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Windows 11のWinRE「詳細オプション」が英語表示になる原因と日本語に戻す方法

Windows 10 から Configuration Manager(旧 SCCM)の機能更新で Windows 11 へ移行したところ、OS 本体は日本語なのに「詳細オプション」だけ英語になってしまう――そんな現場トラブルを、原因の仕組みから WinRE イメージの修正手順、展開時の自動化までまとめて解説します。

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症状の概要:Windows 11 の回復環境だけ英語になる

企業環境で Windows 10(日本語版)から Windows 11 へ移行したとき、次のような問い合わせが管理者に届くことがあります。

  • デスクトップや設定アプリはすべて日本語で表示されている
  • しかし、「設定」→「システム」→「回復」→「今すぐ再起動」(Advanced Startup)から起動する青い画面だけ英語になっている
  • 「Troubleshoot」「Advanced options」「Startup Repair」など、回復環境(WinRE)の UI がすべて英語表記

ユーザーにとっては、「いざというときの復旧画面が英語しか出ない」というのは大きな不安材料ですし、サポート窓口も説明しづらくなります。特に、Configuration Manager(旧 SCCM)での機能更新タスクシーケンスやインプレースアップグレード後に発生しやすい事象です。

この現象は「不具合」というより、WinRE の言語が OS 本体とは別管理であることに起因する仕様+運用上の抜けであることがほとんどです。

原因:WinRE(回復環境)は OS 本体とは別の言語パックで動いている

ポイントは、問題の画面が「Windows 回復環境(Windows Recovery Environment、WinRE)」であることです。WinRE は、Windows が通常起動できなくなったときの修復やトラブルシューティングのためのミニ OS(WinPE ベース)で、winre.wim という別イメージとして管理されています。

そのため、OS 本体に日本語の言語パックや機能オンデマンド(FOD)を入れていても、WinRE には WinRE / WinPE 専用の日本語言語パックを別途組み込む必要があります。機能更新や WinRE 再生成の過程で、この日本語パックが失われたり既定の言語設定が英語に戻ると、今回のような「回復環境だけ英語」状態になります。

OS 本体と言語管理の違いを整理

項目OS 本体(C:\Windows)WinRE(winre.wim)
役割日常使用する通常の Windows 11トラブル時に起動する回復・修復用環境
実体インストール済みの OS ファイル群WIM イメージ(通常 winre.wim)
言語パック言語パック(LP)、FOD を使用WinPE / WinRE 用 LangPack、Rejuv 等を使用
既定言語の設定設定アプリやコントロールパネルから変更DISM の /Set-UILang / /Set-AllIntl で設定
更新のタイミング機能更新、品質更新、言語パック追加など機能更新時や WinRE 再生成、セキュリティ修正適用時など

このように、OS 本体だけを見ていても WinRE の言語状態は分かりません。まずは WinRE の状態を把握し、必要な言語パックを追加したうえで既定言語を日本語に設定し直す必要があります。

機能更新や再生成で英語に戻る典型パターン

Configuration Manager や他の管理ツールでの展開時に、次のようなパターンで WinRE が英語化しがちです。

  • ベースとなる OS イメージ(install.wim / .esd)に日本語版 WinRE 言語パックが入っていない
  • 機能更新の過程で WinRE が再生成される際、英語のまま再作成される
  • WinRE をカスタマイズしていたが、更新時に上書きされ言語パックが抜ける
  • ストレージ容量不足などで言語パックが展開されず、最小構成(英語のみ)で作られてしまう

いずれも「OS 本体は日本語」「WinRE は英語」という状態を招きます。これを解消するためには、WinRE イメージ(winre.wim)自体に対して日本語パックを追加し、既定言語を ja-JP に設定し直すというアプローチが必要です。

