Excel VBAを使ってOutlookリマインダーを特定のメール受信時に自動設定する方法

Outlookで特定のメールが届いた際に自動でリマインダーを設定することは、多くのビジネスパーソンにとって役立つ機能です。特に重要なメールに対して、忘れずにフォローアップを行いたい場合などに利用できます。この記事では、Excel VBAを使用して、Outlookのリマインダーを特定のメール受信時に自動で設定する方法を紹介します。

Excel VBAとOutlookのリマインダー設定の基本

Excel VBAを利用してOutlookの操作を行う場合、Outlookオブジェクトモデルにアクセスする必要があります。まず、ExcelのVBAエディタで参照設定を変更してOutlookオブジェクトライブラリを有効にすることから始めます。

参照設定の変更方法

1. VBAエディタを開く
2. 「ツール」メニューから「参照設定」を選択
3. 「Microsoft Outlook xx.x Object Library」(xx.xはバージョン番号)を探し、チェックを入れる
4. 「OK」をクリックして閉じる

基本的なコードの書き方

Outlookのオブジェクトモデルを利用するための基本的なコードの構造を以下に示します。

Dim OutApp As Object
Dim OutMail As Object

Set OutApp = CreateObject("Outlook.Application")
Set OutMail = OutApp.CreateItem(0)

これにより、Outlookアプリケーションを制御するための基本的なオブジェクトが作成されます。

特定のメール受信時のリマインダー設定方法

以下は、特定のメールが受信されたときにリマインダーを自動で設定するVBAコードの例です。

Private Sub Application_NewMail()
    Dim ns As Namespace
    Dim Inbox As MAPIFolder
    Dim MailItem As Object

    Set ns = Application.GetNamespace("MAPI")
    Set Inbox = ns.GetDefaultFolder(olFolderInbox)

    For Each MailItem In Inbox.Items
        If MailItem.ReceivedTime > Now - TimeValue("00:00:01") And _
           MailItem.Subject = "特定のメールの件名" Then
            MailItem.ReminderSet = True
            MailItem.ReminderTime = Now + TimeValue("00:15:00") ' 15分後にリマインダーを設定
            MailItem.Save
        End If
    Next
End Sub

コードの解説

– `Application_NewMail`は、新しいメールが受信された際に実行されるマクロです。
– `GetNamespace(“MAPI”)`を使用してOutlookのNamespaceオブジェクトを取得します。
– `GetDefaultFolder(olFolderInbox)`で受信トレイを参照します。
– For Eachループで受信トレイ内のすべてのメールアイテムをチェックし、特定の条件（ここでは件名が「特定のメールの件名」で、受信時刻が現在時刻の1秒以内）を満たすメールに対してリマインダーを設定します。

応用例

応用例1: 送信者によるリマインダーの設定

特定の送信者からのメールにのみリマインダーを設定する例です。

If MailItem.SenderName = "特定の送信者" Then
    MailItem.ReminderSet = True
    MailItem.ReminderTime = Now + TimeValue("00:10:00")
    MailItem.Save
End If

応用例2: メールの本文に特定のキーワードが含まれる場合のリマインダー設定

メールの本文に特定のキーワードが含まれている場合にリマインダーを設定する例です。

If InStr(MailItem.Body, "特定のキーワード") > 0 Then
    MailItem.ReminderSet = True
    MailItem.ReminderTime = Now + TimeValue("00:05:00")
    MailItem.Save
End If

応用例3: 特定の曜日にのみリマインダーを設定

例えば、毎週金曜日にのみリマインダーを設定する場合のコードです。

If Weekday(Now) = 6 Then ' 6は金曜日を意味する
    MailItem.ReminderSet = True
    MailItem.ReminderTime = Now + TimeValue("00:20:00")
    MailItem.Save
End If

まとめ

Excel VBAを活用することで、Outlookの自動リマインダー設定が可能です。特定の条件を指定して、効率的に作業を進めることができます。本記事

で紹介した方法を基に、自分のニーズに合わせてカスタマイズしてみてください。