、CPU内蔵グラフィックスと外部GPUが両方表示される構成です。どちらを変更すべきか分からない場合は、PCメーカーのサポート情報を確認してください。

ドライバーのロールバックや削除には、管理者権限が必要です。([マイクロソフト サポート][1])

「ドライバーを元に戻す」が押せない場合

「ドライバーを元に戻す」がグレー表示になっている場合は、Windows内に以前のドライバーパッケージが残っていません。

これは操作ミスではありません。次のような状況では、ロールバックできないことがあります。

  • 購入時から同じドライバーを使用している
  • Windowsを初期化した直後
  • 古いドライバーがストレージのクリーンアップで削除された
  • ドライバーをクリーンインストールした
  • 以前のドライバー情報が保存されていない

Microsoftも、以前のドライバーが残っていない場合はロールバックできないと案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

この場合は、ドライバーの更新または再インストールへ進みます。

ディスプレイドライバーを更新する

デバイスマネージャーから更新する場合は、次の手順です。

  1. 「デバイス マネージャー」を開きます。
  2. 「ディスプレイ アダプター」を展開します。
  3. 対象のグラフィックス機器を右クリックします。
  4. 「ドライバーの更新」を選択します。
  5. 画面の案内に従って更新します。
  6. PCを再起動して、同じ条件でちらつきを確認します。

デバイスマネージャーで新しいドライバーが見つからない場合でも、PCメーカーやGPUメーカーからドライバーが提供されていることがあります。

ノートPCやメーカー製PCでは、独自の電源管理や画面制御が組み込まれている場合があります。PCメーカーが専用ドライバーを公開している場合は、メーカー指定のものを優先するのが無難です。

更新しても直らない場合は再インストールする

ドライバーが破損している可能性がある場合は、ディスプレイドライバーをアンインストールしてから再起動します。再起動後、Windowsはドライバーの再インストールを試みます。([マイクロソフト サポート][1])

ただし、アンインストール前に次の点を確認してください。

  • PCメーカーのドライバーを入手できる
  • インターネットに接続できる
  • 管理者権限がある
  • 作業中のデータを保存している
  • 会社や学校の管理PCではない

「このデバイスのドライバーを削除しようとする」といった項目が表示される場合があります。ドライバーパッケージまで削除すると元に戻しにくくなるため、再インストール用ファイルを準備していない状態では安易に選ばないでください。

タスクマネージャーがちらつかない場合はアプリを確認する

タスクマネージャーは正常に表示され、デスクトップや別のアプリだけがちらつく場合は、互換性のないアプリが影響している可能性があります。

最初に疑うのは、症状が始まる直前にインストールまたは更新したアプリです。

候補になりやすいのは、画面表示に直接関係する次のようなアプリです。

  • 画面録画やスクリーンキャプチャーアプリ
  • デスクトップやウィンドウの外観を変更するアプリ
  • 壁紙を自動変更するアプリ
  • GPUの設定・監視・オーバーレイアプリ
  • 色温度や明るさを調整するアプリ
  • リモート操作や画面共有アプリ
  • ブラウザや動画再生アプリ

これらが必ず原因になるわけではありません。直前に追加・更新したものから、一つずつ確認することが重要です。

問題のあるアプリを一つずつ絞り込む

次の順序で確認します。

  1. ちらつきが発生している状態を確認します。
  2. 起動中の候補アプリを一つ終了します。
  3. ちらつきが止まったか確認します。
  4. 改善しなければアプリを再起動し、次の候補を調べます。
  5. 原因候補が見つかったら、そのアプリを更新します。

タスクマネージャーの「プロセス」画面で、用途の分からないシステムプロセスを無理に終了するのは避けてください。アプリ名が明確に分かるものだけを対象にします。

アプリを最新版へ更新する

Microsoft Storeからインストールしたアプリは、Microsoft Storeを開き、「ライブラリ」から更新を確認します。

Microsoft Store以外からインストールしたアプリは、アプリ内の更新機能または開発元の公式サイトを確認します。Microsoftも、ちらつきの原因がアプリ寄りの場合は、まずアプリを更新するよう案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

ブラウザや動画再生アプリだけでちらつく場合は、アプリに「ハードウェア アクセラレーション」の設定がないか確認する方法もあります。設定を変更した後は、アプリを完全に終了してから起動し直し、同じ画面で比較してください。

更新しても直らない場合は一度アンインストールする

アプリを最新版にしても改善しない場合は、一度アンインストールして確認します。

  1. 「設定」を開きます。
  2. 「アプリ」を選択します。
  3. 「インストールされているアプリ」を開きます。
  4. 原因候補のアプリを探します。
  5. メニューから「アンインストール」を選択します。
  6. PCを再起動します。
  7. ちらつきが改善したか確認します。

