この記事では、Excel VBAを使用してPowerPointから外部のプレゼンテーションリモートコントロールツールを起動する方法について詳しく解説します。VBAコードの具体的な例やその詳細な解説、さらに応用例を3つ紹介しますので、自分のプレゼンテーションをより効果的に、そしてスムーズに行いたい方はぜひ参考にしてください。
Excel VBAの基本
Excel VBA（Visual Basic for Applications）は、Microsoft Excelに組み込まれたプログラミング言語です。これを用いると、単純作業の自動化だけでなく、高度なデータ分析やレポート作成も可能になります。
そもそも、どこにVBAコードを書いて、どう実行すれば良いのか分からない場合は、以下の記事をご参照ください。
基本のVBAコード
まず、基本となるVBAコードの作成方法から見ていきましょう。
Sub LaunchRemoteControl()
Dim shell As Object
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
shell.Run "C:\path_to_your_remote_control_tool\RemoteControl.exe"
End Subこのコードは、VBAを使用して外部のプログラム（この場合はプレゼンテーションリモートコントロールツール）を起動する基本的な方法です。”C:\path_to_your_remote_control_tool\RemoteControl.exe” の部分を、実際に使用しているリモートコントロールツールのパスに置き換えてください。
コードの詳細解説
– `Dim shell As Object`: shellという名前のオブジェクト変数を宣言します。
– `Set shell = CreateObject(“WScript.Shell”)`: shellにWScriptのShellオブジェクトを割り当てます。これにより、外部のプログラムを起動するためのメソッドを使用することができます。
– `shell.Run “C:\path_to_your_remote_control_tool\RemoteControl.exe”`: Runメソッドを使用して外部のプログラムを起動します。
応用例1: 起動時に特定のオプションを付ける
一部のリモートコントロールツールでは、起動時に特定のオプションを指定することで異なる動作をさせることができます。例えば、フルスクリーンモードで起動するオプションなどです。
Sub LaunchRemoteControl_FullScreen()
Dim shell As Object
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
shell.Run "C:\path_to_your_remote_control_tool\RemoteControl.exe /fullscreen"
End Sub応用例2: 起動前に確認メッセージを表示する
リモートコントロールツールを起動する前に、ユーザーに確認メッセージを表示して、本当に起動して良いか確認することができます。
Sub LaunchRemoteControl_Confirm()
Dim shell As Object
Dim msgResponse As VbMsgBoxResult
msgResponse = MsgBox("リモートコントロールツールを起動しますか?", vbYesNo)
If msgResponse = vbYes Then
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
shell.Run "C:\path_to_your_remote_control_tool\RemoteControl.exe"
End If
End Sub応用例3: 複数のツールから選択して起動する
プレゼンテーションの状況や目的に応じて、複数のリモートコントロールツールから選択して起動することができます。
Sub LaunchMultipleTools()
Dim shell As Object
Dim toolChoice As String
toolChoice = InputBox("1: ToolA, 2: ToolB, 3: ToolC")
Set shell = CreateObject("WScript.Shell")
Select Case toolChoice
Case "1"
shell.Run "C:\path_to_ToolA\ToolA.exe"
Case "2"
shell.Run "C:\path_to_ToolB\ToolB.exe"
Case "3"
shell.Run "C:\path_to_ToolC\ToolC.exe"
End Select
End Subまとめ
Excel VBAを使用してPowerPointから外部のプレゼンテーションリモートコントロールツールを起動する方法は、上記のように比較的シンプルです。基本的なコードから応用まで、様々なニーズに対応することができます。これを機に、自分のプレゼンテーションをより効果的かつスムーズに行うための自動化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
VBAも良いけどパワークエリも良い
VBAの解説をしてきましたが、VBAは正直煩雑でメンテナンス性が悪いです。最近はモダンExcelと呼ばれるパワークエリやパワーピボットへのシフトが進んできています。本サイトでもパワークエリの特集をしており、サンプルデータを含む全11回の学習コンテンツでパワークエリを習得することができます。
クリックするとパワークエリの全11講座が表示されます。
-
【初心者向け】パワークエリ入門：ETLツールを使ってエクセルデータを簡単に整形・統合しよう！(1/11)
-
【実践ガイド】パワークエリでデータ収集：Excel、CSV、PDF、Webデータを簡単に取り込む方法をマスターしよう！(2/11)
-
【総力特集】パワークエリで列操作をマスター：選択、変更、移動、削除、結合、分割の詳細解説＆実践テクニック！(3/11)
-
【徹底解説】パワークエリで行操作をマスター！フィルター・保持・削除テクニックと練習用エクセルで実践学習(4/11)
-
パワークエリでデータクレンジング: 文字列結合、0埋め、テキスト関数をマスター(5/11)
-
パワークエリで四捨五入、切り捨て、切り上げをマスターする方法（6/11）
-
パワークエリで効率的なデータグループ化を実現する方法(7/11)
-
パワークエリで時間と日付の計算をマスター！便利な関数を使って効率アップ(8/11)
-
パワークエリで条件別集計をマスターする方法(9/11)
-
Excelパワークエリでクロス集計表とデータベース形式を瞬時に変換する方法(10/11)
-
Excelパワークエリ入門: 効率的なデータ整理をマスターしよう！(11/11)
パワーピボットの記事はありません。興味がある場合は、書籍で学んでみてください
コメント