対処方針の全体像

解決策は、大きく次のステップで構成されます。

  1. reagentc /info で WinRE の場所と状態を確認する
  2. WinRE を一時的に無効化(reagentc /disable)する
  3. winre.wim をマウントできる場所にコピーし、DISM でマウントする
  4. WinPE / WinRE 用の日本語言語パックとフォントを追加する
  5. DISM で UI 言語と各種ロケールを ja-JP に設定する
  6. イメージをコミットしてアンマウントする
  7. WinRE を再度有効化し、設定を確認する
  8. Advanced Startup から起動し、日本語表示を確認する
ステップ目的主なコマンド
1現状の WinRE 状態を把握reagentc /info
2編集のため一時的に WinRE を無効化reagentc /disable
3winre.wim をマウントdism /Mount-Image ...
4日本語の WinRE 言語パックを追加dism /Add-Package ...
5既定 UI 言語を ja-JP に設定dism /Set-UILang, /Set-AllIntl
6変更内容をコミットdism /Unmount-Image ... /Commit
7WinRE を再度有効化reagentc /enable
8回復環境の表示言語を確認shutdown /r /o /t 0

以下では、実際のコマンド例も含めて詳しく見ていきます。

事前準備:必要なコンポーネントと前提条件

Windows ADK と WinPE アドオン

WinRE に日本語を追加するには、対象の Windows 11 の世代(22H2 / 23H2 など)に対応した Windows ADK(Assessment and Deployment Kit) と、Windows PE アドオンが必要です。これらに WinPE / WinRE 用の日本語パッケージ(CAB ファイル)が含まれています。

代表的に使用するパッケージは次のとおりです(名称は環境により若干異なる場合があります)。

パッケージ種別用途
WinPE/LangPack(ja-JP)WinPE-LanguagePack-ja-jp.cabWinPE/WinRE の日本語 UI 文字列
WinPE-Rejuv(ja-JP)WinPE-Rejuv-ja-jp.cabWindows 11 の新しい回復 UI コンポーネント
日本語フォントWinPE-FontSupport-JPN.cab など日本語表示用フォント(豆腐文字防止)
その他オプションコンポーネント言語パックWinPE-WMI_ja-jp.cab などWMI や HTA など、WinRE に追加済みの機能の言語リソース

WinRE イメージに追加済みのオプションコンポーネント(例:WMI、HTA、Setup、Scripting など)がある場合、それぞれの ja-JP 言語パックも同時に追加することで、ログやダイアログを日本語で統一できます。

作業環境と権限

  • 管理者権限のコマンドプロンプト、または管理者権限の PowerShell を使用する
  • 対象端末のローカルドライブに十分な空き容量があること(マウント先に数 GB 程度余裕があると安全)
  • セキュリティ製品やバックアップソフトによる WIM ファイルロックがないこと

BitLocker 環境の考慮

BitLocker が有効な場合、基本的な流れは同じですが、運用ポリシーによっては事前に保護を一時停止してから作業することもあります。

manage-bde -protectors -disable C:

作業完了後は再度有効化します。

manage-bde -protectors -enable C:

企業環境では、「WinRE メンテナンス前後に BitLocker の状態をログ出力する」などのルールを決めておくと、後々のトラブルシュートがスムーズです。

WinRE 言語を日本語に戻す具体的な手順

ここからは、代表的なコマンド例とともに実際の作業手順を解説します。すべて管理者権限のコマンドプロンプトで実行します。

WinRE の状態を確認する

reagentc /info

主に確認するポイントは次の 2 つです。

  • Windows RE 状態:有効(Enabled)か無効(Disabled)か
  • Windows RE の場所(WinRE location)\\?\GLOBALROOT\device\harddisk... 形式で、どのパーティションに winre.wim があるか

環境によっては、C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim ではなく、専用の回復パーティション上に配置されている場合があります。その場合でも、後続の作業ではパスを意識して扱うだけで手順は変わりません。