Microsoftは、複数の候補がある場合でも、一つアンインストールするたびに再起動して結果を確認する手順を案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

複数のアプリをまとめて削除すると、どのアプリが原因だったのか分からなくなります。改善しなかった場合に元の環境へ戻す手間も増えるため、必ず一つずつ試してください。

タスクマネージャーの結果だけで断定できない理由

タスクマネージャーによる確認は、原因を絞り込むための目安です。次のような例外があります。

  • ディスプレイドライバーの問題が、特定のアプリ使用時だけ現れる
  • アプリのオーバーレイ機能が画面全体に影響する
  • 外部モニターやドックの接続不良が、ドライバー問題のように見える
  • 可変リフレッシュレートやHDRの組み合わせで症状が出る
  • 液晶パネルや内部ケーブルの問題が、画面の点滅として現れる

最終的な判断は、候補を一つだけ変更し、同じ条件で症状が消えるかを確認して行います。

たとえば、ドライバーを戻した直後にちらつきが止まり、その後も再発しなければ、ドライバーが原因だった可能性は高くなります。一方、複数の設定を同時に変更すると、何が効いたのか判断できません。

ドライバーやアプリ以外を疑うべき症状

次のような場合は、ソフトウェア以外の原因も確認してください。

Windowsが起動する前からちらつく

PCメーカーのロゴ画面やBIOS・UEFI画面でもちらつく場合、Windows上の一般的なアプリが原因である可能性は低くなります。

次の項目を確認します。

  • モニターの電源ケーブル
  • HDMIやDisplayPortケーブル
  • 変換アダプター
  • ドッキングステーション
  • モニターの入力端子
  • ノートPCの液晶パネル
  • PC内部の映像出力部品

外部モニターを使っている場合は、別のケーブルや別の端子へ交換して比較します。

外部モニターだけがちらつく

ノートPC本体の画面は正常で、外部モニターだけがちらつく場合は、次の順序で確認します。

  1. ケーブルを抜き差しする
  2. 別の映像ケーブルへ交換する
  3. 変換アダプターやドックを外して直接接続する
  4. 別の映像端子へ接続する
  5. リフレッシュレートを確認する
  6. 別のモニターへ接続する

USB Type-Cドックや変換アダプターを経由している場合は、電力不足や帯域不足、機器同士の相性が影響することもあります。

画面の角度やケーブルに触れると症状が変わる

ノートPCの画面を動かしたときや、映像ケーブルに触れたときにちらつき方が変わる場合は、物理的な接触不良が疑われます。

この場合、ドライバーの更新を繰り返すより、修理窓口やメーカーサポートへの相談を優先してください。

症状が強くて操作できない場合

画面のちらつきが激しく、通常の操作が難しい場合は、セーフモードで起動すると操作できることがあります。Microsoftも、通常画面では確認作業が困難な場合にセーフモードを利用する方法を案内しています。([マイクロソフト サポート][1])

セーフモードでは最低限のドライバーやサービスでWindowsが起動します。セーフモードでちらつきが止まる場合は、追加したドライバー、アプリ、常駐サービスが関係している可能性が高くなります。

ただし、セーフモードで直ったという結果だけでは、ドライバーとアプリのどちらかまでは確定できません。その後も、一つずつ変更して確認する必要があります。

画面のちらつきを効率よく解決する順番

Windows 11で画面がちらつくときは、次の順番で進めると原因を絞り込みやすくなります。

  1. 作業中のデータを保存する
  2. タスクマネージャーを開く
  3. タスクマネージャー自体もちらつくか確認する
  4. Windows+Ctrl+Shift+Bでドライバーをリセットする
  5. タスクマネージャーもちらつくならドライバーを確認する
  6. タスクマネージャーが安定しているならアプリを確認する
  7. 一つ変更するたびに再起動して結果を確認する
  8. 改善しなければケーブル、モニター、ドックなどを確認する

特に重要なのは、複数の設定を同時に変更しないことです。ドライバーの更新、アプリの削除、表示設定の変更を一度に行うと、原因が分からなくなります。

まずはタスクマネージャーで方向性を決め、ドライバー側とアプリ側のどちらを優先して調べるかを絞り込んでください。
[1]: https://support.microsoft.com/en-us/windows/hardware/display-graphics/troubleshoot-screen-flickering-in-windows “Troubleshoot screen flickering in Windows | Microsoft Support”

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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