Excel VBAを使ってウェブサイトから為替レートを抽出する方法

この記事では、Excel VBAを使用して特定のウェブサイトから日々の為替レートを抽出する方法を詳しくご紹介します。具体的なコード例やその詳細な解説、さらには応用例を通じて、VBAを使ってウェブデータを活用する際のテクニックや考え方を学んでいただけるでしょう。

目次

Excel VBAの基本

Excel VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。

そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。

VBAを利用したウェブサイトからのデータ抽出の基本

Excel VBAを利用してウェブサイトの情報を取得する場合、`QueryTables`や`InternetExplorer.Application`オブジェクトを活用します。今回は、`QueryTables`を利用して簡単に為替レートの情報を取得してみましょう。

Sub GetExchangeRate()
    Dim url As String
    url = "https://www.example.com/exchange-rate" '取得先のURL

    With ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").QueryTables.Add(Connection:="URL;" & url, Destination:=Range("A1"))
        .BackgroundQuery = True
        .TablesOnlyFromHTML = True
        .Refresh BackgroundQuery:=False
        .SaveData = True
    End With
End Sub

コードの詳細解説

– `url`: 取得したいウェブサイトのURLを指定します。
– `QueryTables.Add`: 指定したURLからのデータをExcelの指定したセルに出力するためのメソッドです。
– `BackgroundQuery`: 背景でのクエリを許可するかどうかを指定します。
– `TablesOnlyFromHTML`: HTMLからのテーブルのみを取得するかを指定します。
– `.Refresh`: データのリフレッシュを行います。
– `.SaveData`: 取得したデータを保存するかを指定します。

応用例

1. 複数のサイトからデータ取得

特定のサイトだけでなく、複数のサイトからデータを取得する場合のコード例です。

Sub GetMultipleExchangeRates()
    Dim urls() As String
    Dim i As Integer

    urls = Split("https://www.example1.com/exchange-rate,https://www.example2.com/exchange-rate", ",")
    
    For i = LBound(urls) To UBound(urls)
        With ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").QueryTables.Add(Connection:="URL;" & urls(i), Destination:=Cells(1, i * 10))
            .BackgroundQuery = True
            .TablesOnlyFromHTML = True
            .Refresh BackgroundQuery:=False
            .SaveData = True
        End With
    Next i
End Sub

2. 特定のデータのみを抽出

取得するデータがテーブル形式で提供されている場合、特定の列だけを抽出することも可能です。

Sub GetSpecificData()
    Dim url As String
    url = "https://www.example.com/exchange-rate"

    With ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").QueryTables.Add(Connection:="URL;" & url, Destination:=Range("A1"))
        .WebSelectionType = xlSpecifiedTables
        .WebTables = "5"  ' 5番目のテーブルを指定
        .Refresh BackgroundQuery:=False
    End With
End Sub

3. 定期的なデータの更新

VBAを利用して、定期的にデータを更新する方法もあります。

Sub PeriodicUpdate()
    Dim url As String
    url = "https://www.example.com/exchange-rate"

    With ThisWorkbook.Worksheets("Sheet1").QueryTables.Add(Connection:="URL;" & url, Destination:=Range("A1"))
        .RefreshPeriod = 60  ' 60分ごとにデータを更新
        .Refresh BackgroundQuery:=True
    End With
End Sub

まとめ

Excel VBAを使ってウェブサイトからのデータ取得は非常に便利で、業務の効率化や情報収集に大いに役立ちます。今回紹介した基本的な方法から応用例まで、様々なシチュエーションでのデータ抽出が可能です。是非とも、日常の業務やプロジェクトに活用してみてください。

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