WinRE を一時的に無効化する

WinRE を編集するため、いったん無効化します。

reagentc /disable

再度 reagentc /info を実行し、「Windows RE 状態」が Disabled になっていることを確認します。

winre.wim をマウントする

次に、WinRE の WIM イメージをマウントします。まずマウント用のフォルダーを作成します。

mkdir C:\Mount\WinRE

典型的な winre.wim の場所は次のいずれかです。

場所備考
OS パーティションC:\Windows\System32\Recovery\winre.wimOEM カスタマイズが少ない標準構成でよくある
回復パーティション専用の隠しパーティション配下reagentc /info の場所を参照
一時コピーD:\Work\winre_custom\winre.wim など編集用に一時コピーしてからマウントする運用も可

ここでは、winre.wimC:\Windows\System32\Recovery\winre.wim にある例で説明します。

dism /Mount-Image /ImageFile:"C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim" /Index:1 /MountDir:C:\Mount\WinRE

回復パーティション上にある場合は、事前に winre.wim を一時的にコピーしてからマウントし、作業完了後に元の場所に戻す方法もあります。

日本語の WinRE / WinPE 言語パックを追加する

次に、用意しておいた日本語パッケージを WinRE イメージに追加します。パッケージの実際のパスは、ADK / WinPE アドオンをインストールしたマシン上のフォルダー構成に合わせてください。

例:

dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\LangPacks\WinPE-LanguagePack-ja-jp.cab"
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\Rejuv\WinPE-Rejuv-ja-jp.cab"
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\Fonts\WinPE-FontSupport-JPN.cab"

追加のコンポーネント(WMI、HTA、Setup など)の言語パックも必要に応じて同様に追加します。

dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\OC\ja-jp\WinPE-WMI_ja-jp.cab"

この段階で DISM のログ(通常 C:\Windows\Logs\DISM\dism.log)も確認しておくと、後から不具合が起きた際に原因を特定しやすくなります。

既定言語を日本語(ja-JP)に設定する

パッケージを追加しただけでは、既定 UI 言語が英語(en-US)のままの場合があります。そのため、WinRE イメージ内の UI 言語および各種ロケール設定を明示的に日本語へ変更します。

dism /Image:C:\Mount\WinRE /Set-UILang:ja-JP
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Set-AllIntl:ja-JP

/Set-UILang は WinRE の UI 表示言語、/Set-AllIntl はシステムロケールや入力ロケールなどをまとめて変更するコマンドです。複数言語を共存させたい特殊な環境でなければ、基本的には上記 2 行で問題ありません。

必要に応じて、現在の言語設定を確認することもできます。

dism /Image:C:\Mount\WinRE /Get-Intl

イメージをコミットしてアンマウントする

変更内容を保存し、マウントを解除します。

dism /Unmount-Image /MountDir:C:\Mount\WinRE /Commit

アンマウント時にエラーが出た場合は、ログを確認して問題部分を解消したうえで再度マウントからやり直します。

WinRE を元に戻して有効化する

最後に、WinRE を再度有効化します。winre.wim を OS パーティションに置く場合は、次のようにパスを指定します。

reagentc /setreimage /path "C:\Windows\System32\Recovery"
reagentc /enable
reagentc /info

reagentc /info の結果で、

  • Windows RE 状態:Enabled
  • Windows RE の場所:期待どおりのパス

となっていれば設定は反映されています。

実際に回復環境を起動して確認する

最後に、回復環境を起動して UI が日本語になっているか確認します。

shutdown /r /o /t 0

再起動後、

  1. 「オプションの選択」画面が日本語で表示される
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」と進み、各項目(スタートアップ修復、スタートアップ設定、コマンド プロンプトなど)が日本語表記になっている

ことを確認できれば、今回の問題は解決です。

Configuration Manager(SCCM)での展開・自動化のポイント

単一端末の手作業であれば、ここまでで十分ですが、実際の企業環境では数百〜数千台のクライアントに対して同じ対応を行う必要があります。その場合は、Configuration Manager の機能更新タスクシーケンスやスクリプトを活用して、WinRE の日本語設定を自動化するのが実践的です。

タスクシーケンスに組み込む位置のイメージ

機能更新のタスクシーケンスにおける代表的な配置例は次のとおりです。

  1. 事前チェック(空き容量、互換性など)
  2. 機能更新の実行(Windows 10 → Windows 11)
  3. 再起動
  4. アプリケーション・設定の後処理
  5. WinRE 言語パック適用スクリプトの実行(今回の手順)
  6. 最終再起動およびヘルスチェック

このように、「OS のアップグレードが完了し、ユーザー環境がほぼ整ったタイミング」で WinRE の修正を行うことで、更新のたびに英語に戻る事象を自動で是正できます。

スクリプト化のポイント

  • reagentc /info の結果をログに出力し、後から集計できるようにする
  • WinRE の場所が端末ごとに異なる場合に備え、動的にパスを解決する
  • DISM の戻り値をチェックし、失敗時はリトライ・ロールバック処理を入れる
  • 成功・失敗を Configuration Manager のステータスやログ(Status Message、ログファイル)に記録する

バッチファイルの簡易サンプル(イメージ)

以下は、説明のために極力単純化したバッチファイルのイメージです(実運用ではログ出力やエラー処理を追加してください)。

@echo off
setlocal

rem WinRE の状態確認
reagentc /info

rem WinRE 無効化
reagentc /disable

rem マウントフォルダー作成
mkdir C:\Mount\WinRE

rem winre.wim をマウント(パスは環境に合わせて変更)
dism /Mount-Image /ImageFile:"C:\Windows\System32\Recovery\winre.wim" /Index:1 /MountDir:C:\Mount\WinRE

rem 日本語パッケージ追加(パスは環境に合わせて変更)
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\LangPacks\WinPE-LanguagePack-ja-jp.cab"
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\Rejuv\WinPE-Rejuv-ja-jp.cab"
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Add-Package /PackagePath:"D:\ADK\WinPE\Fonts\WinPE-FontSupport-JPN.cab"

rem 言語設定
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Set-UILang:ja-JP
dism /Image:C:\Mount\WinRE /Set-AllIntl:ja-JP

rem コミット
dism /Unmount-Image /MountDir:C:\Mount\WinRE /Commit

rem WinRE を再設定
reagentc /setreimage /path "C:\Windows\System32\Recovery"
reagentc /enable
reagentc /info

endlocal

このようなスクリプトを Configuration Manager のパッケージ / アプリケーションとして配布し、機能更新タスクシーケンスの最後に差し込むことで、アップグレード後の WinRE 言語状態を自動で是正できます。

BitLocker 環境での追加注意点

BitLocker でシステムドライブが暗号化されている場合でも、基本的な WinRE 言語設定手順は変わりません。ただし、以下の点に注意するとより安全です。

  • 事前に回復キーがきちんとバックアップされていること(Azure AD / AD DS / パスワード管理ツールなど)
  • メンテナンス中に再起動が発生しないよう、更新プログラムの自動適用を抑制しておく
  • 運用ポリシーに応じて、作業前後に manage-bde で保護の一時停止/再開を行う

特に Configuration Manager で一斉展開する場合、BitLocker の状態と WinRE の状態をセットでレポートできるようにすると、現場でのトラブルを未然に防ぎやすくなります。

よくあるハマりどころとトラブルシューティング

言語パックのバージョン不一致

Windows 11 のバージョンと、ADK / WinPE アドオンのバージョンが合っていないと、DISM の /Add-Package が失敗することがあります。例えば、Windows 11 23H2 の環境に対して古いバージョンの WinPE パッケージを適用しようとすると、互換性エラーが出るケースがあります。

その場合は、対象 OS のバージョンに対応した最新版の ADK / WinPE アドオンを使用してください。

回復パーティションの空き容量不足

WinRE に日本語パックやフォントを追加すると、winre.wim のサイズが増えます。回復パーティションの空き容量が不足している場合、コミット時にエラーになることがあります。

回避策としては、

  • 不要なオプションコンポーネントを削除して軽量化する
  • パーティション構成を見直し、回復パーティションを拡張する
  • winre.wim を一時的に OS パーティション側へ移動して運用する

などがありますが、本番環境でのパーティション変更は慎重に計画・検証してから実施してください。

WinRE の場所が端末ごとにバラバラ

OEM のカスタマイズや過去のアップグレード履歴によって、WinRE の場所が端末ごとに異なることもあります。その場合は、スクリプト側で reagentc /info の出力を解析し、winre.wim の実パスを動的に解決する工夫が必要です。

簡易的には、

  • 標準構成の端末は C:\Windows\System32\Recovery
  • それ以外は WinRE location からパスを抽出

といった二段構えで処理する方法がよく使われます。

運用設計のポイント:再発を防ぐために

一度日本語化しても、将来の機能更新や WinRE 再生成で再び英語に戻る可能性があります。再発を防ぐために、次のような運用を組み込んでおくと安心です。

機能更新タスクシーケンスの最後に WinRE 日本語化処理を入れる

もっとも確実なのは、

  • Windows 11 への機能更新が完了→
  • アプリケーションの再インストールや設定適用が終わる→
  • 最後に WinRE の日本語化スクリプトを実行

という流れをテンプレート化してしまうことです。これにより、「機能更新後に必ず WinRE を日本語に戻す」という状態を自動的に担保できます。

ヘルスチェックとして reagentc /info を定期的に確認する

端末起動時のスクリプトや、定期タスク、Configuration Manager のクライアントアクションなどから、定期的に reagentc /info を実行し、その結果をログ収集基盤に送る運用も有効です。

例えば、

  • Windows RE 状態が Disabled の端末を抽出する
  • WinRE の場所が想定外のパーティションになっている端末を可視化する

といった形で、問題が起きる前に異常を検知できます。

標準イメージ(ゴールデンイメージ)に日本語 WinRE を含めておく

マスターイメージを作成して展開している環境では、ゴールデンイメージの段階で WinRE を日本語化しておくと、その後の展開作業が非常に楽になります。具体的には、

  • マスター端末上で本記事の手順どおり WinRE を日本語化
  • その状態で OS イメージをキャプチャ
  • 以後はそのイメージをベースに展開

とすることで、初期展開時点から「回復環境は日本語」が保証されます。

まとめ:WinRE の言語は OS とは別物と理解して運用する

本記事では、Windows 10 から Configuration Manager の機能更新で Windows 11 に移行した際に発生しがちな「回復環境(WinRE)の『詳細オプション』画面だけ英語になってしまう」問題について、原因と対処方法を解説しました。

  • 回復環境は WinRE(winre.wim) という別イメージで動作しており、OS 本体とは別の言語パックで管理されている
  • 機能更新や WinRE 再生成の過程で、日本語の WinRE 用言語パックが保持されなかったり、既定言語が英語に戻ることで問題が発生する
  • 解決策は、WinRE イメージに対して WinPE / WinRE 用日本語パックとフォントを追加し、/Set-UILang/Set-AllIntl で既定言語を ja-JP に設定すること
  • 企業環境では、Configuration Manager のタスクシーケンスにスクリプトを組み込むことで、機能更新のたびに自動的に日本語化を維持できる

「OS の表示は日本語なのに、回復環境だけ英語」という状態は、一見すると不具合のように見えますが、実際には WinRE の仕組みを理解していれば再現性のある「仕様的な挙動」です。逆に言えば、WinRE を OS とは独立したミニ OS として管理し、言語パックや設定をきちんと運用に組み込むことで、安定した利用体験をユーザーに提供できます。

今後、Windows 11 の機能更新を継続的に展開する予定がある場合は、本記事の内容をもとに WinRE 管理も運用設計に組み込み、「トラブル時の画面こそ日本語で分かりやすく」なるように整備しておくことをおすすめします。

この記事を書いた人

実務の現場で詰まりがちなポイントを地図にするITブログ「IT trip」を運営。Windows/Office(Teams・Excel)からSQL、サーバ運用、ガジェットまで、再現性のある手順と“なぜそうなるか”を丁寧に解説します。読んだらすぐ試せること、そして迷った人の次の一歩が見えることを大切にしています。

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